NOVEL RANKINGS
小説ランキング
独自に収集した評価データで選ぶ、"本当に愛されている"小説ランキング
すべての作家
48件くどう れいん
19作品
岩手県盛岡市出身の小説家・歌人。石川啄木ゆかりの渋民で育ち、高校時代から小説・詩・短歌と複数の文芸ジャンルで活動。全国高等学校文芸コンクールでの優秀賞受賞や岩手日報随筆賞の最年少受賞など、早くから頭角を現した。大学卒業後は盛岡に戻り、会社員として働きながら執筆を続け、2017年にエッセイ集「わたしを空腹にしないほうがいい」を刊行。改訂版はリトルプレスながら異例のセールスを記録した。2021年発表の小説「氷柱の声」は第165回芥川龍之介賞の候補作となった。俳句結社やコスモス短歌会にも所属し、短歌・俳句・小説・エッセイ・絵本と幅広いジャンルにわたって作品を発表し続けている。自炊エッセイ集「湯気を食べる」が第12回料理レシピ本大賞の料理部門に入賞するなど、日常の細部を丁寧にすくい取る作風が各方面から評価されている。
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カズオ・イシグロ
10作品
長崎市生まれ、1960年にイギリスへ移住した日本出身の英国人小説家。ケント大学で英文学を、イースト・アングリア大学大学院で創作を学んだ後、作家活動を開始した。デビュー作から日本を舞台とした作品を発表し、1986年には架空の日本の町を舞台にした「浮世の画家」でウィットブレッド賞を受賞。1989年、英国貴族邸の老執事を語り手に据えた「日の名残り」でブッカー賞を受賞し、英国を代表する作家としての地位を確立した。2017年には「壮大な感情の力を持った小説を通し、世界と結びついているという幻想的感覚に隠された深淵を暴いた」としてノーベル文学賞を受賞した。作品には、曖昧な記憶や過去の回想を通じて人間の弱さや認知のずれを浮かび上がらせる手法が特徴的である。小説のほか映画脚本も手がけており、黒澤明監督作品を脚色した映画「生きる LIVING」でアカデミー賞脚色賞にノミネートされた。
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七月隆文
10作品
大阪府出身の小説家・ライトノベル作家。京都精華大学美術学部を卒業後、あかほりさとるが主宰するSATZに所属し、創作活動を続けました。中学1年生のときに作家を志し、イラストレーターとしての夢も持ちながら創作に励んだといいます。2001年にゲーム作品のノベライズで商業デビューし、当初は今田隆文の名義で執筆。2004年7月に現在のペンネームへと改名しました。ライトノベルで経験を積んだのち一般文芸へと進出し、2014年に刊行した恋愛小説「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」が口コミを中心に150万部を超えるヒットとなり、第3回京都本大賞を受賞。同作は映画化や漫画化、舞台化もされました。その他の代表作に「ケーキ王子の名推理」シリーズなどがあります。影響を受けた作品としてアルスラーン戦記とブギーポップは笑わないを挙げています。
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下村敦史
20作品
京都府出身の小説家・推理作家。1999年に高校を自主退学後、大学入学資格検定を取得するという異色の経歴を持つ。2006年より9年連続で江戸川乱歩賞に挑戦し続け、2014年に5度目の最終候補となった作品「闇に香る嘘」で第60回江戸川乱歩賞を受賞し、小説家デビューを果たした。選考委員からも高い評価を受けたデビュー作は、週刊文春ミステリーベスト10やこのミステリーがすごいなど複数のランキングに上位入賞した。その後も精力的に作品を発表し続け、難民問題や司法をテーマにした社会派ミステリから、同姓同名という設定を活かしたユニークな作品まで幅広いジャンルに取り組んでいる。2021年には「黙過」で第7回徳間文庫大賞を受賞。コンスタントに新作を送り出す多産な作家として知られている。
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乃南アサ
30作品
東京都出身の小説家。早稲田大学社会科学部を中退後、広告代理店勤務を経て、1988年に「幸福な朝食」で日本推理サスペンス大賞の優秀作を受賞しデビュー。サスペンスや推理小説から大河小説まで多彩なジャンルを手がけ、巧みな構成と緻密な心理描写が特徴。1996年に女刑事・音道貴子シリーズの「凍える牙」で第115回直木三十五賞を受賞。その後も「地のはてから」で中央公論文芸賞、「水曜日の凱歌」で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞するなど、高い評価を受け続けている。相撲をこよなく愛する好角家としても知られ、力士・稀勢の里に「キセノン」という愛称を付けたことでも話題となった。
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今村翔吾
15作品
京都府木津川市出身の小説家・書店経営者。ダンスインストラクターや作曲家、滋賀県守山市の埋蔵文化財調査員を経て、2017年に歴史時代小説でデビュー。2018年から専業作家となる。筋書きを作らずに執筆するスタイルを公言しており、江戸時代の火消しを描いた「羽州ぼろ鳶組」シリーズなど骨太なエンターテインメント作品を得意とする。2022年に「塞王の楯」で第166回直木三十五賞を受賞。小説家の傍ら、廃業危機にあった書店の事業承継や新規出店を通じて複数の書店を経営し、文学賞の創設や作家育成プロジェクトなど出版・本文化の振興にも精力的に取り組む。代表作を原作としたNetflixドラマ「イクサガミ」はNetflix週間グローバルTOP10の非英語シリーズで1位を獲得した。
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伊与原新
15作品
大阪府吹田市出身の小説家・推理作家。神戸大学理学部地球科学科を卒業後、東京大学大学院で地球惑星科学を専攻し、博士号を取得。地球磁場を研究テーマとし、富山大学理学部の助教を務めながら執筆活動を開始した。2010年に「お台場アイランドベイビー」で第30回横溝正史ミステリ大賞を受賞してデビュー。地球科学や自然科学の専門知識を作品に活かした独自の作風が特徴で、2018年刊行の短編集「月まで三キロ」が第38回新田次郎文学賞と第3回未来屋小説大賞を受賞し、広く再評価された。2021年の短編集「八月の銀の雪」は直木三十五賞および山本周五郎賞の候補となり、本屋大賞でも6位に入賞。2025年には「藍を継ぐ海」で第172回直木三十五賞を受賞した。「宙わたる教室」は2024年にNHKでテレビドラマ化されるなど、科学と人間ドラマを融合させた作品が幅広い読者から支持されている。
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伊坂 幸太郎
50作品
千葉県松戸市出身の小説家。東北大学法学部を卒業後、システムエンジニアとして働きながら創作活動を続け、2000年に「オーデュボンの祈り」で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビューを果たした。現在は宮城県仙台市に在住しており、同市を舞台にした作品を多く手がけている。複数の作品間で舞台や登場人物がリンクする独自の作風が特徴で、2008年には「ゴールデンスランバー」で本屋大賞と山本周五郎賞をダブル受賞。2020年には「逆ソクラテス」で柴田錬三郎賞を受賞している。また「マリアビートル」の英訳版がCWA賞の翻訳小説部門にノミネートされるなど、海外でも高い評価を受けており、著作は中国語・韓国語をはじめ多くの言語に翻訳されている。
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佐藤青南
20作品
長崎県島原市出身の小説家。熊本大学法学部に入学後、途中で除籍し、上京してミュージシャンとして活動した経歴を持つ。2010年に「ある少女にまつわる殺人の告白」で第9回このミステリーがすごい大賞の優秀賞を受賞し、2011年に作家デビュー。行動心理や犯罪心理をテーマにしたミステリーを得意とし、行動心理捜査官・楯岡絵麻シリーズや白バイガールシリーズなど、職業を軸にした人気シリーズを複数手がけている。2016年には白バイガールで第2回神奈川本大賞を受賞。楯岡絵麻シリーズはBSテレ東でドラマ化もされた。日本推理作家協会の会員であり、2017年からは横浜を拠点に本にかかわる人の交流会を主宰し、札幌や博多など各地でも開催するなど、作家コミュニティの形成にも積極的に取り組んでいる。
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凪良 ゆう
30作品
滋賀県大津市出身、京都府京都市在住の小説家。30代に入り生活が安定した頃、かつて好きだった小説に関するネット記事をきっかけに創作熱が再燃し、執筆の楽しさから作家を目指すようになる。2007年に白泉社からデビューし、当初はボーイズラブ小説を中心に活動。2017年には初の文芸書となる神さまのビオトープを刊行し、一般文芸の分野にも活躍の場を広げた。2019年刊行の流浪の月で第17回本屋大賞を受賞。さらに2022年刊行の汝、星のごとくで第20回本屋大賞と第10回高校生直木賞をダブル受賞し、本屋大賞を2度受賞した作家は恩田陸以来2人目という快挙を達成した。同作は発行部数40万部を突破し、映画化も予定されている。社会の外側に置かれた人物や、ままならない人間関係を丁寧に描く作風が幅広い読者から支持を集めている。
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千早 茜
36作品
北海道江別市出身の小説家。父の仕事の関係で小学校時代をアフリカのザンビアで過ごし、帰国後は古典文学に傾倒するなど独自の感性を育む。立命館大学文学部を卒業後、医療事務や美術館など多数のアルバイトを経験しながら創作を続け、29歳のときに挑戦した小説すばる新人賞を受賞。デビュー作「魚神」は翌年に泉鏡花文学賞を受賞し、鮮烈な文学的出発を飾った。その後も島清恋愛文学賞や渡辺淳一文学賞など数々の賞を受賞し、2023年には「しろがねの葉」で直木三十五賞を受賞。恋愛や人間関係の機微を繊細に描く作風で知られ、香りをテーマにしたシリーズ作品など多彩な執筆活動を展開している。
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喜多川泰
20作品
東京都生まれ、愛媛県西条市育ちの作家。愛媛県立西条高等学校、東京学芸大学を卒業後、教育者を目指して大手学習塾に就職。1998年に横浜で独立し、自ら学習塾を立ち上げた。授業前に塾生へ向けて語りかけていた人生訓や教えを本にまとめるよう勧められたことをきっかけに執筆活動を開始し、2005年にファンタジー風の自己啓発書「賢者の書」でデビュー。以降、人と人とのつながりや生き方をテーマにした作品を数多く発表し、幅広い読者から支持を集めている。2013年には「また、必ず会おう」と誰もが言った。が映画化されるなど、その作品世界は書籍にとどまらず広がりを見せている。学習塾経営者としての経験に根ざした温かな人間観察と、読者の背中を押すメッセージ性が作風の特徴といえる。
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垣谷美雨
20作品
兵庫県豊岡市出身の小説家。明治大学文学部文学科でフランス文学を専攻し、卒業後はソフトウェア会社に勤務。2005年に「竜巻ガール」で第27回小説推理新人賞を受賞し、作家デビューを果たした。40代の女性が高校時代にタイムスリップしたり、夫の彼女と心が入れ替わったりといった、もしもの世界をリアルに描く「if小説」を多く手がけることで知られる。結婚・老後・定年・介護など、現代の日常生活に根ざした社会的テーマを作品に取り上げることが多く、幅広い読者から支持を集めている。2018年には「あなたの人生、片づけます」で第12回啓文堂大賞文庫大賞を受賞。「老後の資金がありません」は映画化され、2021年に公開された。影響を受けた作家として曽野綾子を挙げている。
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安部 公房
30作品
東京府北豊島郡(現・東京都北区)生まれ、幼少期を満洲の奉天で過ごした小説家・劇作家・演出家。高校時代からリルケとハイデッガーに傾倒し、戦後は花田清輝らの芸術運動に参加しながら創作の幅を広げた。1951年に発表した「壁 S・カルマ氏の犯罪」で第25回芥川賞を受賞。その後、都市に生きる人間の孤独と他者との断絶をテーマに、超現実主義的・実験的な手法で「砂の女」「他人の顔」「燃えつきた地図」「箱男」「密会」など数多くの長篇小説を発表した。1973年には自ら演劇集団「安部公房スタジオ」を創設し、演出家としても国際的な評価を受けた。作品は世界30数か国で翻訳出版されており、晩年はノーベル文学賞の有力候補と目されていた。1993年、急性心不全により68歳で死去した。
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宮部 みゆき
50作品
東京都江東区深川生まれの小説家。OLや法律事務所勤務、東京ガスの集金課などを経て、1987年に短編「我らが隣人の犯罪」でデビュー。クレジットカードローンによる多重債務問題を描いた「火車」で山本周五郎賞、「理由」で直木賞、「模倣犯」で毎日出版文化賞特別賞など数多くの文学賞を受賞した。現代ミステリーを中心に、江戸の人情を丁寧に描いた時代小説、ファンタジーやジュブナイルまで幅広いジャンルを手がける。社会の不安や理不尽さへの怒りを作品の原動力とし、普通の人々を主人公に据えた視点が持ち味。緻密なプロット設計をせず冒頭から書き進める独自のスタイルで知られ、「ソロモンの偽証」のような原稿用紙4700枚超の大作も生み出している。大沢在昌、京極夏彦とともに大沢オフィスを共同設立している。
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平山夢明
10作品
神奈川県川崎市出身の作家。法政大学を中退後、学生時代からホラー映画の自主制作に熱中し、雑誌「週刊プレイボーイ」でZ級ホラー映画のビデオ評論を手がけたのち、ノンフィクション「異常快楽殺人」で作家デビュー。1993年より本格的な執筆活動を開始し、実話怪談「超怖い話」シリーズや「東京伝説」シリーズなどで活躍するかたわら、短編小説も多数発表している。2006年には短編「独白するユニバーサル横メルカトル」で日本推理作家協会賞短編部門賞を受賞し、翌年同名作品集が「このミステリーがすごい!」国内部門一位に選ばれた。2010年には長編「ダイナー」で第13回大藪春彦賞を受賞。小説・実話怪談の執筆にとどまらず、映画評論や映画監督、ラジオパーソナリティーとしても幅広く活動しており、デルモンテ平山名義では独特のユーモアあふれる映画評論でも知られている。
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恒川 光太郎
20作品
東京都武蔵野市出身の小説家・ホラー作家。大東文化大学経済学部を卒業後、29歳のころに沖縄県へ移住し、塾の講師をしながら執筆活動を始めました。2005年、「夜市」で第12回日本ホラー小説大賞を受賞し、同作と書き下ろし作品を収録した単行本でデビュー。選考委員の高橋克彦から「発想の転換」の才能を持つ人物と評されました。2014年には「金色機械」で第67回日本推理作家協会賞の長編および連作短編集部門を受賞しています。幻想的で精妙な作風を得意とし、ホラーや怪奇、ファンタジーの要素を織り交ぜた独自の世界観を築いています。直木賞や山本周五郎賞など多数の文学賞候補にも選ばれており、その作品は漫画化やラジオドラマ化もされています。
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早見和真
15作品
神奈川県横浜市出身の小説家。桐蔭学園高等学校で硬式野球部に所属し、國學院大學在学中からライターとして雑誌などで活動。2008年、名門高校野球部の補欠部員を主人公にした自身の経験を基にした作品「ひゃくはち」で小説家デビューを果たす。2015年には「イノセント・デイズ」で第68回日本推理作家協会賞を受賞。2020年には「ザ・ロイヤルファミリー」で第33回山本周五郎賞を受賞するなど、高い評価を得ている。執筆活動に専念するため都会を離れ、静岡県や愛媛県で暮らした時期もあり、地域に根ざした創作にも積極的に取り組む。愛媛県を舞台にした創作童話「かなしきデブ猫ちゃん」の連載や地元ラジオ番組のパーソナリティも務めた。「アルプス席の母」は2025年本屋大賞で2位を獲得。映画・ドラマ化された作品も多い。
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有川 ひろ
30作品
高知県出身の小説家。園田学園女子大学卒業後、2003年に「塩の街」で第10回電撃ゲーム小説大賞を受賞し、翌2004年にデビュー。自衛隊と未知の生物との接触を描いた「自衛隊三部作」をはじめ、SFと軍事的要素を取り入れたライトノベルで注目を集めた。その後、架空の軍事組織が登場する「図書館戦争」シリーズや、「阪急電車」「空飛ぶ広報室」など現実を舞台にした作品にも活動の幅を広げ、幅広い世代の読者から支持を獲得している。自身は現在もライトノベル作家と称しており、影響を受けた作家として新井素子の名を挙げている。複数の作品が映画やテレビドラマ化されるなどメディアミックスでも高い人気を誇る。2019年にペンネームの表記を有川浩から有川ひろへ改めた。
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有栖川有栖
30作品
大阪府大阪市出身の推理作家。同志社大学法学部卒業後に書店勤務を経て、1989年に「月光ゲーム」でデビュー。1994年に専業作家となった。作風は前期エラリー・クインの影響が色濃く、本格ミステリを得意とする。代表的なシリーズとして、大学の推理小説研究会を舞台にした「学生アリス」シリーズと、臨床犯罪学者の火村英生が活躍する「作家アリス」シリーズがあり、どちらにも作者自身と同名のワトソン役が登場する。2003年に「マレー鉄道の謎」で日本推理作家協会賞、2008年に「女王国の城」で本格ミステリ大賞を受賞。2022年には日本ミステリー文学大賞を受賞。本格ミステリ作家クラブ初代会長も務め、日本のミステリー界をリードしてきた作家のひとりである。
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朝井リョウ
20作品
岐阜県出身の小説家・ラジオパーソナリティ。早稲田大学在学中の2009年、青春小説「桐島、部活やめるってよ」で第22回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。卒業後は会社員として働きながら執筆を続け、2013年に「何者」で第148回直木三十五賞を受賞。直木賞史上初の平成生まれの受賞者であり、男性受賞者としては当時最年少となった。就活や青春、人間の欲望や多様性など、同時代を生きる人々の内面を鋭く描く作風が特徴で、「正欲」で第34回柴田錬三郎賞、「世界地図の下書き」で坪田譲治文学賞なども受賞している。2026年には「イン・ザ・メガチャーチ」で第23回本屋大賞を受賞し、直木賞との二冠を達成。英語圏の文芸誌「Granta」が選ぶ若手日本人作家にも選出されるなど、国際的な注目も集める。
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村上 春樹
50作品
京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市・芦屋市育ちの小説家・翻訳家。早稲田大学在学中にジャズ喫茶を経営し、1979年に『風の歌を聴け』で群像新人文学賞を受賞してデビュー。平易で親しみやすい文体と難解な物語構造を組み合わせた独自の作風で知られ、現実世界から非現実の異界へシームレスに移動する語り口が特徴とされる。1987年発表の『ノルウェイの森』は上下巻合計1300万部を超えるベストセラーとなり国民的作家の地位を確立。その後も『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』などを発表し続けている。作品は50か国語以上に翻訳され、2006年にはフランツ・カフカ賞をアジア圏で初めて受賞するなど国際的な評価も高い。翻訳家としてもレイモンド・カーヴァーやスコット・フィッツジェラルドらの作品を日本に紹介し、エッセイやノンフィクション分野でも精力的に活動している。
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村山由佳
30作品
東京都出身の小説家。立教大学文学部日本文学科を卒業後、不動産会社勤務や塾講師などを経て作家デビュー。1993年に「天使の卵」で小説すばる新人賞を受賞し、2003年には家族の愛と業を描いた「星々の舟」で直木賞を受賞。2009年には「ダブル・ファンタジー」で中央公論文芸賞、島清恋愛文学賞、柴田錬三郎賞のトリプル受賞を果たし、2021年には大正時代の活動家を題材にした「風よ あらしよ」で吉川英治文学賞を受賞するなど、多数の文学賞に輝く。恋愛小説を得意とする一方、母親との葛藤を描いた自伝的小説「放蕩記」など、家族や人間関係の深部に迫る作品も発表。代表作「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズはラジオドラマ化されるなど幅広いメディアで親しまれている。現在は軽井沢を拠点に執筆活動を続けている。
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東野 圭吾
100作品
大阪府大阪市生野区出身の小説家。大阪府立大学工学部を卒業後、日本電装株式会社に技術者として勤務しながら執筆活動を続け、1985年に『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞してデビュー。その後専業作家に転身し、長年ヒット作に恵まれない苦しい時期を経て、1998年刊行の『秘密』で大きな注目を集めた。2006年には『容疑者Xの献身』で直木賞と本格ミステリ大賞を受賞し、国内累計発行部数は1億部を超えた。作風は学園ミステリや本格推理から社会派推理まで幅広く、キャリアを重ねるごとに意外性よりも社会性を重視した作品へと変化している。湯川学を主人公とするガリレオシリーズや、加賀恭一郎シリーズが代表的なシリーズ作品として知られる。松本清張から大きな影響を受けたと語っており、作品は国内にとどまらず海外でも高い人気を誇った。2026年7月、大腸がんのため68歳で死去。
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染井為人
10作品
千葉県印西市出身の小説家。芸能マネージャーや舞台演劇・ミュージカルのプロデューサーとして活動したのち、2017年に「悪い夏」で第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞し、作家デビューを果たしました。自身の作品を「あくまでも娯楽本」と語るように、読者が楽しめるエンターテインメント性を重視した作風が特徴です。代表作「正体」はWOWOWでテレビドラマ化されたほか、横浜流星主演で映画化され、2024年に公開されました。デビュー作「悪い夏」も2025年に映画化されるなど、映像化された作品も多く、幅広い読者から支持を集めています。光文社・KADOKAWA・講談社・双葉社など複数の出版社から精力的に作品を発表し続けており、現代日本のエンタメミステリ界で存在感を放つ作家です。
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森博嗣
30作品
愛知県出身の工学者・小説家・随筆家。名古屋大学工学部建築学科を卒業後、同大学院を修了し、三重大学を経て名古屋大学大学院の助教授を務めた。専攻はコンクリートなどの建築材料の数値解析で、1990年に工学博士の学位を取得。2005年に大学を退官するまで、教壇に立ちながら精力的に作品を発表した。1996年に第1回メフィスト賞を受賞した「すべてがFになる」でデビュー。コンピュータや工学・科学の専門的知識を自然に織り込んだ作風が「理系ミステリ」と評され、一躍人気作家となった。推理小説にとどまらず、SF・幻想小説・エッセイ・絵本など多岐にわたるジャンルで作品を発表。代表作として「スカイ・クロラ」シリーズを自ら挙げている。鉄道模型や自動車など多趣味でも知られ、自宅敷地内に庭園鉄道を開設するほどの本格的な活動を続けた。現在は作家を引退したと明言している。
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橘玲
30作品
1959年生まれの日本の男性作家。本名は非公開。早稲田大学第一文学部でロシア文学を学んだ後、宝島社に所属し、雑誌「宝島30」の2代目編集長としてオウム真理教取材などに携わる。退社後、海外投資の実体験をもとに執筆活動を開始し、2002年のデビュー作「マネーロンダリング」で注目を集める。投資や経済をテーマにしたフィクションとノンフィクションの両方を手がけるのが特徴で、2006年には「永遠の旅行者」が山本周五郎賞の候補となった。2010年以降は社会批評や人生論にも活躍の場を広げ、格差社会・幸福・人間心理といったテーマを行動経済学や進化論の視点から鋭く論じる著作を多数発表している。日本経済新聞や週刊文春など幅広いメディアで連載を持ち、現在も精力的に執筆を続けている。
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櫻田智也
5作品
北海道長万部町出身・江別市在住の推理作家。埼玉大学理学部および同大学院修士課程を修了後、デイリーポータルZのライターとして活動した経歴を持つ。2013年、「サーチライトと誘蛾灯」で第10回ミステリーズ!新人賞を受賞し小説家としてデビュー。昆虫好きの青年・魞沢泉を探偵役に据えた連作短編シリーズが代表作で、昆虫や自然の知識を織り交ぜた独特の作風が特徴。2021年には連作短編集「蟬かえる」で第74回日本推理作家協会賞と第21回本格ミステリ大賞の2冠を達成。2025年に発表した初の長編「失われた貌」では複数のミステリ・ランキングで首位を獲得し、高い評価を得ている。
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歌野晶午
20作品
千葉県出身の小説家・推理作家。東京農工大学農学部を卒業後、編集プロダクションに勤めながら執筆活動を続け、島田荘司の推薦により1988年に「長い家の殺人」でデビューした。ペンネームの「晶午」は島田荘司が考案したもの。主に本格推理小説を手がけ、名探偵・信濃譲二が活躍する「家」シリーズをはじめ、ノンシリーズ作品や密室殺人ゲームシリーズなど幅広い作品を発表している。2003年に刊行した「葉桜の季節に君を想うということ」は、このミステリーがすごいと本格ミステリ・ベスト10でそれぞれ年間1位を獲得し、第57回日本推理作家協会賞と第4回本格ミステリ大賞をあわせて受賞するなど高い評価を得た。また「密室殺人ゲーム2.0」で第10回本格ミステリ大賞を受賞し、「春から夏、やがて冬」では直木賞候補にも選ばれている。
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汐見夏衛
20作品
大阪府羽曳野市出身の漫画家、マツセダイチ。1986年生まれ。同志社大学在学中の2008年に黒潮マンガ大賞へ入選し、審査員の編集者から上京を勧められたことをきっかけに翌2009年に東京へ。アシスタント修業を経てGET THE SUN新人賞で準グランプリを獲得し、上京からわずか1年で連載を掴み取った。武論尊原作の「FULL SWING」でデビューし、その後は長月達平原作の人気ライトノベル「Re:ゼロから始める異世界生活」第一章および第三章のコミカライズを2014年から2019年にかけて手がけるなど、原作付きコミカライズを多数担当。汐見夏衛原作の「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」や佐野徹夜原作の「君は月夜に光り輝く」など、感情に寄り添う物語の漫画化を得意とする。現在は東京都練馬区を拠点に活動中。
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池井戸 潤
50作品
岐阜県加茂郡出身の小説家。慶應義塾大学卒業後、三菱銀行に入行し、1995年に退職。その後コンサルタント業やビジネス書執筆を経て、1998年に「果つる底なき」で第44回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビューした。元銀行員としての経験を活かした金融・企業小説を得意とし、銀行や中小企業を舞台に、そこで働く人々の姿をリアルに描くことを創作の核としている。2010年に「鉄の骨」で吉川英治文学新人賞、2011年に「下町ロケット」で直木三十五賞を受賞。半沢直樹シリーズや花咲舞シリーズ、下町ロケットシリーズなど多くの作品がテレビドラマ化・映画化され、幅広い読者に支持されている。企業の不正や組織の矛盾に立ち向かう人間を痛快に描くエンターテインメント作家として、日本を代表する存在のひとりである。
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沢木 耕太郎
50作品
東京都大田区出身のノンフィクション作家・エッセイスト・小説家・写真家。横浜国立大学経済学部を卒業後、銀行に入行するも初出社の日に退社し、ゼミの指導教官に勧められたことをきっかけに文筆活動を始める。1970年にルポライターとしてデビューし、1979年に日本社会党委員長刺殺事件を題材にした作品「テロルの決算」で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。スポーツや旅を題材にした作品を多数発表しており、アジアからヨーロッパまでを陸路でたどる旅を記した「深夜特急」シリーズは広く読まれている。取材者自身を作品に組み込む「私ノンフィクション」と呼ばれる独自の手法にも挑んでいる。講談社ノンフィクション賞や司馬遼太郎賞など多数の賞を受賞しており、写真集の出版やラジオのDJ出演など活動の幅は広い。
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海堂尊
25作品
千葉県出身の作家・医師。千葉大学医学部を卒業後、外科医として6年間勤務し、その後病理学を学んで博士号を取得。放射線医学総合研究所の病理医として勤務するなかで、CTやMRIを用いた死亡時画像診断であるAiの概念を提唱し、Ai学会を創設するなど社会導入に尽力した。2005年、第4回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、翌2006年に『チーム・バチスタの栄光』で作家デビュー。メディカルエンターテインメント作家として、架空の地方都市「桜宮市」を共通舞台とする「桜宮サーガ」と呼ばれる独自の世界観を構築し、複数の作品にわたってキャラクターや背景が交錯する重層的な作風で知られる。バチスタシリーズは累計1750万部を超え、映画・テレビドラマなど多数映像化された。2008年には『死因不明社会』で科学ジャーナリスト賞を受賞。業界屈指の速筆としても知られる。
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湊かなえ
35作品
「イヤミスの女王」の異名をとる小説家。広島県因島市の柑橘農家に生まれ、武庫川女子大学家政学部被服学科を卒業後、青年海外協力隊員としてトンガに赴任し家庭科教師として栄養指導に携わった。帰国後は淡路島の高校で非常勤講師を務めながら創作活動を開始。2007年に小説推理新人賞を受賞しデビュー。連作集の告白が2009年に本屋大賞を受賞し、読後に重苦しい感覚を残すイヤミスと呼ばれるジャンルを広く世に知らしめた。告白は映画化され興行的にも大きな成功を収め、書籍の累計売上は300万部を超えた。サスペンスや女性の内面描写に定評がある一方、作風の幅を広げることにも意欲的で、山岳小説や郷土を題材にした作品など多彩なジャンルを手がける。
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白井智之
12作品
千葉県印西市生まれ、東北大学法学部卒業の推理作家。在学中はSF・推理小説研究会に所属し、2014年に第34回横溝正史ミステリ大賞の最終候補となったデビュー作「人間の顔は食べづらい」で有栖川有栖と道尾秀介の推薦を受け文壇に登場。第2作「東京結合人間」では綾辻行人から「鬼畜系特殊設定パズラー」の称号を授けられた。アンモラルな世界観と人物造形、唯一無二の特殊設定、そして緻密なロジックを組み合わせた作風を持ち味とする。2023年刊行の「名探偵のいけにえ 人民教会殺人事件」で第23回本格ミステリ大賞を受賞したほか、各ミステリーランキングで上位に入賞するなど、現代の本格ミステリ界を代表する作家のひとりとして高い評価を得ている。
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百田 尚樹
50作品
大阪府大阪市出身の作家・政治家。同志社大学在学中にテレビ番組に出演した後、放送作家として朝日放送の長寿番組「探偵!ナイトスクープ」の構成を担当。2006年に小説「永遠の0」で作家デビューを果たし、2013年には「海賊とよばれた男」で本屋大賞を受賞した。戦争を背景にした人間ドラマや歴史経済小説を得意とし、著作の累計発行部数は2019年時点で2000万部を超える。南京事件否定をはじめ歴史認識や政治的発言でたびたび国内外の注目を集めた。2019年に小説家引退を宣言した後も言論活動を続け、2023年には日本保守党を結成して代表に就任。2025年の参議院議員通常選挙で初当選し、政治家としても活動している。
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真梨幸子
20作品
宮崎県出身の小説家・推理作家。多摩芸術学園映画科を卒業後、大手メーカーでテクニカルライターとして勤務。フリーライターを経て小説家に転身し、2005年に「孤虫症」で第32回メフィスト賞を受賞しデビューした。2008年刊行の「殺人鬼フジコの衝動」が50万部を超えるベストセラーとなり、読後に嫌な後味が残るミステリーを指す「イヤミス」の旗手として広く知られるようになった。人間の心の奥底にある感情をえぐり出し、読者が思わず先を読み進めてしまう作風が特徴で、大学時代に映画を学んだ経験を活かしたモキュメンタリー形式も得意としている。執筆の際はプロットを作らず登場人物の動きに任せて物語を展開させ、多数の登場人物を年表で整理しながら書き上げる手法をとる。2015年には「人生相談。」で第28回山本周五郎賞候補にも選ばれた。
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知念 実希人
50作品
沖縄県南城市生まれ、東京育ちの小説家・医師。東京慈恵会医科大学を卒業後、日本内科学会認定医として勤務するかたわら、夜間にファミレスで小説を書き続け、2011年にばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞。翌2012年に作家デビューを果たした。医師としての深い知識と経験を生かした医療ミステリーを得意とし、累計250万部を超える「天久鷹央」シリーズをはじめ、「病棟」シリーズ、「祈りのカルテ」シリーズ、「放課後ミステリクラブ」など著書多数。本屋大賞には5度ノミネートされており、複数の作品がテレビドラマ化・映画化・アニメ化されている。医師家系の4代目として育ちながらも小説家の夢を持ち続け、現在も週1日は父のクリニックで診療を行いながら執筆活動を続けている。趣味は総合格闘技の練習で、合気道2段・柔道初段の有段者でもある。
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秋吉理香子
20作品
兵庫県出身の小説家。15歳のときに父親の仕事の関係でアメリカへ移住し、ロサンゼルス近郊の高校を卒業後に帰国。早稲田大学第一文学部を卒業したのち再度渡米し、ロヨラ・メリーマウント大学院で映画・テレビ制作の修士号を取得。映画関連会社での勤務を経て、2008年に「雪の花」で第3回Yahoo! JAPAN文学賞を受賞。2009年に同作を収めた短編集でデビューした。ミステリーやサスペンスを中心に幅広いジャンルの作品を手がけており、「暗黒女子」「聖母」「絶対正義」など心理的な緊張感とどんでん返しを特徴とする作品が映画やテレビドラマにも映像化されている。また別名義で映画やアニメの製作・脚本・監督にも携わっている。
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筒井康隆
20作品
大阪府大阪市出身の小説家・劇作家・俳優。天王寺動物園長を務めた父のもとで育ち、同志社大学で美学・芸術学を専攻。1960年にSF同人誌を創刊し、1965年に初作品集を刊行して専業作家となった。星新一・小松左京と並ぶ「SF御三家」の一人として知られ、パロディやスラップスティックな笑いを得意とするナンセンスSFで頭角を現した。1970年代以降はメタフィクションの手法を取り入れた前衛的・実験的な作品へと作風を広げ、エンターテインメントと純文学の境界を越える作品を多数発表している。代表作には「時をかける少女」「虚人たち」「残像に口紅を」「文学部唯野教授」などがある。1990年代には出版業界の自己規制問題に抗して断筆を宣言し、約3年3か月後に解除。晩年は老いをテーマにした作品やジュブナイル小説も手がけ、日本芸術院会員として現在も執筆活動を続けている。
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荻原浩
30作品
埼玉県大宮市出身の小説家・漫画家。成城大学経済学部を卒業後、広告代理店に勤務し、フリーのコピーライターとして活動する傍ら、39歳のときに小説を書き始める。1997年、初の長編小説でユーモア小説の第10回小説すばる新人賞を受賞してデビュー。その後ミステリや家族をテーマにした作品など幅広いジャンルを手がけ、2004年に発表した若年性アルツハイマーを題材とした作品が翌年の本屋大賞第2位と山本周五郎賞を受賞、映画化もされた。2016年には短編集で第155回直木三十五賞を受賞。2003年に専業作家へ転身し、その後も精力的に執筆を続けるかたわら、60歳を過ぎて漫画家としてもデビューするなど、多彩な表現活動を展開している。
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葉室麟
20作品
福岡県北九州市小倉生まれの小説家。福岡県立明善高等学校、西南学院大学文学部外国語学科フランス語専攻を卒業後、地方紙記者やラジオニュース担当などを経て、50歳から創作を始め、4年後に文壇デビューを果たした。2005年に江戸時代の絵師と陶工の兄弟を描いた「乾山晩愁」で歴史文学賞を受賞。2007年には「銀漢の賦」で松本清張賞、2012年には「蜩ノ記」で直木三十五賞を受賞した。久留米市を拠点に活動し、敗者や弱者の視点を大切にした歴史時代小説を数多く生み出した。2016年には「鬼神の如く 黒田叛臣伝」で司馬遼太郎賞も受賞している。作品は映画やテレビドラマにもなり、「蜩ノ記」は役所広司主演で映画化された。2017年12月、66歳で逝去。
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近藤史恵
20作品
大阪府出身の推理作家・小説家。大阪芸術大学芸術学部文芸学科を卒業後、1993年に『凍える島』で第4回鮎川哲也賞を受賞してデビュー。2008年には自転車ロードレースを舞台にした『サクリファイス』で第10回大藪春彦賞を受賞し、2023年には『歌舞伎座の怪紳士』で第9回徳間文庫大賞を受賞している。ミステリ作家として知られる一方、恋愛小説やスポーツ小説など幅広いジャンルを手がける。大学時代に歌舞伎を研究しており、歌舞伎を題材にした作品も多い。また、フランス料理店を舞台にした日常の謎を描くビストロ・パ・マルシリーズや、女性清掃員が主人公のキリコシリーズなど、個性豊かなシリーズ作品でも人気を集めている。2006年より母校の大阪芸術大学文芸学科客員准教授を務めた。
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金原ひとみ
30作品
東京都出身の小説家。10歳で不登校となり、中学・高校にはほとんど通わなかった。12歳のころ父の留学に伴いサンフランシスコに滞在し、そこで小説を書き始める。2003年、20歳のときに「蛇にピアス」で第27回すばる文学賞を受賞してデビューし、翌2004年には同作で第130回芥川賞を受賞。身体改造や性、暴力など若者の内面を鋭く描く作風で注目を集めた。その後もフランスへの移住を経験しながら精力的に執筆を続け、川端康成文学賞最終候補、織田作之助賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞、渡辺淳一文学賞、谷崎潤一郎賞、柴田錬三郎賞、毎日出版文化賞など数多くの賞を受賞している。父は児童文学研究家・翻訳家の金原瑞人。
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長月天音
10作品
2018年、新人賞への投稿が5作目となった『ほどなく、お別れです』(応募時タイトル『セレモニー』を改題)で、第19回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー。子どもの頃から本を読むのが好きで、趣味程度には書いたりもしていた。小説家になるという夢を叶えるため、大正大学文学部日本文学科に進学。古典文学を専攻したが、「人生経験を積んでから書こう」と先延ばしにした。2年生から4年生にかけての2年間、葬儀場でアルバイトをしていた。卒業後は飲食店に就職。個人経営の飲食店に転職後、2010年に料理人だった夫と結婚。結婚から3カ月後に夫に病気が見つかった。病気が悪化し、看病をするためには正社員として働くことが難しくなったため飲食店でパートをし、残りの時間を看病に当てることにした。夫が眠っていることも多く、「小説家なら家で仕事ができるんじゃないかと」思い、空いた時間に家で本格的に執筆を始めた。
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青山美智子
20作品
愛知県出身の小説家。幼少期を千葉県内で過ごし、中学1年生のときに愛知県瀬戸市へ移住。中京大学社会学部を卒業後、ワーキングホリデーでオーストラリアへ渡り、シドニーの日系新聞社で記者として2年間勤務。帰国後は雑誌編集者を経て執筆活動に入り、現在は神奈川県横浜市在住。2017年に刊行した連作短編小説「木曜日にはココアを」で小説家としてデビュー。以降、日常のなかに温かなつながりを丁寧に描いた作風で読者の支持を集める。「お探し物は図書室まで」が2021年本屋大賞2位、「赤と青とエスキース」が2022年本屋大賞2位と史上初の連続2位を獲得。2021年から5年連続で本屋大賞にノミネートされている。「お探し物は図書室まで」はアメリカの雑誌タイムの2023年の必読書100冊に唯一の日本人作家として選出され、著書の翻訳版は30か国以上に広がっている。
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青柳碧人
10作品
千葉県千葉市出身の小説家。早稲田大学教育学部を卒業後、千葉市の学習塾で学習指導や教材開発に携わりながら執筆活動を続け、2009年に数学ミステリ「浜村渚の計算ノート」で第3回講談社Birth小説部門を受賞してデビューした。数学や理科などの学問をミステリの要素として取り込む作風が特徴で、デビューシリーズは累計60万部を突破している。妖怪や昔ばなし、西洋童話をミステリと組み合わせた作品など幅広いジャンルで活躍しており、2025年には早稲田大学の先輩にあたる江戸川乱歩と外交官・杉原千畝を描いた歴史小説「乱歩と千畝」で直木三十五賞の候補となった。作家の門井慶喜からは「この一作によって、いきなり歴史小説の大物となった」と高く評価されている。
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高田郁
20作品
兵庫県宝塚市出身の時代小説作家。中央大学法学部卒業後、司法試験に挑戦するも、1993年に漫画原作者として創作の世界へ入る。40代半ばに山本周五郎の短編を読み返して深い衝撃を受け、網膜の疾患を契機に時代小説作家へ転身。2008年に小説家デビューを果たし、翌2009年より刊行を開始した「みをつくし料理帖」シリーズは全10巻で300万部を超える大ヒットとなり、テレビドラマや映画にもなった。大阪の書店員が選ぶ大阪ほんま本大賞を2度受賞するなど、地域にも深く根ざした作品を発表し続けている。2016年にスタートした「あきない世傳 金と銀」シリーズも全13巻で完結しドラマ化されるなど、人情や商いの世界を丁寧に描く筆致で幅広い読者に支持されている。
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