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DATA-DRIVEN MOVIE RANKING

中島哲也

独自に収集した評価データで選ぶ、"本当に愛されている作品"のランキング

ABOUT

スローモーションやCGといった多彩な映像技術を駆使し、音楽に合わせてストーリーが展開するミュージックビデオ的な演出を得意とする日本の映画監督です。福岡県出身で、CMディレクターとしてキャリアをスタートさせ、数多くのヒットCMで知られるようになりました。2004年の下妻物語で映画監督として広く注目を集め、嫌われ松子の一生やパコと魔法の絵本といった作品を発表。2010年の告白では日本アカデミー賞最優秀監督賞と最優秀脚本賞を受賞しました。実写の中にアニメーションを挿入する手法や、演技経験のないモデルを抜擢して女優デビューさせるキャスティングも特徴のひとつです。一方で、現場の労働環境や出演者への対応をめぐる批判も報じられており、その功罪とともに語られることの多い作家です。

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ランキング

1告白

告白

2010年公開 監督: 中島哲也

16,474pt

TOTAL SCORE

娘を亡くした中学教師が、終業式のホームルームで静まり返った教室に向けて語り始める。愛する我が子の命を奪ったのは、この中にいる生徒だと。衝撃的な告白から幕を開けるこの物語は、犯人が誰かという謎よりも、その先に広がる深淵に観る者を引き込んでいく。章ごとに語り手が変わり、それぞれの視点が積み重なるにつれ、ひとつひとつの事実の見え方が揺らいでいく。少年法という盾、歪んだ家庭環境、承認を渇望する心。表層に見えるものと内側に潜む真実の乖離が、じわじわと観る者を追い詰める。感情を排した淡々とした語り口の裏に、計り知れない怒りと悲しみが潜む教師の姿は、ホラー映画を超えると評されるほどの恐ろしさを放つ。伏線が鮮やかに回収されるラストに向け、観る者の心をつかんで離さない。

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絶賛5,973
好評13,679
普通3,311
不評735
酷評391

TOTAL 24,089 reviews

2来る

来る

2018年公開 監督: 中島哲也

12,865pt

TOTAL SCORE

幸せな結婚と新たな命の誕生に浮かれる一家に、正体不明の存在が忍び寄る。生まれる前の赤ちゃんの名前をなぜか知る謎の来訪者、その後に続く不可解な出来事の数々。得体の知れない「何か」は、家族の心の隙間に入り込み、じわじわと破滅へと引きずり込んでいく。やがて全国から霊媒師たちが集結し、神道・仏教・修験道があわさった前代未聞の祓いの儀式へと突入する。純粋なホラーとは一線を画し、SNSで理想の家族像を演じる夫の虚ろさや、追い詰められた妻の変貌など、人間の心の闇こそが本当の恐怖だと気づかされる作品。ホラーと社会派ドラマが融合した圧倒的な熱量で、最後まで目が離せない展開が待ち受ける。

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絶賛3,861
好評13,096
普通5,519
不評1,859
酷評593

TOTAL 24,928 reviews

3下妻物語

下妻物語

2004年公開 監督: 中島哲也

11,728pt

TOTAL SCORE

田んぼしかない茨城県の片田舎に、ロココ時代のフランスを夢見る17歳のロリータ少女が住んでいる。彼女はロリータファッションのためなら偽ブランド品の販売も厭わない、筋金入りのマイペース人間だ。そんな彼女のもとに、特攻服で原チャリを爆走させるヤンキー少女が現れる。どこをどう見ても交わるはずのない二人だが、やがて不思議な友情が芽生えていく。笑えて笑えて、最後にはほろりと泣かせる王道の青春ドラマでありながら、極彩色の映像と畳みかけるような演出が独特の高揚感を生み出している。漫画のようにキャラの立った登場人物たちが繰り広げるドタバタの末に、牛久大仏を背景にしたクライマックスが待っている。

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絶賛3,154
好評5,290
普通1,263
不評257
酷評57

TOTAL 10,021 reviews

4嫌われ松子の一生

嫌われ松子の一生

2006年公開 監督: 中島哲也

8,296pt

TOTAL SCORE

昭和22年生まれの川尻松子は、幼い頃からお姫様のような幸せな人生を夢見ていた。中学校教師になった彼女は、教え子が起こした事件をきっかけに職を失い、その後も男との出会いと別れを繰り返しながら転落の道を歩む。ソープ嬢として生き、同棲相手の男を手にかけた罪で服役した末に行き着いたのは、荒川沿いのひとり暮らしだった。壮絶な人生を歩んだ松子の死後、彼女をほとんど知らなかった甥が、残された痕跡をたどりながらその生涯に触れていく。悲惨な一代記でありながら、極彩色の映像とミュージカルシーンを駆使したポップな演出が、重さを喜劇へと変換し、目が離せない不思議な世界を生み出している。笑えるのに心が痛い、そのアンバランスさこそがこの作品の核心であり、愛することをやめられなかったひとりの女性の物語が、観た者の胸に静かに刻まれる。

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絶賛1,719
好評3,527
普通1,275
不評311
酷評128

TOTAL 6,960 reviews

5パコと魔法の絵本

パコと魔法の絵本

2008年公開 監督: 中島哲也

7,229pt

TOTAL SCORE

奇妙な患者や医師が集まる、どこかズレた病院が舞台。そこに君臨する天下無敵のわがままジジイが、ある日、毎日同じ絵本を楽しそうに読む少女と出会う。だが彼女は、事故の後遺症により記憶が一日しかもたない。翌朝には何事もなかったかのように近づいてくるその笑顔に、頑固に閉じていた老人の心がじわりと揺れ始める。やがて彼は、自らが嫌い抜いてきた人々に頭を下げ、少女のためだけに動き出す。極彩色のビジュアルと実写とCGが入り混じる圧倒的な映像世界の中、笑えてじんわり泣けるファンタジーが展開。ラストには、思わず涙の止め方を誰かに尋ねたくなるような、静かで温かい余韻が待っている。

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絶賛1,608
好評2,263
普通1,010
不評320
酷評135

TOTAL 5,336 reviews

6渇き。

渇き。

2014年公開 監督: 中島哲也

5,585pt

TOTAL SCORE

仕事も家庭も失った元刑事が、失踪した娘の行方を追うサスペンス・ミステリー。誰からも慕われる優等生だったはずの娘の交友関係をたどるうちに、父親が知らなかった全く別の顔が次々と浮かび上がってくる。調査が進むにつれて昭和は激情を抑えられなくなり、行く先々で血が流れる暴走劇へと突入していく。登場人物の誰にも共感できないほどに狂気が渦巻く世界観は、観た者の記憶に焼きつくトラウマ級のインパクトを持つと言われる。過激すぎると拒絶する声がある一方、最低で最高の劇薬と熱狂的に支持する声も根強く、真っ二つに評価が割れる問題作。バラバラに散りばめられた過去と現在が一本の線でつながる瞬間、観客はこの作品の底知れない深淵に引きずり込まれることになる。

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絶賛1,478
好評5,325
普通4,376
不評1,835
酷評920

TOTAL 13,934 reviews

7夏時間の大人たち

夏時間の大人たち

1997年公開 監督: 中島哲也

587pt

TOTAL SCORE

逆上がりができない子どもはダメな大人になる、そんな理不尽な言葉を突きつけられた小学生の少年が主人公。彼の目を通して、ある夏の日常がスケッチのように切り取られていく。大人気ない大人たちと、妙に達観した子どもたちが入り乱れ、本当の意味での大人と子どもの境界線がどこにあるのかを問いかける。笑えるようで笑えない、温かいようで少し冷めているような不思議なトーンが漂い、両親の幼少期の回想も絡み合いながら、昭和から平成へと続くノスタルジックな空気が全編を包む。いじめ、初恋、家族の記憶、そして成長の痛みまで、少年の瞳が捉えるすべてが静かに胸へ刺さる。シュールで飄々とした演出の中に、子ども時代を懸命に生きた記憶が丁寧に刻まれた一作。

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絶賛13
好評40
普通19
不評2
酷評3

TOTAL 77 reviews

8
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バカヤロー! 私、怒ってます

1988年公開 監督: 渡辺えり・中島哲也・原隆仁・堤幸彦

580pt

TOTAL SCORE

普段は温和でおとなしい人々が、理不尽な状況に追い詰められ、ついに「バカヤロー!」と叫ぶまでを描いた、四話構成のオムニバス・コメディ。第一話では、玉の輿を夢見て婚約した女性が、相手の男の度重なる口出しに振り回されながら自分を追い込んでいく。その後も、タクシー運転手や海外出張族など、さまざまな立場の人物がそれぞれの日常でストレスを蓄積させていく。当時のバブル景気を色濃く映した空気感、今では通じないジェンダー観や生活様式が画面に溢れており、時代の記録としても見応えがある。観客からは「あの頃の日本人はこんなに浮かれていたのか」という感慨の声も多く、懐かしさと共感が交差する一作。四人の監督それぞれが異なる色で紡ぐテンポの良さも見どころ。

絶賛11
好評66
普通91
不評20
酷評6

TOTAL 194 reviews

9ララピポ

ララピポ

2009年公開 監督: 宮野雅之

368pt

TOTAL SCORE

東京という大都会で、風俗専門のスカウトマン、デブ専AV女優、対人恐怖症のフリーライターなど、どこか社会からはみ出した人々が交錯するオムニバス形式の群像劇。一見バラバラに見える登場人物たちが、じつは見えない糸で繋がっており、中盤以降から伏線が一気に回収されていく構成が見どころのひとつ。下世話でエロティックな笑いを前面に押し出しながらも、その奥には誰もが誰かを羨み、誰かに羨まれながら生きているという、都会の片隅に生きる人間のリアルな哀愁が滲む。登場するのはダメで情けない人間ばかりでありながら、どこか憎めずむしろ愛くるしいと感じてしまうのが不思議なところ。タイトルの意味は、作品を観終えたときにじんわりと明かされる仕掛けになっている。

絶賛34
好評143
普通267
不評130
酷評41

TOTAL 615 reviews

10Beautiful Sunday

Beautiful Sunday

1998年公開 監督: 中島哲也

56pt

TOTAL SCORE

とあるマンションに暮らす、ちょっとクセのある住人たちの何気ない日曜日を切り取ったシュールな群像劇。特別な事件が起きるわけでもなく、だらだらと流れる時間の中に、現代人の孤独や諦め、そしてどこか捨てきれない小さな希望がにじむ。固定カメラで捉えた動きのない画面が生み出す独特の「間」が、ホームビデオのような生々しいリアリティを醸し出しつつ、不思議と目が離せない。日常なのにどこかずれている空気感、心が腐っていない住人たちのおかしくも愛おしいやり取りが、じわじわと温かみを残す。センス抜群のサントラも作品の世界観を彩り、ありふれた日曜日がほんのりと特別な色に染まっていく。後の作家性とは一線を画す、原点ともいえる一作。

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絶賛1
好評8
普通13
不評3
酷評1

TOTAL 26 reviews

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