正体
2020年刊行
11,347pt
TOTAL SCORE
正体
埼玉で起きた一家惨殺事件の犯人とされ、死刑判決を受けた少年が脱獄。東京オリンピックの工事現場やグループホームなど、様々な場所で正体を隠しながら逃亡を続ける彼の目的とは何なのか。彼は行く先々で出会う人々を助け、好意を持たれる一方で、過去の事件とのギャップに周囲は戸惑いを覚えます。警察の捜査が迫る中、彼はなぜ逃げ続けるのか、その真実が徐々に明らかになっていきます。読者は、彼の逃亡を応援せずにはいられなくなるでしょう。しかし、彼の必死の逃亡の末に迎える結末は、読者に大きな衝撃と深い悲しみを与えます。警察のメンツを守るため、都合の良い証拠ばかりを集める組織の恐ろしさも描かれており、冤罪の可能性についても考えさせられる作品です。彼の無実を信じ、行動した人々の思いが胸を打ち、読後には叫び出したくなるような、そしてしばらく放心してしまうような、そんな余韻に浸れるでしょう。タイミングが悪かっただけで、彼に出会った人々は彼の本質を理解していたのかもしれません。彼の逃亡劇は、単なる犯罪ミステリーではなく、社会の闇と人間の心の光を描き出した感動的な物語です。読者は、彼の生き様を通して、正義とは何か、真実とは何かを深く考えさせられることになるでしょう。
11,347pt
TOTAL SCORE
満足度 1.509
TOTAL 7,631 reviews