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DATA-DRIVEN NOVEL RANKING

近藤史恵

独自に収集した評価データで選ぶ、"本当に愛されている小説"のランキング

PROFILE

大阪府出身の推理作家・小説家。大阪芸術大学芸術学部文芸学科を卒業後、1993年に『凍える島』で第4回鮎川哲也賞を受賞してデビュー。2008年には自転車ロードレースを舞台にした『サクリファイス』で第10回大藪春彦賞を受賞し、2023年には『歌舞伎座の怪紳士』で第9回徳間文庫大賞を受賞している。ミステリ作家として知られる一方、恋愛小説やスポーツ小説など幅広いジャンルを手がける。大学時代に歌舞伎を研究しており、歌舞伎を題材にした作品も多い。また、フランス料理店を舞台にした日常の謎を描くビストロ・パ・マルシリーズや、女性清掃員が主人公のキリコシリーズなど、個性豊かなシリーズ作品でも人気を集めている。2006年より母校の大阪芸術大学文芸学科客員准教授を務めた。

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ランキング

1サクリファイス

サクリファイス

2007年刊行

7,139pt

TOTAL SCORE

プロのロードレースチームに所属する白石誓は、エースを勝利に導くアシストとしての使命を抱きながら、ヨーロッパを舞台に転戦の日々を送っていました。しかし、遠征中に悲劇が彼を襲います。アシストとしての誇り、ライバルとの駆け引き、過去の恋人との再会、そして胸に刻まれた死。ロードレースの世界を舞台に、青春小説とミステリーが交錯する物語が展開されます。読者からは「ロードレースの知識がなくても、レースの駆け引きに没頭できる」「爽やかなスポーツ小説ではなく、ミステリー要素もあり面白い」といった声が寄せられています。チームプレーの中で生まれる人間関係や、自己犠牲の意味を問いかける、第5回本屋大賞で第2位を獲得した名作。

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絶賛2,533
好評2,219
普通903
不評102
酷評22

TOTAL 5,779 reviews

2タルト・タタンの夢

タルト・タタンの夢

2007年刊行

4,519pt

TOTAL SCORE

商店街の小さなフレンチレストラン「ビストロ・パ・マル」を舞台に、シェフの三舟が客たちの巻き込まれた事件や不可解な出来事の謎を解き明かす連作短編集です。気取らないフランス料理を愛する客の心と舌をつかむ三舟の料理とともに、日常に潜む謎が描かれます。常連客の体調不良の原因や、フランス人恋人が作る最低のカスレの理由など、食にまつわるミステリーが展開されます。読者からは「フランス料理は食べたことないけど、こんなお店なら通いたい」「料理が美味しそう」といった声があり、料理の描写と謎解きの組み合わせが評価されています。

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絶賛1,377
好評1,992
普通1,341
不評145
酷評41

TOTAL 4,896 reviews

3ときどき旅に出るカフェ

ときどき旅に出るカフェ

2017年刊行

3,858pt

TOTAL SCORE

奈良瑛子は、平凡な日々に憂鬱を感じながらも、近所で見つけたカフェ・ルーズに惹かれていく。店主はかつての同僚・葛井円で、旅先で出会った珍しい海外のメニューを提供していた。苺のスープ、ロシア風チーズケーキなど、初めて見るものばかりに瑛子は心惹かれる。会社で起こる小さな事件や日々のモヤモヤ、そして店主・円の秘密が、世界の食べ物を通じて解き明かされていく連作短編集。読めば心が満たされると評判で、作中に出てくるスイーツやドリンクはどれも美味しそうだと話題になっている。まるで、近所にあったら通い詰めてしまいそうなカフェでの、日常ミステリーが楽しめる一冊。世界のスイーツにちょっとしたミステリーが絡み、読者に良い読書体験をもたらすと評されている。特に、異国の料理に対する先入観を払拭し、文化への興味を抱かせる点が魅力。また、主人公・瑛子の心情描写が自然で共感を呼ぶとともに、店主・円との程よい関係が心地よい空間を作り出している。読者は、カフェ・ルーズで提供される料理やスイーツを想像しながら、まるで自分がそのカフェでくつろいでいるかのような気分に浸れるだろう。

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絶賛1,234
好評1,492
普通605
不評56
酷評23

TOTAL 3,410 reviews

4エデン

エデン

2010年刊行

3,145pt

TOTAL SCORE

ツール・ド・フランスを舞台に、日本人選手、白石誓の挑戦を描いた物語です。前作『サクリファイス』から3年、彼は唯一の日本人選手として、世界最高峰の舞台に挑みます。しかし、スポンサー獲得を巡る駆け引きから監督との対立、ライバルチームのエースにまつわる黒い噂など、様々な困難が彼を待ち受けています。チーム解体の危機、ドーピング問題、そして友情と策略が渦巻く中、白石はアシストとしての役割を全うしながら、自らの信念を貫き、過酷なレースに身を投じていきます。読者からは「ロードレースの物語と一言で括れないような、様々な要素が絡み合っていて面白い」と評されています。また、「自転車競技の知識が無いのに、ぐいぐいと引き込まれる」という声も寄せられています。

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絶賛964
好評1,288
普通563
不評53
酷評9

TOTAL 2,877 reviews

5ヴァン・ショーをあなたに

ヴァン・ショーをあなたに

2008年刊行

3,034pt

TOTAL SCORE

下町のフレンチレストラン、ビストロ・パ・マルを舞台にした連作ミステリーの第2弾です。変人シェフの三舟さんが、ヴァン・ショーの秘密、ブイヤベース好きの女性客の正体、パン職人の失踪など、店に持ち込まれる様々な謎を鮮やかに解き明かします。客の視点で語られる物語や、シェフのフランス修行時代の話も収録されており、料理とミステリーが織りなす魅惑的な一冊です。三舟シェフの過去を知ることができ、彼の人間味あふれる一面も垣間見えます。まるでフィルム映画のような暖炉、トリュフオムレツ、クリスマスマーケットといった情景描写も魅力的です。美味しそうな料理の数々に食欲をそそられるだけでなく、人々の温かい繋がりや、時にはビターな人生の側面も描かれています。

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絶賛946
好評1,235
普通832
不評43
酷評25

TOTAL 3,081 reviews

6スーツケースの半分は

スーツケースの半分は

2015年刊行

2,575pt

TOTAL SCORE

フリーマーケットで見つけた青いスーツケースを巡る連作短編集です。30歳を目前にした主人公の真美は、そのスーツケースに導かれるようにNYへの一人旅を決意します。不安を抱えながらも、スーツケースから見つけたメッセージに背中を押され、新たな一歩を踏み出します。その後、スーツケースは友人たちの手に渡り、NY、香港、アブダビ、パリなど世界各地を巡るうちに“幸運のスーツケース”と呼ばれるようになります。それぞれの旅で、主人公たちは自身の悩みやコンプレックスと向き合い、新たな発見や出会いを経験します。読者からは「人生につまずいた時に背中を押してくれる」「旅に出たくなる」といった声が寄せられています。このスーツケースがもたらす出会いや気づきに、心が温かくなるでしょう。旅に出る勇気や、現状を変えたいと願う人々にそっとエールを送る物語です。

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絶賛745
好評1,178
普通637
不評49
酷評22

TOTAL 2,631 reviews

7マカロンはマカロン

マカロンはマカロン

2016年刊行

2,559pt

TOTAL SCORE

下町の小さなフレンチレストラン、ビストロ・パ・マルを舞台に、シェフの三舟が客の持ち込む謎を解き明かす連作ミステリーです。消えたパティシエが残した「マカロンはマカロン」という言葉の謎や、大学教師が経験した悲しい別れの秘密、豚足をめぐる少年と母親の再婚相手との物語など、今回も様々な謎と人間模様が描かれます。読者からは「まるでコース料理を味わうように楽しめる」「料理と人間の生々しさに惹かれる」といった声が寄せられています。特に「ムッシュパピヨンに伝言を」は、行方知れずの人を想う気持ちに涙するとの感想も。美味しいフランス料理とともに、温かい謎解きが楽しめる一冊です。シリーズを通して「お客様の心を導く、三舟シェフの推理が見事」と評されています。

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絶賛816
好評971
普通420
不評28
酷評8

TOTAL 2,243 reviews

8みかんとひよどり

みかんとひよどり

2019年刊行

2,278pt

TOTAL SCORE

フレンチシェフの亮二は、創作ジビエ料理に情熱を燃やすも、客足が伸びず苦悩する日々を送っていました。そんな折、彼は山で遭難しかけたところを、無愛想な猟師・大高に救われます。大高の腕を見込んだ亮二は、彼にジビエの供給を依頼することを思いつきます。こうして、料理への情熱を失いかけていたシェフと、自然の中で生きる猟師という、境遇の異なる二人が出会い、互いに影響を与え合いながら成長していく物語が幕を開けます。読めばきっと、普段何気なく口にしている命の尊さについて、改めて考えさせられることでしょう。

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絶賛786
好評785
普通428
不評39
酷評20

TOTAL 2,058 reviews

9サヴァイヴ

サヴァイヴ

2011年刊行

1,716pt

TOTAL SCORE

自転車ロードレースの世界を舞台にした短編集です。団体戦略が重要なレースにおいて、協調性のない天才ルーキー石尾と、彼に嫉妬しながらも夢を託すベテラン赤城。エースの孤独、アシストの犠牲、ドーピング、故障への恐怖など、選手たちの葛藤が描かれています。収録された6つの物語は、それぞれ異なる人物の視点から語られ、シリーズに深みを与えています。特に、石尾と赤城の関係性を描いた物語は、過去作の結末を知っている読者には一層切なく感じられるでしょう。読者からは「前2作の世界観に奥行きが生まれた」「石尾さんのらしさ全開の熱量にジーンとくる」といった声が寄せられています。また、「努力し、チャレンジし、何度も立ち上がれるという今の社会が認めてくれない人生の本質が描かれている」という意見もあり、ロードレースの過酷さだけでなく、人生における普遍的なテーマも感じ取れる作品です。

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絶賛486
好評816
普通575
不評58
酷評7

TOTAL 1,942 reviews

10キアズマ

キアズマ

2013年刊行

1,555pt

TOTAL SCORE

ひょんなことから大学の自転車部に入部した岸田正樹が、ロードレースの魅力に目覚め、才能を開花させていく物語です。柔道経験しかない正樹は、自転車競技の経験がないながらも、1年先輩のエース櫻井や部長の村上との交流を通して成長していきます。しかし、チームの勝利を意識するあまり、櫻井と衝突し、中学時代の辛い記憶が蘇ります。過去のトラウマを抱えながらも、走る喜びに突き動かされ、自分のため、そして過去に救えなかった友のために、ペダルを漕ぎ続けます。読者からは「自転車にのめりこんでいく過程が手に取るようにわかる」「青春物語のように楽しめた」と、正樹と櫻井の関係性や葛藤、自転車競技を通して成長していく姿に共感する声が多く寄せられています。

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絶賛444
好評711
普通316
不評30
酷評7

TOTAL 1,508 reviews

11さいごの毛布

さいごの毛布

2014年刊行

1,463pt

TOTAL SCORE

本作は犬の終生看護を掲げる老犬ホームを舞台にした物語です。主人公の智美は、様々な事情を抱えた犬たちが暮らすこの場所で働くことになります。ホームのオーナーや同僚もまた、それぞれに過去や悩みを抱えており、智美は犬たちとの触れ合いや、周囲の人々との関わりを通して、人付き合いや家族との関係を見つめ直していきます。物語には、犬を手放さざるを得ない飼い主の事情や、老犬ホームで働く人々の人間模様が描かれており、読者はそれぞれの立場に共感しながら読み進めることができます。読者からは「犬に対する気持ちは本物なので信頼感がわいて共感しやすい」「犬は昨日を愛する生き物。今日も昨日と一緒であればいいと思っている」といった感想が寄せられています。犬と人との繋がり、そしてそれぞれの成長を描いた心温まる物語です。

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絶賛537
好評464
普通281
不評37
酷評19

TOTAL 1,338 reviews

12歌舞伎座の怪紳士

歌舞伎座の怪紳士

2020年刊行

1,406pt

TOTAL SCORE

職場でハラスメントを受け退職した岩居久澄は、鬱屈を抱えながら家事手伝いの日々を送っていました。そんな彼女に、祖母から観劇代行のアルバイトが舞い込みます。歌舞伎、オペラ、演劇と初めての体験に戸惑いながらも、久澄は徐々に芝居の世界に魅了され、心が晴れていきます。しかし、観劇の度に「親切な老紳士」と出会い、奇妙な出来事が起こり始めます。これは、心を病んだ女性が芸能鑑賞を通して再生する物語であり、ミステリー仕立てながらもヒューマンドラマとして読むこともできます。作中には「誰かがあなたを責めようとして発することばは、自分が一番言われたくないことば」という印象的な言葉も登場します。観劇を通して自分に自信を持ち、前向きに生きていく主人公の姿に希望が持てる物語です。

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絶賛460
好評539
普通298
不評33
酷評10

TOTAL 1,340 reviews

13スティグマータ

スティグマータ

2016年刊行

1,334pt

TOTAL SCORE

ツール・ド・フランスを舞台に、ドーピングで全てを失った英雄、ドミトリー・メネンコが復帰し、物語は幕を開けます。かつての英雄の真意、選手を狙う影、そして交わされる密約。暗雲を切り裂くように、主人公・白石誓(チカ)は若きエースを勝利へ導くべく、ペダルを踏み込みます。シリーズ最終章となる本作では、ベテランとなったチカが、チームのエースを支えるアシストとしての役割を全うしようと葛藤する姿が描かれています。しかし、ツール・ド・フランスの裏側では、様々な思惑が渦巻いており、チカもまた、裏事情や人間関係に巻き込まれていくことになります。読者は、ロードレースの過酷さや心理戦、そしてスポーツを消費する観客へのアンチテーゼを、チカの目線を通して体感できます。シリーズを通して描かれてきた、それぞれの登場人物の思いが交錯し、感動と興奮が押し寄せる長編エンターテインメントです。

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絶賛460
好評443
普通196
不評13
酷評8

TOTAL 1,120 reviews

14昨日の海は

昨日の海は

2015年刊行

1,008pt

TOTAL SCORE

海辺の町で暮らす高校生・光介は、夏休みに母の姉とその娘と暮らすことになり、25年前に起きた祖父母の心中事件の真相を探る決意を聞かされます。カメラマンだった祖父とモデルだった祖母の間に何があったのか、残された写真や関係者の記憶を辿るうちに、光介は衝撃的な事実に辿り着きます。読者からは、過去の無理心中の真相を巡るミステリーであり、青春小説でもあるとの声があり、主人公が事件を明らかにする中で大人になっていく姿が描かれている点が評価されています。また、家族の物語として、主人公の成長譚として読めるという意見や、真相を知ってもそれを話さないことで平穏を保つ主人公の姿に、大人の一面を見たという感想も寄せられています。真相はすっきりするものではないものの、娘を守りたい母の愛にもの悲しさを感じさせる物語です。

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絶賛340
好評402
普通281
不評38
酷評18

TOTAL 1,079 reviews

15岩窟姫

岩窟姫

2015年刊行

1,002pt

TOTAL SCORE

人気アイドルの謎の自殺を発端に、親友である蓮美が激動の渦に巻き込まれる物語です。自殺の原因は蓮美のいじめだとブログに残されていましたが、身に覚えのない彼女は無実を証明しようと真相を追います。芸能界の闇に翻弄されながらも、真実を求めて立ち上がる少女の姿が描かれています。読者からは「芸能界の裏側が生々しく描かれている」「真相が気になり一気読みした」という声があり、スリリングな展開と衝撃の結末が魅力です。また、「最後に謎が解けました」というレビューもあり、ミステリーとしての完成度も期待できます。彼女が辿り着く真実とは何か、最後まで目が離せない展開です。

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絶賛344
好評417
普通291
不評55
酷評24

TOTAL 1,131 reviews

16インフルエンス

インフルエンス

2017年刊行

915pt

TOTAL SCORE

大阪郊外の巨大団地で育った友梨、里子、真帆。少女時代、友梨は真帆を守るため暴漢を刺してしまうが、逮捕されたのは里子だった。この事件を機に、3人は秘密を抱えながら大人になる。殺人事件、スクールカースト、子育て、孤独、そして繋がり。3人の女性たちが織りなす20年の歳月は、複雑に絡み合った人間関係を浮き彫りにし、衝撃の真実へと導く。少女たちが直面する社会の闇、言葉では表現しきれない危うい関係性、そして深い信頼。ミステリーファンをも唸らせる驚愕の結末が待ち受けている。読者からは「3人の女性の何とも言えない入り組んだ関係が面白かった」という声や、「どす黒いものがずっと流れていたのに、ラストはうっすらと、優しく哀しげな雰囲気」という感想も寄せられている。

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絶賛270
好評467
普通464
不評64
酷評14

TOTAL 1,279 reviews

17シャルロットの憂鬱

シャルロットの憂鬱

2016年刊行

849pt

TOTAL SCORE

元警察犬のジャーマンシェパード、シャルロットは、引退後、浩輔と真澄夫婦の家で暮らすことになります。いたずら好きで少し臆病な彼女の周りでは、様々な出来事が起こります。留守中に家が荒らされシャルロットが行方不明になったり、散歩中に近所の住人や他の犬との間で小さな事件が発生したり。元警察犬ならではの賢さで、飼い主夫婦と共に、時にコミカルに、時にスリリングに日常の謎に立ち向かう姿が描かれています。読者からは「シャルロットがとにかく可愛い」「犬好きにはたまらない」といった声が寄せられ、犬との暮らしを通して広がる人間関係や、心温まる触れ合いが魅力の作品です。

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絶賛256
好評383
普通344
不評30
酷評8

TOTAL 1,021 reviews

18賢者はベンチで思索する

賢者はベンチで思索する

2005年刊行

804pt

TOTAL SCORE

フリーターの久里子が働くファミレスには、いつも同じ席にいる謎めいた老人・国枝がいた。ある日、近隣で犬への毒餌事件が発生し、久里子の愛犬も被害に遭ってしまう。事件の真相を追ううち、意外にも国枝老人が解決に乗り出すことに。実はこの老人、公園で見かける姿とは全くの別人だった。彼は久里子の悩みにさりげなくアドバイスをくれたり、問題解決のヒントをくれたりする。しかし、過去には小学生誘拐に関与していたという疑惑も浮上する。一連の出来事を通して、人と人との繋がり、そして社会の暗部が浮かび上がる。読者は、ミステリーとしての面白さはもちろん、登場人物たちの心の機微に触れ、温かい気持ちで読み終えることができるだろう。特に「小さなルールを破ったくらいで、大きな罪をおかした時と同じ罰を受けさせるべきではない」という台詞は、SNSが普及した現代社会における正義のあり方を考えさせられる。

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絶賛243
好評348
普通270
不評16
酷評7

TOTAL 884 reviews

19天使はモップを持って

天使はモップを持って

2003年刊行

786pt

TOTAL SCORE

清掃が大好きな女の子・キリコが、オフィスで起こる怪事件や悩み事を鮮やかに解決する連作ミステリーです。新入社員・梶本大介のデスクから書類が消える事件を皮切りに、キリコは清掃員としての視点と持ち前の洞察力で、社内の人間関係や隠された真実を浮かび上がらせます。「ゴミ箱の中身は、無防備にその人をさらけ出す」という言葉通り、キリコはゴミから事件の真相に迫ります。一見軽快な物語でありながら、介護問題など社会の闇にも鋭く切り込む点が魅力です。読後感は爽やかで、キリコと大介のコンビが織りなす人間模様も楽しめます。日常の謎から殺人事件まで、予想外の展開と二転三転するストーリーに、最後まで目が離せません。清掃を通して見えてくる真実とは何か、キリコの活躍から目が離せない一冊です。

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絶賛229
好評385
普通444
不評37
酷評10

TOTAL 1,105 reviews

20たまごの旅人

たまごの旅人

2021年刊行

764pt

TOTAL SCORE

新米旅行添乗員の遥が、アイスランド、スロベニア、パリ、西安といった異国の地でツアー客の特別な瞬間に寄り添い奮闘する連作短編集です。仕事の醍醐味を感じ始めた矢先、予期せぬ事態に見舞われます。ツアーでは、マニュアルにない出来事が次々と起こり、遥は自信を失いかけますが、失敗を糧に成長していきます。添乗員として様々な国を訪れる中で、わがままな客に翻弄されながらも、それぞれの場所で出会う人々との交流を通して、忘れられない瞬間を共有していきます。コロナ禍で添乗員の仕事から離れてしまいますが、それでも前向きに生きようとする姿が描かれています。旅行を通じて、日常のありがたさや、閉塞感の中でリモート旅行が流行した時代を振り返り、旅の素晴らしさを再認識させてくれる物語です。

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好評395
普通406
不評31
酷評15

TOTAL 1,062 reviews

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