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DATA-DRIVEN MOVIE RANKING

ジブリ映画

独自に収集した評価データで選ぶ、"本当に愛されている作品"のランキング

ABOUT

1985年に東京で設立されたスタジオジブリは、宮崎駿や高畑勲らが手がける長編アニメーション映画を主力事業として発展してきた日本のアニメ制作会社です。風の谷のナウシカに始まり、もののけ姫では当時の日本歴代興行収入第1位を記録するなど、数々の作品が国内外で高い評価を受けています。となりのトトロは公開当時の映画賞を総ナメにし、2024年には第77回カンヌ国際映画祭で名誉パルム・ドールを受賞するなど、長年にわたって世界から注目を集め続けています。今回のランキングでは、そんなジブリが生み出してきた数多くの作品の中から、とくに印象深い映画をご紹介します。

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ランキング

1千と千尋の神隠し

千と千尋の神隠し

2001年公開 監督: 宮崎駿

23,304pt

TOTAL SCORE

引っ越しの途中、迷い込んだ不思議なトンネルの先で、両親が豚に変えられてしまった10歳の少女・千尋。逃げ場を失った彼女は、神々が集う謎めいた湯屋で働くことを余儀なくされ、魔女・湯婆婆に名前まで奪われてしまう。無気力で頼りなかった千尋が、厳しい労働と個性豊かな仲間たちとの出会いを通じて、みるみる逞しく変わっていく姿が胸を打つ。資本主義社会への風刺とも、アイデンティティ喪失の寓話とも読めるその世界観は、観るたびに新しい発見をもたらし、子供から大人まで年齢を重ねるごとに受け取り方が変わると多くの観客が語る。カオナシや湯婆婆など強烈なキャラクターが彩る幻想的な異世界で、少女はいったい何を取り戻すのか。

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絶賛14,236
好評10,370
普通1,869
不評497
酷評296

TOTAL 27,268 reviews

2もののけ姫

もののけ姫

1997年公開 監督: 宮崎駿

21,889pt

TOTAL SCORE

室町時代を舞台に、エミシの青年アシタカが死の呪いを受け、その解呪を求めて旅に出るところから物語は始まります。たどり着いた西の地では、鉄を作るために森を切り開く人間たちと、山に生きる神々や獣たちが激しく対立していました。犬神に育てられた少女サンは人間を憎み、タタラ場を束ねる女傑エボシは己の信念のもと開発を押し進めます。善悪では割り切れない両者の間に立ち、アシタカは誰もが生きられる道を模索します。生と死を司る森の神シシガミをめぐり、争いはやがて取り返しのつかない局面へと突き進んでいきます。人間の愚かさと強さ、自然への畏敬と欲望が真正面からぶつかり合う、壮大な叙事詩です。

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絶賛12,276
好評9,131
普通1,557
不評358
酷評182

TOTAL 23,504 reviews

3君たちはどう生きるか

君たちはどう生きるか

2023年公開 監督: 宮﨑駿

19,029pt

TOTAL SCORE

太平洋戦争末期、火事で母を失った少年・眞人は、父と新たな母親とともに郊外の広大な屋敷へと移り住む。転校先でも孤立し、心に傷を抱えたまま日々を過ごす眞人の前に、鳥と人間の姿を行き来する不思議な青サギが現れる。その導きにより、眞人は生と死が渾然一体となった異世界へと迷い込んでいく。本作は、監督自身の少年時代を重ねた自伝的要素を含むファンタジーであり、過去のジブリ作品のエッセンスを随所に感じさせながらも、一切の予告なく公開されるという異例の形で世に送り出された。先の読めない展開と圧倒的な映像表現が観る者の想像力を刺激し、鑑賞後も長く余韻が残る。生と死、そして自らの生き方を問いかける、名匠の集大成的一作。

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絶賛15,381
好評29,858
普通9,227
不評3,547
酷評6,444

TOTAL 64,457 reviews

4風の谷のナウシカ

風の谷のナウシカ

1984年公開 監督: 宮崎駿

17,996pt

TOTAL SCORE

文明が滅んだ1000年後の世界。大地は毒を放つ「腐海」に侵食され、人々は巨大な蟲たちの脅威におびえながら生きていた。そんな終末の世界に生きる少女ナウシカは、風の谷の族長の娘。空を自在に駆け、人々が恐れる巨大な王蟲とさえ心を通わせる不思議な力を持っていた。やがて彼女は、大国同士の争いに巻き込まれていく。自然と人間の共生、争いを止められない人間の愚かさという普遍的なテーマを、類まれなヒロイン像と壮大な世界観で描き切った冒険ファンタジー。何度観ても新たな発見があると語る観客が後を絶たず、ラストシーンには涙が止まらないという声も多い。

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絶賛8,137
好評7,043
普通1,106
不評216
酷評142

TOTAL 16,644 reviews

5魔女の宅急便

魔女の宅急便

1989年公開 監督: 宮崎駿

17,121pt

TOTAL SCORE

13歳の魔女キキは、古くからのしきたりに従い、黒猫のジジとともに見知らぬ海辺の街へ旅立つ。頼れる人も居場所もゼロの状態から、ほうきで空を飛ぶ力を活かして配達屋を始め、少しずつ自分の基盤を築いていく。この作品が多くの人に繰り返し愛される理由は、単なる魔女の冒険譚にとどまらないからかもしれない。仕事を引き受け、約束を果たし、相手に誠実に向き合う姿は、年齢を重ねるほどに深く刺さる。そして誰もが通る壁、スランプ。飛ぶことへの自信を失ったキキが、それでも前に進もうとする姿は、子どもには勇気を、大人には懐かしい痛みとともに静かな共感をもたらす。悪者が一人も登場しないこの世界で、少女は出会いと経験を糧に、確かに成長していく。

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絶賛7,157
好評7,332
普通1,154
不評198
酷評123

TOTAL 15,964 reviews

6天空の城ラピュタ

天空の城ラピュタ

1986年公開 監督: 宮崎駿

16,838pt

TOTAL SCORE

空から降ってきた謎の少女との出会いが、ひとりの少年の運命を大きく動かす。鉱山町で働く少年パズーは、伝説の空飛ぶ島ラピュタを夢見ながら日々を過ごしていた。ある夜、光を纏いゆっくりと舞い降りてきた少女シータと出会い、彼女が身につける不思議な飛行石をめぐって、軍の特務部隊や豪快な女親分率いる空賊一家を巻き込む大冒険へと引き込まれていく。血沸き肉躍るスピード感あふれる展開と、どこか懐かしい夢の中のような世界観が全編にわたって広がり、直球で心を揺さぶる音楽がその情感をさらに深める。敵か味方かわからない個性豊かなキャラクターたちが織りなす人間模様も見どころのひとつで、なかでも豪快でたくましいドーラ一家の存在感は格別だ。冒険活劇としての興奮だけでなく、真っ直ぐな勇気と優しさを体現するふたりの姿が、何度観ても色褪せない感動を呼び起こす。

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絶賛7,399
好評4,972
普通757
不評182
酷評146

TOTAL 13,456 reviews

7となりのトトロ

となりのトトロ

1988年公開 監督: 宮崎駿

16,335pt

TOTAL SCORE

昭和30年代の日本の田舎を舞台に、入院中の母を持つ姉妹・サツキとメイが、森に棲む不思議な生きものたちと繰り広げる交流を描いたファンタジー作品。お化け屋敷と呼ばれる古家への引っ越しに始まり、真っ黒な小さな生きもの「マックロクロスケ」、そして大きな不思議な生きもの「トトロ」、さらには「ネコバス」との出会いへと続いていく。子どもの頃にしか見えないものがある、という世界観を軸に、幼い子どもの仕草や表情、揺れる草木、舗装されていない道など、細部まで丁寧に描かれた映像が独特のリアリティを生み出している。子ども目線では不思議な冒険として、大人目線では家族の絆や母親の不在を懸命に支えるサツキの姿に胸を打たれるなど、年齢を重ねるたびに異なる感動をもたらす作品として、世代を超えた支持を集め続けている。

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絶賛6,720
好評6,140
普通1,088
不評188
酷評138

TOTAL 14,274 reviews

8耳をすませば

耳をすませば

1995年公開 監督: 近藤喜文

15,853pt

TOTAL SCORE

図書館の貸し出しカードに繰り返し刻まれた、ある少年の名前。読書好きな女子中学生が、その名前の主と出会うことで、自分の夢と向き合っていく青春物語。バイオリン職人を志し、卒業後にイタリアへ渡ることを決めた少年の姿は、何かを成し遂げたいという少女の心に火をつける。少女が紡ぎ出す物語の世界には、不思議な雑貨店の奥に眠る切ない過去が絡み合い、恋と夢と創作がひとつに溶け合っていく。ファンタジー色を排した等身大の青春描写と、丁寧に積み重ねられた日常の細部が、観る者それぞれの記憶に静かに語りかける。劇中に流れるカントリーロードの歌声は、物語の奥行きをさらに豊かにし、甘酸っぱい余韻を深く刻み込む。

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絶賛6,229
好評6,701
普通1,309
不評265
酷評117

TOTAL 14,621 reviews

9ハウルの動く城

ハウルの動く城

2004年公開 監督: 宮崎駿

15,851pt

TOTAL SCORE

魔法と戦火が交錯する世界を舞台に、18歳の帽子屋の娘ソフィーが荒地の魔女に老婆の姿へと変えられるところから物語は動き出します。自分に蓋をして生きてきた内気な少女が、ひょんなことから美しき魔法使いハウルの動く城に住み込むことになる一方、空を覆う爆撃機が示すように、世界は戦争の脅威にさらされています。心の状態によって老いたり若返ったりするソフィーの姿は、見た目ではなく内面の在り方そのものを映し出しており、観る者に深い余韻を残します。緻密に描かれた異国情緒ある街並みや、蒸気を吹き上げながら大地を踏みしめる城の造形美、久石譲が奏でる優美なワルツとともに紡がれる、愛と成長の物語です。

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絶賛6,652
好評8,121
普通2,287
不評543
酷評313

TOTAL 17,916 reviews

10風立ちぬ

風立ちぬ

2013年公開 監督: 宮崎駿

15,783pt

TOTAL SCORE

空への憧れを胸に飛行機設計士を目指す青年・二郎の半生を、激動の昭和初期を舞台に描いた物語。関東大震災の混乱の中で少女・菜穂子と運命的な出会いを果たした二郎は、やがて技師として才能を開花させていく。ドイツへの技術視察で見聞を広め、再会した菜穂子との純粋な愛を育みながら、理想の飛行機作りに情熱を注ぐ姿が丁寧に描かれる。しかしその時代は不況・震災・そして戦争の影が色濃く漂う日々。美しい夢と過酷な現実が交差する中で、二郎はただひたむきに自らの夢を追い続ける。娯楽作品とは一線を画した大人向けの一作で、言葉よりも映像や余白から伝わるものが多く、観る者の人生経験によって受け取り方が大きく異なるとも評される。ヒロイン菜穂子の儚くも真っ直ぐな愛情が多くの観客の琴線に触れ、涙を誘う。

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絶賛9,409
好評10,365
普通3,917
不評1,645
酷評1,638

TOTAL 26,974 reviews

11紅の豚

紅の豚

1992年公開 監督: 宮崎駿

14,246pt

TOTAL SCORE

第一次世界大戦後の混乱期、世界恐慌の影が色濃いアドリア海を舞台に、自ら豚の姿へと変えた凄腕の飛行艇乗りが賞金稼ぎとして空を駆ける。粗暴な空賊たちとの戦い、幼なじみの美しい女性との複雑な距離感、アメリカ人ライバルとの因縁の対決。ハードボイルドな外見の裏に隠された哀愁と孤独、そして飛ぶことへの揺るぎない情熱が丁寧に描かれる。豚でありながら誰よりもカッコいい主人公に、歳を重ねるほど共感が増すという声が多く、大人になってこそ響く奥行きを持つ物語だ。ファシズムが台頭する時代の閉塞感すら軽やかに吹き飛ばすような躍動感と、抑えきれない切なさが共存する、異色の大人向けアニメーション作品である。

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絶賛5,028
好評5,778
普通1,232
不評193
酷評138

TOTAL 12,369 reviews

12火垂るの墓

火垂るの墓

1988年公開 監督: 高畑勲

12,093pt

TOTAL SCORE

太平洋戦争末期の神戸を舞台に、空襲で家と母を失った14歳の兄と4歳の妹が、ふたりだけで懸命に生き抜こうとする姿を描いた作品です。防空壕に暮らし始めたふたりは、貧しくも笑顔あふれる日々を送りますが、食料は底をつき、社会からも切り離されてゆきます。単なる戦争の悲劇としてではなく、時代の荒波に翻弄されたごく普通の子どもたちの物語として描かれており、観る者の年齢や立場によって受け取り方が変わると多くの観客が語る、重層的な名作アニメーションです。

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絶賛3,495
好評5,514
普通1,251
不評273
酷評122

TOTAL 10,655 reviews

13かぐや姫の物語

かぐや姫の物語

2013年公開 監督: 高畑勲

12,008pt

TOTAL SCORE

竹の中から生まれた一人の少女が、自然の中で命いっぱいに育ち、やがて都の華やかさと引き換えに自由を奪われていく。製作期間8年、総製作費50億円をかけて完成した本作は、日本最古の物語を大胆に再解釈した長編アニメーション。水彩画のような手描きの線が躍動し、姫が着物をなびかせて野山を駆け抜けるシーンは、見る者の心に鮮烈な印象を残す。なぜ彼女はこの地に生まれ、そして月へと帰らなければならなかったのか。生きることの喜びと哀しみ、そして罪と罰という普遍的なテーマが、知っているはずの「かぐや姫」に新たな深みを与え、ラストに向けて静かに、しかし確実に心を揺さぶってくる。

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絶賛4,423
好評5,236
普通2,030
不評659
酷評362

TOTAL 12,710 reviews

14借りぐらしのアリエッティ

借りぐらしのアリエッティ

2010年公開 監督: 米林宏昌

11,775pt

TOTAL SCORE

身長10センチの小人・アリエッティは、人間の家の床下に家族と身を潜めながら、「決して人間に見られてはいけない」という掟のもとで生きている。ある日、療養のためにやってきた心臓を患う少年と目が合ってしまったことで、ふたりの間に静かで繊細な交流が生まれる。しかし、家政婦の執念ともいえる小人への執着が、その暮らしに緊張と危機をもたらしていく。大きな冒険ではなく、ひと夏の出会いと別れをじっくりと丁寧に描いた本作は、小人の目線で切り取られた日常の音や自然の美しさが随所に光り、ノスタルジーとほのかな切なさを呼び起こす一作。異なる世界に生きる者どうしの関係性には、現代社会における共存や消費のあり方を問いかけるような深みも宿っている。

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絶賛4,451
好評6,574
普通3,314
不評1,113
酷評479

TOTAL 15,931 reviews

15思い出のマーニー

思い出のマーニー

2014年公開 監督: 米林宏昌

10,669pt

TOTAL SCORE

喘息の療養のため、北海道の海辺の村を訪れた12歳の内気な少女・杏奈。「誰にも愛されていない」という思い込みを抱え、心を閉ざした彼女の前に、誰も住んでいないはずの洋風の屋敷から現れた金髪の少女マーニーとの、不思議なひと夏が始まる。夢と現実の境界が曖昧なまま、時を越えた舞踏会、告白の森、満ち引く潮の向こうで二人は秘密の友情を深めていく。マーニーとは一体何者なのか。物語が静かに、しかし確実に真相へと近づくにつれ、長い時間をかけて閉じられていた心の扉が、じわりとほどかれていく。派手な展開はないながらも、観る者の胸の奥に深く刺さる愛の物語。

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絶賛3,210
好評6,753
普通2,933
不評927
酷評404

TOTAL 14,227 reviews

16崖の上のポニョ

崖の上のポニョ

2008年公開 監督: 宮崎駿

9,927pt

TOTAL SCORE

アンデルセン童話の人魚姫をモチーフに、さかなの女の子・ポニョと5歳の少年・宗介の純粋な交流を描いたファンタジー作品。海辺の崖の上に暮らす宗介がポニョと出会い、人間世界への強い憧れを持つポニョは、父親の制止を振り切って宗介のもとへ向かおうとする。その行動が引き金となり、海は原始の力を取り戻し、町は大きな波に飲み込まれてしまう。可愛らしい絵柄とコミカルな前半から一転、神話的とも形容される後半の異質な世界観は、見る者の背筋をゾクリとさせる独特の空気感を生み出す。幼い二人が全力でお互いを思いやるまぶしいほどの純真さの裏側に、深読みすればするほど謎が広がる重層的な物語構造が、長年にわたり多くの考察と議論を呼んでいる。

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絶賛2,881
好評9,038
普通3,397
不評1,239
酷評955

TOTAL 17,510 reviews

17コクリコ坂から

コクリコ坂から

2011年公開 監督: 宮崎吾朗

9,758pt

TOTAL SCORE

東京オリンピック前年、1963年の横浜を舞台に、港の見える丘の洋館で家族のために毎朝料理・洗濯をこなしながら、亡き父へ向けて信号旗を揚げる健気な16歳の少女・海の物語。ある日、取り壊しの危機に瀕した文化部棟「カルチェラタン」を守ろうとする学生運動に巻き込まれ、1学年上の少年と心を通わせていく。しかしその恋は、やがて二人を揺さぶる出生の秘密と交差してゆく。昭和の街並みを細部まで丁寧に描いた映像美と、一生懸命に生きる若者たちの姿が、現代人が忘れかけた品性や眩しさを静かに呼び起こす青春の物語。

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絶賛2,755
好評5,965
普通2,333
不評729
酷評470

TOTAL 12,252 reviews

18猫の恩返し

猫の恩返し

2002年公開 監督: 森田宏幸

8,035pt

TOTAL SCORE

猫を助けたことをきっかけに、女子高生のハルは異世界「猫の国」へ招待される。最初はその自由気ままな雰囲気に心惹かれるものの、気づけば王子の花嫁候補にされ、体まで猫に変えられてしまう。人間の世界に戻るため、洒脱な猫の紳士バロンや個性豊かな仲間たちとともに、タイムリミットに迫られながら奮闘するハルの姿が描かれる。序盤の有難迷惑な「恩返し」の数々がユーモラスで、猫文化と人間文化のギャップが笑いを生み出す一方で、ハルが自分自身の意思と言葉で未来を切り開く成長物語としての側面も持ち合わせている。ほのぼのとした空気感の中に、思わぬどんでん返しも待ち受けている。

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絶賛1,490
好評3,552
普通1,196
不評281
酷評102

TOTAL 6,621 reviews

19平成狸合戦ぽんぽこ

平成狸合戦ぽんぽこ

1994年公開 監督: 高畑勲

7,727pt

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東京・多摩丘陵で暮らすタヌキたちが、宅地開発によって住処を奪われる危機に直面する物語。縄張り争いを乗り越えて団結したタヌキたちは、先祖伝来の化け術を復興させ、人間たちを驚かせて開発を止めようと奮闘する。ユーモラスでにぎやかな作戦の数々が展開される一方、仲間を失いながらも懸命に抗う姿には、笑いとも悲しみともつかない複雑な感情が湧き上がる。自然破壊を一方的に悪と断じるのではなく、失われていくものへの無頓着さを静かに問いかけるメッセージ性は、子ども向けの外見を超えた深みを持つ。古今の日本文化を盛り込んだ百鬼夜行の演出など、映像の密度も高く、大人になって見返すたびに新たな発見がある作品。

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絶賛1,474
好評2,761
普通936
不評197
酷評87

TOTAL 5,455 reviews

20おもひでぽろぽろ

おもひでぽろぽろ

1991年公開 監督: 高畑勲

7,286pt

TOTAL SCORE

東京育ちの27歳のOLが、山形の農村へ旅に出る。道中よみがえるのは、小学5年生のあの頃の記憶。初めて食べたパイナップルの甘酸っぱさ、意識していたクラスメイトとの些細なやりとり、家族との言い争い。そんなどこか誰もが覚えのある懐かしい記憶が、水彩画のように淡く描かれる。大自然に囲まれた農村での体験が、過去の自分と今の自分を静かに結びつけていく。派手な展開はないが、観た年齢によって響くものが変わる、不思議な奥行きを持った作品。都会と田舎、過去と現在の間で揺れる主人公の姿は、世代を超えた共感を呼ぶ。

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絶賛1,359
好評2,461
普通994
不評217
酷評77

TOTAL 5,108 reviews

21ホーホケキョ となりの山田くん

ホーホケキョ となりの山田くん

1999年公開 監督: 高畑勲

4,539pt

TOTAL SCORE

新聞連載の四コマ漫画を原作に、祖母・父・母・息子・娘の五人が暮らす山田家の日常を、ユーモラスなエピソードの積み重ねで描いた長編アニメーション。明確な起承転結のある物語ではなく、四コマ漫画をつなぐように小さな出来事が次々と繰り広げられ、家族のなんでもない会話やすれ違いがじんわりと温かく響いてくる。水彩画のような柔らかな画風と、随所でハッとするほど躍動的な作画のギャップも見どころのひとつ。「みんな変だから我が家は平和」とでも言いたくなるような、どこにでもいそうで愛おしい家族の姿が、クスリと笑えるやりとりとともに綴られていく。

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絶賛642
好評659
普通276
不評81
酷評34

TOTAL 1,692 reviews

22レッドタートル ある島の物語

レッドタートル ある島の物語

2016年公開 監督: マイケル・デュドク・ドゥ・ビット

3,570pt

TOTAL SCORE

嵐に飲み込まれた男が、たどり着いたのは名もなき無人島。脱出しようとイカダを組み上げるたびに、何者かによって打ち砕かれる。絶望と怒りの果てに、男はある選択をする。そして、一人の女が現れたとき、物語は静かに、しかし決定的に変わってゆく。セリフは一切なく、観る者の解釈に委ねられた本作は、人魚姫、浦島太郎、鶴の恩返しといった世界各地の昔話を重ね合わせたような不思議な余韻を持つ。コミカルに動くカニたちがアクセントとなる一方、津波のような自然の猛威が容赦なく押し寄せる場面では息をのむ。緻密に描かれた海の表情と印象的な音楽が、言葉なき人生の機微を静かに語りかける。万人受けはしないが、観た後に確かな何かが胸に残る、大人のための寓話的アニメーション。

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絶賛531
好評1,288
普通627
不評284
酷評179

TOTAL 2,909 reviews

23アーヤと魔女

アーヤと魔女

2021年公開 監督: 宮崎吾朗

2,582pt

TOTAL SCORE

孤児院で育った10歳の少女アーヤは、なんでも自分の思い通りになる毎日を送っていた。しかしある日、ベラ・ヤーガという強引な魔女と、無口な長身の男マンドレークに引き取られ、こき使われる日々が始まる。初めて「思い通りにならない現実」に直面したアーヤは、腐ることなく魔法の秘密を探り始める。環境に振り回されず、どんな相手にも正面からぶつかっていく主人公の姿は、親に捨てられたという境遇など感じさせないほど力強い。したたかでポジティブなそのキャラクターは、従来のジブリヒロインにはない新しい個性として観客に強い印象を残す。スタジオジブリ初の長編3DCGという挑戦的な映像表現でつづられた物語は、後味を観る者に委ねるような余白のある結末を迎える。

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絶賛359
好評1,463
普通1,302
不評607
酷評245

TOTAL 3,976 reviews

24ゲド戦記

ゲド戦記

2006年公開 監督: 宮崎吾朗

-806pt

TOTAL SCORE

魔法が存在する多島海世界を舞台に、心に深い闇を抱えた王子アレンの旅を描くファンタジー大作。父親を手にかけ故国を逃げ出したアレンは、大賢人ハイタカとともに世界の均衡を崩す者の謎に迫る旅へと踏み出す。旅の途上で出会う少女テルーは、過酷な境遇にありながらも命を懸命に生きる存在として、アレンの心に静かに寄り添う。自らの中にもう一人の自分がいると感じ、その影から逃げ続けるアレン。一方で、永遠の命を渇望するあまり生きることの意味を見失った敵が立ちはだかる。光と影、生と死という対となるものが描かれ、そのバランスこそが世界の在り方を問う核心へとつながっていく。劇中歌テルーの唄は、心の闇を包み込むような歌声で多くの観客の胸に刻まれた一曲となっている。

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絶賛1,722
好評3,331
普通3,311
不評2,198
酷評3,458

TOTAL 14,020 reviews

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