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DATA-DRIVEN NOVEL RANKING

荻原浩

独自に収集した評価データで選ぶ、"本当に愛されている小説"のランキング

PROFILE

埼玉県大宮市出身の小説家・漫画家。成城大学経済学部を卒業後、広告代理店に勤務し、フリーのコピーライターとして活動する傍ら、39歳のときに小説を書き始める。1997年、初の長編小説でユーモア小説の第10回小説すばる新人賞を受賞してデビュー。その後ミステリや家族をテーマにした作品など幅広いジャンルを手がけ、2004年に発表した若年性アルツハイマーを題材とした作品が翌年の本屋大賞第2位と山本周五郎賞を受賞、映画化もされた。2016年には短編集で第155回直木三十五賞を受賞。2003年に専業作家へ転身し、その後も精力的に執筆を続けるかたわら、60歳を過ぎて漫画家としてもデビューするなど、多彩な表現活動を展開している。

Wikipedia

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ランキング

1噂

2001年刊行

3,924pt

TOTAL SCORE

渋谷で女子高生の足首が切断される猟奇殺人事件が発生し、街には「レインマン」という都市伝説が広まります。それは「ミリエル」という香水をつけているとレインマンに襲われないという噂でした。実はこの噂、香水の販売戦略として仕組まれたものだったのです。事件を追う刑事の小暮は、噂が現実になったことに翻弄されながらも、相棒の名島と共に捜査を進めます。しかし、捜査が進むにつれ、背後に潜む意外な真実が明らかになっていくのです。口コミを利用した情報操作の恐ろしさと、人間の心の闇を描いたサイコサスペンスです。読後、あなたはきっと最後の衝撃的な一言に言葉を失うでしょう。

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絶賛1,155
好評1,967
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不評223
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TOTAL 5,186 reviews

2明日の記憶

明日の記憶

2004年刊行

3,414pt

TOTAL SCORE

50歳にして若年性アルツハイマーと診断された広告代理店営業部長の佐伯。仕事では重要な案件を抱え、一人娘は結婚を間近に控えていた矢先のことでした。銀婚式をすませた妻との穏やかな思い出さえも、病は残酷に奪い去っていきます。主人公は、周りに知られないために大量のメモを作成し、それは生きるための命綱となります。しかし、並々ならぬ努力にも関わらず分からない事が増えていく恐怖、残していく家族への思い、それらを受け入れていく過程が切なく、読むのも辛いと感じる読者もいるほどです。記憶が失われていく描写はあまりにもリアルで、まるで自分が主人公のような錯覚に陥るかもしれません。記憶を留めようと懸命に足掻く日々の備忘録のような物語であり、失われていく記憶と、それを取り巻く深い愛が織りなす感動が胸に響きます。記憶が消えても、過ごしてきた日々が消えるわけではなく、失った記憶は同じ日々を過ごしてきた人たちの中に残っているというメッセージは、多くの読者の心を打ち、温かい気持ちにさせてくれます。

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絶賛1,157
好評1,241
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不評93
酷評24

TOTAL 3,458 reviews

3神様からひと言

神様からひと言

2002年刊行

2,995pt

TOTAL SCORE

大手広告代理店を辞め、食品会社に再就職した佐倉凉平は、入社早々トラブルを起こし、リストラ要員収容所と揶揄されるお客様相談室へ異動となります。そこは、一癖も二癖もある同僚や上司、そして理不尽なクレーマーたちが待ち受ける場所でした。日々クレーム処理に奔走する凉平は、実はプライベートでも半年前に恋人に逃げられるという辛い経験を抱えています。そんなハードな日々の中、彼は顧客からの理不尽な要求や、会社内の不条理に翻弄されながらも、お客様相談室の仲間たちとの奇妙な連帯感の中で、自身の弱点を克服していきます。物語は、食品会社の苦情処理の裏側をユーモラスに描きつつ、涼平が過去の恋人を探し求める姿も描かれています。読者は、涼平が数々の困難を乗り越え、新たな一歩を踏み出す姿に、勇気をもらうことができるでしょう。タイトルの『神様』は、お客様だけでなく、涼平の周りの人々、例えば同僚の篠崎や、ラーメン店の店主など、彼に影響を与える様々な存在を指し示しています。彼らの言葉が、涼平の未来を変える力となるのか、注目です。安定の荻原作品であり、疲れた時に笑える要素が満載で、サラリーマン経験者なら共感できる部分も多いでしょう。

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絶賛877
好評1,579
普通1,719
不評196
酷評71

TOTAL 4,442 reviews

4海の見える理髪店

海の見える理髪店

2016年刊行

2,781pt

TOTAL SCORE

この物語は、海辺の理髪店を舞台に、人生の喪失と希望を描いた短編集です。かつては有名人も通った伝説の理髪店に、ある想いを秘めた主人公が訪れる表題作「海の見える理髪店」は、切なくも心温まる出会いを描いています。他にも、独自の美意識を持つ母との葛藤を描いた「いつか来た道」など、家族の絆や再生をテーマにした全6編が収録されています。読めば、過ぎ去った風景を眺めているような、どこか懐かしい気持ちになるでしょう。登場人物たちは、予期せぬ出来事に直面しながらも、もがき、出口を探し、前を向いて生きていこうとします。家族や人間関係の悲しみや弱さを描きながらも、最後には希望の光を灯す物語です。特に「成人式」は、亡き娘の成人式に参加する夫婦の姿を通して、切なさの中に温かさを感じさせてくれます。人生のほろ苦さ、それでも懸命に生きる人々の姿を、あざやかな海と夕陽が彩る、そんな短編集です。

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絶賛887
好評1,545
普通1,731
不評344
酷評97

TOTAL 4,604 reviews

5砂の王国

砂の王国

2010年刊行

1,801pt

TOTAL SCORE

元証券マンの山崎は、ホームレス生活に転落後、一発逆転を狙い、占い師の錦織龍斎と美形のホームレス、ナカムラを誘い、新興宗教団体「大地の会」を設立します。山崎が描いた設計図通りに団体は発展し、会員の熱狂は思惑を超えて膨れ上がっていきます。奇跡的な生還と劇的な成功を収める一方で、山崎を待っていたのは空虚な祝祭と不協和音でした。人間の底知れぬ業と脆さを描き出した物語は、衝撃的な結末を迎えます。全財産3円から始まった逆襲劇は、社会の隅から這い上がり、宗教を立ち上げ、人を集め、お金を集めるビジネスへと発展していきます。しかし、その裏では、登場人物たちの思惑が交錯し、物語は予期せぬ方向へと進んでいくのです。崩れ去る王国を暗示するかのようなタイトルが、今後の展開への期待を高めます。

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絶賛492
好評979
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不評112
酷評25

TOTAL 2,278 reviews

6愛しの座敷わらし

愛しの座敷わらし

2008年刊行

1,594pt

TOTAL SCORE

左遷で田舎へ引っ越した高橋一家は、古民家に棲む座敷わらしと出会い、バラバラだった家族の絆を取り戻していきます。父親の独断で決まった古民家に不満を抱く妻、いじめにあう娘、喘息持ちの息子、認知症の祖母。それぞれのわだかまりが、座敷わらしとの交流を通してゆっくりと解けていく様子が温かく描かれています。座敷わらしはただそこにいるだけで、家族に変化を促すわけではありません。しかし、その愛らしい存在が、家族一人ひとりの心に変化をもたらし、再生へと向かわせます。読後には温かい気持ちが残り、家族や人との繋がりを大切にしたいと思える物語です。ラストのファミレスでの店員の言葉に、思わず笑みがこぼれるでしょう。

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絶賛469
好評727
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不評61
酷評5

TOTAL 1,792 reviews

7笑う森

笑う森

2024年刊行

1,123pt

TOTAL SCORE

神森という小樹海で5歳の男の子、真人が行方不明になる事件が発生します。一週間後、彼は無事に救出されますが、「クマさんが助けてくれた」と語ります。物語は、真人がどのようにして生き延びたのか、その謎を解き明かす形で進んでいきます。ASDを持つ真人はいったいどのようにして一週間を生き延びたのか、そして彼が出会った「くま」とは何だったのか。SNSでの誹謗中傷問題も絡み合い、物語は意外な展開を見せます。誰もが抱える拭えない過去を浄化する、癒やしの物語です。真人がしきりに言う「くまさん」の謎が終盤で明らかになり、まさかの展開に驚かされます。最終的には、真人だけでなく、家族や出会った大人たちにも前向きな変化をもたらし、心地よい余韻を残す作品です。

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絶賛377
好評419
普通210
不評30
酷評10

TOTAL 1,046 reviews

8押入れのちよ

押入れのちよ

2006年刊行

1,025pt

TOTAL SCORE

ホラー、ユーモア、切なさが織り交ざった9つの短編集です。失業中の恵太が引っ越した格安アパートには、明治生まれの少女、ちよが押入れから現れます。表題作は、そんな二人の交流を温かく描き出します。他にも、終戦直後のロシア人母と双子の姉妹を描いた「ロシアのスープ」、嫁の虐待に耐えかねた義父の覚醒を描く「介護の鬼」など、バラエティ豊かな物語が楽しめます。「殺意のレシピ」や「予期せぬ訪問者」のようなコミカルな作品がある一方で、「コール」や「木下闇」のように心に深く残る作品も。読後には、ゾクッとしたり、クスッとしたり、時には切なくなったりと、様々な感情が湧き上がることでしょう。忘れがたい読後感は、再読を誘うかもしれません。

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絶賛290
好評596
普通774
不評119
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TOTAL 1,795 reviews

9金魚姫

金魚姫

2015年刊行

998pt

TOTAL SCORE

ブラック企業に勤める潤は、夏祭りで手に入れた琉金にリュウと名付けたことから、赤い衣をまとった美女が現れるという奇妙な出来事に遭遇します。金魚の化身である彼女は記憶を失い、潤との奇妙な同居生活が始まるにつれて、彼は次第に幸せを感じるようになります。しかし、彼女には過去の秘密があり、それは温かくて切ないひと夏の運命の物語へと繋がっていきます。読者からは、高橋留美子のようなホラーファンタジー&ラブコメディと評され、ツンデレなリュウの仕草や言葉遣いに心を奪われるという声も上がっています。また、死者の姿が見えるようになる展開や、ラストの切なさには涙腺崩壊必至との感想も寄せられています。輪廻転生や壮大な時間を生き抜いた憎しみと悲しみが描かれ、読後には深い余韻に浸れるでしょう。生きる希望を失いかけた主人公と、仇討ちを誓う金魚姫の切なくも美しい物語が展開されます。

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絶賛345
好評386
普通247
不評54
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TOTAL 1,044 reviews

10僕たちの戦争

僕たちの戦争

2004年刊行

992pt

TOTAL SCORE

現代のフリーター健太と、昭和19年の特攻隊員を目指す吾一が、時空を超えて入れ替わる物語です。根拠なきポジティブ思考の健太と、死を覚悟した軍国青年という対照的な二人が、それぞれの時代で生きる姿が描かれています。未来を知る者と過去を知る者、二人の19歳を通して、戦争と平和、そして大切なものを守るために強くなる姿が胸を打ちます。読者は、それぞれの環境に戸惑いながらも順応していく二人の姿を通して、時代や価値観の違い、そして変わらない人間の本質について考えさせられるでしょう。吾一から見た現代の物が溢れる世界、健太から見た戦争中の異様な空気、それぞれの視点から描かれるギャップが、物語に深みを与えています。ラストは解釈が分かれるかもしれませんが、それもまたこの作品の魅力の一つです。戦争の時代を生きる若者の苦悩と、現代の若者が抱える迷いが交錯し、読後も長く尾を引く作品となっています。

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絶賛307
好評434
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酷評11

TOTAL 1,146 reviews

11コールドゲーム

コールドゲーム

2002年刊行

850pt

TOTAL SCORE

高校3年の夏、主人公の光也は、かつて中学時代にいじめられっ子だった廣吉、通称トロ吉が、同級生たちに復讐を始めたという知らせを受ける。4年前のいじめを苦に転校したトロ吉の行方は誰も知らない。光也は仲間たちと「北中防衛隊」を結成し、トロ吉を探し始める。しかし、いじめの度合いに応じてエスカレートしていく復讐は、凄惨な事件へと発展していく。光也はトロ吉の虚像に翻弄されながらも、事件の真相に迫っていく。物語は、いじめ問題の根深さ、加害者と被害者の心理、そして傍観者の罪を浮き彫りにする。読者は、過去の過ちと向き合い、それぞれの立場から「自分は何ができるか」を考えさせられるだろう。衝撃的な結末は、読者の心に深く突き刺さるはずだ。

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絶賛246
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不評153
酷評28

TOTAL 1,953 reviews

12なかよし小鳩組

なかよし小鳩組

1998年刊行

755pt

TOTAL SCORE

倒産寸前の広告代理店「ユニバーサル広告社」に、ヤクザである小鳩組のイメージアップという依頼が舞い込みます。コピーライターの杉山は、離婚と別居という家庭問題を抱えながらも、この難題に立ち向かうことになります。読者からは「笑いながら泣ける」と評されるように、ヤクザとのやり取りの中で、杉山個人の父親としての葛藤や成長が描かれています。娘との関係に悩みながらも、仕事とマラソンを通して前進しようとする杉山の姿は、多くの読者の心を捉え、特に「幸せは比べるものじゃない」という娘の言葉は、物語に深みを与えています。ユニバーサル広告社の個性的なメンバーたちとの騒動や、小鳩組との意外な交流を通して、笑いと感動が織り交ぜられた物語が展開されます。

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絶賛218
好評392
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不評49
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TOTAL 1,120 reviews

13二千七百の夏と冬

二千七百の夏と冬

2014年刊行

752pt

TOTAL SCORE

紀元前7世紀の東日本を舞台に、15歳の少年ウルクが、神の実“コーミー”を巡る騒動に巻き込まれる物語です。禁忌の森で出会った少女カヒィとの出会いをきっかけに、ウルクは村を追放され、コーミーを求めて旅に出ます。初めて足を踏み入れた村の外で、ウルクは世界の広さを知り、カヒィとの恋を育みます。しかし、彼を執拗につけ狙う金色の陽の獣・キンクムゥとの戦いが待ち受けていました。一方、現代では、新聞記者の佐藤香椰が、ダム建設現場で発見された男女の人骨に興味を持ち、その背後にある古代のロマンを追い求めます。縄文と弥生の文化が交錯する時代を舞台に、少年ウルクの成長と愛、そして壮大な歴史が描かれています。読者からは「ウルクを通して見た世界は、鮮やかに色づき、胸を熱く滾らせるに十分であった」という声も寄せられています。コーミーを巡る人々の欲望や、縄文と弥生の文化的なギャップ、そして現代にも繋がる差別意識など、様々なテーマが織り込まれた作品です。

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絶賛255
好評339
普通283
不評51
酷評23

TOTAL 951 reviews

14ハードボイルド・エッグ

ハードボイルド・エッグ

1999年刊行

718pt

TOTAL SCORE

ハードボイルドを気取る私立探偵、最上俊平は、フィリップ・マーロウに憧れるも、現実はペット探しの依頼ばかり。そんな彼が、美人秘書を夢見て募集をかけたところ、やってきたのは意外な人物だった。ひょんなことから殺人事件に巻き込まれ、彼は持ち前の優しさとハードボイルド精神で事件に挑むことになる。読者からは「笑いあり、サスペンスあり、ほろ苦さも味わえ、そしてラストは大いに泣けました」と評される本作。コミカルな会話劇と予想外の展開、そして感動のラストが待っています。孤独を恐れず、損な役回りを買って出る最上の生き様は、「煮玉子にはまだ早すぎる」と読者に語りかけます。

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絶賛233
好評439
普通638
不評125
酷評31

TOTAL 1,466 reviews

15オロロ畑でつかまえて

オロロ畑でつかまえて

1998年刊行

712pt

TOTAL SCORE

奥羽山脈の秘境、牛穴村は過疎化に悩んでいた。村おこしのため、青年団は東京の広告代理店に依頼を決意する。しかし、頼れる大手は相手にしてくれず、倒産寸前のユニバーサル広告社に白羽の矢が立つ。彼らは突拍子もないアイデア、すなわち村の沼に恐竜「ウッシー」を出現させるという大胆な作戦を打ち出す。嘘から始まった村おこしは、マスコミを巻き込み大騒動へ発展する。村は一時的に活気づくものの、やがて嘘が露呈し、窮地に立たされる。しかし、ただでは終わらない。意外な展開が待っており、村は新たな希望を見出すことになる。「自分の家の庭で見つからないものはどこへ行ってもみつからない」という言葉が示すように、足元にある価値に気づくことの大切さを教えてくれる、ユーモアと風刺に満ちた物語である。

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絶賛215
好評454
普通779
不評104
酷評34

TOTAL 1,586 reviews

16誘拐ラプソディー

誘拐ラプソディー

2001年刊行

710pt

TOTAL SCORE

人生崖っぷちの男、伊達秀吉が、ひょんなことから出会った6歳の少年、伝助を誘拐するところから物語は始まります。しかし、その少年はなんとヤクザの組長の息子だったのです。計画性のない誘拐は、ヤクザ、中国マフィア、そして警察を巻き込む大騒動へと発展していきます。荻原浩氏らしいユーモラスな筆致で描かれる、スリルと笑い、そして人情が織り交ざった物語は、読めばきっと胸が熱くなるでしょう。特に、秀吉と伝助の間に芽生える奇妙な絆は、読者の心を掴んで離しません。コミカルな展開の中に、ハッとさせられる人間の強さや温かさが散りばめられた、まさにエンターテインメント小説の醍醐味が詰まった一冊です。読後には、きっと心が晴れやかになっていることでしょう。

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絶賛205
好評389
普通507
不評61
酷評14

TOTAL 1,176 reviews

17メリーゴーランド

メリーゴーランド

2004年刊行

675pt

TOTAL SCORE

主人公の啓一が、赤字続きの地方テーマパーク「駒谷アテネ村」の再建に奮闘する姿を描いています。かつて過労死が続出した職場を離れ、平穏な市役所勤務を望んでいた啓一ですが、再建担当を命じられ、閉鎖寸前のテーマパークを立て直すべく奔走します。彼は、お役所的な仕事のやり方や、利権に群がる人々、そして多選を狙う市長など、様々な障害に直面しながらも、持ち前のバイタリティと人脈を駆使して改革を進めていきます。劇団時代の仲間や地元の人々を巻き込み、斬新なアイデアを実行することで、アテネ村は一時的に活気を取り戻します。しかし、市長交代という予期せぬ事態により、事態は急転。アテネ村は閉鎖の危機に瀕し、啓一の努力は報われないかのように見えます。それでも、彼は家族との絆を取り戻し、新たな一歩を踏み出す決意をします。この作品は、地方再生の難しさや、お役所の体質、政治の現実といった社会的なテーマを扱いながらも、ユーモアを交えて描かれており、読後にほろ苦い感動を与えてくれます。ラストシーンの情景は、思い通りにならない現実の中でも、小さな希望を見つけて生きていくことの大切さを教えてくれます。

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絶賛167
好評479
普通726
不評78
酷評30

TOTAL 1,480 reviews

18ストロベリーライフ

ストロベリーライフ

2016年刊行

595pt

TOTAL SCORE

富士山麓のイチゴ農家を舞台に、家族の絆と農業の未来を描いた物語です。主人公は、東京でグラフィックデザイナーとして働く36歳の恵介です。父親が倒れた知らせを受け、実家のイチゴ農園を一時的に手伝うことになります。農業に全く興味がなかった恵介ですが、イチゴ栽培に携わるうちに、その奥深さや魅力に気づき始めます。しかし、東京に残してきた妻との間には距離が生まれ、家族との関係もぎくしゃくしてしまいます。恵介は、デザイナーの仕事と農業、そして家族との間で葛藤しながらも、新たな生き方を見つけ出そうと奮闘します。読者からは、「苺が育つにつれて少しずつ考え方が変わっていく様は読んでいて気持ちがいい」「農業のリアルと、確執を抱えた家族の再生を描くお仕事&家族小説」といった声が寄せられています。家族とは何か、仕事とは何か、そして人生とは何かを考えさせられる、心温まる物語です。

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絶賛175
好評306
普通200
不評33
酷評14

TOTAL 728 reviews

19花のさくら通り

花のさくら通り

2012年刊行

587pt

TOTAL SCORE

倒産寸前の広告代理店、ユニバーサル広告社が、寂れたさくら通り商店街にオフィスを移転し、商店街の活性化に奮闘する物語です。コピーライターの杉山をはじめとする個性的な社員たちが、少子化や大型店の進出で活気を失った商店街を盛り上げようと奔走します。商店街の面々との交流を通じて、お祭りやCM制作など様々な企画に挑戦し、街の再生を目指します。読者からは「笑いあり、涙ありと変化にとんでいる」と評され、商店街の人々の人間模様や、杉山と娘の関係など、心温まるエピソードが満載です。商店街のボスたちの抵抗や、寺の息子と教会の娘の恋愛模様など、ハラハラドキドキの展開が繰り広げられます。働くことの意義や、人と人との繋がりを描いた、読後感の良い作品です。

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絶賛178
好評277
普通151
不評30
酷評8

TOTAL 644 reviews

20オイアウエ漂流記

オイアウエ漂流記

2009年刊行

554pt

TOTAL SCORE

南太平洋で小型旅客機が遭難し、無人島に漂着した10人の生存者たちの物語です。出張中のサラリーマン、取引先の御曹司、離婚直前の夫婦、ボケ始めた老人と孫、そして身元不明の外国人。彼らに共通するのは「生きたい」という強い意志のみです。無人島でのサバイバル生活では、会社の肩書きは意味をなさず、火の起こし方やヤシの実の割り方など、生きるための知恵と工夫が求められます。当初はすぐに救助が来ると信じていた彼らも、徐々に絶望へと変わっていきます。食料を探し、時には争いながらも、それぞれの特技を生かし、協力して困難を乗り越えていく姿が描かれています。ユーモラスな描写の中にも、生きるために命を奪う現実や、極限状態での人間関係の変化が描かれ、読者はハラハラドキドキしながらも、彼らのサバイバル生活を見守ることになります。読後には、生きることへの感謝や、人間の強さ、そしてユーモアの大切さを感じさせてくれるでしょう。

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絶賛171
好評326
普通339
不評72
酷評21

TOTAL 929 reviews

21それでも空は青い

それでも空は青い

2018年刊行

491pt

TOTAL SCORE

荻原浩による短編集です。この作品集は、明日への元気を与えてくれる7つの物語で構成されています。「うん」「いや」「ああ」しか言わない夫に疑念を抱く妻、7歳年上のバツイチ恋人との壁を乗り越えようとするバーテンダー、協力関係が崩壊の危機に瀕する双子、うまく喋れない少年と祖父との野球練習など、人間関係の複雑さや温かさを描いています。読者は、すれ違いや葛藤、そして共にいたいと願う人々との繋がりを通して、心が温まる体験をするでしょう。特に「僕と彼女と牛男のレシピ」は、多くの読者から支持を集めており、ユーモアと切なさ、そして心温まるストーリーが特徴です。また、「人生はパイナップル」では、祖父と孫の交流が感動的に描かれ、「好きなこととうまくいくことは別」「自分のことは自分で決めろ」といった人生訓が心に響きます。日常の些細な出来事から、少し不思議な出来事まで、様々な物語が詰まっており、読後にはきっと前向きな気持ちになれるでしょう。

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絶賛145
好評269
普通273
不評48
酷評10

TOTAL 745 reviews

22さよならバースディ

さよならバースディ

2005年刊行

473pt

TOTAL SCORE

奥多摩にある霊長類研究センターを舞台に、ボノボのバースディと言語習得実験を行う研究者たちの物語が展開されます。主人公の真は、恋人である由紀にプロポーズをした夜、彼女が研究室から飛び降り自殺するという衝撃的な出来事に遭遇します。由紀の死の真相を追い求める真は、唯一の目撃者であるバースディから話を聞き出そうと奔走します。研究が進むにつれ、一年前の助教授の自殺や研究資金を巡る疑惑が浮上し、愛と哀しみが交錯するミステリーが幕を開けます。バースディの純粋さが一層切なさを際立たせ、ラストシーンでは涙が止まりません。研究者たちのエゴや葛藤、そして動物との心の交流が織りなす、心を揺さぶる物語です。

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絶賛120
好評309
普通401
不評62
酷評7

TOTAL 899 reviews

23四度目の氷河期

四度目の氷河期

2006年刊行

455pt

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小学5年生のワタルは、母親の書斎で自身の父親に関する驚くべきデータを見つける。それは、父親が約1万年前の第四氷河期を生きていたクロマニヨン人だったというものだった。この発見から、ワタルは自身のルーツと向き合い、葛藤しながらも成長していく。周囲との違いに悩み、自分はクロマニヨン人の子供だと信じることで心の拠り所を見つけようとするワタルの姿は、読者の心を掴む。物語は、ワタルの少年時代から青年時代までを描き、友情や恋愛、家族との絆を通して、彼がどのように大人になっていくのかを丁寧に描写する。特に、秘密の場所で出会ったサチとの関係は、ワタルの成長に大きな影響を与え、読者は彼らの甘酸っぱい青春模様に胸を熱くするだろう。しかし、物語は単なる青春物語に留まらず、人間のアイデンティティやルーツ、そして親子の絆といった普遍的なテーマを深く掘り下げていく。ワタルが自身の出生の秘密を知り、父親を探し求める過程は、読者に感動と希望を与える。荻原浩氏ならではのユーモアと温かい眼差しで描かれた本作は、読後、きっと誰かを大切にしたいという気持ちで満たされるだろう。

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絶賛131
好評277
普通295
不評56
酷評14

TOTAL 773 reviews

24ひまわり事件

ひまわり事件

2009年刊行

429pt

TOTAL SCORE

老人ホーム「ひまわり苑」と幼稚園「ひまわり幼稚園」の交流から始まる物語です。理事長の思いつきで始まった交流は、当初こそ戸惑いもあったものの、次第に園児と老人たちは打ち解けていきます。しかし、この交流が苑と園の運営を巡る不正を暴く、思わぬ騒動へと発展します。妻を亡くした老人ホームの入居者と、訳ありの入居者が、子供たちと共に不正に立ち向かう姿は、まさに「熱血幼老小説」です。園児たちの本音に笑い、老人たちの悲哀に胸が締め付けられ、大人たちの事情に嫌気がさす、そんな感情が揺さぶられるでしょう。老人と子供が手を組んだ時、どんな奇跡が起こるのか、3万本のひまわりが咲き誇る光景を思い描きながら、ぜひ見届けてください。読み終えた後には、爽快感と優しい気持ちで満たされることでしょう。

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絶賛122
好評255
普通226
不評50
酷評10

TOTAL 663 reviews

25ちょいな人々

ちょいな人々

2008年刊行

405pt

TOTAL SCORE

荻原浩さんのユーモア短編集は、日常に潜むちょっぴり残念な人々を温かく、そして面白おかしく描いています。「カジュアル・フライデー」に翻弄される課長、「犬猫語完全翻訳機」で愛犬の本音を知ってしまう飼い主、結婚の挨拶でまさかの事態に陥る阪神ファンなど、共感必至のシチュエーションが満載です。「ガーデンウォーズ」では、庭木を巡る隣人とのバトルが勃発し、小さな争いから団結が生まれる様子をコミカルに描写。「いじめ電話相談室」では、相談員が親身に対応することで事態が思わぬ方向に展開するなど、予想外の結末も楽しめます。読めばきっと、「こんなこと、あるよね」とクスッと笑ってしまう、そんな一冊です。益田ミリさんのイラストも、作品のユーモラスな雰囲気をさらに引き立てています。肩の力を抜いて、気軽に楽しめる作品集です。

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絶賛109
好評257
普通358
不評52
酷評9

TOTAL 785 reviews

26あの日にドライブ

あの日にドライブ

2005年刊行

401pt

TOTAL SCORE

元銀行員の牧村伸郎は、ある出来事をきっかけにタクシー運転手として働くことになります。しかし、営業成績は上がらず、転職も思うようにいかない日々。そんな中、青春時代を過ごした街を通りかかり、もし人生をやり直せたらと、別の人生を思い描きます。物語は、伸郎が過去の選択を後悔し、選ばなかった道を妄想する姿を描き出します。読者は、ユーモラスな語り口でタクシー業界の裏側や、人生における選択について考えさせられるでしょう。過去を振り返るだけでなく、今ある幸せに気づき、前向きに生きることの大切さを教えてくれる物語です。あの時こうしていれば、という後悔は誰にでもある感情ですが、伸郎の姿を通して、自分の意識を変えることで現状も変えられるというメッセージが込められています。

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絶賛139
好評325
普通592
不評132
酷評35

TOTAL 1,223 reviews

27家族写真

家族写真

2013年刊行

381pt

TOTAL SCORE

笑いと涙が織り交ざった7つの家族の物語です。男手一つで育てた娘の結婚に感慨深くなる父親を描いた「結婚しようよ」や、サザエさんの波平と同年代と知り、愕然とする中年男性を描いた「磯野波平を探して」など、共感を呼ぶエピソードが満載です。また、家族全員でダイエットに励む「肉村さん一家176kg」では、ユーモラスな家族の日常が描かれています。町の写真館を営む家族を描いた表題作「家族写真」では、家族の絆や写真の持つ力があたたかく表現されています。家族のかけがえのない歴史の瞬間を、ファインダーの中に収めた短編集で、読後はきっと、あなた自身の家族の写真を撮りたくなるでしょう。

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絶賛107
好評248
普通343
不評45
酷評18

TOTAL 761 reviews

28サニーサイドエッグ

サニーサイドエッグ

2007年刊行

372pt

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ハードボイルドを気取る私立探偵、最上俊平の活躍を描く物語です。今回は、着物姿が美しい女性から猫探しの依頼が舞い込みます。しかし、それは一筋縄ではいかない事件の始まりでした。ひょんなことから金髪碧眼の若い女性が助手となり、猫探しの極意を伝授することになります。依頼人は秘密を抱え、ヤクザや警察も絡んで、事態は思わぬ方向へ。猫探しを通して、最上は事件の真相に迫っていきます。一見ドタバタコメディのような展開ですが、登場人物たちの背景には物悲しさも漂います。ハードボイルドを気取る最上とバーのマスターJとの軽妙なやり取りも見どころです。果たして、最上は無事に猫を見つけ出し、事件を解決できるのでしょうか。

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絶賛107
好評230
普通253
不評40
酷評16

TOTAL 646 reviews

29冷蔵庫を抱きしめて

冷蔵庫を抱きしめて

2015年刊行

354pt

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現代人が抱える名付けようのない苦しみに光を当てる、8つの短編からなる作品集です。幸せな新婚生活で摂食障害が再発する夫婦を描いた表題作では、原因不明の病に一人で向き合う妻を、夫が温かく照らします。また、DV夫から娘を守るためにボクシングを始める母親を描いた「ヒット・アンド・アウェイ」は、生きる力が湧き上がるような大人のスポ根小説です。他にも、日常に訪れる奇跡のような瞬間や、ちょっとした生きづらさを抱える人々の姿を、ユーモアを交えながら描き出します。読者からは「ありふれた日常の中から優しさをすくいだした短編集」や「予想外の展開で全編楽しめた」といった声が寄せられており、ブラックなユーモアと爽快なカタルシスが味わえる一冊です。

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絶賛89
好評233
普通291
不評51
酷評3

TOTAL 667 reviews

30ママの狙撃銃

ママの狙撃銃

2006年刊行

340pt

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かつて暗殺者として生きていた過去を持つ主婦、福田曜子。二人の子供と夫と郊外の一軒家で平穏な日々を送る彼女のもとに、25年ぶりに過去の仕事仲間から依頼が舞い込みます。幼い頃、祖父から射撃や格闘術を叩き込まれ、一度だけ暗殺を実行した曜子。夫のリストラの危機、娘のいじめ問題が重なり、家族を守るため、再びスナイパーとしての顔を覗かせます。日常と非日常が交錯する中で、曜子は葛藤しながらも家族のために奔走します。読者からは「緊迫感と日常が織り交ぜてあって、まるで妄想のよう」という声も。過去と現在、母と暗殺者、二つの顔を持つ曜子の苦悩と決意が胸を打つ、サスペンス・ハードボイルド作品です。

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絶賛98
好評248
普通381
不評62
酷評21

TOTAL 810 reviews

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