お探し物は図書室まで
2020年刊行
17,282pt
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お探し物は図書室まで
仕事、育児、定年後の人生。それぞれの岐路に立ち、閉塞感を抱えた五人が、ふとしたきっかけで訪れる町のコミュニティハウスの小さな図書室。そこに座るのは、体の大きな司書の小町さゆり。無愛想なのに、なぜか誰もが心の本音を話してしまう。彼女が差し出すのは、一風変わった選書と、手作りの羊毛フェルトの付録。その意味を、受け取った本人が自分で探し当てていく。「作り手の狙いとは関係のないところで、そこに書かれた幾ばくかの言葉を、読んだ人が自分自身に紐づけてその人だけの何かを得るんです」という小町の言葉が、この物語の核心を静かに語る。五つの短編はゆるやかにつながり、登場人物たちが互いの章に顔をのぞかせる連作構成も巧み。誰かに答えをもらうのではなく、あくまでも自分自身の気づきで一歩を踏み出していく姿が、じんわりと心に染み入るハートウォーミング小説。本屋大賞第二位を受賞した作品。
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