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海堂尊

独自に収集した評価データで選ぶ、"本当に愛されている小説"のランキング

PROFILE

千葉県出身の作家・医師。千葉大学医学部を卒業後、外科医として6年間勤務し、その後病理学を学んで博士号を取得。放射線医学総合研究所の病理医として勤務するなかで、CTやMRIを用いた死亡時画像診断であるAiの概念を提唱し、Ai学会を創設するなど社会導入に尽力した。2005年、第4回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、翌2006年に『チーム・バチスタの栄光』で作家デビュー。メディカルエンターテインメント作家として、架空の地方都市「桜宮市」を共通舞台とする「桜宮サーガ」と呼ばれる独自の世界観を構築し、複数の作品にわたってキャラクターや背景が交錯する重層的な作風で知られる。バチスタシリーズは累計1750万部を超え、映画・テレビドラマなど多数映像化された。2008年には『死因不明社会』で科学ジャーナリスト賞を受賞。業界屈指の速筆としても知られる。

Wikipedia

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ランキング

1チーム・バチスタの栄光

チーム・バチスタの栄光

2006年刊行

11,851pt

TOTAL SCORE

東城大学病院で、心臓移植の代替手術であるバチスタ手術を行う天才外科チーム、通称「チーム・バチスタ」で、原因不明の連続術中死が発生します。不定愁訴外来の医師である田口は、病院長から内部調査を命じられ、厚生労働省の変人役人、白鳥圭輔とともに真相解明に奔走することになります。手術室という密室で何が起こっているのか、医療ミスなのか、殺人なのか、予測不能な展開が繰り広げられます。患者を救うべき医師たちが、なぜ患者を死に至らしめてしまったのか、その裏に隠された人間ドラマと病院内の権力闘争が複雑に絡み合い、読者を物語に引き込みます。白鳥の強烈なキャラクターと、田口との軽妙なやり取りも見どころの一つです。現役医師である著者が描く、リアルな医療現場の描写も魅力であり、医療ミステリーとしてだけでなく、人間ドラマとしても楽しめる作品です。ある登場人物は「ルールは破られるためにあるのです。そしてルールを破ることが許されるのは、未来に対して、よりよい状態をお返しできるという確信を、個人の責任で引き受ける時なのです」と語ります。

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絶賛3,581
好評5,256
普通5,115
不評411
酷評78

TOTAL 14,441 reviews

2ジェネラル・ルージュの凱旋

ジェネラル・ルージュの凱旋

2007年刊行

8,145pt

TOTAL SCORE

東城大学医学部付属病院に伝説の歌姫が入院した頃、不定愁訴外来の田口公平のもとに、救命救急センター部長・速水晃一が特定業者と癒着しているという告発文書が届きます。病院長から調査を依頼された田口は、倫理問題審査委員会の介入や厚生労働省の役人の登場で、事態は複雑化の一途を辿ります。速水は「紅将軍」と呼ばれ、ドクターヘリ導入を目前に病院を追われる危機に瀕しますが、彼は患者という現実のみを重視し、倫理よりも患者の命を救うことを優先します。物語は、医療システムの問題点や、倫理と現実の狭間で葛藤する医療従事者の姿を描き出します。シリーズを通して、それぞれのキャラクターが成長し、医療現場のリアルな問題が浮き彫りになる点が魅力です。速水の生き様や、彼が倫理委員会に放つ痛烈な言葉は、読者の胸に深く突き刺さるでしょう。過去作に登場した人物も関わり、シリーズの面白さが増しています。

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絶賛2,658
好評3,047
普通2,209
不評152
酷評33

TOTAL 8,099 reviews

3ブラックペアン1988

ブラックペアン1988

2007年刊行

4,022pt

TOTAL SCORE

1988年、バブル景気に沸く日本を舞台に、東城大学外科教室で繰り広げられる医療ミステリーです。佐伯教授が率いる外科教室に、帝華大から高階講師が新兵器「スナイプ」と共にやってきます。高階と「オペ室の悪魔」と呼ばれる渡海が対立する中、研修医の世良は大学病院内の権力闘争に翻弄されます。『チーム・バチスタの栄光』へと繋がる物語で、医療の真実と医師たちの覚悟が描かれています。手術における手洗いの描写は、感染症が流行する現代において印象的です。物語が進むにつれて、何が患者のためになるのか、正義とは何か、悪はただの悪なのか、必要悪なのかを考えさせられます。佐伯教授と渡海の確執、そしてブラックペアンに隠された意味とは一体何なのでしょうか。それぞれの登場人物が抱える信念が交錯し、予測不能な展開が繰り広げられます。医療現場のリアルな描写と、スリリングな展開が魅力的な作品です。

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絶賛1,096
好評1,974
普通1,346
不評104
酷評20

TOTAL 4,540 reviews

4ナイチンゲールの沈黙

ナイチンゲールの沈黙

2006年刊行

3,229pt

TOTAL SCORE

東城大学医学部付属病院を舞台に、網膜芽腫と闘う子供たちと、彼らを支える看護師・浜田小夜、不定愁訴外来の田口公平が織りなす物語です。患児の父親が殺害される事件が発生し、小夜に嫌疑がかけられる中、厚生労働省の変人・白鳥圭輔も登場し、事態は複雑化していきます。歌姫の緊急入院や、デジタルハウンドドッグといった最新技術も絡み合い、事件は予想外の展開を見せます。子供たちの未来、医療現場の倫理、そして事件の真相が絡み合う、医療ミステリーです。歌声が人の感情を揺さぶる力、子供たちの心の葛藤、そして医療の現場で働く人々の苦悩が描かれています。

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絶賛1,055
好評2,299
普通4,145
不評860
酷評160

TOTAL 8,519 reviews

5螺鈿迷宮

螺鈿迷宮

2006年刊行

2,704pt

TOTAL SCORE

バチスタ・スキャンダルから1年半後、東城大学の医学生・天馬は、幼なじみの記者から碧翠院桜宮病院への潜入を依頼されます。そこは老人介護センター、ホスピス施設、寺院が一体となった複合型病院でしたが、経営には黒い噂が絶えませんでした。看護ボランティアとして潜入した天馬は、病院で次々と人が亡くなることに疑念を抱き始めます。奇妙な皮膚科医・白鳥や看護師・姫宮との出会いを通じて、病院の闇に迫っていくことになります。患者を麻薬でコントロールし、最後は毒殺するという病院の恐ろしい実態や、複雑に絡み合う人間関係が明らかになるにつれ、物語は予想外の展開を見せます。シリーズを通して描かれてきた桜宮病院の謎が解き明かされるとともに、倫理的な問題や医療のあり方について深く考えさせられる作品です。白鳥の最強の部下“氷姫”のドジっぷりも物語に彩りを添え、最後まで目が離せません。

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絶賛732
好評1,721
普通2,546
不評355
酷評63

TOTAL 5,417 reviews

6ジーン・ワルツ

ジーン・ワルツ

2008年刊行

2,411pt

TOTAL SCORE

帝華大学医学部の助教、曾根崎理恵は体外受精のエキスパート。閉院間近のマリアクリニックで、彼女は様々な事情を抱える妊婦たちと向き合います。本作は、生命の尊厳、代理母出産という難題に挑む物語です。読者は、現代医療を通して、医療崩壊がどうして起こったのかを考えさせられるでしょう。主人公が見据える冷静な視点、最悪の事態を想定する行動力は、私たちに多くの示唆を与えてくれます。不妊治療や代理母問題を通じて、産婦人科医療の危機があぶり出され、生命誕生の奇跡を改めて認識させられるでしょう。医療制度の問題点や厚生労働省への批判も盛り込まれ、単なるフィクションとしてだけでなく、社会への問題提起としても読み応えがあります。

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絶賛643
好評1,372
普通1,426
不評175
酷評36

TOTAL 3,652 reviews

7アリアドネの弾丸

アリアドネの弾丸

2010年刊行

2,232pt

TOTAL SCORE

東城大学医学部付属病院に導入された新型MRI、コロンブスエッグの中で、技術者が不可解な死を遂げます。数日後、同じ場所で元刑事局長が射殺されるという事件が発生し、現場にいた高階病院長が容疑者として浮上します。エーアイセンター長に任命された田口医師と厚生労働省の白鳥は、高階の無実を信じ、真相を究明しようと奔走します。病院内で起きた殺人事件の犯人として疑われる病院長の無実を証明するため、田口と白鳥は、事件の裏に隠された巧妙なトリックに挑みます。シリーズを通して、AIセンター設立をめぐる利権や、登場人物たちの複雑な人間関係が絡み合い、目が離せない展開が繰り広げられます。白鳥の論理的な推理と、田口の視点が交錯する中、事件は意外な結末を迎えます。

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絶賛557
好評1,273
普通1,028
不評121
酷評17

TOTAL 2,996 reviews

8イノセント・ゲリラの祝祭

イノセント・ゲリラの祝祭

2008年刊行

2,173pt

TOTAL SCORE

厚生労働省の会議に呼ばれた田口公平は、そこで医療行政の現状を目の当たりにします。警察と司法の思惑が絡み合う中、彼は医療と司法の分離、そしてAI導入による死因究明の必要性を訴える彦根医師と出会います。しかし、その理想とは裏腹に、現実は複雑に絡み合い、医療を取り巻く問題は山積しています。本書は、医療制度改革への提言を織り交ぜながら、医療の未来について深く考えさせられる作品です。従来のミステリー要素は薄れましたが、医療現場と行政のギャップ、そしてそれぞれの立場で医療を考える人々の姿がリアルに描かれています。読者からは「医療制度やAI利用について考えさせられた」「厚労省が本気で国民の健康を考えているのか疑問に思う」といった声が上がっています。また、「学会同士のつば迫り合いなど学術的な部分も多く、今読むと真実味がある」という意見も。医療のあり方を深く掘り下げた作品として、読み応えがあります。

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絶賛702
好評1,444
普通2,222
不評489
酷評93

TOTAL 4,950 reviews

9ブレイズメス1990

ブレイズメス1990

2010年刊行

1,492pt

TOTAL SCORE

モナコを舞台に、一攫千金を狙う天才外科医、天城雪彦が登場します。彼はカジノの賭け金で治療費を徴収するという破天荒ぶりで、その腕は世界でただ一人しかできない心臓手術を可能にします。東城大学の佐伯教授は、研修医の世良に、この天城を日本へ連れ帰るよう命じます。連れ帰った天城は、大学に心臓外科センターを作ることを目指し、そのために日本初の公開手術を計画します。しかし、彼の型破りな言動は大学内に波紋を広げ、医療とカネの問題を浮き彫りにしていくことになります。公開手術の成功後、天城は桜宮の一大産業としてのハートセンター構想を発表し、物語は次作へと続きます。

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絶賛400
好評780
普通657
不評70
酷評9

TOTAL 1,916 reviews

10極北クレイマー

極北クレイマー

2009年刊行

1,318pt

TOTAL SCORE

極北市という財政破綻寸前の街にある、存続の危機に瀕した極北市民病院が舞台です。極北大から派遣された外科医、今中良夫は、慣れない土地で病院のローカルルールに翻弄されながらも、病院を立て直そうと奮闘します。しかし、病院は医療事故疑惑という大きな問題に直面し、さらに財政破綻という危機が迫ります。地方医療の過酷な現状と、そこで働く医師たちの苦悩が描かれています。旧態依然とした病院で、今中医師は翻弄されながらも日々の業務をこなしていきます。そんな中、病院を揺るがす司法と医療の対立が勃発し、物語は予想外の展開を見せます。この作品では、医療現場の混乱や問題点が浮き彫りになり、考えさせられる内容となっています。

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絶賛343
好評1,012
普通1,459
不評250
酷評65

TOTAL 3,129 reviews

11ジェネラル・ルージュの伝説

ジェネラル・ルージュの伝説

2009年刊行

1,124pt

TOTAL SCORE

救命救急センター部長・速水晃一の原点とその後を描いた短編集です。表題作では、速水が「ジェネラル・ルージュ」と呼ばれるようになった伝説的な事故が描かれ、彼の医師としての原点が明かされます。書き下ろしの「疾風」では、部長職に就いた速水が新たな事故に立ち向かう姿が、そして「残照」では、速水が去った後の救命センターの物語が展開されます。さらに、著者・海堂尊自身の半生を綴ったエッセイや、創作の秘密を明かす自作解説も収録されており、作品世界をより深く理解できるファン必携の一冊です。速水の過去・現在・未来を様々な角度から描き出し、彼の人物像に迫ります。

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絶賛338
好評628
普通769
不評128
酷評26

TOTAL 1,889 reviews

12医学のたまご

医学のたまご

2008年刊行

1,099pt

TOTAL SCORE

桜宮中学に通う14歳の曾根崎薫は、ひょんなことから「日本一の天才少年」として東城大学医学部で研究をすることになります。冷や汗の連続の中、PCR分析で思いがけない大発見をし、研究室は大騒ぎに。学級委員の美智子、ガリ勉の三田村、ガキ大将のヘラ沼と「チーム曾根崎」を結成し、事態を乗り切ろうとしますが、大学病院と医学研究の不正に直面します。お調子者のカオルの決意が、読む人に勇気と希望を与える、賑やかで爽やかな医学ミステリーです。中高生向けでありながら、大人の事情が盛り込まれており、大人が読んでも楽しめる作品です。ゲーム理論学者の父を持つ主人公が、医学部の医局内の人間関係や人生の教訓を学びながら成長していく姿が描かれています。「道はいつも、自分の目の前に広がっている」というメッセージは、読者の心に深く響くでしょう。

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絶賛327
好評556
普通622
不評65
酷評23

TOTAL 1,593 reviews

13極北ラプソディ

極北ラプソディ

2011年刊行

981pt

TOTAL SCORE

財政破綻した極北市民病院を舞台に、病院再建に奔走する人々の群像劇が描かれています。新院長・世良雅志は、人員削減や救急診療の委託など、大胆な改革を断行し、非常勤医の今中を“将軍”速水が仕切る雪見市の救命救急センターへ出向させます。崩壊寸前の地域医療を、ドクターヘリは救えるのか、医療格差という重いテーマに切り込みながら、世良、速水、そして今中それぞれの葛藤と成長が描かれています。読者からは「世良先生の孤独な戦いに胸を打たれた」「速水先生のブレない姿勢に痺れた」といった声が寄せられています。シリーズを読み進めることで、より深く物語を楽しめるでしょう。

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絶賛244
好評576
普通513
不評63
酷評10

TOTAL 1,406 reviews

14スリジエセンター1991

スリジエセンター1991

2012年刊行

966pt

TOTAL SCORE

世界的天才外科医・天城雪彦が、東城大学医学部にスリジエ・ハートセンターを設立しようと奔走する物語です。手術には全財産の半分を要求するその大胆な手法は、周囲の反発を招き、陰謀と対立が渦巻きます。部下の世良と共に医療の革命を目指す天城の前に、様々な壁が立ちはだかります。理想と現実が交錯する中で、信念を貫こうとする者たちの姿が描かれ、読者の心を揺さぶります。シリーズを通して、大学病院の権力構造や人間関係の複雑さに驚かされるでしょう。医療の理想と現実の溝、そして登場人物たちが抱く正義感を通して、深く考えさせられる作品です。天才医師の孤独、裏切り、嫉妬、権力欲が絡み合い、物語は予想外の結末を迎えます。海堂ワールドの重要キャストである速水や彦根の若き日の姿も描かれ、シリーズを読み解く鍵が隠されています。世良が天城に傾倒していく姿は感動的ですが、ラストは切なく、読後も心に残る作品です。

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絶賛289
好評426
普通236
不評24
酷評7

TOTAL 982 reviews

15ひかりの剣

ひかりの剣

2008年刊行

897pt

TOTAL SCORE

医学部剣道の世界を舞台にした青春小説です。物語は、桜宮・東城大学の“猛虎”速水晃一と、東京・帝華大学の“伏龍”清川吾郎という、対照的な二人の医学生剣士を中心に展開します。彼らは、医学部剣道部の象徴の大会での勝利を目指し、竹刀を手に鎬を削ります。速水は責任感が強くチームを重視するタイプ、一方の清川は天才肌で個人技に優れるものの、どこか無責任な面も持ち合わせています。物語には、高階教授をはじめとする『チーム・バチスタ』シリーズでおなじみの面々も登場し、剣道を通じて彼らの若き日の姿が描かれます。読者からは「爽やかで気持ちのいい話」「速水先生ファンは是非」といった声が寄せられており、シリーズのファンはもちろん、剣道を知らない人でも楽しめる作品です。高階教授の腹黒さや、速水と清川の対照的なキャラクターも魅力の一つで、彼らがどのように成長していくのかが見どころです。

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絶賛274
好評512
普通662
不評115
酷評24

TOTAL 1,587 reviews

16マドンナ・ヴェルデ

マドンナ・ヴェルデ

2010年刊行

775pt

TOTAL SCORE

美貌の産婦人科医・曾根崎理恵が、日本では許されない代理出産を実母に依頼することから始まる物語です。母・山咲みどりは、娘の依頼に悩みながらも、自分が産むのは子か孫かという葛藤を抱えます。物語は『ジーン・ワルツ』で語られなかったもう一つの視点から展開し、母娘の関係が変化していく様子を描いています。読者は、代理母というテーマを通して、女性の感情や親子の絆について深く考えさせられるでしょう。特に、みどりが孤独を抱えながらも、娘のために葛藤する姿は、読者の心を強く揺さぶります。また、物語には「鰹節を削ったり、日本情緒のある食事の支度風景」といった描写が効果的に用いられ、無機質な雰囲気を和らげる役割を果たしています。読者は、代理母という現代的なテーマと、日本的な情緒が織りなす独特の世界観に浸ることができるでしょう。この作品は、単なる医療小説としてだけでなく、家族のあり方や生命の尊さについて考えさせられる、深みのある物語です。

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絶賛206
好評525
普通685
不評120
酷評21

TOTAL 1,557 reviews

17ケルベロスの肖像

ケルベロスの肖像

2012年刊行

756pt

TOTAL SCORE

東城大学病院に届いた脅迫状をきっかけに、病院長の依頼で“愚痴外来”の田口医師が事件の真相を追うことになります。厚生労働省の白鳥の部下である姫宮の助けを借りながら、田口は警察や法医学会など、様々な組織の思惑が絡み合う中で調査を進めます。物語は、AIセンター設立の日、何かが起こるという緊迫感に満ちた展開を迎えます。過去作品からの登場人物も多数登場し、シリーズの集大成とも言える作品であり、特に「螺鈿迷宮」や「ブラックペアン」を読んでいると、より背景が理解しやすいでしょう。しかし、過去の因縁やシリーズを通しての繋がりを知っていることが前提となっているため、シリーズ未読者には少しハードルが高いかもしれません。AIセンターが完成した瞬間に破壊されるという衝撃的な展開や、田口先生が高階先生をやり込めるようになるなど、シリーズを通してのキャラクターの変化も楽しめます。読者からは、スリリングな展開や、過去の作品との繋がりが評価される一方で、事件があっさりと終わってしまう点や、白鳥の活躍が少ない点を指摘する声も上がっています。しかし、全体としては、海堂ワールドを堪能できる作品として、シリーズのファンからは高く評価されています。

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絶賛247
好評506
普通736
不評174
酷評35

TOTAL 1,698 reviews

18モルフェウスの領域

モルフェウスの領域

2010年刊行

632pt

TOTAL SCORE

桜宮市に新設された未来医学探究センターを舞台に、世界初の「コールドスリープ」技術で眠りについた少年・佐々木アツシの生命維持を担当する日比野涼子。両眼失明の危機にあったアツシは、特効薬の認可を待つため5年間の“凍眠”を選ぶが、目覚めの際に重大な問題が発生することに涼子は気づき、彼を守るための戦いを始める。最先端医療技術は誰のためにあるのか、人間の尊厳と倫理を問うミステリー。感情という糸で編み上げられない知識はがらくた同然と語られるように、アツシと涼子、彼女らに提示される選択肢や取り巻く医療や政治などを介して、法律と倫理の乖離が描かれる。シリーズの登場人物が時間の流れとともに息づいている点も魅力。聡明な人の献身的な愛が、読む人の心を揺さぶる。

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絶賛180
好評464
普通612
不評140
酷評26

TOTAL 1,422 reviews

19輝天炎上

輝天炎上

2013年刊行

583pt

TOTAL SCORE

桜宮病院の炎上事件から一年後、医学生の天馬は「日本の死因究明制度」の矛盾に気づき始めます。一方、桜宮一族の生き残りが復讐を開始し、東城大学に危機が迫ります。本作は『ケルベロスの肖像』の裏側を描き、天馬視点からAiセンター炎上事件と碧翠院の因縁が解き明かされます。過去作『螺鈿迷宮』、『アリアドネの弾丸』、『ケルベロスの肖像』と繋がり、複雑に絡み合った人間関係と驚きの真実が明らかになる、医療ミステリーの到達点です。小百合とすみれの暗躍、そして城崎の正体など、シリーズを通しての謎が明かされ、読者は桜宮サーガの壮大な物語に引き込まれるでしょう。

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絶賛167
好評332
普通367
不評59
酷評12

TOTAL 937 reviews

20玉村警部補の災難

玉村警部補の災難

2012年刊行

465pt

TOTAL SCORE

「バチスタ」シリーズでおなじみの加納警視正と玉村警部補が活躍するミステリー短編集です。出張で桜宮市から東京へ来た田口医師が、厚生労働省の白鳥と死体を発見し、白鳥が謎の行動に出ることから物語は始まります。検視体制の盲点を突いた「東京都二十三区内外殺人事件」や、DNA鑑定を逆手に取った「四兆七千億分の一の憂鬱」など、4つの事件が収録されています。読者からは「相変わらず面白い」「外れない」と評価され、桜宮サーガのファンからは「満足」との声も上がっています。特に「エナメルの証言」は、その後の展開が期待されるとの意見も出ています。加納警視正と玉村警部補のコンビが織りなす、コミカルながらも奥深いミステリーを堪能できる一冊です。また、田口先生も随所に登場し、シリーズファンにはたまらない演出が満載です。

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絶賛106
好評337
普通479
不評58
酷評13

TOTAL 993 reviews

21カレイドスコープの箱庭

カレイドスコープの箱庭

2014年刊行

463pt

TOTAL SCORE

閉鎖を免れた東城大学医学部付属病院で、相変わらず病院長にこき使われる田口医師に、誤診疑惑の調査依頼が舞い込みます。検体取り違えか、診断ミスか。国際会議開催準備でアメリカ出張も控える中、田口は白鳥とともに調査を開始します。「バチスタ」シリーズ最終章では、AI国際標準化会議と医療ミスが絡み合い、すずめ四天王が集結し、大団円を迎えます。シリーズを通して、田口の成長は目覚ましく、個性的なメンバーとの信頼関係も深まっています。読者からは「昼行燈と呼ばれていた田口くんがすっかり成長している」との声も寄せられています。巻末には、過去・現在・未来の人物相関図や用語解説も収録されており、シリーズを網羅した完全保存版です。東城大を去った二大巨頭がサプライズ登場するなど、ファンにはたまらない贅沢な人選も魅力です。著者が元病理医であるからこそ、気管支鏡が万華鏡のように見える様子をタイトルに反映できたのかもしれません。AI画像診断の倫理的側面にも触れ、脳死判定や体外受精といった問題にAIを絡めて提起しています。

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絶賛121
好評295
普通422
不評40
酷評17

TOTAL 895 reviews

22ナニワ・モンスター

ナニワ・モンスター

2011年刊行

403pt

TOTAL SCORE

浪速府で新型インフルエンザ「キャメル」が発生し、致死率の低いウイルスにもかかわらず、報道が過熱し、政府がナニワの経済封鎖を決定する事態が発生します。関西圏が壊滅的な打撃を受ける中、その裏には霞が関が仕掛けた巨大な陰謀が蠢いていました。本作は、医療ミステリーの枠を超え、政治色の強い日本の官僚社会を痛烈に批判するストーリーが展開されます。読者は、着地点が全く見えない展開に、読みながらドキドキすることでしょう。また、作中には「日本の人口は減少に転じ、社会は滅びのフェーズにはいっている。必要なのは拡大文明の背骨を支えた過去のロジックを踏襲ではなく、縮小文明の店じまいルールの新たな構築です。」という、シビれるような言葉も登場します。バチスタシリーズで活躍した白鳥圭介もキーマンとして登場し、物語に深みを与えます。

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絶賛113
好評372
普通571
不評145
酷評25

TOTAL 1,226 reviews

23トリセツ・カラダ - カラダ地図を描こう

トリセツ・カラダ - カラダ地図を描こう

2009年刊行

370pt

TOTAL SCORE

現役医師でありベストセラー作家でもある海堂尊が、私たちの体についてわかりやすく解説した一冊です。この本は、まるでカラダの取扱説明書のように、各臓器の位置や役割、体の仕組みをイラストを交えながら紹介しています。東大生でも描けない人がいるという「カラダ地図」を、誰でも描けるようになることを目指し、医学の入門書として、体の基礎知識を学ぶことができます。難しいことを簡単に、そして楽しく学べるように工夫されており、例えば「ヒトのカラダはちくわの仲間」といったユニークな表現や、ヨシタケシンスケの可愛らしいイラストが理解を助けます。自分の臓器の位置を曖昧にしか把握していなかったり、体の仕組みについてもっと知りたいと思っている方にとって、最適な一冊と言えるでしょう。一家に一冊あっても良い、自分の体を知るための本です。

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絶賛142
好評117
普通122
不評17
酷評7

TOTAL 405 reviews

24氷獄

氷獄

2019年刊行

364pt

TOTAL SCORE

新人弁護士・日高が担当するのは、かつて世間を震撼させた「バチスタ・スキャンダル」の被疑者。彼は一貫して黙秘を続け、弁護さえ拒否する。有罪率99.9%を誇る検察に対し、日高は独自の提案を持ちかける。それは、医療と司法の歪みに切り込む、大胆な一手だった。「私が絞首台に吊されるその時、日本の正義は亡びるのです」という言葉が、事件の深層を物語る。シリーズ作品として、田口・白鳥も登場し、過去作との繋がりを感じさせる。医療ミステリーとして、また人間ドラマとして、読み応えのある一冊。一連の事件を通して、科学と司法のバランス、そして社会の公正さとは何かを問いかける。各作品に登場する人物たちのその後や、過去の出来事が交錯し、物語に深みを与えている。シリーズファンはもちろん、医療ミステリー好きにもおすすめ。過去のシリーズを読んでいると、より深く楽しめるだろう。

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絶賛125
好評168
普通175
不評38
酷評8

TOTAL 514 reviews

25コロナ黙示録

コロナ黙示録

2020年刊行

361pt

TOTAL SCORE

2020年、東京オリンピックを前に世界を襲った新型コロナウイルス。豪華クルーズ船ダイヤモンド・ダスト号で発生した感染者に対し、政府は後手に回ります。一方、北海道の雪見市救命救急センターでもクラスターが発生し、速水晃一センター長らが対応に追われる事態に。クルーズ船の感染者を東城大学医学部付属病院で受け入れることになった田口公平は、対策本部長として奔走します。そんな中、元浪速府知事・村雨率いる政策集団・梁山泊が、安保内閣打倒を目論み暗躍を開始します。コロナ禍における政治の混乱と、医療現場の奮闘がリアルに描かれ、当時の社会情勢を痛烈に批判した作品です。あの頃の「訳が分からないウィルスが世界中に広がるという恐怖と狂騒」が鮮明に蘇り、医療従事者への感謝の念が湧き上がります。著者の政治的主張が色濃く反映されているものの、感染症対策や医療体制について考えさせられる一冊です。

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絶賛181
好評177
普通181
不評76
酷評51

TOTAL 666 reviews

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