蛇にピアス
2004年刊行
1,810pt
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蛇にピアス
金原ひとみのデビュー作であるこの物語は、スプリットタンに魅せられた少女ルイが、身体改造を通して痛みと快楽、愛と絶望の間で揺れ動く姿を描いています。恋人のアマ、サディスティックな彫り師シバとの関係を通じて、ルイは自らの存在意義を求め、身体にピアスを入れ、刺青を刻み込んでいきます。読者は、彼女の行動を通して、現代社会におけるアイデンティティの探求や、生きることの意味を深く考えさせられるでしょう。構成力に優れていて、一読して惹き込まれるとの評価があるように、グロテスクな描写の中に人間の本質を鮮烈に描き出し、読者の心に深く突き刺さる作品です。登場人物それぞれの欲求が人間らしく、着飾った物語では作れない何かを感じさせ、読後も何度も思い出すであろう、心に刺青を入れられたような感覚を覚えるかもしれません。痛みを感じることで自分の生を実感するというルイの言葉は、生きる意味を問い、踊ることを求めるニーチェの言葉を彷彿とさせ、破滅に向かうような踊りの中で、彼女が見つけるものは何なのか、読者は最後まで目が離せなくなるでしょう。
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