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DATA-DRIVEN NOVEL RANKING

金原ひとみ

独自に収集した評価データで選ぶ、"本当に愛されている小説"のランキング

PROFILE

東京都出身の小説家。10歳で不登校となり、中学・高校にはほとんど通わなかった。12歳のころ父の留学に伴いサンフランシスコに滞在し、そこで小説を書き始める。2003年、20歳のときに「蛇にピアス」で第27回すばる文学賞を受賞してデビューし、翌2004年には同作で第130回芥川賞を受賞。身体改造や性、暴力など若者の内面を鋭く描く作風で注目を集めた。その後もフランスへの移住を経験しながら精力的に執筆を続け、川端康成文学賞最終候補、織田作之助賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞、渡辺淳一文学賞、谷崎潤一郎賞、柴田錬三郎賞、毎日出版文化賞など数多くの賞を受賞している。父は児童文学研究家・翻訳家の金原瑞人。

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ランキング

1蛇にピアス

蛇にピアス

2004年刊行

1,810pt

TOTAL SCORE

金原ひとみのデビュー作であるこの物語は、スプリットタンに魅せられた少女ルイが、身体改造を通して痛みと快楽、愛と絶望の間で揺れ動く姿を描いています。恋人のアマ、サディスティックな彫り師シバとの関係を通じて、ルイは自らの存在意義を求め、身体にピアスを入れ、刺青を刻み込んでいきます。読者は、彼女の行動を通して、現代社会におけるアイデンティティの探求や、生きることの意味を深く考えさせられるでしょう。構成力に優れていて、一読して惹き込まれるとの評価があるように、グロテスクな描写の中に人間の本質を鮮烈に描き出し、読者の心に深く突き刺さる作品です。登場人物それぞれの欲求が人間らしく、着飾った物語では作れない何かを感じさせ、読後も何度も思い出すであろう、心に刺青を入れられたような感覚を覚えるかもしれません。痛みを感じることで自分の生を実感するというルイの言葉は、生きる意味を問い、踊ることを求めるニーチェの言葉を彷彿とさせ、破滅に向かうような踊りの中で、彼女が見つけるものは何なのか、読者は最後まで目が離せなくなるでしょう。

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絶賛973
好評1,204
普通2,789
不評744
酷評298

TOTAL 6,008 reviews

2ナチュラルボーンチキン

ナチュラルボーンチキン

2024年刊行

1,204pt

TOTAL SCORE

45歳、独身、ルーティンワークに生きる浜野文乃は、兼松書房の労務課で毎日同じ時間を過ごしていました。しかし、ある日、在宅勤務中の編集者、平木直理の家を訪れたことで、彼女の日常は一変します。ホストクラブのレシートやシャンパングラスが散乱する部屋で、文乃はこれまで触れることのなかった世界を垣間見るのです。そんな中、彼女はまさかというバンドマンとも出会い、忘れかけていた感情や新たな価値観に気づき始めます。過去の離婚や不妊治療に対する葛藤を抱えながらも、文乃は新しい出会いを通して、自分自身と向き合い、再生していく姿が描かれています。まるで「ジェットコースターのような描写」で、読者は文乃の心の変化に引き込まれ、「とんでもなく尊いものに触れたような清々しい気分」を味わうことができるでしょう。

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絶賛433
好評420
普通215
不評44
酷評19

TOTAL 1,131 reviews

3ミーツ・ザ・ワールド

ミーツ・ザ・ワールド

2022年刊行

799pt

TOTAL SCORE

焼肉擬人化漫画を愛する腐女子の由嘉里が、歌舞伎町で出会ったキャバ嬢のライとの交流を通して、新たな価値観を見つけていく物語です。恋愛経験ゼロの由嘉里は、ライとの共同生活や、ホストや風俗嬢など個性的な人々との出会いを通じて、世間の常識を軽やかに飛び越えていきます。作中では、孤独や将来への不安を抱えながらも、自分の好きなものや情熱を大切にする生き方が描かれています。読者は、由嘉里のオタクとしての矜持や、SNSネイティブな世代の目線に共感し、多様な価値観に触れることができるでしょう。物語は、人が人によって変えられるのは45度までというように、他者との関わりを通して変化していく可能性を示唆します。また、物理的に一緒にいられなくても、心の中で概念として存在させ続けることで救われるというテーマも描かれており、読後には温かい気持ちが残ります。映画化もされた本作は、杉咲花さんが由嘉里役を演じることで、より一層作品への理解が深まるかもしれません。価値観が凝り固まりがちな現代社会において、外界とのコミュニケーションを通じて価値観をアップデートしていく必要性を感じさせてくれる作品です。

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絶賛284
好評325
普通215
不評68
酷評13

TOTAL 905 reviews

4YABUNONAKA - ヤブノナカ―

YABUNONAKA - ヤブノナカ―

2025年刊行

724pt

TOTAL SCORE

文芸誌の元編集長による過去の性的搾取疑惑がSNSで告発されたことを機に、出版業界を舞台に、加害者、被害者、その家族たちの日常が複雑に絡み合い、予想もつかないクライマックスへと向かう物語です。MeToo運動、マッチングアプリ、SNSなど、現代社会の様々な要素が織り込まれ、登場人物たちが世界の急激な変化の中で溺れもがく様子が描かれています。読者はそれぞれの人物の視点を通して、何が真実なのか、なぜ分かり合えないのかという問いに直面し、金原ひとみの鋭い筆致による心理描写に没入します。読後には、分かり合えなさの先にある微かな救いや、生き抜く可能性を感じさせる、著者史上最長となる圧巻の作品です。SNSでの告発をきっかけに、世代や立場を超えた人々の感情や思惑が交錯し、嫉妬や怨念が渦巻く様は、まさに現代の『藪の中』。著者の神の視点とも言える俯瞰的な描写によって、読者は登場人物それぞれの内面を深く理解すると同時に、自身の価値観を問い直すことになるでしょう。

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絶賛287
好評186
普通101
不評16
酷評10

TOTAL 600 reviews

5マザーズ

マザーズ

2011年刊行

666pt

TOTAL SCORE

同じ保育園に通う子供を持つ三人の母親、作家のユカ、モデルの五月、専業主婦の涼子を中心に、育児の苦悩と女性の混沌を描いた作品です。彼女たちは、育児疲れや夫との関係に悩み、それぞれ不倫、薬物依存、虐待といった問題に直面し追い詰められていきます。読者からは「育児を経験した事がある者の心をわしづかみにし、切り裂き、絶望の淵に落とす」と評されるほど、母親たちの葛藤が痛烈に描かれています。特に、授乳期の母親の追い込まれ感や、子供への愛情と憎しみが交錯する心理描写は圧巻です。また、「子供が愛おしいのに、一秒でも早くいなくなってほしい」という相反する感情や、母親と子供を一対一で向き合わせる社会への批判も込められています。三者三様の生き様を通して、母親であることの幸福や孤独、痛みがリアルに伝わってくる作品です。

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絶賛238
好評298
普通209
不評50
酷評29

TOTAL 824 reviews

6アンソーシャル ディスタンス

アンソーシャル ディスタンス

2021年刊行

643pt

TOTAL SCORE

現代女性の心の闇と依存を描いた短編集。心を病んだ恋人との生活に疲れ、ストロングゼロに溺れる女性、若さを保つために整形を繰り返す女性、不倫相手に翻弄される女性、推しのライブ中止をきっかけに心中を考える女性、そして、コロナ禍の孤独な日々の中で性欲と激辛欲に身を任せる女性たちが登場します。彼女たちは絶望の中で何かを掴もうともがきますが、それは必ずしも正しいものではありません。しかし、それでも彼女たちは今を生き抜くために必死なのです。読者からは「現代ならではのトラブルがリアル」「共感はできないが、いまを本気で生きている人を見ることが刺激になる」といった声が寄せられています。刹那的な快楽に溺れながらも、もがき続ける女性たちの姿は、私たち自身の危うさを映し出しているのかもしれません。

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絶賛238
好評301
普通248
不評62
酷評36

TOTAL 885 reviews

7パリの砂漠、東京の蜃気楼

パリの砂漠、東京の蜃気楼

2020年刊行

643pt

TOTAL SCORE

金原ひとみさん初の随筆集は、パリでの母子生活と帰国後の東京での日々を赤裸々に綴っています。幼い娘たちとの生活、迫り来る死の影、そして夫との断絶。著者は、生きることの孤独と苦悩を、時に痛切に、時にユーモラスに描き出します。西加奈子さんが「自分を愛さないことも認めてくれる人は稀有」と評するように、金原さんの文章は、読者の心の奥底にある感情を揺さぶります。平野啓一郎さんは「壊れるように成熟してゆく魂」と表現し、その言葉は、パリと東京という対照的な都市を舞台に、生きることに手を伸ばし続けた日々の葛藤と美しさを象徴しています。大量飲酒や喫煙といった描写から、過敏さゆえに不安を紛らわす姿が垣間見えますが、それこそが彼女の人間らしさなのかもしれません。「書かなければ生きられない」という切実な叫びは、多くの読者の共感を呼ぶことでしょう。自身の感情を言葉にすることで救われるように、彼女の言葉は読者をも救うのかもしれません。生きづらさを抱えながらもがき、それでも生きることを選ぶ金原さんの姿は、読む人に勇気を与えてくれるでしょう。

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絶賛248
好評200
普通111
不評19
酷評17

TOTAL 595 reviews

8腹を空かせた勇者ども

腹を空かせた勇者ども

2023年刊行

386pt

TOTAL SCORE

陽キャ中学生レナレナが主人公の長編小説。彼女は「公然不倫」中の母と共に未来を切り開いていきます。物語は、現代を生きる少女たちの姿を、タフで賢明な視点から描いています。読者は、レナレナが親や友人との価値観の違いに翻弄されながらも、精神的に成長していく姿を見守ることになります。母親との会話は時に噛み合わないながらも、互いを理解しようと努める姿が印象的です。また、日本とアメリカの家族のあり方の違いや、中国人の悲しみへの向き合い方にも触れられており、多様な視点から人間関係や感情が描かれています。レナレナの奔放で人見知りしない生き方は、読者に勇気を与え、彼女たちが困難な状況を乗り越え、それぞれの道を見つけていく姿は、多くの共感を呼ぶでしょう。明るく元気な物語でありながら、家族や友情、成長といった普遍的なテーマを扱った作品です。

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絶賛138
好評136
普通90
不評18
酷評4

TOTAL 386 reviews

9星へ落ちる

星へ落ちる

2007年刊行

327pt

TOTAL SCORE

愛と不安が交錯する恋愛短編集。同棲している男性への報われない想いを抱く女性、恋人の女性に疑念を抱く男性、去った恋人を待ち続ける男性、それぞれの視点から、愛おしさゆえに押しつぶされそうな感情が描かれています。読者は、登場人物たちが抱える執着や嫉妬心、連絡を待ち続ける切なさなど、恋愛における普遍的な感情に共感を覚えるでしょう。相手に依存し、狂おしく妄想していく姿は痛々しく、時に危険な方向へと向かいます。しかし、その歪んだ感情の描写にこそ、この作品の魅力があります。登場人物の名前がないことで、読者はより深く感情移入し、まるで自分の物語であるかのように感じられるかもしれません。『星へ落ちる』というタイトルが示すように、登場人物たちはゆっくりと、しかし確実に、それぞれの絶望へと向かっていくのです。

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絶賛119
好評168
普通249
不評53
酷評13

TOTAL 602 reviews

10アタラクシア

アタラクシア

2019年刊行

319pt

TOTAL SCORE

心の平静を意味する言葉をタイトルに冠し、現代の男女が抱える愛と孤独、そして満たされない想いを赤裸々に描いた作品です。物語は、幸せを求めながらも不倫に溺れる人々、結婚生活に苦悩する夫婦など、複数の視点から展開されます。翻訳者の由依は、夫とは別の男と最も幸せな瞬間を過ごし、パティシエの英美は、浮気する夫や母親、反抗的な息子に苛立ちを募らせます。作家の桂は、妻を愛しながらも彼女を幸せにすることができません。登場人物たちは、それぞれの欠片のような溜息をつきながら、満たされない現実にもがき苦しみます。読者は、彼らの生々しい感情や行動に触れ、愛や幸福のあり方について深く考えさせられるでしょう。ラストには衝撃的な展開が待ち受けており、読後には静かで鋭利な刃物のような、やりきれない寂寥感が残ります。登場人物の内面がわからず、共感できない部分もありますが、それこそが人間のリアルな姿なのかもしれません。承認欲求と諦念が交錯する人間模様は、まるで宇宙人のように人間を観察しているような気分にさせられます。誰もが心のどこかで折り合いをつけられずにいる姿は、不思議と温かく感じられるかもしれません。金原ひとみの圧倒的な筆致で描かれる、現代の愛の形を追求した問題作です。

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絶賛127
好評178
普通159
不評63
酷評25

TOTAL 552 reviews

11fishy

fishy

2020年刊行

313pt

TOTAL SCORE

東京を舞台に、生きづらさを抱えながらも今を生きる女性たちの姿を描いた物語です。作家志望の美玖は既婚男性に恋をし、編集者の弓子は不倫夫の監視に疲れ、インテリアデザイナーのユリは生活が見えません。彼女たちは互いに共感せず、批判し合いながらも、それぞれの立場で恋愛、結婚、不倫、そして友情について考えます。読者からは「女同士のガチバトル」と評されるほど、生々しい感情がぶつかり合う場面も。しかし、そんな関係性の中に、現代女性のリアルな姿が垣間見えるかもしれません。時に辛辣で、時に共感を覚える彼女たちの言葉は、読者の心に深く突き刺さるでしょう。物語が進むにつれ、ユリの語る嘘か真かわからない私生活や、それぞれの恋愛模様が交錯し、読者は彼女たちの関係性の奥深さに引き込まれていきます。ラストは意外な展開が待ち受けており、読後も彼女たちのその後を想像せずにはいられません。彼女たちの関係は友情なのか、それとも別の何かなのか、読者それぞれの解釈が分かれるかもしれません。

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絶賛109
好評142
普通103
不評27
酷評10

TOTAL 391 reviews

12AMEBIC

AMEBIC

2005年刊行

296pt

TOTAL SCORE

摂食障害に苦しむ女性作家「私」が主人公の物語。彼女のパソコンには、錯乱状態で書き残された意味不明な文章、通称「錯文」が日々蓄積されていきます。物語は、「私」と関係を持つ編集者「彼」、そして彼の婚約者「彼女」を巡り、現実が歪んでいく様を描いています。「私」は極端な食生活を送り、アルコールや薬に頼る日々を送る中で、精神は分裂していきます。読者は、錯文を通して彼女の心の叫びを垣間見ることになります。彼女の孤独と混乱は、アメーバのように増殖し、やがて現実世界をも侵食していきます。タクシーの中で「彼」の婚約者を演じる場面など、常軌を逸した行動も目立ちます。しかし、その奥には、誰かに理解されたい、肯定されたいという切実な願いが隠されています。彼女の心の傷は深く、正常であろうとする意識とは別に、もう一人の「私」が必死に何かを伝えようとしているようです。ラストシーンは不穏な空気を残し、読者に深い問いを投げかけます。彼女の見たものは一体何だったのでしょうか。

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絶賛162
好評145
普通470
不評97
酷評38

TOTAL 912 reviews

13ハイドラ

ハイドラ

2007年刊行

285pt

TOTAL SCORE

有名カメラマン新崎の専属モデルを務める早希は、新崎と同棲し、三年が過ぎました。しかし、セックスの時以外は体に触れてこない新崎との関係に、早希は倦怠感を覚えます。そんな中、彼女はずっとファンだったというバンドマンの松木と出会い、ひずみのない愛を求めますが、傷ついてしまいます。心が病んでいるような若い女性のヒリヒリする心理状況があぶり出され、脆さと不穏を感じさせながらも、読みやすい文章で物語は進みます。拒食症のモデルという設定や、華やかな世界の描写の裏に潜む不穏な影が、作品に深みを与えています。主人公は、自分を傷つけることで何とか保とうとしていますが、その生き方は辛そうです。一度は新崎の支配から逃れ、解放されるかと思いきや、結局は彼の元に戻ってしまう早希。このラストには、さまざまな解釈が生まれるでしょう。登場人物たちの関係性や感情が複雑に絡み合い、読後も深く考えさせられる作品です。

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絶賛113
好評157
普通287
不評58
酷評20

TOTAL 635 reviews

14オートフィクション

オートフィクション

2006年刊行

190pt

TOTAL SCORE

22歳の女性作家リンが、自伝的創作であるオートフィクションの執筆を依頼されるところから物語は始まります。彼女は、自身の過去を題材に、埋めることのできない深い孤独を抱えながら、抹殺したはずの記憶をたどります。小説は現在から過去へと遡り、15歳で終わる構成となっており、切り取られた季節や記憶、通り過ぎる男たちが、虚実入り混じる世界で描かれます。読者は、リンの頭の中のぐちゃぐちゃで退廃的な世界に引き込まれ、彼女の病的な焦燥感や狂気に心地よさすら覚えるかもしれません。作中では、性描写や下品な言葉が散見されますが、それらは登場人物の人間臭さを際立たせる要素ともなっています。愛情深くも過剰な不安に苛まれるリンの姿は、読む者に共感や痛切さを感じさせ、彼女の心の叫びが痛いほど伝わってくるでしょう。過去と向き合い、自己を変化させようとするリンの姿を通して、生への焦燥感が迫ってくる作品です。

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絶賛90
好評126
普通303
不評66
酷評25

TOTAL 610 reviews

15持たざる者

持たざる者

2015年刊行

181pt

TOTAL SCORE

東日本大震災後の世界で、4人の男女がそれぞれの葛藤を抱えながら生きていく姿を描いた物語です。震災を機に、放射能への恐怖から家族と離れていく男、子供を失い喪失感を抱える女性、海外で自由を謳歌するシングルマザー、帰国後、居場所を失う女性。それぞれの視点から、震災が人々の価値観や生き方にどのような影響を与えたのかが浮き彫りになります。読者は、登場人物たちの痛々しいほどの葛藤に共感し、時に反発しながらも、人間の複雑さや脆さについて考えさせられるでしょう。震災後の東京のじりっとした恐怖や、海外と日本の違いなど、当時の緊迫した空気感がありありと伝わってきます。他者から見れば幸せそうに見える人生にも、悩みや傷がある。誰もが何かを抱え、懸命に生きている姿が、金原氏の独特な文体で描かれています。特に、最後の章で描かれる朱里の苛立ちや憤懣やるかたない気持ちは、読者の心を強く揺さぶるでしょう。彼女が最終的に見出す幸福とは何か、ぜひ見届けてください。

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絶賛50
好評122
普通137
不評31
酷評5

TOTAL 345 reviews

16マザーアウトロウ

マザーアウトロウ

2025年刊行

175pt

TOTAL SCORE

40歳の波那が、全身金色の装いで現れた53歳の義母・張子と出会い、「マブになろうぜ」と破天荒な交流を繰り広げる物語です。飲み会、カラオケ、美容整形、弾丸韓国旅行と、エネルギッシュな張子に巻き込まれるうちに、波那は嫁姑という関係を超え、女性として、人間として、互いの過去やわだかまり、人生の選択について語り合います。読者からは「すごい勢いで世の姑像超えてきてる」「サイクロン掃除機のような吸引力で人を惹きつけ自分のフィールドで踊り散らかす」と評される張子の強烈なキャラクターと、彼女との交流を通して変化していく波那の姿が描かれています。親子関係や人間関係、生き方について考えさせられる、共感と驚きに満ちた作品です。

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絶賛63
好評59
普通38
不評8
酷評1

TOTAL 169 reviews

17デクリネゾン

デクリネゾン

2022年刊行

174pt

TOTAL SCORE

二度の離婚を経験した小説家の志絵が、中学生の娘と大学生の恋人との間で揺れ動く姿を描いています。コロナ禍における恋愛、家族、仕事、そして人生について深く掘り下げ、登場人物たちの孤独や不安、欲望が複雑に絡み合います。読者は、志絵の視点を通して、人間関係の多様な側面や、他者との関わりの中で変質していく自己を再認識するでしょう。作中には美味しそうな食事の描写が散りばめられており、村上春樹を彷彿とさせます。登場人物たちの言葉を通じて、人が生きていくことの意味を豊穣な言葉で描き出しています。時に感情が溢れ濁流のように感じられる文章は、著者の願望や鬱屈が反映されているかのようです。しかし、その正直な感情の吐露に共感し、心が救われる読者もいるかもしれません。恋愛、夫婦、親子、友人といった様々な関係性の中で、人がいかに影響しあい、変化していくのかを考えさせられる作品です。

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絶賛66
好評81
普通88
不評23
酷評8

TOTAL 266 reviews

18マリアージュ・マリアージュ

マリアージュ・マリアージュ

2012年刊行

165pt

TOTAL SCORE

結婚をテーマにした短編集。幸福と不幸が交錯する男女の機微を、6つの短編で描き出します。「キスをして抱きしめられ、初めて普通の状態になれたあの頃」を回想する女性や、「私の性を抑圧し続けてきた、私に対して1ミリも動かなくなった彼の性器に、今、私は復讐をした」と語る女性が登場し、愛と結婚の複雑さを浮き彫りにします。ある読者は「女の気持ちは、いつも一瞬でミンチになる。男の眼差しや怒り、拒絶や背徳、そういうもので女は壊れる」という一文に、作品の本質が集約されていると感じています。また、別の読者は「登場人物の男女の書き分けにより違いははっきりコントラストされていますが、人間として生まれコミュニケーションしていくが故基本的に違いはないのだなと」述べています。結婚、不倫、離婚など、様々な愛の形を通して、人間の本質に迫る作品です。

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絶賛43
好評115
普通110
不評32
酷評2

TOTAL 302 reviews

19軽薄

軽薄

2016年刊行

156pt

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過去に元恋人に刺された経験を持つ29歳のスタイリスト、カナが主人公です。彼女は夫と息子との安定した生活を送る一方で、10歳年下の甥、弘斗との禁断の関係に溺れていきます。物語は、カナが弘斗の激しい愛情に翻弄され、自身の過去や感情と向き合う姿を描いています。読者からは「倫理観にのけぞる」という声や、「スマートでドライな人たちの話」という感想がある一方で、「エロティックで儚く、美しくも不気味」と評する声も。カナの「軽薄」さは、物事の本質に興味を持たず、表面的にしか捉えられない彼女の生き方を象徴しており、読者はその危うい魅力に引き込まれます。一見すると背徳的な物語の裏に、喪失と再生、そして人間の心の奥深さが描かれた作品です。

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絶賛55
好評84
普通99
不評28
酷評5

TOTAL 271 reviews

20ハジケテマザレ

ハジケテマザレ

2023年刊行

149pt

TOTAL SCORE

コロナ禍で派遣切りにあった主人公が、イタリアンレストラン「フェスティヴィタ」でアルバイトを始める物語です。個性的なバイト仲間たちとの出会いを通じて、「普通は尊い」というメッセージが描かれています。ベテランのマナルイコンビ、パーリーピーポーのヤクモ、かわいいメイちゃん、フランス人DJのブリュノ、ちょっとめんどくさい岡本くんなど、魅力的なキャラクターたちが登場し、主人公は彼らとの交流を通して成長していきます。バイト終わりに朝まで飲んだり、激辛フェスに出店したりと、ハードながらも愉快な毎日を送る中で、主人公は「何者かにならなくてもいい」という考えに至ります。読者からは「楽しいし生きることの喜びを教えてくれるような話だった」「テンション高めの情報量が多い文章で読んでいて楽しかった」といった声が寄せられています。特に、激辛フェスを舞台にしたエピソードや、マナルイさんのキャラクターが人気を集めています。

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絶賛44
好評82
普通61
不評15
酷評3

TOTAL 205 reviews

21Trip trap

Trip trap

2013年刊行

133pt

TOTAL SCORE

金原ひとみさんの『TRIP TRAP』は、少女から母へ、そして再び女へと変貌を遂げるマユという女性の6つの旅を描いた連作短編集です。ハワイ、パリ、江ノ島など、様々な場所を舞台に、彼女は傷つきながらも輝きを増していきます。15歳で同棲生活を送る不安定な日々から、結婚、出産を経て母となり、育児に苦悩する姿まで、マユの感情の激しい揺れ動きが、金原さんならではの鋭い筆致で描かれています。依存と自立の間で揺れ動く女性の姿をリアルに描き出し、読者の心を深く揺さぶる作品です。特に、母親になってからの描写は、育児の辛さや夫婦関係の変化など、共感を呼ぶ内容となっています。旅先での解放感や発見を通して、生きることの意味を問いかける物語です。

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絶賛40
好評107
普通118
不評34
酷評10

TOTAL 309 reviews

22憂鬱たち

憂鬱たち

2012年刊行

128pt

TOTAL SCORE

金原ひとみ著『憂鬱たち』は、精神科に行きたいと思いながらも、様々な出来事に阻まれてたどり着けない女性、神田憂を中心に展開する物語です。彼女の周りには、年上の男性カイズさんと若者ウツイくんが現れ、エロティックな思考が暴走し、現実が歪んでいきます。この作品は、憂鬱を快感と捉え、いらいらしている全ての人に捧げる、男女3人が織りなす官能的なドタバタコメディです。読者は、現実とエロティックな妄想が交錯する世界に引き込まれ、時に恋をし、時に疎ましく思い、体の関係を持ちながら、主人公と共に回り道をしていきます。作中では、心の中にあるバナナがすり減っていく様子が譬えとして描かれ、共感を呼びます。また、主人公が悲しみや苦しみ、憂鬱に圧倒されながらも、それらを肯定的に捉える姿が印象的です。この作品は、ブラックユーモアと官能的な描写が入り混じり、読者に小気味よい不快感と共感を与えるでしょう。

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絶賛62
好評102
普通141
不評54
酷評22

TOTAL 381 reviews

23オートフィクション

オートフィクション

2009年刊行

117pt

TOTAL SCORE

22歳の女性作家リンが、自伝的創作の依頼を受けるところから物語は始まります。孤独を抱えながら過去を振り返り、抹殺したはずの記憶を辿るリン。物語は現在から過去へと遡り、15歳で終わります。切り取られた季節、通り過ぎる男たち、虚実が入り混じる世界で、彼女は何を見つけるのでしょうか。山田詠美氏が「渾身の異色作」と評する本作は、過去が彼女を、そして彼女が過去をどう変えたのかを描き出します。読者からは「主人公の思考のカオスっぷりが心地良かった」という声や、「感情で殴りかかるような文体が好き」という意見も寄せられています。また、主人公の内面を見つめる描写に切なさを感じたり、家族との関係にハッとする読者もいるようです。一方で、過激な表現や倫理観に嫌悪感を抱く人もいるなど、読む人を選ぶ作品かもしれません。「痛くて繊細で、すぐ死んじゃいそうな」主人公の生き様が、読者の心を揺さぶるでしょう。

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絶賛58
好評53
普通98
不評34
酷評9

TOTAL 252 reviews

24クラウドガール

クラウドガール

2020年刊行

106pt

TOTAL SCORE

金原ひとみさんの『クラウドガール』は、刹那を生きる美しい妹・杏と、規律正しい姉・理有という対照的な姉妹を描いた作品です。小説家の母に対し、それぞれ異なる感情と記憶を持つ二人が織りなす物語は、濃密な共感と狂おしいほどの反感が交錯します。姉妹が共有する家族をめぐる秘密が、読者を衝撃のラストへと誘います。読者からは、親子の不完全な愛情、姉妹の歪んだ愛情、そして不確かな愛情が描かれ、まるで明るい太陽の光を浴びせられたように、羞恥と解放感を覚えるといった声も寄せられています。また、母親という存在の偉大さ、その呪縛の中でもがきながら自分自身を探す姉妹の姿に、共感と中毒性を感じるという意見もあります。幸せとは何か、不安定な世の中で幸せを望む姿が心に刺さるといった感想や、感情移入しにくいからこそ読める、危険な夜の気配が漂う小説という評価も存在します。記憶の食い違いから、どちらを信じたらいいか混乱するという声がある一方で、読み終えた後、生きるために読んでやったぜ、という爽快感を得られるという感想もみられます。対照的な姉妹を通して、人がそれぞれに見ている真実の恐ろしさを感じさせる作品です。

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絶賛35
好評81
普通89
不評27
酷評9

TOTAL 241 reviews

25踊り場に立ち尽くす君と日比谷で陽に焼かれる君

踊り場に立ち尽くす君と日比谷で陽に焼かれる君

2025年刊行

28pt

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金原ひとみさんの作家生活20年の軌跡を辿るエッセイと掌編小説集です。10代の希死念慮、芥川賞受賞、結婚、出産、パリでの生活、離婚、そして新たな場所へ。作家として、母として、一人の人間としての魂の遍歴が描かれています。朝日新聞掲載で話題を呼んだ「『母』というペルソナ」をはじめ、初期の日記から最新のエッセイまで、金原さんの内面に深く触れることができます。読者からは「金原さんの世界観に浸れる」「言葉は生命力に溢れ、鋭利な刃物のよう」と評されています。過去作を読んでいる人には、より深く理解できる内容です。デビュー当時からの変化や、現在に至るまでの心の葛藤、そしてユーモアを交えながら苦しみと向き合う姿が描かれています。金原さんの作品に触れることで、生きることへの肯定感を得られるかもしれません。

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絶賛10
好評10
普通9
不評0
酷評1

TOTAL 30 reviews

26GOAT meets

GOAT meets

2025年刊行

26pt

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文芸誌「GOAT meets」は、「GOAT」の姉妹誌として誕生し、読者と作家が出会う場、作家が新たなテーマに出会う場となることを目指しています。第一特集では、金原ひとみと朝吹真理子が「韓国文学を旅する」と題し、韓国のクリエイターや作家との交流を通じて書き下ろし小説を発表しています。金原ひとみ氏の短編では、韓国の徴兵制やデモの様子に触れ、身近な戦争に慄き、行動に移すことを敬遠する日本人を顧みる主人公が描かれています。ジャンルを横断した試みも行われ、漫画家・今日マチ子による沖縄の風景描写や、ライター・ワクサカソウヘイによる「タンザニア巨大見聞録」も掲載されています。小説、エッセイ、ノンフィクション、詩、短歌など多様な作品を写真や現代アートとともに編み込み、文芸の可能性に挑戦しています。読者からは、韓国文学への興味を深めたという声や、多様な作品が収録されている点が評価されています。

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絶賛13
好評2
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酷評1

TOTAL 19 reviews

27現代小説クロニクル 2000~2004

現代小説クロニクル 2000~2004

2015年刊行

3pt

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金原ひとみ著『現代小説クロニクル 2000~2004』は、新世紀を迎えた現代小説の多様な相貌を映し出す作品集です。生の瀬戸際に立つ子猫を通して「生きる歓び」を描く作品や、夫婦間の出産に関する葛藤を描いた作品、死んだ妻の身体と向き合う夫の独白など、人間の深層心理に迫る物語が収録されています。特に、舌ピアスと刺青を通して痛みと快感を追求する若者を描いた金原ひとみの「蛇にピアス」は、芥川賞を受賞し、読者に強烈な印象を与えます。その他、登校拒否の少女と小学生男子の秘密のアルバイトを描いた綿矢りさの「インストール」や、水戸黄門のパロディを通して勧善懲悪の欺瞞を茶化す町田康の「逆水戸」など、多彩な作品が収録されています。読者からは、各作品の瑞々しさや斬新な比喩表現、過激ながらも読ませる展開などが評価されています。収録作品を通して、2000年代初頭の文学シーンを体感できる一冊です。

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28私小説

私小説

2023年刊行

0pt

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どこまで「私」でどこから「小説」?金原ひとみが「現代の私小説」をテーマに責任編集したアンソロジー。時代が求める価値観が刻々と変化する今、インタビューやコラムでは表せない“私”の物語を、第一線の表現者たちが紡ぎ出す。

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絶賛5
好評11
普通40
不評7
酷評7

TOTAL 70 reviews

29緊急事態下の物語

緊急事態下の物語

2021年刊行

-1pt

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金原ひとみさんの『緊急事態下の物語』は、コロナ禍における人々の姿を鮮やかに描き出した作品です。濃厚接触の知らせに翻弄される中学生、玲奈の日常を通して、感染への不安、自粛生活のストレス、そして人間関係の変化がリアルに浮かび上がります。読者は、まるで隣にいるかのように玲奈の感情に共感し、彼女の視点から社会を見つめ直すことができるでしょう。初期の作品しか読んだことがないという読者も、この作品を通して金原さんの新たな魅力に気づかされるかもしれません。他の作家が描くSFやディストピアとは一線を画し、コロナ禍という現実を舞台にした物語は、私たち自身の経験と重なり、深く心に響きます。共感できる部分が多く、実際にありそうな話で読みごたえがあるというレビューもあるように、コロナ禍を生きる全ての人に読んでほしい作品です。

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絶賛2
好評5
普通19
不評6
酷評2

TOTAL 34 reviews

30アッシュベイビー

アッシュベイビー

2007年刊行

-2pt

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キャバクラ嬢のアヤは、小児性愛者のホクトと奇妙な同居生活を送っていた。アヤはホクトの知人である冷淡な男、村野に強い執着を抱くようになるが、ホクトが赤ん坊を連れ込んだことで、彼女たちの関係は歪み始める。アヤの歪んだ純愛は、愛と死、生と性が入り混じった、狂おしいまでの渇望と狂気を描き出す。グロテスクな描写の中に、愛を求める姿が痛々しくも美しく、読者を深く引き込む。欲望の極限まで疾走する、衝撃的な恋愛小説であり、一度読み始めたら止まらない、麻薬のような魅力に満ちている。登場人物たちの壊れた感情が、読者の心を激しく揺さぶるだろう。

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絶賛235
好評237
普通806
不評287
酷評211

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