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DATA-DRIVEN NOVEL RANKING

染井為人

独自に収集した評価データで選ぶ、"本当に愛されている小説"のランキング

PROFILE

千葉県印西市出身の小説家。芸能マネージャーや舞台演劇・ミュージカルのプロデューサーとして活動したのち、2017年に「悪い夏」で第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞し、作家デビューを果たしました。自身の作品を「あくまでも娯楽本」と語るように、読者が楽しめるエンターテインメント性を重視した作風が特徴です。代表作「正体」はWOWOWでテレビドラマ化されたほか、横浜流星主演で映画化され、2024年に公開されました。デビュー作「悪い夏」も2025年に映画化されるなど、映像化された作品も多く、幅広い読者から支持を集めています。光文社・KADOKAWA・講談社・双葉社など複数の出版社から精力的に作品を発表し続けており、現代日本のエンタメミステリ界で存在感を放つ作家です。

Wikipedia

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ランキング

1正体

正体

2020年刊行

11,347pt

TOTAL SCORE

埼玉で起きた一家惨殺事件の犯人とされ、死刑判決を受けた少年が脱獄。東京オリンピックの工事現場やグループホームなど、様々な場所で正体を隠しながら逃亡を続ける彼の目的とは何なのか。彼は行く先々で出会う人々を助け、好意を持たれる一方で、過去の事件とのギャップに周囲は戸惑いを覚えます。警察の捜査が迫る中、彼はなぜ逃げ続けるのか、その真実が徐々に明らかになっていきます。読者は、彼の逃亡を応援せずにはいられなくなるでしょう。しかし、彼の必死の逃亡の末に迎える結末は、読者に大きな衝撃と深い悲しみを与えます。警察のメンツを守るため、都合の良い証拠ばかりを集める組織の恐ろしさも描かれており、冤罪の可能性についても考えさせられる作品です。彼の無実を信じ、行動した人々の思いが胸を打ち、読後には叫び出したくなるような、そしてしばらく放心してしまうような、そんな余韻に浸れるでしょう。タイミングが悪かっただけで、彼に出会った人々は彼の本質を理解していたのかもしれません。彼の逃亡劇は、単なる犯罪ミステリーではなく、社会の闇と人間の心の光を描き出した感動的な物語です。読者は、彼の生き様を通して、正義とは何か、真実とは何かを深く考えさせられることになるでしょう。

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絶賛4,640
好評2,281
普通544
不評118
酷評48

TOTAL 7,631 reviews

2悪い夏

悪い夏

2017年刊行

4,010pt

TOTAL SCORE

染井為人さんのデビュー作である本作は、生活保護をテーマにした戦慄のノワールサスペンスです。主人公は26歳のケースワーカー守。同僚による不正をきっかけに、彼は足を踏み外し、負の連鎖に巻き込まれていきます。生活保護を不正受給する小悪党、貧困にあえぐシングルマザー、東京進出を企む地方ヤクザなど、様々な人物が織りなす人間模様が描かれています。読者からは「まるでジェットコースターに乗せられたみたい」と評されるほど、一気に引き込まれるストーリー展開が魅力です。しかし、その一方で「読んでいて決して楽しくはない」という声も。真面目な人間が奈落の底に落ちていく姿は、読む者に重苦しい感情を抱かせます。物語は、セーフティネットとしての生活保護の重要性を訴える一方で、制度の悪用や社会の闇も浮き彫りにします。ラストは「シッチャカメッチャカ」と評されるほど、衝撃的な展開を迎えます。映画化もされた本作は、原作とは異なる結末を迎えている点も注目です。読後感は決して良くはないものの、社会の現実を考えさせられる一冊と言えるでしょう。

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絶賛1,320
好評1,888
普通1,429
不評302
酷評108

TOTAL 5,047 reviews

3正義の申し子

正義の申し子

2021年刊行

1,884pt

TOTAL SCORE

告発系ユーチューバー“ジョン”こと、引きこもりの青年・純が悪徳業者を懲らしめる動画で人気を博すも、それがきっかけで半グレや女子高生を巻き込む大騒動に発展します。悪徳請求業者の鉄平は、ジョンに復讐を誓い動き出すも、事態は思わぬ方向へ。読者からは「ジャンプの変態仮面か⁉️と思うほどのアホらしさ」と評される一方、「最後には涙まで滲んでしまった」という声も。YouTuberとして生きていくことの危うさや、ネットと現実の融合、そして人と人との繋がりが描かれています。サバイバル能力の高い鉄平や、ジョンとの関係性、コミカルな描写とテンポの良い展開に引き込まれること間違いなし。「出会い方が悪かっただけで、案外馬の合う2人」が織りなす、胸が熱くなるラストは必見です。

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絶賛705
好評616
普通367
不評70
酷評36

TOTAL 1,794 reviews

4震える天秤

震える天秤

2019年刊行

1,400pt

TOTAL SCORE

高齢ドライバーによるコンビニへの死亡事故、それは本当に老いのせいなのか。事故を取材するライター俊藤律は、加害者の住む奇妙な風習が残る村を訪れる。「この村はおかしい。皆で何かを隠している」。関係者や村の過去を探るうち、衝撃の真相にたどり着く。閉鎖的な村で、事故ではなく事件だと感じた律。事件の真相を明らかにすることが正義なのか、良心の天秤が揺れ動く。真実とは何か、正義とは何かを問いかける、読み応えのある社会派ミステリー。それぞれの正義を考えさせられる物語であり、法治国家の住人である前に、心を持つ人間として、倫理の末の正義に基づいた行動とは何かを考えさせられる。ラストの主人公の判断には共感も疑問も残るかもしれない。

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絶賛461
好評664
普通519
不評94
酷評46

TOTAL 1,784 reviews

5鎮魂

鎮魂

2022年刊行

863pt

TOTAL SCORE

半グレ集団「凶徒聯合」のメンバーが次々と殺害される事件が発生し、警察は抗争の可能性を視野に捜査を開始しますが、犯人を嘲笑うかのように殺人は続きます。メンバーたちは疑心暗鬼に陥り、SNSでは犯人を支持する声まで上がり始めます。物語は、意外な犯人と複雑に絡み合う人間関係を描き出し、読者を驚愕の結末へと導きます。復讐のためか、死者の魂を鎮めるためか、殺人の裏に隠された真実が徐々に明らかになり、読者は犯行に至るまでの心情に深く共感し、やりきれない思いを抱くことになります。過去の事件をモデルにしたとされる本作は、現代社会の闇を鋭く抉り出し、読者に深い問いを投げかけます。一気読み必至の社会派サスペンスであり、読後には、正義とは何か、報復とは何か、深く考えさせられるでしょう。

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絶賛277
好評337
普通132
不評16
酷評6

TOTAL 768 reviews

6黒い糸

黒い糸

2023年刊行

782pt

TOTAL SCORE

結婚相談所で働くシングルマザーの亜紀は、クレーマーとのトラブルに巻き込まれ、悪質な嫌がらせに苦しむ日々を送っていました。そんな中、息子が通う小学校でクラスメイトの誘拐事件が発生し、担任の祐介は対応に追われます。クラスの秀才である莉世は、「あの女ならやりかねない」と推理しますが、その後、莉世自身も何者かに襲われ意識不明となってしまいます。亜紀と祐介は、街に潜む“化け物”による異常犯罪に追い詰められていくことになります。『悪い夏』の著者である鬼才が、現代社会の不条理とタブーに真っ向から挑む、戦慄のダークサスペンスです。読者からは「ラストの展開がすごい!」「まさかのホラーになるとは!」といった声が寄せられ、予想を裏切る展開と、遺伝というテーマが織りなす恐怖が話題を呼んでいます。

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絶賛222
好評389
普通241
不評31
酷評10

TOTAL 893 reviews

7滅茶苦茶

滅茶苦茶

2023年刊行

710pt

TOTAL SCORE

パンデミック禍を舞台に、3人の男女が予測不能な転落劇を繰り広げる物語です。30代独身女性はマッチングアプリで知り合った男性に騙され、中国マフィアに拉致されるという衝撃的な展開を迎えます。進学校に通う高校生は、かつての友人との再会から不良の世界へと足を踏み入れ、事件に巻き込まれていきます。ラブホテルの経営者は、経営難から補助金不正受給に手を染めざるを得なくなります。孤独と欲望を抱える彼らの人生は、予測不能な方向に転がり始め、ラストはまさに「滅茶苦茶」な展開を迎えます。読者からは「人が堕ちていく時ってこんな感じなんだろうなとリアルで怖かった」「抜群のスピード感で落下していく様に、ページをめくる手が止まらない」といった声が寄せられています。パンデミック禍という時代背景が、彼らの転落に拍車をかけ、読者は否応なく引き込まれていくでしょう。しかし、ただの絶望で終わらず、閉塞感に風穴を開けるような、染井マジックとも言える奇跡の交錯が待っています。エンターテイメント感あふれる展開に、読後感は意外にも悪くありません。

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絶賛206
好評374
普通338
不評46
酷評15

TOTAL 979 reviews

8海神

海神

2021年刊行

563pt

TOTAL SCORE

東日本大震災で甚大な被害を受けた天ノ島を舞台に、復興支援金にまつわる人間の闇を描いた物語です。NPO法人代表の男が復興支援金を横領した疑惑が浮上し、その10年後、被災地の海から黄金のインゴットが発見されたことで事件が再び動き出します。島出身の新聞記者が疑惑の真相を追ううちに、おぞましい過去が明らかになっていきます。ボランティアとして島にやってきた大学生や、心を閉ざした青年など、登場人物たちの葛藤が複雑に絡み合い、物語は予想外の展開を見せます。読者からは「読んでいて辛さ、憤り、やるせなさを覚えた」という声や、「極限状態の中で正常な判断ができない人々につけ込む輩は決して許せない」といった意見が寄せられています。震災からの復興というテーマを通して、人間の善と悪、希望と絶望が深く掘り下げられた作品です。

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絶賛187
好評231
普通148
不評30
酷評6

TOTAL 602 reviews

9歌舞伎町ララバイ

歌舞伎町ララバイ

2025年刊行

445pt

TOTAL SCORE

歌舞伎町を舞台にした少女の復讐劇です。15歳で家出し、歌舞伎町にたどり着いた七瀬は、トー横で仲間と過ごし、危険なバイトに手を染める中で、歌舞伎町の闇社会に足を踏み入れます。しかし、友人の死をきっかけに、彼女は復讐を誓います。5年後、七瀬は美しく変貌し、莫大な財産を手に、かつて彼女を陥れたヤクザ、ホスト、政治家たちに復讐を開始します。彼女は「あなたはこの街の支配者、この世界の女王なの」と囁き、歌舞伎町を浄化しようとします。この作品は、歌舞伎町の裏社会や、そこに生きる人々の姿をリアルに描き出し、読者に衝撃を与えます。七瀬の復讐は成功するのか、そして彼女が愛した歌舞伎町はどうなるのか、最後まで目が離せない物語です。

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絶賛137
好評207
普通144
不評20
酷評8

TOTAL 516 reviews

10ひきこもり家族

ひきこもり家族

2025年刊行

327pt

TOTAL SCORE

長年ひきこもっていた19歳の僚太と44歳の大知は、家族が縋った自立支援センターによって、熊本の研修施設へ連れてこられ、囚人のような生活を強いられます。そこは元警察官が運営する施設で、巨体の女施設長による悪魔のような監視が続く日々でした。そんな監獄のような扱いに抗い、五人は施設長を殺害してしまいます。孤独、恐怖、絶望から、必死にもがき、社会に怯えるように生きてきた彼らの終わりが始まるのです。読者からは、ブラックな支援団体の実態や、強制的な連れ出し、暴力的な支配といった描写に、現代社会の問題点をえぐり出しているとの声も上がっています。しかし、絶望的な状況から一転、後半は痛快な展開が待っており、最後には温かみのある結末を迎えます。ひきこもり問題という重いテーマを扱いながらも、読後感の良いエンターテイメント作品です。

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絶賛99
好評146
普通69
不評13
酷評2

TOTAL 329 reviews

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