asobidiot

DATA-DRIVEN NOVEL RANKING

東野 圭吾

大阪府大阪市生野区出身の小説家。大阪府立大学工学部を卒業後、日本電装株式会社に技術者として勤務しながら執筆活動を続け、1985年に『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞してデビュー。

628,707件のインターネット上の評価データを分析した、おすすめ小説ランキング

掲載作品数
100作品
総レビュー数
628,707件
高評価率
58%
★4以上の割合
最多レビュー作品
容疑者Xの献身
29,545件
最も高評価率の作品
白鳥とコウモリ
84%(11,800件)
最も賛否が分かれた作品
ダイイング・アイ
低評価・高評価ともに17%以上

データから見える特徴

100作品のレビューを集計すると、全体の高評価率は半数をやや上回る程度にとどまり、作品によって評価の幅が大きい傾向があります。レビュー数(知名度)と高評価率(満足度)の分布を見ると、2000年代以降の長編がレビュー数・高評価率ともに上位に集中する一方、1980〜90年代の初期作や短編集はレビュー数が少なく高評価率も低めになる傾向があります。2020年代の近作は、レビュー総数は少ないながらも高評価率が高い作品が目立ちます。

  • 賛否が最も割れる作品としてダイイング・アイが際立つ
  • ガリレオシリーズ初期の短編集は高評価率が上位長編を大きく下回る
  • マスカレードシリーズは複数作がランク入りし、後続作ほど高評価率が高い傾向

ながら聴きでもご視聴いただけます

ランキング

※ 作品の購入リンクにはアフィリエイト広告を含みます

1容疑者Xの献身

容疑者Xの献身

2005年刊行

23,929pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

ミステリーと人間ドラマの両方を楽しみたい読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 読後に深い余韻と感動が残るという声が多い
  • 緻密なトリックと人間ドラマの両立が高く評価されている
  • 二人の天才が対峙する構図の緊張感が支持されている

賛否が分かれる点

  • 一部の登場人物のリアリティに疑問を感じるという声もある

内容紹介

天才数学者でありながら、不遇な高校教師として孤独に生きてきた石神。ある日、隣人の母娘が前夫を手にかけてしまったことを知った彼は、密かに想いを寄せる靖子と娘を守るため、その卓越した頭脳を駆使した完全犯罪を企てる。タイトルに込められた「献身」という言葉が示すように、これは愛や恋を超えた、命がけの純愛が生み出した犯罪の物語だ。読者からは「何度読んでも胸が痛くて涙が出てしまう」「言葉に表せない感情と深い余韻」といった声が寄せられており、ミステリーの枠を超えた純文学的な深みを持つ作品として多くの読者の心を掴んでいる。物語の核心には、かつての親友である天才物理学者・湯川との息詰まる頭脳戦が展開され、真実が明かされるにつれて胸が締め付けられるような切なさが押し寄せる。謎が解けるほどに心が苦しくなるという逆説的な読書体験が、この作品最大の魅力といえるだろう。直木賞はじめ国内主要ミステリーランキングを総なめにした、著者の代名詞的傑作。

楽天で見る
絶賛15,530
好評8,343
普通5,152
不評399
酷評121

TOTAL 29,545 reviews

2白夜行

白夜行

1999年刊行

20,218pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

重厚なノワール小説や、余韻の残る読後感を好む読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 800頁超でも中だるみなく読ませる筆力が高く評価されている
  • 主人公二人の内面を描かない構成が独自の余韻を生むと支持されている
  • 悲しい過去を背負う二人の絆に深く心を動かされるという声が多い

賛否が分かれる点

  • 真相が明示されないまま終わる点に消化不良を感じる声がある
  • 結末がすっきりしないため読後のもやもやが残るという意見がある

内容紹介

大阪の廃墟ビルで、一人の質屋が何者かに命を奪われる。容疑者は次々と浮かびながらも、事件は迷宮入り。被害者の息子・桐原亮司と、容疑者の娘・西本雪穂。暗い目をした少年と、並外れて美しい少女は、その後まったく別の道を歩みはじめる。しかし19年の歳月が流れる中、二人の周囲では不可解な出来事が繰り返される。証拠は何もない。ただ、不穏な影だけが漂い続ける。驚くべきは、物語を通じて二人の内面が一切語られないという構成だ。二人の姿は、周囲の人物の視点という断片を通じてのみ浮かび上がる。「胸が冷たく締め付けられた」「互いを照らし合う、痛いほどの絆」と読者が表現するように、語られない行間にこそ、この作品の核心が宿っている。800ページを超える大作でありながら、読者を最後まで手放さない圧倒的な構成力。ミステリーの枠を超え、魂の荒野を行く二人を叙事詩的スケールで描いた、記念碑的な一作。

楽天で見る
絶賛11,511
好評6,902
普通4,959
不評490
酷評181

TOTAL 24,043 reviews

3ナミヤ雑貨店の奇蹟

ナミヤ雑貨店の奇蹟

2012年刊行

15,734pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

感動的な伏線回収や人と人のつながりを描いた温かい物語を求める読者に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • 複数エピソードの伏線が鮮やかに回収される構成力が高く評価されている
  • 読後に温かく晴れやかな気持ちになれる点が支持されている
  • ミステリーとは異なる東野作品の幅広さへの驚きと好意的な声が多い

賛否が分かれる点

  • 前半は話が散漫に感じられ、のめり込みにくいという声がある
  • ファンタジー設定のリアリティを気にする読者も一定数いる

内容紹介

廃業した雑貨店に逃げ込んだ、悪事に手を染めた若者3人組。そこで彼らが目にしたのは、シャッターの郵便口から舞い込んだ一通の手紙だった。差出人は、なんと30年以上前の過去に生きる人間からのお悩み相談だった。戸惑いながらも、見知らぬ相談者の力になろうと、3人は真剣に返事をしたためる。その夜、手紙は次々と届き、時代を超えた不思議なやりとりが始まっていく。連作短編のように見える各エピソードは、読み進めるごとにパズルのピースがはまるように繋がり合い、やがて一つの大きな奇蹟の輪を描き出す。ある児童養護施設との深い縁、そして白紙の手紙に込められた意味。「全てが伏線」という読者の言葉通り、張り巡らされた伏線が鮮やかに回収されるラストは、心ふるわせる感動をもたらす。ミステリーとは一線を画した、温かく優しいファンタジー。読み終えた後は、まるで晴れやかな空を見上げたような清々しさが残る一冊だ。

楽天で見る
絶賛6,813
好評6,270
普通3,152
不評506
酷評167

TOTAL 16,908 reviews

4手紙

手紙

2003年刊行

15,219pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

社会問題や人間の葛藤を深く考えたい読者、重厚なヒューマンドラマが好きな人に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 加害者家族が受ける差別の現実をリアルに描いた点が支持されている
  • 差別の是非を多角的に問いかける思想的な深さが評価されている
  • 重いテーマながら読みやすい文体で一気に読めるという声が多い

賛否が分かれる点

  • 重く辛い展開が続くため読み進めるのが苦しいという声がある

内容紹介

弟のために強盗を働き、命を奪う罪を犯してしまった兄。服役中の兄から、弟のもとへ月に一度、手紙が届く。しかし、その手紙は愛情の証であると同時に、弟の人生に重くのしかかる枷でもあった。進学、恋愛、就職、結婚と、幸せをつかもうとするたびに「強盗殺人犯の弟」という烙印が立ちはだかる。ある職場の社長は静かにこう言い放つ。「差別はね、当然なんだよ」と。この言葉は単なる冷酷さではなく、社会の構造そのものを突きつける言葉として、読者の胸に深く刺さる。本作はミステリー色は薄く、社会派ヒューマンドラマとして、犯罪加害者家族の苦しみを真正面から描き切った作品だ。罪を犯したのは兄一人なのに、なぜ家族まで社会的に罰せられ続けるのか。答えの出ない問いを背負いながら、直貴はある決意へとたどり着く。ラスト数ページ、涙なしには読めないと多くの読者が語る感動的な終章が待っている。

楽天で見る
絶賛6,355
好評6,735
普通5,701
不評605
酷評124

TOTAL 19,520 reviews

5秘密

秘密

1998年刊行

15,002pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

家族の絆や愛の形を描いた切ない物語が好きな読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 終盤で明かされる「秘密」の真意が感動的という声が多い
  • 非現実的な設定ながら人物の感情描写がリアルと評価されている
  • 読みやすく物語への没入感が高いと支持されている

賛否が分かれる点

  • 主人公の嫉妬・束縛的な行動に不快感を覚えるという意見がある
  • 結末の解釈が分かれ、読後感にモヤモヤが残るという声もある

内容紹介

運命は、愛する人を二度奪っていく。スキーバスの転落事故で妻を失い、奇跡的に意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは、死んだはずの妻だった。その日から始まる、切なく奇妙な家族の秘密の生活。外見は小学生でありながら妻として振る舞う彼女は、やがて娘として新たな人生を歩み始める。妻であり娘でもある存在に揺れ動く夫の葛藤、嫉妬、そして深い愛情が、息苦しいほどリアルに描かれていく。タイトルである「秘密」とは何を指すのか、その真の意味は最終章で明かされる。読者からは「胸の上に何か重たいものをのせられたような息苦しさが押し寄せた」という声が寄せられるほど、その衝撃は計り知れない。ミステリーでありながら、失うことへの恐怖、執着、そして誰かを想うがゆえの選択という、人間の本質に深く踏み込んだ物語。日本推理作家協会賞を受賞し、映画化・ドラマ化もされた累計200万部超のベストセラーにして、著者の出世作でもある。

楽天で見る
絶賛6,472
好評5,677
普通4,925
不評583
酷評151

TOTAL 17,808 reviews

6流星の絆

流星の絆

2008年刊行

13,985pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

ミステリーと家族愛を両方楽しみたい読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 序盤から引き込まれる読みやすいテンポ
  • 伏線回収と終盤の展開が高く評価される
  • 三兄妹の絆と温かみのある読後感

賛否が分かれる点

  • 真犯人の動機や結末にご都合主義との声も
  • 登場人物への感情移入のしにくさを指摘する意見がある

内容紹介

幼い三兄妹が流星を眺めに深夜こっそり家を抜け出した夜、両親が何者かに命を奪われた。犯人は捕まらないまま、互いだけを信じ、世間を敵視しながら生き抜いてきた三人は、大人になった今、詐欺師として暮らしている。そんなある日、亡き両親の洋食店と同じハヤシライスの味を提供するレストランの存在に気づく。「これはお父さんのハヤシライスだ。」その一皿が、14年間凍りついていた復讐計画を動かし始める。冷静沈着な長兄、二十面相のような弟、容姿端麗な妹が組んで仕掛けた計画は完璧なはずだった。しかし最大の誤算は、妹の恋心だった。「兄貴、妹は本気だよ。俺たちの仇の息子に惚れてるよ。」息もつかせぬ展開、張り巡らされた伏線、驚きの真相、そして涙が止まらないラストが待ち受ける、愛と絆のミステリー。

楽天で見る
絶賛5,242
好評5,063
普通3,153
不評325
酷評89

TOTAL 13,872 reviews

7白鳥とコウモリ

白鳥とコウモリ

2021年刊行

13,782pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

重厚な社会派ミステリーや家族の絆・罪と罰テーマが好きな読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 被害者・加害者双方の家族の心理が丁寧に描かれているという声が多い
  • 長編ながら先が気になり一気読みできるテンポの良さが評価されている
  • 複数の事件や人間関係が最後に収束する構成の完成度が支持されている

賛否が分かれる点

  • 高い宣伝文句に対して期待超えには至らなかったという声も一部ある
  • タイトルの意味づけをやや取ってつけたように感じるという意見がある

内容紹介

東京竹芝で、善良な弁護士の遺体が発見される。捜査線上に浮かんだ男は、三十年以上前に愛知で起きた金融業者殺害事件とも繋がる人物だった。やがてその男は「すべて、私がやりました」と、二つの事件の犯行を自供する。事件は解決したように見えた。しかし、被害者の娘と加害者の息子は、それぞれの父の言動に拭いきれない違和感を覚える。「あなたのお父さんは嘘をついています」。立場は真逆でありながら、同じ疑問を抱えた二人はやがて手を組み、封印された真実へと踏み込んでいく。「光と影、昼と夜、まるで白鳥とコウモリが一緒に空を飛ぼうって話だ」。二〇一七年の東京と一九八四年の愛知、時代と場所を超えてつながる謎が解き明かされるとき、罪と罰の本質を問う重厚な人間ドラマが幕を開ける。作家生活三十五周年を刻む、東野圭吾版「罪と罰」と称される長編ミステリーだ。

楽天で見る
絶賛4,580
好評5,348
普通1,663
不評173
酷評36

TOTAL 11,800 reviews

8マスカレード・ホテル

マスカレード・ホテル

2011年刊行

12,124pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

バディものと伏線回収の両方を楽しみたいミステリー読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 宿泊客ごとの小挿話が終盤で一斉に回収される構成が評価されている
  • ホテルマンと刑事という異色バディの信頼関係の変化が好意的に受け止められている
  • 500ページ超でも読みやすく一気読みできるという声が多い

賛否が分かれる点

  • 中盤は本筋の進展が緩やかで中だるみを感じるという意見が見られる

内容紹介

都内で発生した不可解な連続事件。犯人もターゲットも不明のまま、残された暗号が指し示した次の舞台は、超一流ホテル・コルテシア東京。警察は異例の潜入捜査を決行し、若きエリート刑事・新田浩介がホテルマンに扮して現場へと送り込まれる。彼の指導役を務めるのは、徹底したプロ意識と卓越した観察眼を持つフロントクラーク・山岸尚美。「誰も彼もマスカレードだ」という言葉が示すように、ホテルには仮面をまとった訳あり客が次々と姿を現す。互いの流儀にぶつかり合いながらも、やがて相手の仕事を認め合い信頼を深めていく二人。小さな謎が積み重なるたびに犯人かと身構えれば空振りに終わり、しかしその全てが見事な伏線として機能している。500ページを超える大作でありながら、一気読み必至の圧倒的なリーダビリティ。警察推理小説としても、ホテルという人間交差点を描く群像劇としても二重に楽しめる、まさかまさかの真相が待つ傑作ミステリー。

楽天で見る
絶賛3,573
好評5,757
普通3,052
不評396
酷評75

TOTAL 12,853 reviews

9クスノキの番人

クスノキの番人

2020年刊行

10,981pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

ミステリーよりヒューマンドラマや感動作を好む読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 伏線回収と謎解きの構成が評価されている
  • 読みやすくテンポよく読み進められるという声が多い
  • 主人公の成長と心温まる読後感が支持されている

賛否が分かれる点

  • 前半の展開が遅く中だるみを感じるという声がある
  • ファンタジー設定が苦手な読者には合わない場合がある

内容紹介

不当な解雇への腹いせから窃盗に手を染め、逮捕されてしまった青年・玲斗。起訴を待つだけの状況に、突如として弁護士が現れ、ある依頼人の命令に従えば釈放すると告げる。半信半疑で応じた玲斗を待っていたのは、伯母だという女性・千舟だった。彼女が玲斗に命じたのは、月郷神社に立つ巨木の番人を務めること。そのクスノキには、祈れば願いが叶うという不思議な言い伝えがあった。番人の仕事を通じ、さまざまな事情を抱えた人々と関わるうちに、玲斗はクスノキに秘められた力の正体へと近づいていく。人の念を記憶するという神秘的な巨木と、物を忘れていく人間の命の対比が、作品に静かな深みを与えている。殺人事件のないミステリーとも評される本作は、ファンタジーでありながら徹底したリアリズムに支えられ、読者をするりと物語の世界へと引き込む。ラスト直前に待ち受ける、言葉を超えた感動の結末まで、一気に読み進めてしまう一作。

楽天で見る
絶賛3,156
好評4,348
普通2,655
不評363
酷評90

TOTAL 10,612 reviews

10新参者

新参者

2009年刊行

10,860pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

重いサスペンスより人情や温かみのある読後感を求める読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 短編が一つの事件へ収束する連作構成の巧みさ
  • 下町の人情描写と温かい読後感
  • 事件と人を共に救う主人公刑事の人柄

賛否が分かれる点

  • ミステリーとしての驚きや謎解きは薄いという声もある

内容紹介

日本橋の片隅で、一人の女性が何者かに命を奪われた。捜査にあたるのは、この地に赴任したばかりの加賀恭一郎。江戸情緒漂う人形町の街を歩き回り、煎餅屋、洋菓子屋、民芸品屋など、地元に根付いた人々へ丁寧に聞き込みを重ねていく。各章で浮かび上がるのは、事件とは一見無関係に見える、市井の人々が抱えた小さな秘密。しかしその秘密はいずれも、大切な誰かを守るための不器用な愛情に満ちている。短編集のような構成でありながら、実はすべてが一つの事件へと繋がるドミノ倒しのような構造が、この作品最大の魅力だ。加賀が信じるのは、「事件で傷ついた人がいるなら、救い出すのも自分の仕事」という信念。謎解き人情劇という言葉がしっくりくる、ミステリーの枠を超えた読後感が待っている。最終ページで語られる加賀の一言は、落語の一席を聞き終えたような、静かな余韻を残してくれる。

楽天で見る
絶賛2,911
好評3,686
普通1,597
不評174
酷評34

TOTAL 8,402 reviews

11幻夜

幻夜

2004年刊行

10,573pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

白夜行を読んだ後に続けて読むと満足度が高いという声が多く、ダークな悪女小説が好きな読者に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • 長編でも一気読みさせる引力が高く評価されている
  • 主人公の女性の冷徹な悪女ぶりが圧倒的と支持されている
  • 白夜行との世界観のつながりが読む楽しさを増すという声が多い

賛否が分かれる点

  • 白夜行と比べ男性主人公への感情移入が薄いという声がある
  • 女性主人公の内面が最後まで描かれずモヤが残るという意見がある

内容紹介

阪神淡路大震災の混乱の中、衝動的に人を手にかけてしまった男と、その瞬間を目撃していた謎めいた女。二人は東京へと向かい、それぞれの思惑を胸に歩み始める。女は野心のためならば手段を選ばず、男は彼女への深い愛ゆえに次々と闇へと引き込まれていく。読者からは「魔性の女に人生を狂わされた男たちへの憐憫」と評され、その冷酷な美しさに誰もが翻弄される。美冬の内面は最後まで描かれず、伏線に伏線が絡み合う構成が緊張感を生む。名作との連続性を匂わせながら、驚愕のラストへと一気に読者を引き込む大長編ミステリーである。

楽天で見る
絶賛3,033
好評3,931
普通3,254
不評361
酷評101

TOTAL 10,680 reviews

12さまよう刃

さまよう刃

2004年刊行

10,570pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

法と正義の矛盾を深く考えたい読者や、重厚なテーマのサスペンスを好む人向け

読者の声を分析

支持されている点

  • 少年法と正義をめぐる重い問題提起が高く評価されている
  • 被害者遺族への強い感情移入と読む手が止まらない牽引力
  • 終盤の密告者の正体など伏線回収の鮮やかさが好評

賛否が分かれる点

  • 一部の設定に現実味のなさを指摘する声がある
  • 結末に煮え切らなさや救いのなさを感じるという意見もある

内容紹介

一人娘を理不尽な暴力によって失った父親が、謎の密告電話をきっかけに復讐へと突き動かされていく。犯人の一人を手にかけ逃走する父を、警察とマスコミが追う構図の中、読者は問いを突きつけられ続ける。少年法に守られた加害者と、救いを求めてさまよう被害者遺族。正義とは何か、誰が裁く権利を持つのか。読んでいて、どうしても父親を応援したくなる。被害者、刑事、加害者、マスコミ、それぞれの思惑が交錯しながら物語は予想外の結末へと向かい、心の深淵に重い石を置かれたような、抜け出せない沈黙に読者を引き込む。重く哀しいテーマに真正面から挑んだ、傑作長編。

楽天で見る
絶賛2,961
好評4,473
普通3,329
不評447
酷評113

TOTAL 11,323 reviews

13沈黙のパレード

沈黙のパレード

2018年刊行

10,248pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

どんでん返しと人間ドラマを両立した本格ミステリを求める読者向け

読者の声を分析

支持されている点

  • 真相が何度も二転三転する展開が好評
  • 登場人物の感情・人間模様の厚みが評価される
  • 過去シリーズ作品との繋がりを楽しめる点

賛否が分かれる点

  • 終盤の収束が唐突・物足りないという声もある
  • 登場人物が多く関係性を把握しにくいとの意見

内容紹介

町の人気娘が突然姿を消し、数年後に遺体として発見される。容疑者として浮かぶのは、過去にも同様の事件で逮捕されながら無罪を勝ち取った男。今回もまた証拠不十分で釈放され、さらにその男が遺族の前に堂々と現れたことで、町全体が憎悪と義憤に包まれる。そして秋祭りのパレード当日、その男が何者かに命を奪われた。容疑者は彼女を愛した善良な市民たち。まさに「容疑者Xはひとりじゃない」という構図の中、天才物理学者・湯川が沈黙に包まれた真相へと迫る。真実がわかるとまたやられたと思わされる、二転三転どころか三転四転する怒涛の展開が読者を最後まで手放さない。愛ゆえの沈黙と献身が織り成す、哀しくも深い人間ドラマ。

楽天で見る
絶賛2,575
好評3,208
普通1,255
不評125
酷評33

TOTAL 7,196 reviews

14赤い指

赤い指

2006年刊行

9,856pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

家族や親子関係に関心があり、人間ドラマ寄りのミステリーを好む読者に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • 加賀の静かな追い詰め方と洞察力が高く評価されている
  • 親子・家族の在り方を深く考えさせる点が支持されている
  • ラストの感動的な余韻と伏線回収が好評を集めている

賛否が分かれる点

  • 登場人物の言動への強い不快感を挙げる声が多い
  • 展開がやや出来すぎと感じる読者もいる

内容紹介

住宅街で幼い少女が犠牲になる事件が発生し、捜査線上に浮かんだのはごく平凡に見える一家族だった。犯人は序盤で明かされながらも、物語は「真実をどう明るみに出すか」という緊張の心理戦へと突き進む。加賀恭一郎は低姿勢でじわじわと家族を追い詰め、読者をも息苦しくさせる。「平凡な家族など、この世に一つもない」という言葉が示す通り、親子愛と歪んだ家族の形が鋭く問われる。そして物語の終盤、畳みかけるように明かされる衝撃の事実と、加賀自身が抱える父との深い絆が重なり、涙腺崩壊必至の結末へと導く。

楽天で見る
絶賛2,591
好評4,460
普通4,032
不評587
酷評115

TOTAL 11,785 reviews

15真夏の方程式

真夏の方程式

2011年刊行

9,799pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

ミステリーより人間ドラマや切ない余韻を好む読者に向く作品

読者の声を分析

支持されている点

  • 湯川と少年の交流が温かいと評価する声が多い
  • 複雑な人間関係が収束する構成の巧みさが支持されている
  • 人間ドラマとしての深みや読後の余韻が高く評価されている

賛否が分かれる点

  • 科学トリックが少なく謎解き要素が薄いという声がある
  • 真相が明かされない結末にモヤモヤを感じる意見もある

内容紹介

美しい海辺の町、玻璃ヶ浦。夏休みを伯母一家の旅館で過ごす少年・恭平は、そこで物理学者の湯川と偶然出会う。ペットボトルロケットの自由研究に取り組む夏のひとときは、もう一人の宿泊客が翌朝岩場で命を落とした姿で発見されるまでのことだった。その客はかつてこの土地に縁のある男を逮捕した元刑事だという。事故か、それとも事件か。湯川が静かに真相へと近づくにつれ、16年前の過去と現在が複雑に絡み合い、深い人間模様が浮かび上がる。子供嫌いで知られる湯川が少年に寄り添う姿と、真相を知りながら下した選択に、読後しばらく余韻が消えない。「読む手を止められなくなる」と読者を唸らせる終盤の展開と、湯川の人間的な優しさが光るシリーズ屈指の長編作品。

楽天で見る
絶賛2,226
好評4,015
普通2,212
不評244
酷評32

TOTAL 8,729 reviews

16聖女の救済

聖女の救済

2008年刊行

9,712pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

倒叙ミステリーが好きで、トリックと人間ドラマの両方を楽しみたい読者向け

読者の声を分析

支持されている点

  • 犯人が早期にわかる構成とトリックの意外性が高く評価されている
  • タイトルの意味が最後に回収される構成が秀逸との声が多い
  • 刑事同士の対照的なキャラクターの掛け合いが魅力とされている

賛否が分かれる点

  • トリックの現実的な実行可能性に疑問を持つ声がある

内容紹介

資産家の夫が自宅でヒ素により命を絶たれた。毒物の混入経路は不明で、離婚を一方的に告げられていた美貌の妻には、鉄壁のアリバイが存在する。捜査を担う草薙刑事はその妻に恋心を抱き、冷静な判断が揺らいでいく。同僚の内海刑事は独断でガリレオこと湯川学に協力を求めるが、湯川が導き出した答えは「虚数解」、つまり理論上は成立しても、現実には起こり得ないトリックだった。「殺さないために一年間もの執念と集中力を注いだ」犯行の構造は、読む者を圧倒する。タイトルに込められた「救済」の真意は、物語の最後に静かに、しかし確実に明かされる。

楽天で見る
絶賛2,224
好評4,336
普通3,074
不評328
酷評72

TOTAL 10,034 reviews

17希望の糸

希望の糸

2019年刊行

9,580pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

家族・親子の絆テーマが好きで、感動寄りのミステリーを求める読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 複数の家族・親子の物語が事件とリンクする構成が評価されている
  • 登場人物への共感しやすさと読みやすさが支持されている
  • 感動的な結末と余韻の良さを挙げる声が多い

賛否が分かれる点

  • 加賀の出番が少くシリーズファンには物足りないという声がある
  • 登場人物が多く関係性の把握が難しいという意見がある

内容紹介

加賀恭一郎シリーズの第11作にあたる本作は、シリーズの主役・加賀の従弟である松宮刑事が主軸を担う物語です。閑静な住宅街で喫茶店を営む女性が命を奪われた事件を追う中、捜査は意外な方向へと広がっていきます。「見えない糸で人は繋がっている」という言葉が示すように、一見無関係に見える人々の人生が少しずつ絡み合い、やがてひとつの大きな家族の物語へと収束していきます。事件の捜査と並行して、松宮自身の出生の秘密も明かされていく構成は、「全て同色で描かれているのに個々が際立っている絵画みたい」と評されるほどの巧みさです。血縁とは何か、家族の絆とは何かを問いかけながら、誤解が生んだ悲劇と、それでも人が希望を持って生きていける理由を静かに描き出します。

楽天で見る
絶賛2,247
好評2,995
普通1,228
不評124
酷評39

TOTAL 6,633 reviews

18トキオ(改題: 時生)

トキオ(改題: 時生)

2002年刊行

9,258pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

SFやファンタジー要素も受け入れられる、家族愛・感動系の作品を求める読者向け

読者の声を分析

支持されている点

  • ラスト一文の余韻が感動的という声が多い
  • 読みやすく一気読みできると評価されている
  • 時を超えた親子の絆が胸に響くという声が多い

賛否が分かれる点

  • 中盤が冗長に感じるという意見が複数ある
  • 主人公のダメっぷりにイライラするという声が多い

内容紹介

難病に倒れた息子の最期が近づくなか、父親がかつての記憶を語り始める。舞台は1979年の浅草。若き日の主人公の前に「トキオ」と名乗る謎の青年が突如現れ、失踪した恋人を共に追う旅が始まる。「ラスト一行は泣けます」と読者が口を揃えるこの物語は、ハードボイルドとファンタジーが融合した切なすぎる奇跡の物語。クズっぷりが際立つ父と、それを辛抱強く支える青年の名コンビに胸が熱くなる。時を超えた親子の絆が、過去と現在と未来を静かに結びつけ、ラストで訪れる余韻はかけがえのない一冊となっている。

楽天で見る
絶賛2,481
好評2,939
普通3,100
不評377
酷評86

TOTAL 8,983 reviews

19探偵ガリレオ

探偵ガリレオ

1998年刊行

9,052pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

ミステリー入門者やドラマ視聴者など、気軽に読みたい人に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • 科学的トリックと人間ドラマの両立が好評
  • テンポよく読める短編集の読みやすさ
  • 湯川と草薙の対照的なコンビが魅力的という声が多い

賛否が分かれる点

  • 科学描写は映像向きで文章では伝わりにくいという意見がある
  • 人間ドラマより理系要素が色濃く物足りなさを感じる読者もいる

内容紹介

警視庁捜査一課の刑事・草薙俊平が持ち込む、常識では到底説明のつかない奇怪な事件の数々。炎に包まれた若者の頭、心臓の周囲だけが腐った遺体、池に浮かぶ不気味なデスマスク、そして幽体離脱した少年。そんな難事件に立ち向かうのが、帝都大学物理学科の助教授・湯川学だ。初期作ならではの「研究者そのもの」という無機質な佇まいを持つ湯川が、純粋に科学の論理だけで謎を解き明かしていく。全5篇の連作短編で構成され、重厚な人間ドラマよりも理系的な鮮やかさが際立つ。超文系でも楽しめる平易さと、奇想天外ながらも実現可能なトリックの数々が、読者を軽快に引き込む記念碑的デビュー作。

楽天で見る
絶賛2,091
好評4,493
普通6,649
不評791
酷評144

TOTAL 14,168 reviews

20悪意

悪意

1996年刊行

9,001pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

「誰が」より「なぜ」を追うホワイダニット型ミステリーを好む読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 早期に犯人が判明した後も動機探しで二転三転する構成
  • 読者を繰り返し騙す巧みな叙述トリック
  • タイトルが示す人間の闇の深さへの共感

賛否が分かれる点

  • 中盤のテンポが落ちると感じる声もある
  • 真の動機があいまいで肩すかし感という意見も

内容紹介

人気作家が仕事場で命を奪われた。第一発見者は妻と旧友。捜査を進める加賀刑事は、早い段階で犯人を特定する。だが、ここからが本作の真骨頂だ。犯人は動機を語らない。加賀は「人がなぜ人を手にかけるのか」という問いに執念深く迫っていく。読者はまんまと何度も騙され、これはもう「やられた」の一言に尽きる。犯人が語る被害者像は、真実か虚構か。「記録されたものを真実と思いたい人間の欲望」が巧みに利用され、物語は何度も反転する。最終章でタイトルの意味が深く腑に落ちたとき、その悪意が他者ではなく人間の内側から生まれるものだと気づかされる。東野文学の最高峰と称される、超一流のホワイダニット作品。

楽天で見る
絶賛2,168
好評3,448
普通3,635
不評415
酷評86

TOTAL 9,752 reviews

21祈りの幕が下りる時

祈りの幕が下りる時

2013年刊行

8,951pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

親子の情と重厚な伏線回収を好む、シリーズ既読のミステリ読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 複数の伏線が後半に一気に収束する構成が高く評価されている
  • 親子の愛と悲哀を描いた感情的な余韻が支持されている
  • シリーズを通じた謎への回答に満足感が高いという声が多い

賛否が分かれる点

  • 中盤の捜査パートが冗長に感じるという声がある
  • 登場人物が多く人間関係の把握が難しいという意見がある

内容紹介

明治座の舞台演出家を訪ねた女性が、数日後に遺体で発見される。さらに近くで身元不明の焼死体が発見され、部屋に残された遺品には、日本橋を囲む12の橋の名前が記されていた。その遺品を目にした加賀恭一郎は、激しく動揺する。それは、かつて家族のもとを去り孤独に命を落とした、彼の母親と繋がっていたのだ。捜査が進むにつれて浮かび上がる、ある父娘の切なく重い絆。長年影に隠れ娘の成功を見守り続けた父と、その愛を胸に舞台を生き抜いてきた娘。松本清張の名作「砂の器」を彷彿とさせるとも評される、逃れられない宿命と深い家族愛が複雑に絡み合う。読了後、タイトルの意味がじわじわと心に沁みわたる、吉川英治文学賞受賞の人気シリーズ集大成。

楽天で見る
絶賛1,919
好評2,715
普通1,216
不評109
酷評20

TOTAL 5,979 reviews

22プラチナデータ

プラチナデータ

2010年刊行

8,832pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

社会派サスペンスや近未来SFが好きで、読み応えのある長編ミステリーを求める読者向け。

読者の声を分析

支持されている点

  • 後半の疾走感と最後まで読ませる引力が高評価
  • DNA管理社会という現実と地続きのテーマ性
  • 真犯人が読了まで読めないミステリーの構成

賛否が分かれる点

  • 結末が権力に屈する形でスッキリしないという声も
  • 一部キャラの動機や設定が物足りないとの意見

内容紹介

国民全員のDNA情報を管理し、犯人を瞬時に特定する捜査システム。その登場によって検挙率は飛躍的に上昇するが、システム開発に関わった天才科学者・神楽龍平は、ある事件をきっかけに追う者から追われる者へと転落する。システムが導き出した犯人の名は、なんと神楽龍平本人だった。二重人格という自らの秘密、そして謎の言葉プラチナデータに隠された巨大な陰謀。科学的には正しくも、人間の内面は説明できない、それこそが科学の絶対性への皮肉であり国家への警告とも言える。怒涛の逃亡劇の果てに明かされる真相は、読者を最後まで迷宮へと誘い込む。国家権力と個人の尊厳が鋭くぶつかり合う、約500ページのエンターテインメント長編作品。

楽天で見る
絶賛2,306
好評3,903
普通4,029
不評747
酷評157

TOTAL 11,142 reviews

23麒麟の翼

麒麟の翼

2011年刊行

8,709pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

親子関係や人情ものが好きで、謎解きより人間ドラマを重視する読者に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • 父と子の絆を描く人情描写への共感が多い
  • 加賀の地道な捜査と着眼点が高く評価されている
  • 最後まで読ませる展開の構成力が支持されている

賛否が分かれる点

  • 労災隠しなど事件の周辺問題が解決されないまま終わる点に不満が多い
  • 真犯人の登場がアンフェアと感じる声もある

内容紹介

胸にナイフを刺されたまま、男は日本橋の麒麟像へと歩き続けた。なぜ、交番を素通りしてまでその橋を目指したのか。加賀恭一郎シリーズ第九作は、一つの事件が親子の秘められた絆へと深く繋がっていく、切なくも力強い物語です。容疑者と目された人物が突然の事故で意識を失い、捜査は早期終結へと向かう中、加賀は固定観念を捨て、地道に真実を拾い集めていく。やがて浮かび上がるのは、過去の過ちと隠蔽された真実、そして父が命懸けで息子に伝えようとしたメッセージ。ミステリーとしての緊張感と、人としての道徳心を問う深みが共存する、加賀シリーズ最高傑作との呼び声も高い一作です。

楽天で見る
絶賛1,808
好評3,047
普通1,693
不評184
酷評32

TOTAL 6,764 reviews

24マスカレード・ゲーム

マスカレード・ゲーム

2022年刊行

8,426pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

シリーズを順に読んできた読者や、社会派要素のあるエンタメミステリーを好む人に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • 主人公コンビの信頼関係と安定感が好評
  • 罪と罰・被害者遺族の苦悩というテーマの重さが評価される
  • 伏線と結末の意外性でテンポよく読み進められるという声が多い

賛否が分かれる点

  • 新登場の女性警部の強引な言動にストレスを感じるという意見が目立つ
  • シリーズ慣れによるマンネリ感を指摘する声もある

内容紹介

解決の糸口すらつかめない3つの命が奪われた事件。被害者たちはいずれも過去に人を死なせた加害者であり、共通の手口が捜査を結びつける。やがて、犠牲になった者を憎む遺族たちが、あの舞台、ホテル・コルテシア東京に集結することが判明する。警部へと昇進した新田浩介は、三度目の潜入捜査に踏み込む。ローテーション殺人の疑い、手段を選ばない女性警部との衝突、そしてアメリカから呼び戻された山岸尚美との再会。「今回の犯人たちは、ごく普通の人間です」という言葉が重くのしかかる中、罪と罰、許しと憎しみの問いが物語の底に流れる。一気通貫の展開と予測不能な真相、そしてラスト数ページで訪れるまさかの決断まで、最後の一行まで目が離せない累計480万部突破シリーズの総決算。

楽天で見る
絶賛1,725
好評2,079
普通762
不評47
酷評23

TOTAL 4,636 reviews

25マスカレード・ナイト

マスカレード・ナイト

2017年刊行

8,389pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

シリーズ既読者やホテルを舞台にしたエンタメミステリーが好きな読者向き

読者の声を分析

支持されている点

  • ホテルコンシェルジュの難題対応が好評
  • 主人公2人の掛け合いと信頼関係が魅力
  • 終盤の伏線回収とテンポの良さが支持される

賛否が分かれる点

  • 事件の仕掛けが複雑すぎるという声がある
  • 犯人の動機や真相に釈然としない意見も

内容紹介

練馬のマンションで若い女性が何者かに命を奪われた。やがて警視庁に届いた一通の密告状には、犯人がホテル・コルテシア東京のカウントダウン・パーティに現れるという衝撃の一文が記されていた。刑事・新田浩介は再びホテルマンに扮して潜入し、コンシェルジュに昇進した山岸尚美と再びコンビを組むことになる。全員が仮面を被る華やかな舞踏会の夜、宿泊客たちは次々と怪しげな素顔をのぞかせ、捜査は混迷を極める。無理難題をさらりとこなす山岸の卓越したプロ意識と、複雑に絡み合う人間関係の謎。驚きの連続のなか、真相は最終盤に一気に加速する。

楽天で見る
絶賛1,722
好評2,613
普通1,564
不評138
酷評35

TOTAL 6,072 reviews

26夢幻花

夢幻花

2013年刊行

7,952pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

複数の謎が絡み合うミステリーを好む読者や、爽やかな読後感を求める読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • バラバラな謎が終盤に一本に収束する構成が高く評価されている
  • 読みやすく一気読みできるテンポの良さが支持されている
  • 前向きで清々しい読後感を評価する声が多い

賛否が分かれる点

  • 序盤は登場人物が多く話が掴みにくいという声がある
  • 謎の方向性が早期に読めてしまうと感じる読者もいる

内容紹介

花を愛でながら穏やかな余生を送っていた老人が、何者かに命を奪われた。孫娘の梨乃が気づいたのは、祖父の庭から消えた黄色い花の鉢植え。その写真をブログに投稿したことで、身分を隠した謎の人物が近づいてくる。一方、西荻窪署の刑事・早瀬も独自の思いを胸に事件を追う。バラバラに見えていた謎が、読み進めるうちにやがてひとつに収束していく構成は圧巻で、読者からは、別々の謎だと思っていたものが繋がる瞬間、あまりの驚きに声が出なくなる、との声も。世の中には、負の遺産というものがある、誰かが引き受けるしかない、という問いかけは、黄色いアサガオと現代社会の深刻な問題とを静かに結びつけ、ミステリの枠を超えた人間ドラマとして読後に温かな余韻を残す。

楽天で見る
絶賛1,511
好評2,853
普通2,025
不評213
酷評46

TOTAL 6,648 reviews

27ガリレオの苦悩

ガリレオの苦悩

2008年刊行

7,856pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

シリーズを順に読み進めているファンや、人間ドラマも楽しみたいミステリー読者に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • 新登場の女性刑事が物語に新鮮さと深みをもたらすと好評
  • 湯川の人間味や葛藤が描かれ主人公への共感が増すと評価
  • 短編ながらトリックと人間ドラマのバランスが良いという声が多い

賛否が分かれる点

  • 前作長編と比べ短編集は物足りないという意見もある
  • 草薙の存在感が薄まったことへの惜しむ声がある

内容紹介

悪魔の手と名乗る人物から、警視庁に不気味な怪文書が届く。そこには連続犯行予告と、天才物理学者・湯川学への挑発が記されていた。科学を凶器に変える者と、科学で真実を暴く者との対決が描かれる短編5編を収録したシリーズ第4弾。注目は今作から登場する女性刑事・内海薫。女性ならではの観察眼で湯川を巧みに動かすキャラクターが新鮮なアクセントを加える。そして第2章・操縦るでは、湯川の恩師が事件に関わるという衝撃の展開が待ち受ける。科学的なトリックの面白さはもちろん、身近な人物の罪を暴く苦悩と葛藤が、湯川という人物の人間的な深みを浮かび上がらせる。単なる謎解きを超えた人間ドラマとして読み応え十分な一冊。

楽天で見る
絶賛1,350
好評3,382
普通3,282
不評328
酷評47

TOTAL 8,389 reviews

28人魚の眠る家

人魚の眠る家

2015年刊行

7,796pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

命・家族・医療倫理について深く考えたい読者、子を持つ親に特に響くとの声が多い

読者の声を分析

支持されている点

  • 脳死・臓器移植を多角的に描く深いテーマ性が高く評価されている
  • 伏線とエピローグの収束が丁寧との声が多い
  • 重題材ながら読む手が止まらない読みやすさが評価されている

賛否が分かれる点

  • 母親の行動が行き過ぎ・倫理的に不快と感じる声もある
  • 財力を前提とした設定に現実感のなさを指摘する意見がある

内容紹介

離婚間近の夫婦に突然の悲報が届く。愛娘がプールで溺れ、病院で告げられたのは「おそらく脳死」という残酷な現実。一旦は受け入れた二人だったが、娘との別れの寸前に翻意し、医師も驚く方法で娘との生活を続けることを決意する。「この世には狂ってでも守らなきゃいけないものがある」、母・薫子の狂気とも言える愛は周囲を翻弄し、脳死と臓器移植という正解のない問いを多角的な視点で描き出す。生と死の境界が曖昧になった時、人は何を選ぶのか。プロローグとエピローグが見事に繋がる構成と、命が繋がるラストが読者の心を深く揺さぶる感涙の一作。

楽天で見る
絶賛1,596
好評2,617
普通1,846
不評255
酷評71

TOTAL 6,385 reviews

29予知夢

予知夢

2000年刊行

7,741pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

ライトに読めるミステリを探している人や、理系要素に抵抗がない読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • オカルト現象を科学で解明する展開が痛快と評価される
  • 短編集として軽快に読み進められる読みやすさが支持される
  • 湯川と草薙のコンビのやり取りが作品の魅力として挙がる

賛否が分かれる点

  • 科学的トリックが難解で理解しづらいという声がある
  • 短編ゆえに話の掘り下げが浅く感じるという意見がある

内容紹介

深夜、16歳の少女の部屋に侵入した男が語ったのは、17年前に少女と結ばれる夢を見たという驚くべき告白だった。その証拠として男が示したのは、小学4年生のときに書いた一枚の作文。果たしてこれは偶然か、妄想か、それとも本物の予知夢なのか。天才物理学者・湯川が、超常現象と見まがう怪奇な事件を科学と論理で鮮やかに解体していく、全五話の連作短編集。オカルト好きな人も思わず唸る「なるほど、そう来たか」という展開が続き、前作よりも不思議度と科学的推理の爽快感が増している。そして最終話のラストは、心理的にゾッとさせられる余韻を残す。

楽天で見る
絶賛1,391
好評3,477
普通5,847
不評632
酷評77

TOTAL 11,424 reviews

30クスノキの女神

クスノキの女神

2024年刊行

7,571pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

ヒューマンドラマや感動作を好む読者、前作ファンに向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 終盤・ラストの感動と号泣を挙げる声が多い
  • 「今を生きる」メッセージへの共感が高い
  • 主人公の番人としての成長が好評

賛否が分かれる点

  • 結末・終わり方があっさりすぎるという意見もある
  • 事件パートの比重やクスノキの設定に違和感を覚える声がある

内容紹介

不思議な力を持つクスノキを祀る月郷神社を舞台に、番人として成長した玲斗のもとへ、それぞれに秘密と苦しみを抱えた二人の若者が集まってくる。詩集を売る訳ありの女子高生と、眠ると前日の記憶が消えてしまう脳腫瘍後遺症の少年。玲斗が二人を引き合わせたことで、一冊の絵本が生まれていく。一方、玲斗を導いてきた伯母の千舟は、認知症の進行という現実に直面する。記憶を失うことへの恐怖と、それでも前を向こうとする人々の姿が交錯する中、物語は深い問いを投げかける。大切なのは今です。今、健全な心を持っていられるのなら、それで幸せなのです。ミステリーではなく、ヒューマンドラマとファンタジーが溶け合ったシリーズ第二弾。

楽天で見る
絶賛1,530
好評1,308
普通563
不評64
酷評20

TOTAL 3,485 reviews

31透明な螺旋

透明な螺旋

2021年刊行

7,510pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

ガリレオシリーズを追ってきたファンや、ミステリより人間ドラマを好む読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 湯川の出自・家族関係が明かされる点への驚きと満足感
  • 親子・血縁をテーマにした切ない人間ドラマが高評価
  • 読みやすく物語に引き込まれる安定した筆力

賛否が分かれる点

  • 物理トリックがなくガリレオらしさが薄いという声がある
  • 犯人・動機が比較的早めに読めてミステリとして物足りないとの意見も

内容紹介

ガリレオシリーズ第10弾にして、シリーズ最大の秘密が明かされる一作。南房総沖に男性の遺体が浮かび、同居人の女性が忽然と姿を消す。捜査を進める草薙と内海薫は、思いがけず天才物理学者・湯川学の名に辿り着く。タイトルが示す螺旋はDNAを意味し、親と子の切っても切れない絆が物語の核心を貫く。今回は物理トリックよりも人間ドラマが中心で、愛する人を守るために罪を犯す者の動機が静かに、しかし深く描かれる。そして事件の解決と同時に、これまで謎に包まれていた湯川自身のルーツが明らかになる。"人は誰もひとりでは生きられない"と語る湯川の言葉が胸に刺さる、シリーズファン必読の感動作。

楽天で見る
絶賛1,350
好評2,353
普通1,619
不評137
酷評35

TOTAL 5,494 reviews

32仮面山荘殺人事件

仮面山荘殺人事件

1995年刊行

7,436pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

叙述トリックやどんでん返しを楽しみたいミステリー読者全般に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • ラストの多重どんでん返しへの驚きが多数
  • テンポよく読みやすい文体と展開
  • 伏線とトリックの構成の巧みさ

賛否が分かれる点

  • ミステリー慣れした読者には展開が読める声も
  • 中盤のテンポが落ちると感じる意見もある

内容紹介

湖畔の山荘に集まった8人の男女。事故で命を落とした婚約者を偲ぶための静かな集まりのはずが、逃亡中の銀行強盗が押し入り、一同は外部との連絡を断たれた密室に閉じ込められてしまう。極限状態の中でさらに仲間の一人が犠牲となるが、状況から見て強盗たちが手を下したとは考えられない。犯人は8人の中にいる。疑心暗鬼が渦巻く閉鎖空間で、登場人物たちは互いを疑い始める。「ジェットコースターに乗るような展開」と評される物語は、最終章で一気にすべてをひっくり返す。タイトルに込められた意味を理解したとき、読者は思わず声を上げるだろう。誰もが仮面をかぶっているこの物語、騙されない自信がある人ほど危うい。

楽天で見る
絶賛1,470
好評2,735
普通2,691
不評381
酷評76

TOTAL 7,353 reviews

33マスカレード・イブ

マスカレード・イブ

2014年刊行

7,332pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

『マスカレード・ホテル』既読者や、読みやすい連作短編ミステリーを好む読者向け

読者の声を分析

支持されている点

  • 前作との繋がりが巧みで読後に満足感がある
  • 短編集ながら各話の完成度が高く読みやすい
  • 二人のキャラクターの背景や人間味が深まると評価される

賛否が分かれる点

  • 前作と比べてミステリーの重厚さが物足りないという声がある
  • 二人の直接の掛け合いがなく寂しさを感じるという意見がある

内容紹介

人気シリーズの前日譚にあたる短編4作を収録した一冊。ホテルのフロントクラークとして客の仮面を守り抜くことを使命とする山岸尚美と、犯人の仮面を暴くことを職務とする刑事の新田浩介、対照的な立場にある二人がまだ互いを知らない時代を描く。ホワイトデーに起きた事件に挑む新米刑事の奮闘、謎めいた女流作家の秘密を守るホテルマンの機転など、各話が独立しながらも鮮やかに読み応えを見せる。そして表題作では、離れた舞台で偶然にも同じ事件へと関わっていく二人の軌跡が交差し、その先の出会いへと静かに収斂していく。一流の仕事を見た、と言わしめる山岸の観察眼と、強引ながらも切れ味鋭い新田の推理が、それぞれの原点として光る一作。

楽天で見る
絶賛1,267
好評2,882
普通3,007
不評341
酷評52

TOTAL 7,549 reviews

34どちらかが彼女を殺した

どちらかが彼女を殺した

1999年刊行

7,140pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

犯人当てパズル要素を楽しみたい本格ミステリ好きの読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 犯人を明示しない読者参加型の構成が斬新と評価される
  • テンポよく読みやすい文体で一気読みできるという声が多い
  • 兄と加賀刑事それぞれの視点による緊張感ある展開が好評

賛否が分かれる点

  • ラストまで読んでも犯人を自力で特定できないという不満が多い
  • 文庫版は重要な手がかりが省かれており難易度が上がるとの指摘あり

内容紹介

最愛の妹を自殺に見せかけて奪われた、警察官の兄。彼が独自の調査で絞り込んだ容疑者は、たった二人。親友か、元恋人か。兄は証拠を隠滅しながら、自らの手で復讐を果たそうとする。そこへ静かに、しかし確実に真相へ近づいていくのが、練馬署の加賀恭一郎刑事だ。二人の警察官が腹の内を探り合う心理戦は、読む手を止めさせない。そして本作最大の特徴は、最後まで犯人が明言されないことにある。読者自身が細部の伏線を拾い上げ、真犯人を導き出すことを求められる、究極の犯人当て小説。まさに、ミステリー界へのケンカ状とも言える、挑戦的な一作だ。

楽天で見る
絶賛1,352
好評3,117
普通4,160
不評650
酷評105

TOTAL 9,384 reviews

35変身

変身

1991年刊行

6,998pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

人間の自己同一性や医療倫理に関心があり、重厚なサスペンスを好む読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 自我が失われていく過程の描写が秀逸との声が多い
  • 最後まで読む手が止まらない引力が高く評価されている
  • 脳移植を通じた自己・生命倫理への問いかけが評価されている

賛否が分かれる点

  • ドナーの正体が早い段階で予想できるという指摘がある
  • 救いの少ない暗い結末が読者を選ぶという声がある

内容紹介

平凡な青年が、不慮の事故に巻き込まれ、世界初の脳移植手術を受けることとなる。手術により一命を取り留めた彼だったが、術後から少しずつ性格が変わり始め、好きだった絵への興味を失い、一人称も変わり、恋人への感情すら薄れていく。自分が自分でなくなっていく恐怖に追い詰められた彼は、移植された脳のドナーの正体を突き止めようとする。脳の一部が別の人格に侵食されていく恐怖を、緻密に描いたサスペンス。他人の脳に乗っ取られながらも自我を保とうと葛藤する姿と、最後まで献身的に寄り添い続ける恋人の存在が、物語に深い切なさと奥行きを加えている。脳移植というテーマを通して、人格やアイデンティティの本質を問いかける意欲作。

楽天で見る
絶賛1,386
好評2,651
普通3,730
不評552
酷評98

TOTAL 8,417 reviews

36ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人

ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人

2020年刊行

6,983pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

軽快なエンタメ推理を気軽に楽しみたい読者に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • 元マジシャンの叔父のキャラクターが魅力的との声が多い
  • テンポよく読みやすく一気読みできると評価されている
  • 終盤の謎解き・種明かしの演出が好評

賛否が分かれる点

  • マジシャン設定を使えば何でもありという強引さへの指摘が目立つ
  • 娘のドライな感情描写や結末のまとまりに不満の声がある

内容紹介

故郷で父が何者かに命を奪われた。仕事と結婚の準備を抱えたまま実家に戻った真世の前に、長年音信不通だった叔父・武史が颯爽と現れる。元マジシャンの武史は警察を頼らず、自らの手で犯人を突き止めると宣言する。容疑者は真世の同級生たち。コロナ禍で町おこしの夢を断たれた寂れた観光地を舞台に、巧みな話術と鋭い観察眼で相手を誘導し、仕掛けと種明かしを繰り返す黒い魔術師が謎に迫る。思いやりから生じる正しさと、周囲を恐れた短絡的な思考が生む悲劇の分岐点には、良心そのものが引き金になるという衝撃が待ち受けている。

楽天で見る
絶賛1,196
好評2,530
普通2,191
不評285
酷評55

TOTAL 6,257 reviews

37宿命

宿命

1993年刊行

6,879pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

謎解きより人間ドラマや感動的な結末を好むミステリー読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 伏線が終盤に一気に回収される構成への支持が多い
  • 犯人・トリック以外の意外なラストが評価されている
  • 事件と人間ドラマが絡み合う重層的な展開が好評

賛否が分かれる点

  • 登場人物の関係性が都合よく絡みすぎという声がある
  • 設定の現実離れを指摘する意見も一定数みられる

内容紹介

幼い頃から何をしても敵わなかった宿敵。その男が、かつての初恋の女性と結婚していた。刑事と容疑者という立場で十年ぶりに対峙する二人の男。ある企業の社長が命を奪われた事件を追ううちに、過去の不審な転落事故、そして病院で行われていた禁断の実験が次第に浮かび上がってくる。単なる犯人当てに終わらせない、人間ドラマとしての深みが読者を引き込む。三人を結ぶ見えない糸の正体、そして終章で明かされる驚愕の真実。タイトルに込められた意味がラストに一気に収束するとき、宿命とはこういうことかと、静かな感動と切なさが押し寄せてくる。

楽天で見る
絶賛1,237
好評2,340
普通3,399
不評372
酷評58

TOTAL 7,406 reviews

38あなたが誰かを殺した

あなたが誰かを殺した

2023年刊行

6,860pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

本格ミステリーを読み慣れていない人でも楽しめるシリーズ作品を求める読者向け

読者の声を分析

支持されている点

  • 終盤に向けた畳み掛ける展開と意外な真相が高く評価されている
  • 加賀恭一郎の論理的な謎解きと洞察力が魅力として挙げられている
  • 登場人物が多いながらも読みやすい構成という声が多い

賛否が分かれる点

  • 登場人物の多さで把握しきれないという声もある

内容紹介

閑静な高級別荘地で催されたバーベキューパーティー。その夜、参加者のうち5名が次々と命を奪われる。犯人はほどなく名乗り出るが、「誰でもよかった、死刑になりたかった」と語るだけで、犯行の詳細は一切明かさない。納得できない遺族たちは真相を求めて検証会を開き、そこに長期休暇中の刑事、加賀恭一郎が姿を現す。「あの人に嘘は通用しない」。その言葉通り、加賀の鋭い観察眼が参加者たちの裏の顔を一枚一枚剥がしていく。さらに関係者全員のもとに届いていた一通の手紙、そこには「あなたが誰かを殺した」という不気味な一文が記されていた。加賀が導き出す真相に、何度も驚かされる本格ミステリーの傑作。

楽天で見る
絶賛1,123
好評1,902
普通953
不評110
酷評20

TOTAL 4,108 reviews

39使命と魂のリミット

使命と魂のリミット

2006年刊行

6,723pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

医療や職業倫理をテーマにした感動寄りのサスペンスを好む読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 使命をテーマにした人間ドラマとしての感動・余韻が高く評価されている
  • 複数視点が交錯する構成と伏線回収の巧みさが支持されている
  • 停電下の手術など緊張感ある場面の描写がリアルと評価されている

賛否が分かれる点

  • 登場人物の関係性が都合よくつながりすぎという声がある
  • 謎の方向性が早い段階で読めてしまうという指摘がある

内容紹介

心臓外科医を目指す研修医・氷室夕紀は、ある秘めた目的を胸に抱えていた。父を手術で失い、その死が故意によるものではないかという疑念を拭えぬまま、執刀医であった西園教授のもとで日々研鑽を積んでいたのだ。そんな折、病院に届いた一通の脅迫状が、静かな緊張を一気に爆発させる。「医療ミスを公表しなければ病院を破壊する」。脅迫の背後には、別の深い喪失と怒りが潜んでいた。停電という極限状態で行われる手術、絡み合う複数の人物の使命と葛藤、そして明かされる真実。読者からは「ラストはじーんとスッキリ」「停電の手術シーンにハラハラした」との声が寄せられ、医療と人間の誇りを正面から描いたヒューマンミステリーとして高く評価されている。

楽天で見る
絶賛1,240
好評2,149
普通2,040
不評314
酷評57

TOTAL 5,800 reviews

40パラレルワールド・ラブストーリー

パラレルワールド・ラブストーリー

1995年刊行

6,655pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

記憶や意識をテーマにしたSFミステリーと恋愛・友情の葛藤を同時に楽しみたい読者向け

読者の声を分析

支持されている点

  • 二つの世界が交錯する構成への没入感が高く評価されている
  • 伏線の張り方と回収の巧みさを称える声が多い
  • 30年前の作品ながら脳科学・記憶操作の設定が先進的と驚かれている

賛否が分かれる点

  • 早い段階で展開が読めてしまうという声も散見される
  • 主人公や女性キャラクターの言動にモヤモヤを感じる読者が多い

内容紹介

親友の恋人は、かつて自分が一目惚れした女性だった。嫉妬に苦しむ主人公が、ある朝目を覚ますと、その女性が自分の恋人として隣にいる。二つの記憶が混在し、どちらが現実なのか判断できなくなるこの構成は、読者もまた「夢の世界」のような体験に引き込まれる仕掛けとなっている。脳科学や記憶改編という理系要素をベースに、恋と友情の三角関係が複雑に絡み合う傑作長編ミステリー。冒頭の並走する電車のシーンから、作品全体のコンセプトが示唆的に描かれており、精緻な伏線が張り巡らされた末に訪れる驚愕の真実は、最後まで目が離せない展開を生み出している。

楽天で見る
絶賛1,337
好評2,753
普通3,780
不評711
酷評133

TOTAL 8,714 reviews

41分身

分身

1993年刊行

6,393pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

医療倫理や生命の尊厳といった重いテーマに興味がある読者に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • 2視点交互構成による引き込まれる読み応え
  • クローンと医療倫理を問う重厚なテーマ性
  • ラストシーンの静かな美しさが印象的との声

賛否が分かれる点

  • 結末がやや呆気ないと感じる意見が多い
  • 真相が早い段階で予測できるという指摘

内容紹介

自分とそっくりな女性がテレビに映っていた、その一報が、二人の女子大生の運命を動かしていく。札幌で育った鞠子と、東京で育った双葉。生まれも育ちも異なる二人を結ぶ、宿命の絆とは何か。出生の秘密を追うほどに、現代医学の危険な領域へと足を踏み入れていく二人の視点が交互に描かれ、張り詰めた緊張感のまま一気に読み進めてしまう。クローンというSF寄りのテーマで攻めた作品でありながら、科学の進歩がもたらす可能性とその裏側にある倫理的な問題に警鐘を鳴らす、重厚な物語。超えてはならない一線を越えた医療の闇と、それに翻弄される人々の苦悩と葛藤が胸に迫る。最終章で二人がついに出会う場面の美しさは格別。

楽天で見る
絶賛1,051
好評2,334
普通3,147
不評390
酷評82

TOTAL 7,004 reviews

42架空犯

架空犯

2024年刊行

6,267pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

王道の刑事小説や、丁寧な人間ドラマを好む読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 中盤以降に加速する読み応えのある展開が高評価
  • 複雑な人間関係と過去の因縁が丁寧に絡み合う構成
  • 五代刑事の地道で誠実な捜査描写が支持されている

賛否が分かれる点

  • 一部の登場人物の行動原理にリアリティへの疑問が挙がる
  • 前半の展開が冗長に感じられるという声もある

内容紹介

都内の高級住宅地で火災が発生し、焼け跡から都議会議員と元女優の夫婦が犠牲になっているのが発見される。一見、無理心中に見せかけられた現場だったが、捜査は殺人事件へと一転する。警視庁捜査一課の五代刑事は、所轄のベテラン刑事・山尾とコンビを組み、事件の真相を追う。やがて捜査は被害者たちの高校時代へと遡り、埋もれていた人間関係と秘密が浮かび上がる。捜査しても捜査しても空転する感覚、いわば「幽霊を追いかけるような」謎の核心にあるのが、タイトルが示す「架空犯」という仕掛けだ。誰もが誰かを守るために行動し、愛情が深いほど憎しみも深くなる、複雑な人間ドラマが描かれる。被害者にも犯人にも、そして刑事にも、それぞれの青春があったという視点が、物語全体に深い余韻を残す。

楽天で見る
絶賛891
好評1,635
普通688
不評56
酷評21

TOTAL 3,291 reviews

43むかし僕が死んだ家

むかし僕が死んだ家

1994年刊行

6,024pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

密室型ミステリーと伏線回収を好む読者、東野作品を複数読んでいるファン向け

読者の声を分析

支持されている点

  • 登場人物2人・舞台1か所の制約下で伏線回収が見事との声が多い
  • 先が気になり一気読みできる読みやすさが評価されている
  • 別シリーズ作品とのリンクが再読の楽しみを増すと支持されている

賛否が分かれる点

  • ヒロインの言動に共感しにくいという声が複数ある
  • 真相が重く暗いため読後感が明るくないという意見がある

内容紹介

幼い頃の記憶がまったくないという元恋人・沙也加。彼女の記憶を取り戻すため、語り手の「私」は彼女とともに山奥にひっそりと佇む白い家を訪れる。同じ時刻で止まった時計、不自然な痕跡、そして少年の奇妙な日記。登場人物はほぼ二人、舞台もほぼ一軒の家という極めてミニマルな設定でありながら、伏線が幾重にも張り巡らされ、謎が解けるたびに次の問いへと読者を引き込んでいく。小さなヒントから開けてしまったパンドラの箱は、美しくも残酷な真実を秘めていた。衝撃の結末は、誰もが心に抱える孤独と家族の闇へと鋭く切り込む。初期作品ながら、のちのシリーズ作品との意外なつながりも仕込まれており、読了後には鳥肌が走る仕掛けが待っている。

楽天で見る
絶賛999
好評2,025
普通3,147
不評430
酷評71

TOTAL 6,672 reviews

44天空の蜂

天空の蜂

1995年刊行

5,927pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

社会派サスペンスや原発問題に関心がある読者、長編でも読み応えを求める人に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 後半の緊張感と臨場感が高く評価されている
  • 震災前の執筆とは思えないリアリティへの驚きの声が多い
  • 原発問題への問題提起の深さが支持されている

賛否が分かれる点

  • 前半の専門用語や説明が難解・冗長との声がある
  • 登場人物が多く、犯人の動機に納得しにくいという意見もある

内容紹介

爆薬を満載した超大型ヘリコプターが、稼働中の原子力発電所の真上でホバリングを続ける。犯人グループの要求はただ一つ、日本中の原発を即刻使用不能にせよというものだった。さらに誰も想定しなかった誤算が事態を複雑にする。無人のはずのヘリの中に、一人の少年が閉じ込められていたのだ。政府が下す非情の決断、そして燃料が尽きるタイムリミット。圧倒的な臨場感とスピード感をもって原発の暗部に切り込んだ社会派サスペンスの傑作。原発への無関心こそが最も無責任だと、読了後に深く考えさせられる一冊。

楽天で見る
絶賛1,075
好評1,712
普通1,932
不評323
酷評81

TOTAL 5,123 reviews

45眠りの森

眠りの森

1992年刊行

5,902pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

人間ドラマ重視のミステリーや加賀恭一郎シリーズに興味がある読者向け

読者の声を分析

支持されている点

  • 閉鎖的なバレエ団を舞台にした人間ドラマの濃さが評価されている
  • 複数の事件が終盤で一気に繋がる構成が支持されている
  • 加賀の恋愛要素がストーリーに深みを加えると好評

賛否が分かれる点

  • トリックや動機が弱く謎解きの驚きが薄いという声もある
  • バレエ世界の描写に違和感を覚えるとの意見が一部にある

内容紹介

名門バレエ団の事務所で、男が何者かに手にかけられた。現場に居合わせたバレリーナは正当防衛を主張するが、証言には矛盾が漂う。捜査を担うのは、若き刑事・加賀恭一郎。バレエという閉鎖的な世界に戸惑いながらも、丁寧に糸をほぐしていく中で、天才バレリーナ・浅岡未緒と出会う。才能への嫉妬、許されぬ恋、そして誰かを守ろうとする静かな犠牲。「悲劇の裏に恋あり」と評されるこの物語は、ミステリーでありながら、美しくも哀しい人間ドラマとして心に刻まれる。華やかな舞台の裏に沈殿する闇と、加賀の秘めた恋心が交差する、シリーズ屈指の切ない余韻を持つ作品。

楽天で見る
絶賛897
好評2,126
普通3,357
不評456
酷評68

TOTAL 6,904 reviews

46私が彼を殺した

私が彼を殺した

2002年刊行

5,829pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

犯人当てパズルを能動的に楽しみたいミステリ好きな読者向け

読者の声を分析

支持されている点

  • 複数視点を切り替える構成が読みやすいと好評
  • 伏線が本編に巧みに埋め込まれている点が高評価
  • 犯人を特定できないほど容疑者全員の動機が説得力を持つ

賛否が分かれる点

  • 本編内で犯人が明示されず消化不良になるという声が多い
  • 袋とじの手引きを読んでも推理を完結できないという不満も目立つ

内容紹介

結婚式という晴れやかな舞台で、新郎が毒によって命を落とした。容疑者は三人。婚約者の兄、恋人を奪われた男、そして元交際相手の女。驚くべきことに、三人全員が胸の内で「私が彼を殺した」とつぶやく。動機を持つ全員が犯人になりえる、前代未聞の構造が本作の核心だ。物語は三者それぞれの視点で綴られ、毒入りカプセルの行方を巡る緻密な謎が読者に突きつけられる。加賀刑事が真相へと迫る終盤、「犯人はあなたです」という一言で幕を閉じるが、その犯人の名は最後まで明かされない。これは読者への挑戦状であり、推理の醍醐味そのものを問う作品である。

楽天で見る
絶賛901
好評2,147
普通3,049
不評457
酷評82

TOTAL 6,636 reviews

47パラドックス13

パラドックス13

2009年刊行

5,760pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

重厚なサバイバルSFや人間ドラマが好きな読者に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • 緊張感が途切れず一気読みできる展開の速さ
  • 極限状態での人間模様がリアルに描かれている
  • SF設定ながら読みやすく没入感が高いと評価

賛否が分かれる点

  • ラストがあっけなく物足りないという声が多い
  • 人類存続を巡る一部展開に違和感を覚える読者も

内容紹介

13時13分13秒、突如として東京から人類が消滅する。瓦礫と化した無人の都市に取り残されたのは、境遇も年齢も異なる13人の男女だけ。電気もガスも水も絶たれ、容赦ない大雨と地震が襲い続ける極限状態の中、彼らは生き延びようとする。合理性を重視する兄と感情を優先する弟、二項対立する兄弟を軸に、次々と繰り広げられる選択と決断の連続。世界が変われば善悪も変わる、という問いが全編を貫き、読後は充実感と疲労感が入り混じる。壮大なSFサバイバルでありながら、人が人を想う気持ちの深さと、生きることの意味を問い続ける究極の人間ドラマ。数学的矛盾が秘める驚愕のラストまで、一秒も目が離せない。

楽天で見る
絶賛1,096
好評1,952
普通1,928
不評457
酷評123

TOTAL 5,556 reviews

48虚ろな十字架

虚ろな十字架

2014年刊行

5,750pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

死刑制度や罪と罰をじっくり考えたい社会派ミステリー好きな読者向け

読者の声を分析

支持されている点

  • 死刑制度・贖罪を多角的に問う重厚なテーマが評価されている
  • 伏線が終盤で繋がる構成の巧みさが支持されている
  • 重い内容ながら読みやすく一気読みできるという声が多い

賛否が分かれる点

  • 読後も答えが出ず消化しきれないという声がある

内容紹介

愛娘を何者かに奪われた夫婦は、犯人に死刑判決が下された後、離婚という選択をした。その数年後、今度は元妻が何者かに命を奪われる。彼女が死刑廃止反対を訴える活動家だったという意外な事実が、元夫を複雑な真相へと引き込んでいく。ミステリーと見せかけながら、実はゴリゴリの社会派小説。「虚ろな十字架が徐々に、重い重い十字架へと変わっていく。」読者のこの言葉が、作品の本質を鋭く射抜いている。死刑制度の是非、贖罪とは何か、命を奪った者はどう罪と向き合うべきか。読者の考えは揺れ動き、最後まで答えは出ない。圧倒的な密度で描かれる人間ドラマに、読み始めたら途中で逃げられない。

楽天で見る
絶賛737
好評1,863
普通1,457
不評167
酷評34

TOTAL 4,258 reviews

49片想い

片想い

2001年刊行

5,572pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

ジェンダーや性自認に関心があり、社会テーマを含むミステリーを好む読者に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • 1990年代末にジェンダーを扱った先見性が高く評価される
  • 社会問題とミステリーを融合した読み応えが支持される
  • 男女の境界をメビウスの帯で表す表現が印象的と評される

賛否が分かれる点

  • 前半の展開が冗長・中だるみという声が複数ある
  • 主人公の行動や人物への感情移入がしにくいとの意見も

内容紹介

タイトルから恋愛小説を想像した人は、冒頭から見事に裏切られる。同窓会の帰り道、十年ぶりに再会した旧友は男の姿をしていた。そして衝撃の告白、「人を手にかけたんだ」。アメフト部の仲間たちは彼女をかくまいながら、事件の真相を追い始める。物語の核心にあるのは性同一性障害というテーマ。「性同一性障害は病気ではない。治療すべきは排除しようとする社会」という言葉が胸に刺さる。男と女はメビウスの帯の裏と表、この世に完全な男も完全な女も存在しない、という哲学が物語を貫く。ミステリーとしての緊張感を保ちながら、友情・愛情・性差を超えた永遠の片想いを描いた、切なく深い傑作長篇。

楽天で見る
絶賛898
好評1,721
普通2,720
不評372
酷評82

TOTAL 5,793 reviews

50夜明けの街で

夜明けの街で

2007年刊行

5,516pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

不倫心理とミステリーが混在する物語を楽しみたい大人の読者向け

読者の声を分析

支持されている点

  • 不倫心理のリアルな描写が高く評価されている
  • 後半の伏線回収と事件の真相に意外性があるという声が多い
  • 読みやすくテンポよく一気読みできるという評価が多い

賛否が分かれる点

  • 前半の不倫描写が長く中だるみを感じるという声がある
  • ミステリー要素が薄く期待外れと感じる読者もいる

内容紹介

「不倫する奴なんてバカだと思っていた。でも、どうしようもない時もある。」この言葉から始まる物語は、甘い地獄へと読者を引きずり込む。幸せな家庭を持つ男が、ミステリアスな派遣社員と禁断の関係に堕ちていく。しかし彼女には、誰にも打ち明けられない秘密があった。15年前、彼女の実家で起きた殺人事件。容疑者とされながら沈黙を貫いてきた彼女は、果たして罪を犯したのか。まもなく時効を迎える中、男の心は揺れ続ける。不倫の甘さとミステリーの緊張感が交差し、女性のしたたかさが際立つ本作は、終盤に向けて予想を裏切る真相が明かされる。単純な恋愛小説で終わらせない、著者の真骨頂が光る一冊。

楽天で見る
絶賛1,176
好評2,721
普通4,117
不評1,137
酷評251

TOTAL 9,402 reviews

51虚像の道化師 ガリレオ7(改題: 虚像の道化師)

虚像の道化師 ガリレオ7(改題: 虚像の道化師)

2012年刊行

5,416pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

ガリレオシリーズのファンや、軽快に読めるミステリーを求める読者に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • 短編集ならではのテンポの良い読みやすさが好評
  • 湯川と草薙コンビのやりとりが安定した面白さと評価される
  • 科学トリックに加え人情・心理描写も味わい深いという声が多い

賛否が分かれる点

  • 科学トリックが少なめで物語の深みが物足りないとの声もある
  • 犯行の動機やトリックに強引さを感じるという意見が散見される

内容紹介

天才物理学者・湯川と草薙刑事が難事件に挑む、ガリレオシリーズ短編集の第四弾。新興宗教の道場で起きた転落事件、職場に蔓延する謎の幻聴、雪に閉ざされたホテルで発覚する夫婦の事件、そして劇団で起きた不可解な事件と、七つの物語が収録されている。オカルトや超常現象に見せかけた謎を、科学の力でひとつひとつ解き明かしていく湯川の推理は、読んでいて痛快の一言に尽きる。一方で、初期シリーズに比べ物理現象の解明よりも「なぜこの事件が起きなければならなかったのか」という動機の解明に重きが置かれており、読後には深い余韻が残る。サクサク読める短編形式ながら、一話ごとの満足度は非常に高く、ボリューム満点の内容となっている。

楽天で見る
絶賛601
好評1,757
普通2,008
不評179
酷評24

TOTAL 4,569 reviews

52ある閉ざされた雪の山荘で

ある閉ざされた雪の山荘で

1996年刊行

5,377pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

叙述トリックや独自設定のミステリーを手軽に楽しみたい読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 芝居か現実か判別できない独自の設定が高く評価されている
  • 叙述トリックと構成の巧みさを称える声が多い
  • 難解さがなく一気読みできる読みやすさが支持されている

賛否が分かれる点

  • 動機や人間関係がやや古臭いと感じる声がある
  • 真相のインパクトが期待を下回るという意見も見られる

内容紹介

早春の乗鞍高原、豪雪に閉ざされたペンションに集められたのは、オーディションに合格した男女7名。彼らに与えられた課題は、孤立した山荘での殺人劇を演じることだった。しかし、一人また一人と仲間が姿を消していくにつれ、劇団員たちの間に不穏な疑惑が広がっていく。これは本当に舞台稽古なのか、それとも現実に誰かが犠牲になっているのか。芝居と現実の境界が溶け合う中、読者は「どっち?どっち?」というスリリングな駆け引きに翻弄され続ける。そしてたった一文字の漢字が、物語全体の見方をひっくり返す瞬間が訪れる。謎解きミステリーの枠を超えた感動のラストまで、一気読み必至の作品。

楽天で見る
絶賛839
好評2,028
普通3,226
不評587
酷評98

TOTAL 6,778 reviews

53ラプラスの魔女

ラプラスの魔女

2018年刊行

5,351pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

SFや理系テーマが苦手でもミステリーをテンポよく楽しみたい読者向き

読者の声を分析

支持されている点

  • 序盤の難解さが中盤以降に一気に収束する構成が評価されている
  • 専門的な理系設定でも平易に読めるリーダビリティが支持されている
  • 謎の少女・円華のミステリアスな存在感が魅力として挙げられている

賛否が分かれる点

  • 結末があっさりしすぎで消化不良という声が複数ある
  • 登場人物の心理描写や掘り下げが物足りないという意見もある

内容紹介

離れた2つの温泉地で相次いで起きた硫化水素による中毒事故。地球化学の研究者・青江は、両方の現場に謎めいた少女・円華が現れることに気づく。彼女はある青年の行方を追いながら、天気を言い当てたりボーリングのピン配置を予測したりと、常識では測れない力を次々と発揮する。超能力ではなく、脳が膨大な物理データを処理することで未来を予測するという、ギリギリ現実味を持つ設定が本作の核心だ。複数の視点人物が小出しにする情報が、中盤から一気に収束していく構成は、さすがの読みやすさと引き込み力を発揮する。そして明かされる事件の動機は、読者に深いやるせなさをもたらす。小説の常識をくつがえした、空想科学ミステリの傑作。

楽天で見る
絶賛780
好評1,539
普通1,385
不評217
酷評57

TOTAL 3,978 reviews

54禁断の魔術 ガリレオ8(改題: 禁断の魔術)

禁断の魔術 ガリレオ8(改題: 禁断の魔術)

2015年刊行

5,239pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

人間ドラマ重視でシリーズキャラクターへの愛着がある読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 湯川の人間的な側面や覚悟が評価されている
  • 散らばった要素が収束する構成の巧みさが好評
  • テンポよく読めるスピード感が支持されている

賛否が分かれる点

  • ミステリーとしての謎解き要素が薄いという声がある
  • 悪役への制裁がなく結末があっさりとの不満がある

内容紹介

天涯孤独となった青年と、その師の間に生まれる究極の対峙。育ての親だった姉を失い、大学を中退して町工場で働く古芝伸吾。かつて湯川に師事した彼は、ある凄惨な企てを密かに進めていた。政治家のスキャンダルを追ったライターが命を落とし、伸吾の姉もまた同じ闇に飲み込まれていたことが明らかになる。「科学を制する者は世界を制す」という言葉を胸に、伸吾が手にしたのは禁断の力だった。情に厚く、教え子のためならば己の罪をも厭わない湯川の姿に、読者は新たな一面を見出す。師弟の絆、科学の二面性、そして人間の業が複雑に絡み合いながら、物語は怒涛のクライマックスへと加速する。

楽天で見る
絶賛652
好評1,388
普通1,225
不評121
酷評26

TOTAL 3,412 reviews

55卒業―雪月花殺人ゲーム(改題: 卒業)

卒業―雪月花殺人ゲーム(改題: 卒業)

1986年刊行

5,216pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

加賀恭一郎シリーズのファンや、青春ミステリーが好きな読者に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • 青春群像劇としての切なさが評価されている
  • 加賀恭一郎の原点として人物像が楽しめるという声が多い
  • 読みやすい文体とリーダビリティが支持されている

賛否が分かれる点

  • 茶道を用いたトリックが難解で理解しにくいという声が多い
  • 時代設定の古さや登場人物の薄さへの不満も見られる

内容紹介

卒業を目前に控えた大学生グループを突然の悲劇が襲う。仲間の一人が密室の自室でひっそりと命を絶った状態で発見され、自殺か他殺か判然としないまま捜査が進む。心やさしき青年・加賀恭一郎は、残された日記を手がかりに独自の調査を始める。そして第二の事件が茶道の厳格な儀式の最中に起こる。衆人環視のなか、ある人物だけが毒によって犠牲になるという不可解な状況。雪月花の作法そのものが巧妙な罠として機能するこのトリックは、読者に相当な集中力を要求するが、解明されたときの構造の精巧さは圧巻だ。事件の背後には、友情、恋愛、嫉妬が複雑に絡み合った青春の闇が広がる。後の名探偵の原点がここにある。

楽天で見る
絶賛810
好評2,304
普通4,477
不評897
酷評148

TOTAL 8,636 reviews

56マスカレード・ライフ

マスカレード・ライフ

2025年刊行

4,979pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

シリーズ既読者や、読みやすいエンタメミステリーを好む読者に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • テンポよく読みやすい文体が安定して高評価
  • 文学賞選考会の裏側描写が興味深いという声が多い
  • 主人公と父の関係描写に温かみがあると好評

賛否が分かれる点

  • 主人公と相棒の緊張感が前作より薄いという指摘
  • 事件の真相がやや強引・あっさりと感じる声もある

内容紹介

舞台はホテル・コルテシア東京。今回は名門ホテルで開催される文学賞の選考会という、異色の舞台装置が用意されている。最終候補者の中に、ある遺体遺棄事件の重要参考人が潜んでいるという情報をつかんだ警察が、ホテル側に極秘捜査への協力を求める。一方で、元弁護士である新田の父が宿泊客として現れ、三十年前に彼が手がけた事件の影が、静かにホテルを覆い始める。二つの物語が交錯しながら、登場人物たちが纏う仮面の正体が少しずつ剥がれていく。シリーズを通底するテーマ、人は誰もが仮面をかぶって生きている、という問いが、本作では父と息子の関係や、愛する者を守ろうとした人々の切ない選択を通じて、より深く問い直される。終盤に向けて明かされる真相は、大きどんでん返しというよりも、胸に染みる人間ドラマとして心に残る。

楽天で見る
絶賛608
好評918
普通441
不評45
酷評8

TOTAL 2,020 reviews

57ゲームの名は誘拐

ゲームの名は誘拐

2002年刊行

4,930pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

スリリングな心理戦と仕掛けのあるミステリーを楽しみたい読者向け

読者の声を分析

支持されている点

  • 犯人視点のみで展開する構成が評価されている
  • テンポよく一気読みできる読みやすさが支持されている
  • 伏線の回収とどんでん返しの構造が好評

賛否が分かれる点

  • 登場人物に共感しにくく後味が悪いという声がある
  • どんでん返しの意外性が薄いと感じる読者もいる

内容紹介

敏腕広告プランナーの佐久間は、仕事上の恨みを持つ大手自動車メーカーの重役・葛城への復讐を企てる。葛城邸で偶然出会った家出中の令嬢と手を組み、狂言誘拐という名のゲームで三億円の奪取を目論む。読者レビューに「佐久間と葛城、どちらがゲームの達人だったのか。いや、娘だ。」という言葉があるように、物語は一筋縄ではいかない。警察視点を一切排除し、犯人側だけの視点で描かれる異色の構成が緊迫感を生み出す。随所に散りばめられた伏線が最終章で鮮やかに回収され、思わず唸らせるどんでん返しが待ち受ける。登場人物の誰もが一癖も二癖もある本作は、「良い人が出てこない物語」として読者に強烈な印象を残す。

楽天で見る
絶賛621
好評1,447
普通2,165
不評274
酷評44

TOTAL 4,551 reviews

58レイクサイド

レイクサイド

2002年刊行

4,690pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

後味より謎解きの巧みさを楽しみたいミステリー読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • テンポよく一気読みできる読みやすさが支持されている
  • 伏線が丁寧に張られ終盤に回収される構成が評価されている
  • 犯人や真相をめぐるどんでん返しが面白いという声が多い

賛否が分かれる点

  • 登場人物全員に共感しにくく後味が悪いという意見が多い
  • 真犯人が明示されず結末がすっきりしないと感じる声がある

内容紹介

妻は言った。「あたしが殺したのよ」。湖畔の別荘に横たわる、夫の愛人の遺体。中学受験の勉強合宿に集まった四組の親子が、子供を守るため犯行の隠蔽に動き出す。だが、なぜ他の家族たちは我先にと協力するのか。その異様なまでの結束の裏に潜む、歪んだ動機と人間の醜さ。読み進めるほど増す違和感の正体が、最終章で鮮やかに反転する。真犯人は誰か。すべての親が子供を信じていても、必ずその中の誰かは裏切られている。映画化もされた傑作ミステリー。

楽天で見る
絶賛628
好評1,736
普通3,646
不評633
酷評111

TOTAL 6,754 reviews

59嘘をもうひとつだけ

嘘をもうひとつだけ

2000年刊行

4,681pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

短編ミステリーが好きな人や加賀シリーズ入門として手軽に楽しみたい読者向け

読者の声を分析

支持されている点

  • 短編集ながら各話に重みがあり読み応えがあると評価されている
  • 加賀の鋭い観察眼と緻密な追い込み方が痛快だという声が多い
  • 隙間時間にテンポよく読めるサクサク感が支持されている

賛否が分かれる点

  • 短編ゆえに動機や人物背景が浅く物足りないという意見がある
  • 犯人が早い段階でわかりやすく、意外性に欠けるという声もある

内容紹介

5つの短編を収録した加賀恭一郎シリーズの作品集。バレエ団員が自宅マンションから転落した事件を皮切りに、嫉妬、憎悪、愛情が複雑に絡み合った事件が次々と展開される。登場人物たちは皆、正直に生きたいと願いながらも、ある過ちを隠すためにさらなる嘘を重ねていく。読者レビューにある通り、「サクッと読めるけれど、どれもズシンと重い後味」が特徴的で、加賀は犯人を追い詰めるというより、犯人が自らの嘘と思考によって追い詰められていく舞台を静かに用意する。刑事でありながら救世主のような存在感を放つ加賀恭一郎の姿が、短編ながら長編にも似た充実感で描かれている。

楽天で見る
絶賛611
好評1,600
普通3,544
不評603
酷評69

TOTAL 6,427 reviews

60放課後

放課後

1985年刊行

4,648pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

伏線と構成の巧みさを重視するミステリー好きに向く作品。

読者の声を分析

支持されている点

  • 伏線の丁寧な配置と回収が高く評価されている
  • 二重三重の仕掛けによるどんでん返しが支持されている
  • デビュー作とは思えない完成度と読みやすさが評価されている

賛否が分かれる点

  • 主人公の言動や人間性に嫌悪感を覚えるという声がある
  • 犯行の動機に説得力を感じにくいという意見がある

内容紹介

女子高の更衣室で、生徒指導の教師が青酸中毒で命を落とす。問題児、頭脳明晰な剣道部の主将、教師に積極的に近づくアーチェリー部の主将など、怪しい人物が次々と姿を現す。さらに運動会の仮装行列という華やかな舞台で、第二の犠牲者が出る。江戸川乱歩賞を受賞した著者のデビュー作にして、緻密な伏線と鮮やかな回収が光る青春ミステリーの傑作。密室トリック、アリバイ工作、そして二段構えの真相と、読み手の推理を次々と裏切る構成が光る。動機が明かされた瞬間、犯人がまったく異なる姿で見えてくる。そして「放課後」というタイトルの意味が胸にストンと落ちた時、ラストの一撃が静かに、しかし確実に響いてくる。

楽天で見る
絶賛610
好評1,624
普通3,095
不評510
酷評100

TOTAL 5,939 reviews

61ブラック・ショーマンと覚醒する女たち

ブラック・ショーマンと覚醒する女たち

2024年刊行

4,570pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

軽快なミステリーを気軽に楽しみたい読者や、前作ファンに向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • 主人公の観察眼と洞察力による謎解きが爽快と評価される
  • 短編同士が緩やかにつながる連作構成が好評
  • テンポよく読みやすく、読後感の良さを挙げる声が多い

賛否が分かれる点

  • 前作と比べ主人公の印象が変わりすぎるという意見がある
  • 一部の話は設定や展開が作りすぎと感じる声もある

内容紹介

恵比寿の隠れ家バー、トラップハンドを舞台に紡がれる、6編の連作短編集。元ラスベガスのマジシャンであるマスターは、卓越した洞察力と観察眼で、訪れる女性たちの秘密や嘘を鮮やかに見抜いていく。姪の真世が持ち込む顧客たちの問題に絡みながら、マスターの魔術のような謎解きが次々と展開される。どの物語も軽快なテンポで進みながら、その裏には深くて重い真相が隠されており、最後の種明かしでは手のひらでころころ転がされた感覚を覚えるはず。特に絶賛を集めた連作「リノベの女」と「続・リノベの女」では、哀しいすれ違いが温かい結末へと向かう人間ドラマが胸を打つ。失ったものではなく手に入れたものを信じ、覚醒していく女性たちの姿が清々しい一冊。

楽天で見る
絶賛473
好評1,113
普通722
不評85
酷評16

TOTAL 2,409 reviews

62ダイイング・アイ

ダイイング・アイ

2007年刊行

4,504pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

ホラー寄りのサスペンスが好きで、後味の悪さをいとわない読者向き

読者の声を分析

支持されている点

  • 先の読めない展開で一気読みできると好評
  • タイトルの意味が最後に明かされる構成が評価される
  • 二重身代わりの真相など伏線回収に驚きの声が多い

賛否が分かれる点

  • 超常的・非現実的な設定への違和感が多く挙がる
  • 性描写の多さや登場人物への感情移入しにくさが不満点

内容紹介

交通事故で一人の女性を犠牲にしてしまったバーテンダーが、何者かに襲われ記憶の一部を失う。調査を進めるうちに、関係者たちが少しずつ嘘をつき、誰かを陥れようとしていることが明らかになっていく。そんな中、妖しい魅力を持つ謎の女が主人公の前に現れ、物語はホラーとサスペンスが入り混じった独特の緊張感を帯びていく。読者からは「罪と恐怖が、じわじわと侵食していく」との声も上がり、ラストには背筋が凍るどんでん返しが待ち受ける。タイトルに込められた深い意味は、最後のページを閉じたとき、ようやく全貌が明らかになる。

楽天で見る
絶賛986
好評1,987
普通3,307
不評1,023
酷評267

TOTAL 7,570 reviews

63歪笑小説

歪笑小説

2012年刊行

4,498pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

出版業界の内幕に興味があり、軽いタッチのブラックユーモア短編を楽しみたい読者向け

読者の声を分析

支持されている点

  • 出版業界の裏側をブラックユーモアで描いた点が高評価
  • 登場人物が各編をまたいで登場する連作構成が好評
  • 巻末の架空広告による遊び心ある仕掛けが絶賛される

賛否が分かれる点

  • 笑いの要素がやや少ないと感じる声もある

内容紹介

出版業界の裏側を舞台に、個性豊かな作家や編集者たちが繰り広げる全12話の連作短編集。スライディング土下座も辞さない伝説の編集長、ドラマ化の話に浮かれる売れない若手作家、文壇ゴルフで大物に翻弄される新鋭作家など、癖の強い人物たちが入れ替わり立ち替わり登場する。笑いながらも、どこか心に引っかかる、歪んだ笑いこそが本書の真骨頂。ブラックユーモアの中にも、作家や編集者たちの苦悩や人間味がにじみ出ており、業界の内幕を赤裸々にさらしたような描写はリアリティにあふれている。巻末には登場作家たちのその後がわかる粋な仕掛けも用意されており、最後の一ページまで楽しめる作りになっている。

楽天で見る
絶賛534
好評1,119
普通958
不評153
酷評32

TOTAL 2,796 reviews

64魔女と過ごした七日間

魔女と過ごした七日間

2023年刊行

4,466pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

シリーズ既読者はもちろん、青春ミステリーやAI・監視社会テーマに関心がある読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • テンポよく読み進められる読みやすさが支持されている
  • 少年たちの友情と成長が好意的に評価されている
  • AIや監視社会への問題提起が読みごたえとして評価されている

賛否が分かれる点

  • シリーズ前作と比べ円華の能力描写が物足りないという声がある
  • ミステリーとしての真相解明がやや薄いと感じる意見もある

内容紹介

AIによる監視社会が加速する近未来の日本を舞台に、父を亡くした中学生・陸真が事件の真相へと迫る物語。指名手配犯を目で追う見当たり捜査員という職業をAIに奪われた父の死は、果たして偶然なのか。陸真は親友とともに調査を進める中、不思議な力を持つ女性・円華と運命的に出会う。「あたしなりに推理する。その気があるなら、ついてきて」その言葉に導かれ、少年の冒険が幕を開ける。DNA、ゲノム・モンタージュ、国家による情報管理など、現実と地続きの科学描写が物語にリアルな緊張感を与え、警察組織の闇をも巻き込みながら事件は想定外のスケールへと膨らんでいく。

楽天で見る
絶賛440
好評1,161
普通798
不評100
酷評19

TOTAL 2,518 reviews

65疾風ロンド

疾風ロンド

2013年刊行

4,430pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

重厚なミステリーより軽快なエンタメを好む読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 深刻な設定とコミカルな展開の落差が好評
  • テンポよく一気読みできる疾走感がある
  • 二転三転する展開と意外なラストが楽しめる

賛否が分かれる点

  • シリアスさを期待すると拍子抜けという声も
  • 一部キャラや設定の粗さを指摘する意見がある

内容紹介

研究所から盗み出された、拡散すれば大勢の命を奪いかねない生物兵器。犯人は3億円を要求してきたが、交渉する間もなく事故で命を落とす。残された手がかりは、スキー場らしき場所で撮られた一枚のテディベアの写真のみ。極秘回収を命じられた研究員の栗林は、中学生の息子とともに雪山へと向かう。深刻なバイオハザードクライシスと思わせておいて、悪役たちのキャラがコメディ映画のそれ、というギャップが最大の魅力。事態はわりとヤバいのに、登場人物がいちいち人間くさい。そのズレが生む独特の疾走感で、残りページが僅かになっても収束しそうにない展開に、思わず一気読みしてしまう痛快エンターテインメント。

楽天で見る
絶賛734
好評1,418
普通2,011
不評497
酷評115

TOTAL 4,775 reviews

66魔力の胎動

魔力の胎動

2018年刊行

4,308pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

「ラプラスの魔女」を読んだ後に続けて読みたい東野ファン向け

読者の声を分析

支持されている点

  • 各短編が独立しつつシリーズと繋がる構成が好評
  • 理系的な現象を絡めた謎解きが面白いという声が多い
  • 軽い文体で一気読みできる読みやすさが評価されている

賛否が分かれる点

  • 前作既読が前提で単独では楽しさが半減との指摘がある
  • 主人公の言動が尖りすぎと感じる読者も一定数いる

内容紹介

物理現象を予測するという不思議な力を持つ少女・円華と、鍼灸師のナユタが、人生の岐路に立つ人々のもとへと現れる、全5編の連作短編集。スキージャンプ選手の不振、ナックルボールを捕球できなくなったキャッチャーのイップス、水難事故で息子を植物状態にしてしまった父の苦悩など、それぞれの傷に円華は静かに手を差し伸べる。しかしその献身の裏には、彼女だけが知る切実な祈りと目的が隠されていた。やがてナユタ自身の衝撃的な過去も明かされ、物語は予想外の深みへと進んでいく。「まだ形を成さぬ運命が、皮膚の裏でひそやかに脈打つ」その震えを掬い上げた一冊。

楽天で見る
絶賛525
好評1,144
普通1,366
不評227
酷評47

TOTAL 3,309 reviews

67危険なビーナス

危険なビーナス

2016年刊行

4,087pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

軽いタッチのミステリーを気軽に楽しみたい読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • テンポよく読み進められる文章の読みやすさ
  • サヴァン症候群や素数など理系要素が好評
  • 誰が信用できるか最後まで読めない緊張感

賛否が分かれる点

  • 主人公の女性への過剰な関心に冷める声が多い
  • 登場人物の魅力不足や動機への納得感の低さ

内容紹介

独身獣医の主人公のもとに、ある日突然「お義兄様っ」と名乗る女性から電話がかかってくる。弟と結婚したばかりだという彼女、楓は、夫が失踪したと告げる。莫大な遺産をめぐる資産家一族の謎を追いながら、主人公は次第に楓に惹かれていく。容姿端麗でしたたか、読者をも翻弄する危険な魅力を持つ楓の正体とは何者なのか。脳科学や素数の規則性など理系の知識が随所に散りばめられ、サクサクと読み進められる。主人公以外の登場人物が全員どこか怪しげで、誰を信じていいのか分からない独特の緊張感が続く一方、ロマンスの要素も絡み合う。最終章では、恋も謎もスリリングなどんでん返しが待ち受ける。

楽天で見る
絶賛456
好評1,293
普通1,452
不評295
酷評59

TOTAL 3,555 reviews

68カッコウの卵は誰のもの

カッコウの卵は誰のもの

2010年刊行

3,982pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

親子の絆や血縁をテーマにしたドラマ性重視の読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • テンポの良い文体で一気読みしやすい
  • 血縁と親子愛をめぐるテーマが共感を呼ぶ
  • タイトルと内容の結びつきが巧みという声が多い

賛否が分かれる点

  • 終盤の展開に強引さや粗さを感じるという意見が目立つ
  • 東野作品の中では物足りないとの評価も一定数ある

内容紹介

元トップスキーヤーの父と、その才能を受け継いだかのように見える娘。しかし妻の死をきっかけに、父は戦慄の事実を知ることになる。愛情を注いで育てたはずの娘が、自分の血を引かない子だったのだ。そこに「スポーツ遺伝子」の研究者が接触を図り、さらには娘の競技出場を阻もうとする脅迫状まで届く。カッコウが他の鳥の巣へと卵を産み落とす托卵のように、この物語では愛と欺瞞と秘密が複雑に絡み合う。血縁とは何か、才能とは何か、そして本当の親子とは何かを問いかけながら、最後の一ページまで真相が明かされない構成で読者を引き込む。序盤、中盤、終盤で作品の捉え方が大きく変わる、と評した読者の言葉が示すとおり、タイトルに込められた二重の意味が最後に鮮やかに回収される。

楽天で見る
絶賛428
好評1,495
普通2,405
不評513
酷評78

TOTAL 4,919 reviews

69魔球

魔球

1988年刊行

3,944pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

ミステリーと人間ドラマを両方楽しみたい読者、切ない結末が苦にならない人に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 複数の事件が絡み合う伏線回収が巧みと評価されている
  • 家族愛と悲哀を描いた人間ドラマが心に残るという声が多い
  • 真相まで先が読めず一気読みできるという意見が目立つ

賛否が分かれる点

  • 一部の展開や動機に無理・リアリティ不足を感じるという声がある
  • 読後感が重く切ないため人を選ぶという意見がある

内容紹介

甲子園の舞台で、弱小公立高校を準優勝へと導いた天才投手が投じた、最後の一球。すべてはその一球に込められていた。大会直後、バッテリーを組んでいた捕手が愛犬とともに命を奪われ、野球部員たちは疑心暗鬼に陥る。同じころ、一見まったく無関係に見える企業の爆破未遂事件と社長誘拐事件が発生する。複数の事件の点と点が線で結ばれたとき、切なすぎる真相が浮かび上がる。容疑者の目星はつけど、それ以外は全く予想できない展開と読者から絶賛されており、伏線は見事に回収され、最終章は涙なしには読めない。高校生活の暗転と家族への純粋な愛情が交錯する、青春ヒューマンミステリーの傑作。

楽天で見る
絶賛451
好評866
普通1,277
不評177
酷評35

TOTAL 2,806 reviews

70白銀ジャック

白銀ジャック

2010年刊行

3,754pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

軽快なエンタメを求める読者や、ウィンタースポーツ好きに向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • 雪山・ゲレンデの臨場感ある描写が高評価
  • テンポよく読めるスピード感が支持される
  • 予想を裏切る展開・真相への驚きが好評

賛否が分かれる点

  • 結末が駆け足でやや消化不良との声も
  • 本格ミステリとしてのひねりが物足りないという指摘がある

内容紹介

年の瀬のスキー場に届いた一通の脅迫状。「ゲレンデの下に爆弾を仕掛けた。三日以内に三千万円を用意しろ」。経営陣はパニックによる売上減を恐れ、警察への通報を拒否し、身代金を支払う道を選ぶ。しかし犯人はそれに味をしめ、脅迫を繰り返す。索道部マネージャーの倉田と若きパトロール隊員の根津は、雪上で犯人を追い詰めようとするが、白銀の世界は想像を超えたトリックで彼らを翻弄する。犯人の動機は金目当てか、それとも一年前に血に染まった禁断のゲレンデに秘められた復讐か。読者を没入させる臨場感たっぷりの描写と、最後まで予断を許さない展開が織り成す、圧倒的な疾走感の痛快サスペンス。

楽天で見る
絶賛508
好評1,633
普通2,709
不評747
酷評151

TOTAL 5,748 reviews

71殺人の門

殺人の門

2003年刊行

3,678pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

後味の悪い人間ドラマや、ページをめくる手が止まらない長編が好きな読者に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • 先が読めない不穏な展開で読む手が止まらないと評価される
  • ラストで明かされる悪友の執着の動機に納得感があるという声が多い
  • 暗く重い内容でも引き込む東野圭吾の筆力が高く評価されている

賛否が分かれる点

  • 主人公が何度も同じ罠にはまる展開にイライラするという声が多い
  • 救いのない陰鬱な展開が続き読後感が重いという意見が目立つ

内容紹介

小学校時代からの腐れ縁が、一人の男の人生を静かに蝕んでいく。裕福な歯科医の息子として生まれた田島和幸は、幼馴染の倉持修と出会った瞬間から、見えない罠の中へ踏み込んでいた。祖母の死、両親の離婚、転校先でのいじめ、そして詐欺まがいの仕事。人生の岐路に必ず倉持の影が差し込む。何度裏切られても離れられない歪んだ関係。読者からは、「またか!学習せい!」と思いながらも止められないと声が上がるほど、不穏な引力が全編を貫く。殺意を抱きながらも踏み切れない主人公の葛藤が600ページにわたり克明に描かれ、ラストでは上巻からの布石が一気に回収される。人はどこで殺人の門をくぐるのか。その問いが読む者自身に問いかけてくる、衝撃の問題作。

楽天で見る
絶賛575
好評1,263
普通1,994
不評488
酷評176

TOTAL 4,496 reviews

72素敵な日本人

素敵な日本人

2017年刊行

3,644pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

隙間時間に気軽に読みたい東野作品ファンや短編ミステリー入門者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 各編に意外な結末があり読み応えがあるという声が多い
  • 短編集として読みやすくテンポの良さが評価されている
  • ミステリー・人情・SFなどジャンルの多彩さが好評

賛否が分かれる点

  • 一部の話は結末が予想でき驚きが薄いという意見がある
  • タイトルと内容の関連性が分かりにくいと感じる読者もいる

内容紹介

日本の四季折々の行事を題材にした作品から、SF的な近未来設定まで、全9編を収めた短編集。正月、バレンタイン、雛祭り、クリスマスと、誰もが親しむ行事を舞台に、人間の小さな悪意や欲望、そして温かな情愛が交差する。読者からは「どの話もちょっとしたズレが最後にうまく効いてくる」と評され、風刺の利いた笑いあり、予想を覆すどんでん返しあり、親子の絆が胸に染みる感動作ありと、一冊の中で多彩な読み心地が楽しめる。各篇は短いながらも構成の密度が高く、「気づけば次の話に手が伸びてしまう」という声も多い。日常に潜むほんの少しのズレが、思いがけない結末へと読者を誘う、バラエティ豊かな物語集。

楽天で見る
絶賛329
好評828
普通859
不評123
酷評20

TOTAL 2,159 reviews

73恋のゴンドラ

恋のゴンドラ

2019年刊行

3,520pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

重いミステリーより気軽な恋愛コメディを求める読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 各短編が巧みに繋がる連作構成が好評
  • 軽快に読めるコメディタッチが評価されている
  • 偶然が重なるハラハラ感が楽しめるという声が多い

賛否が分かれる点

  • ミステリー色がなく物足りないという声がある
  • 不誠実な男性キャラへの不快感を挙げる声が多い

内容紹介

真冬のスキー場を舞台に、浮気中の男が絶体絶命の密室、ゴンドラで婚約者と鉢合わせするところから物語は幕を開ける。ゴーグルとマスクで顔を隠しながら、果たして山頂までバレずに済むのか。読者からは「笑っちゃうほど偶然が重なってハラハラドキドキ」という声が上がるほど、予測不能な展開が続く。複数の男女それぞれの視点で語られる連作短編集で、登場人物たちの恋と嘘が複雑に絡み合い、まるで相関図を描きたくなるような構造が特徴だ。ラブコメの軽快さの裏に、人間の弱さや身勝手さが鋭く映し出され、笑いとヒヤヒヤが共存するゲレンデ恋愛ドラマが展開する。登場人物の苗字が曜日になるという遊び心あふれる仕掛けにも注目だ。

楽天で見る
絶賛455
好評788
普通860
不評198
酷評70

TOTAL 2,371 reviews

74同級生

同級生

1993年刊行

3,497pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

青春ドラマとミステリーを同時に楽しみたい読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 後半に向けて伏線が一気に回収される構成が評価されている
  • 恋愛・青春要素とミステリーが融合している点が好意的に受け取られている
  • 作者の教師への反感がにじむあとがきへの関心が多く集まっている

賛否が分かれる点

  • 主人公の言動に共感しにくいという声が目立つ
  • ミステリーとしての謎解きにやや物足りなさを感じるという意見もある

内容紹介

同級生の少女が交通事故で命を落とした。彼女は主人公の子を身ごもっていた。罪悪感と愛の証明を胸に、主人公は事故の真相を追い始める。やがて現場付近にいた女教師の存在が浮かび上がるが、彼女もまた何者かに手をかけられてしまう。容疑者として追われながらも、主人公は謎に立ち向かう。教師への剥き出しの反発心、思春期特有の苦さと切なさ、そして丁寧に張り巡らされた伏線が怒涛の回収へと雪崩れ込む、著者のターニングポイントとなった青春ミステリーの傑作。すべての真相を知ったとき、女性の切なさと人間の脆さが胸に刺さる。

楽天で見る
絶賛319
好評854
普通1,987
不評255
酷評50

TOTAL 3,465 reviews

75交通警察の夜(改題: 天使の耳)

交通警察の夜(改題: 天使の耳)

1991年刊行

3,383pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

交通事故やドライバーの心理に興味があり、ひと捻りある短編ミステリーを気軽に楽しみたい読者向き

読者の声を分析

支持されている点

  • 身近な交通事故を題材にした緊張感あるストーリーが評価されている
  • 各話に捻りがあり読後にゾクッとする後味が支持されている
  • 短編集として読みやすく一気に読める点が好まれている

賛否が分かれる点

  • 30年以上前の作品ゆえ設定や時代背景の古さが気になるという声がある
  • 東野作品への期待値に対しやや物足りないと感じる意見もある

内容紹介

交通事故を題材にした6編の連作短編集。深夜の交差点での衝突、煽り運転による悲劇、ほんのわずかな駐車違反が招く取り返しのつかない結末まで、誰もが日常で遭遇しうる場面が舞台となっている。視覚に障害を持つ少女が、警察官も驚くほどの方法で兄の正当性を証明しようとする表題作をはじめ、法では裁ききれない悪に対する因果応報が各話を彩る。読者からは「決してホラーではないのに、ヒヤリと背筋が寒くなる」「交通ルールを守らない者への作者の切れ味が鋭く、必ず因果応報の結末が待っている」との声が多く寄せられている。少しのマナー違反や油断が、自分自身も含む誰かの人生を一変させるかもしれないという緊張感が全編を貫く、初期の傑作サスペンス。

楽天で見る
絶賛332
好評801
普通1,655
不評243
酷評50

TOTAL 3,081 reviews

76雪煙チェイス

雪煙チェイス

2016年刊行

3,309pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

深いミステリより爽快なエンタメを気軽に楽しみたい読者向き

読者の声を分析

支持されている点

  • 逃走と追跡のテンポ・疾走感が高評価
  • 登場人物の人情描写が好意的に受け止められている
  • 軽快に読み進められる読みやすさが支持されている

賛否が分かれる点

  • ミステリとしての真相解明があっさりしすぎとの声がある
  • 設定や展開に都合のよさ・粗を感じるという意見が多い

内容紹介

殺人容疑をかけられた大学生・脇坂竜実。彼のアリバイを証明できるのは、スキー場で偶然出会った名前も知らない美人スノーボーダーただ一人。わずかな手がかりを頼りに「女神」を探して日本屈指の広大なゲレンデへ向かう竜実を、所轄の刑事・小杉が追う。追う者と追われる者が繰り広げる、雪山を舞台にしたノンストップのチェイス劇だ。読者からは「何がどう転ぶのか、久しぶりにワクワクした」との声も上がる。ミステリとしての真相よりも、雪煙舞うゲレンデでのドタバタ逃走劇が全編の核となる、エンターテインメント色の強い一作。人情味あふれる旅館の女将や、友人を最後まで信じ抜く波川など、脇役たちの人間臭さも見どころだ。

楽天で見る
絶賛285
好評703
普通800
不評106
酷評29

TOTAL 1,923 reviews

77毒笑小説

毒笑小説

1996年刊行

3,237pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

ミステリーより軽く笑いながら読みたい、短編好きの読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 短編ごとのオチの面白さが評価されている
  • 気軽にさくさく読めると好評
  • 巻末の京極夏彦との対談が高く評価されている

賛否が分かれる点

  • 毒の強さを期待すると物足りないという声がある
  • ブラックユーモアの好みで合う合わないが分かれる傾向

内容紹介

身の毛もよだつおかしさ、思わず吹き出すおそろしさ、12の毒入りショートストーリーが詰め込まれたブラックユーモア短編集。マニュアル化が進む警察署に自首しようとした男が、たらい回しに遭い続ける不条理劇、孫にゆっくり会いたい富豪の老人たちが思いついた前代未聞の大胆な計画、家族の留守中にこっそり孫の部屋へ忍び込んだ祖父と空き巣の予期せぬ遭遇など、日常のひと捻りが笑いと恐怖を同時に引き起こす。「世にも奇妙な物語」っぽいと評する声もあるように、各話のラスト1行が読者の想像力をかき立てる構成になっており、片頬だけを上げてフッと笑うのがお似合いな一冊。巻末には京極夏彦との対談も収録されている。

楽天で見る
絶賛315
好評768
普通1,351
不評204
酷評59

TOTAL 2,697 reviews

78黒笑小説

黒笑小説

2005年刊行

3,110pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

ミステリー以外の東野作品も読みたい人や、軽いブラックユーモアを楽しみたい読者向け

読者の声を分析

支持されている点

  • 出版業界を題材にした前半の連作が特に好評
  • ブラックユーモアの効いた軽妙な読み心地が支持されている
  • 短編ながら多彩なアイデアと構成力を評価する声が多い

賛否が分かれる点

  • 中盤以降の下ネタ系の話に品位を感じない・不要との意見も
  • 短編ゆえオチや展開が物足りないと感じる読者もいる

内容紹介

出版業界の裏側を痛烈に皮肉る前半4編と、荒唐無稽ながらも妙にリアルな後半の短編群で構成された、全13編のブラックユーモア短編集。賞を渇望しながら平静を装う作家と、内心では諦めている編集者の本音の乖離が、笑えるのに笑えない毒を放つ。丸いものすべてが別の何かに見えてしまう症候群や、恋愛遺伝子を操るスプレーなど、バカバカしさ全開の題材も、描き手が変われば鋭い社会風刺に変わる。虚実の皮一枚を軽やかに剥いだ、まさに冷嘲熱笑の読み心地。読者が腹黒さをただ噛みしめればいい短編集。

楽天で見る
絶賛340
好評861
普通1,596
不評327
酷評85

TOTAL 3,209 reviews

79怪笑小説

怪笑小説

1995年刊行

3,041pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

ブラックユーモアや不条理な笑いが好きで、気軽に短編を楽しみたい読者向け。

読者の声を分析

支持されている点

  • 各話に著者あとがきがあり作品の2倍楽しめるという声が多い
  • ブラックユーモアと笑いの絶妙な融合が評価されている
  • 短編集としてテンポよくサクッと読める軽快さが支持されている

賛否が分かれる点

  • 笑えない・後味が悪い話もあり好みが分かれるという声がある
  • ミステリー目当てだと物足りなさを感じるという意見も見られる

内容紹介

9編からなるブラックユーモア短編集。満員電車に漂う不思議なガスで乗客の本音が筒抜けになる「鬱積電車」、芸能人の追っかけに全財産をつぎ込む老女を描く「おっかけバアさん」、UFOの正体はたぬきだという奇抜な持論を展開する「超たぬき理論」など、どれも日常の片隅から生まれた奇想天外な物語ばかり。読者からは「怪笑というより快笑」「ちょっとニヤッとし、後からコワッとなる感じ」と評され、笑いの奥にひんやりとした余韻が残る。各編に著者自身のあとがきが付いており、着想の経緯も楽しめる構成が特徴。ミステリーとは一線を画す、鋭い人間観察と風刺に満ちた異色の作品集。

楽天で見る
絶賛327
好評717
普通1,490
不評245
酷評84

TOTAL 2,863 reviews

80十字屋敷のピエロ

十字屋敷のピエロ

1992年刊行

3,040pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

館ミステリーや本格推理が好きで、丁寧に伏線を追いたい読者に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • ピエロ人形視点という独自の語り口が好評
  • 多重構造のトリックと伏線の精巧さが評価される
  • 初期作品ながら古さを感じさせない完成度との声が多い

賛否が分かれる点

  • 登場人物が多く序盤は読み進めにくいという声がある
  • トリックの現実性やピエロ視点の必然性に疑問も

内容紹介

「普通じゃないのよ、この家は」その言葉通り、十字の形をした奇妙な屋敷で、女主人が忽然と姿を消すように命を絶つ。四十九日の法要に一族が集った夜、次の主と秘書が何者かに手にかけられる。外部からの侵入は不可能、疑いの目は身内へと向かうが、誰もが庇い合い、真実は霧の中へ。そんな事件の全てを目撃していたのは、一体のピエロの人形だった。動けない、話せない、しかし見ている。人形の目を通して読者にだけ語りかけるという前代未聞の仕掛けで、精緻かつフェアな謎解きに挑んだ初期の傑作。二転三転する展開の果て、エピローグまで気を抜くことを許さない筆致に、読者は最後まで引き込まれることになる。

楽天で見る
絶賛304
好評734
普通1,493
不評286
酷評51

TOTAL 2,868 reviews

81ブルータスの心臓

ブルータスの心臓

1993年刊行

2,927pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

予想外の展開が続くクライムサスペンスを楽しみたい読者向け

読者の声を分析

支持されている点

  • 序盤の予想外の展開から生まれる強い引き込まれ感
  • 複数視点と伏線が絡み合う構成の面白さ
  • 犯人側視点ならではのハラハラ感と心理描写

賛否が分かれる点

  • 終盤が駆け足で結末があっさりしすぎという声が多い
  • ロボット要素の必然性が薄いと感じる意見がある

内容紹介

野心家のエンジニア・末永拓也は、会社創業者の令嬢との結婚を目論んでいた。しかし遊び相手の女性から妊娠を告白され、窮地に立たされる。そこへ令嬢の兄から、共謀による完全犯罪を持ちかけられる。大阪から東京へと続く、綿密に計算された犯行計画。だが指定場所に運ばれてきたのは、標的ではなく仲間の遺体だった。序盤から180度ひっくり返る衝撃の展開に、読者は先が読めない緊張感の中へ引き込まれていく。善人がほとんど登場しない中、登場人物の人間性が徐々に明らかになる構成が巧みで、冒頭の産業ロボット事故という伏線が、終盤に予想外の形で絡み合う。「やはり今回も当てることはできなかった」という読者の声が、この作品の本質を物語っている。

楽天で見る
絶賛221
好評818
普通1,382
不評253
酷評51

TOTAL 2,725 reviews

82犯人のいない殺人の夜

犯人のいない殺人の夜

1990年刊行

2,669pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

重い後味も許容できる、手軽にミステリを楽しみたい読者向け

読者の声を分析

支持されている点

  • 各編に仕掛けがあり読み応えがあると評価
  • 短編ながら人間心理の描写が巧みとの声多数
  • サクサク読めるテンポの良さが支持されている

賛否が分かれる点

  • 後味の悪い結末が多く読後感を指摘する声あり
  • 長編と比べ意外性や切れ味が薄いという意見も

内容紹介

著名な建築家の邸宅で、ある女性が犠牲になった。しかし現場には遺体も犯人も存在しない。表題作をはじめ、全7編を収録したデビュー直後の短編集。屋上から転落した親友の死の真相を追う青春ミステリー、初恋の少年が知ることになる残酷な現実を描く「踊り子」など、各編に仕掛けられたひとつひとつの物語が、読む者の胸に重くのしかかる。「ちょっとした悪戯心や無知が結果的に人を死に追いやる」、それこそが"見えざる殺意"の恐ろしさだ。人間の欲望と業を鋭く描き、やるせない余韻を残す珠玉の短編集。

楽天で見る
絶賛193
好評544
普通1,224
不評189
酷評25

TOTAL 2,175 reviews

83依頼人の娘(改題: 探偵倶楽部)

依頼人の娘(改題: 探偵倶楽部)

1990年刊行

2,613pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

東野圭吾の長編より手軽に読みたい、連作短編ミステリーを好む読者向け

読者の声を分析

支持されている点

  • 各話に仕掛けられた意外な真相と捻りが支持されている
  • 短編集としてテンポよくサクサク読める読みやすさが評価されている
  • 謎めいた探偵コンビの無機質さが依頼人側の人間模様を際立てるという声が多い

賛否が分かれる点

  • 短編ゆえに展開があっさりしすぎて物足りないという声が多い
  • 同じ作者の長編と比べると読み応えに欠けるという意見が目立つ

内容紹介

政財界のトップだけが会員となれる、謎めいた調査機関が主役の連作短編集。長身で彫りの深い男性と、黒髪で切れ長な目を持つ美しい女性、その二人組探偵は感情を一切表に出さず、まるで世にも奇妙な物語の住人のように依頼をこなしていく。警察が解決したと思われた事件の裏に、さらなる真相が潜む構成は、読むたびに裏切られる快感を生む。浮気調査が命を奪う事件へと発展し、目の前の状況がすべて偽りだったと気づく瞬間の衝撃は鮮烈。探偵たちの素性は最後まで明かされないが、それがかえってミステリアスな緊張感を高めている。短編でありながら、幾重にも重なる人間模様が濃密に描かれた、隠れた傑作との呼び声も高い一冊。

楽天で見る
絶賛255
好評571
普通1,513
不評291
酷評60

TOTAL 2,690 reviews

84鳥人計画

鳥人計画

1989年刊行

2,609pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

倒叙ミステリーやスポーツ×科学テーマの人間ドラマが好きな読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 序盤で犯人が判明しても動機・トリック・真相と謎が多層的に続く構成が評価されている
  • 読み進める手が止まらない読みやすさが支持されている
  • スポーツと科学の倫理をめぐる人間ドラマとしての重厚さが評価されている

賛否が分かれる点

  • スキージャンプの専門的な説明や図解が多く冗長との声がある
  • 一部の登場人物の動機に説得力が薄いと感じる読者もいる

内容紹介

スキージャンプ界の頂点に立つ天才ジャンパーが毒殺された。捜査が難航するなか、警察へ犯人を告げる密告状が届く。逮捕されたコーチは留置場のなかで、自分を密告した人物を推理し始める。フーダニットか、ホワイダニットか、はたまた倒叙形式か、一作でさまざまなミステリーの系統が味わえると読者を唸らせる構成が見事。スポーツに科学を持ち込むことの是非を問いながら、親の異常な執念と悲しい人間ドラマが絡み合い、最後のページまで真相は二転三転する。科学でスポーツをする、その一線を越えたとき何が失われるのかを鋭く問いかけてくる、スポーツ・ミステリーの傑作。

楽天で見る
絶賛222
好評661
普通1,572
不評307
酷評63

TOTAL 2,825 reviews

85浪花少年探偵団

浪花少年探偵団

1988年刊行

2,566pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

軽快なユーモアミステリを気軽に楽しみたい読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 主人公のキャラクターが魅力的と評価される
  • 関西弁の会話のテンポが面白いという声が多い
  • コメディタッチながら推理がしっかりしているとされる

賛否が分かれる点

  • 東野作品に重厚さを求める読者には物足りないという声がある
  • 現代の価値観とはずれた描写を気にする意見がある

内容紹介

大阪の下町を舞台に、コテコテの関西弁が飛び交うユーモア・ミステリーのシリーズ第一弾。主人公は大路小学校に勤める25歳の女性教師、竹内しのぶ。美人でありながら口が悪く、手も早い破天荒なキャラクターで、担任する6年生の悪ガキたちも彼女の前ではたじたじ。そんなしのぶセンセの周囲で、次々と命が奪われる事件が発生する。刑事顔負けの直感と行動力で謎に迫るしのぶと、彼女に恋心を抱く若手刑事と見合い相手の三角関係も物語を賑やかに彩る。掛け合いはまるで漫才のようで、扱う事件はしっかりとした本格ミステリー。コナン君の少年探偵団活躍回の大阪版という表現がぴったりの、痛快な連作短編集。

楽天で見る
絶賛224
好評421
普通790
不評132
酷評26

TOTAL 1,593 reviews

86虹を操る少年

虹を操る少年

1994年刊行

2,518pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

SFやファンタジー寄りの東野作品も楽しめる読者向け

読者の声を分析

支持されている点

  • 光を操るという斬新な発想が評価されている
  • 読みやすくスピード感ある展開との声が多い
  • 進化論や世代交代のテーマに共感する意見が多い

賛否が分かれる点

  • 結末が曖昧でその後が描かれないとの不満が多い
  • ミステリーを期待すると肩透かしという声がある

内容紹介

光にメロディがあるの?あるさ、みんなそのことに気づいていないだけさ。絶対音感ならぬ絶対光感を持つ天才高校生が、光を演奏する行為、光楽を通じて若者たちにメッセージを発信していく。その光に魅了され集まる若者たちと、力の大きさに脅威を感じ利用しようとする大人たちの攻防が、サスペンスフルに描かれる。進化論を絡めた壮大なテーマと、光という斬新な発想が融合した異色のファンタジー寄りミステリー作品。読者に委ねられる余白の多い結末は、モヤモヤ感を残しながらも未来への希望を感じさせると評される。

楽天で見る
絶賛253
好評489
普通896
不評186
酷評51

TOTAL 1,875 reviews

87超・殺人事件

超・殺人事件

2001年刊行

2,469pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

東野作品の別の顔を楽しみたい読者や、出版・ミステリ業界ネタが好きな人向け

読者の声を分析

支持されている点

  • 出版・文壇業界を痛烈に皮肉ったブラックユーモアが高評価
  • 各話のオチの切れ味とテンポの良さが支持されている
  • AIを予見したような内容が現代との重なりで注目されている

賛否が分かれる点

  • ブラックユーモア路線が好みを分け、合わない読者もいるという声がある
  • シリアスな代表作と比べて物足りないと感じる意見もある

内容紹介

推理作家や編集者たちが直面する、税金対策、使い回しのトリック、褒めどころのない作品への書評など、出版業界の赤裸々な内情をブラックユーモアたっぷりに描いた8編の短編集。「ぬるま湯状態のミステリ界をメッタ斬りにした痛快な作品集」と称され、各話の切れ味抜群のオチが読者を笑わせる。なかでも、どんな小説にも瞬時に書評を生成する奇妙な機械が推理小説界を席巻する表題作は、文学とAIの未来を予言したかのような不気味なリアリティを持つ。笑えるのに、笑えない。そのギリギリの緊張感が全編を貫いている。

楽天で見る
絶賛340
好評589
普通1,195
不評303
酷評118

TOTAL 2,545 reviews

88サンタのおばさん

サンタのおばさん

2001年刊行

2,339pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

ジェンダーや多様性に関心があり、短くほっこりできる作品を探す大人の読者に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • ジェンダー・人種差別をサンタ題材で軽やかに問う点
  • 可愛らしい挿絵と温かみのある読み心地
  • ミステリー作家らしくない意外性と2001年当時の先進性

賛否が分かれる点

  • 絵本か一般書かターゲット層がやや曖昧との声も
  • 全ページカラーでない点を惜しむ意見がある

内容紹介

ミステリー作家として知られる著者が手掛けた、異色の社会派絵本。フィンランドで開かれたサンタ協会の会議に、初めて女性サンタの候補者が現れたことで、各国代表のサンタたちが人種差別や男女格差をめぐり激しく議論を交わす。白い髭に赤い衣装のおじいさんこそがサンタである、という誰もが抱いてきた先入観が次々と問い直されていく。笑いと感動が交差するストーリーは、大人の心にも深く刺さる。ベストセラー小説から生まれたこの作品は、やわらかくも鋭いメッセージを、温かみある絵とともに届けてくれる一冊。

楽天で見る
絶賛197
好評233
普通312
不評48
酷評14

TOTAL 804 reviews

89白馬山荘殺人事件

白馬山荘殺人事件

1990年刊行

2,202pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

暗号や密室など古典的な謎解きが好きなミステリ読者に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • マザーグースを使った暗号と密室トリックの組み合わせが好評
  • 謎が多層的に絡み合い、終盤の畳みかける展開が評価される
  • 古典的な本格ミステリの雰囲気が楽しめると支持される

賛否が分かれる点

  • 暗号の難解さと強引さを指摘する声が多い
  • 中盤の展開が地味・冗長と感じる読者もいる

内容紹介

謎のメッセージを残して命を絶った兄。「マリア様が、家に帰るのはいつか」という言葉の意味を追い、妹のナオコは親友マコトとともに信州白馬の英国風ペンションへと足を踏み入れる。各部屋に掲げられたマザーグースの詩、毎年同じ時期に集う謎めいた常連客、そして繰り返される不審な犠牲者。密室トリックと童謡に秘められた暗号が、やがて山荘に眠る深い闇へと繋がっていく。デビュー間もない時期の意欲作であり、「エネルギーがみなぎる」と評されるほど古典的な本格ミステリーの要素をふんだんに詰め込んだ一作。複数の探偵役が謎に迫る構成と、幾重にも重なるどんでん返しが最後まで読む手を止めさせない。

楽天で見る
絶賛188
好評470
普通1,017
不評226
酷評47

TOTAL 1,948 reviews

90学生街の殺人

学生街の殺人

1987年刊行

2,180pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

伏線回収型ミステリーや、昭和の雰囲気漂う青春小説を好む読者に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • 終盤に向けた伏線回収と謎解きの鮮やかさが評価されている
  • ミステリーと青春・成長譚が融合した読み応えという声が多い
  • 1980年代の作品でAIを題材にした先見性に驚く声が多い

賛否が分かれる点

  • 主人公への感情移入が難しいという意見が複数ある
  • 中盤のテンポの遅さや展開のもたつきを指摘する声がある

内容紹介

活気を失いつつある学生街のビリヤード場を舞台に、大学卒業後もモラトリアムに身を置く主人公・光平が、バイト仲間の不審な死をきっかけに謎を追い始める。やがて恋人もエレベーターの密室で犠牲になり、事件は予想外の方向へと展開していく。「火曜日の謎」「ちりばめられた伏線」「真相の奥の真相」と、読者レビューが絶賛する綿密な構成が光る一作。最終章で点と点が一本の線となり怒涛の収束を迎える様子は圧巻のひとこと。デビュー間もない時期に書かれた青春ミステリながら、AIや自動翻訳といった先見的なテーマも盛り込まれており、切なさと知的興奮が同居する傑作。

楽天で見る
絶賛160
好評467
普通969
不評175
酷評53

TOTAL 1,824 reviews

91おれは非情勤

おれは非情勤

2003年刊行

2,171pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

隙間時間に軽くミステリーを楽しみたい大人や、東野作品の入門として読みたい人に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 気軽に読める短編構成が好評
  • ドライな主人公のキャラクターが魅力的という声が多い
  • 事件解決後に子供へ向けるセリフが刺さると評価されている

賛否が分かれる点

  • 子供向けのためミステリーとして物足りないという意見が多い
  • 各話のキャラクターへの愛着が湧きにくいという声もある

内容紹介

ミステリー作家を目指す「おれ」は、執筆時間を確保するため小学校の非常勤講師として働いている。赴任先の学校では盗難、脅迫、毒殺未遂、そして教師が犠牲になる事件まで、次々と怪事件が巻き起こる。無愛想でドライ、仕事に意欲もなさそうなのに、気づけば事件の核心へと迫っていく主人公の姿が絶妙に面白い。タイトルが「非常勤」ではなく「非情勤」である理由は、読めば思わずニンマリできる。子供たちへ向けた説教じみていない言葉の数々が、大人の心にも深く刺さる異色のミステリー短編集。子供向けに生まれた作品ながら、大人が読んでも十分楽しめる一冊。

楽天で見る
絶賛170
好評405
普通1,048
不評200
酷評37

TOTAL 1,860 reviews

92あの頃ぼくらはアホでした

あの頃ぼくらはアホでした

1995年刊行

2,073pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

東野圭吾ファンや昭和世代、気軽に読めるエッセイを探している読者に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • 関西弁の語り口調が笑えると好評
  • 著名作家の意外な素顔に親近感が持てる
  • 昭和の空気感や作家誕生の原点が垣間見える

賛否が分かれる点

  • 怪獣など昭和ネタは世代外だとついていけない
  • 今の価値観では笑えないエピソードが多いという声も

内容紹介

緻密なミステリーを生み出す作家の、意外すぎる素顔が明かされるエッセイ。無法地帯と化した中学の荒れたクラスで学級委員を務めるはめになった恐怖の日々、怪獣に夢中だった無邪気な少年時代、そして奇想天外な大学生活まで、笑いとばしたいあの頃の青春が赤裸々に綴られる。「たしかにあんたアホだわ」と言いたくなるエピソードの数々は、関西弁の掛け合いでまるで漫才のよう。読書嫌いだった少年が、やがて時代を代表する作家へと成長する原点も垣間見える、抱腹絶倒の自伝的青春記。

楽天で見る
絶賛246
好評375
普通1,002
不評226
酷評81

TOTAL 1,930 reviews

93美しき凶器

美しき凶器

1997年刊行

2,015pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

難しいミステリーより疾走感あるサスペンスを楽しみたい読者向け

読者の声を分析

支持されている点

  • テンポの速さと高い読みやすさが評価されている
  • 追う者と追われる者のハラハラ感が好評
  • ラストの切なさと余韻が印象に残るという声が多い

賛否が分かれる点

  • 超人的な設定にリアリティがないと感じる意見がある
  • 追跡者の動機や結末の説明が不足という指摘がある

内容紹介

世界的な舞台で輝いた、男女4人の元アスリートたち。しかし彼らは栄光の裏に、決して表に出せない秘密を抱えていた。その秘密を知る唯一の人物を手にかけた夜から、恐怖の逃走劇が幕を開ける。追ってくるのは、身長190センチを超える超人的な肉体を持つ謎の女。まるで毒蜘蛛のように、一人また一人と標的へ迫りくるその姿は、女性版ターミネーターとも評されるほどの圧倒的な存在感を放つ。犯人も動機も明かされた状態で進む異色のサスペンスでありながら、手に汗握る追跡劇は読む手を止めさせない。しかしこの作品の真の恐ろしさは、終盤に明かされる闇の深さにある。そして怪物と呼ばれた彼女が最後に発する一言が、切なく胸に刺さる。

楽天で見る
絶賛206
好評540
普通1,172
不評316
酷評89

TOTAL 2,323 reviews

94回廊亭の殺人(改題: 回廊亭殺人事件)

回廊亭の殺人(改題: 回廊亭殺人事件)

1991年刊行

1,977pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

叙述トリックや意外な真相を楽しみたいミステリー読者向け

読者の声を分析

支持されている点

  • 叙述トリックで読者を巧みに騙す構成が高く評価されている
  • 変装がバレるかどうかのスリルと読みやすさが支持されている
  • 復讐への執念を軸にした情念の強さが印象的という声が多い

賛否が分かれる点

  • 若い主人公が老婆に化けたまま通用するという設定に無理があるとの指摘が多い
  • 終盤の展開が急ぎすぎ・後味が暗いと感じる読者も一定数いる

内容紹介

いわくつきの旅館、回廊亭。半年前に心中事件と火災が起きたこの場所に、莫大な遺産を巡る一族が集結する。そこに紛れ込んだ一人の老婆には、相続とは無縁の、ある執念に満ちた目的があった。愛する人を奪った真犯人を自らの手で葬ること。情念と執念が渦巻くクローズドサークルで、新たな犠牲者が出たとき、物語は一気に加速する。読者であり傍観者でいるはずが、復讐者の憤怒の炎に焼かれそうになる濃密な語り口が特徴。叙述トリックと変装というギラギラした仕掛けが絡み合い、最終章で衝撃の事実が明かされる。初期東野作品ならではの「読者を騙してやろう」という熱量が存分に感じられる一作。

楽天で見る
絶賛121
好評421
普通1,053
不評194
酷評46

TOTAL 1,835 reviews

95怪しい人びと

怪しい人びと

1994年刊行

1,814pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

東野圭吾の長編ファンより、短編で気軽にミステリを楽しみたい読者向け

読者の声を分析

支持されている点

  • 短編ながら起承転結がまとまっていると評価される
  • 気軽にサクッと読めるテンポの良さが支持されている
  • 各話にひねりや皮肉の効いたオチがあると好評

賛否が分かれる点

  • 長編と比べると深みや物足りなさを感じる声が多い
  • 時代背景の古さが気になるという意見がある

内容紹介

登場人物全員が怪しい、ビターな後味の短編集。友人に部屋を貸した翌朝、見知らぬ女がベッドで眠っていた話や、密室状態の休憩室で係長が命を落とす謎、新婚旅行先で妻への疑惑が膨らむ男の話など、全7編が収録されています。善良に見える人々が、ふとした瞬間に抱える暗い一面をのぞかせる構成が特徴的で、どの話にも巧みなひねりが仕込まれています。読者からは、一歩間違えればホラーやイヤミスになりかねない絶妙な加減が評価されており、短編ならではのキレを感じる佳作との声も多数。サクサクと読み進められる一方で、読後にじわりと残る余韻が印象的な作品集です。

楽天で見る
絶賛108
好評352
普通1,124
不評216
酷評40

TOTAL 1,840 reviews

96名探偵の掟

名探偵の掟

1996年刊行

1,741pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

推理小説やミステリドラマを多く読み親しんでいる読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • ミステリの定番を自虐的に皮肉るメタ視点が好評
  • コミカルな掛け合いと笑える場面が多いと評価
  • ミステリ好きほど共感できるあるあるネタが充実

賛否が分かれる点

  • 本格ミステリを期待すると物足りないという声も
  • ふざけた作風が合わず途中離脱したという意見も

内容紹介

完全密室、時刻表トリック、童謡にちなんだ連続事件。本格推理小説が誇る王道パターンを、名探偵・天下一大五郎と大河原警部が解決していく12の短編が収録されています。しかしこの作品の真骨頂は、謎解きそのものではありません。登場人物たちが時に小説の世界を飛び出し、ミステリーのお約束を痛烈に皮肉るメタ視点のユーモアこそが最大の読みどころです。密室トリックへの本音、ダイイングメッセージへの疑問、刑事の立ち位置の矛盾など、ミステリーファンなら思わず膝を打つ指摘が続きます。表向きはコメディタッチながら、最後まで真っ黒な作品と評されるほど、随所に鋭い批評精神が宿っています。そしてラストには、お約束を散々茶化してきた物語が、読者を見事に裏切る展開が待ち受けています。

楽天で見る
絶賛535
好評951
普通2,247
不評937
酷評419

TOTAL 5,089 reviews

97浪花少年探偵団2(改題: しのぶセンセにサヨナラ)

浪花少年探偵団2(改題: しのぶセンセにサヨナラ)

1993年刊行

1,650pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

コメディタッチの軽快なミステリを気軽に楽しみたい読者向け

読者の声を分析

支持されている点

  • 関西弁を活かした掛け合いの笑いが好評
  • 主人公のキャラクターの魅力が支持されている
  • テンポよく読める短編集として評価される

賛否が分かれる点

  • シリーズ完結への惜しむ声が多い
  • ミステリとしての強度は前作より弱いという声も

内容紹介

子供の不幸は見逃せんタチや、という信念を持つ小学校教師、竹内しのぶ。内地留学中という異色の設定ながら、かつての教え子たちが中学生になっても慕い続ける姿が温かい。誘拐事件、偽札騒動、密室での不審な死亡事故と、行くところ必ず事件が起きる強運ぶりは健在で、パンチの効いた破壊力のある推理と説教が小気味よい。全編関西弁で繰り広げられるコテコテのやり取りはコントかと思うほど笑えるほか、子供が両親の仲を修復しようと企てた切ない誘拐事件など、ホロリとさせられる場面も。恋の駆け引きにも決着を見せないまま幕を引くシリーズ完結作であり、作者自身がこの世界に留まっていられなくなったと語る、惜しまれながらのサヨナラ。

楽天で見る
絶賛94
好評167
普通261
不評37
酷評10

TOTAL 569 reviews

98名探偵の呪縛

名探偵の呪縛

1996年刊行

1,604pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

本格ミステリや東野圭吾の作風の変遷に関心がある読者向き

読者の声を分析

支持されている点

  • 本格推理が存在しない異世界という設定の独自性が評価されている
  • 著者の本格推理への愛情や葛藤が伝わる読後感が支持されている
  • 文章のテンポのよさで読みやすいという声が多い

賛否が分かれる点

  • 前作のコメディ色を期待すると雰囲気の違いに戸惑うという声がある
  • 作者の内面表現が強く、物語としての結末に釈然としない意見もある

内容紹介

図書館を訪れた推理作家の私が、気づけば見知らぬ街で名探偵として迎えられている。その街には密室や完全なアリバイといった本格推理の概念が存在せず、歴史すら持たない奇妙な空間だった。そこへ次々と不可思議な事件が持ち込まれ、私は否応なく謎解きに挑むことになる。本格推理への愛情と決別、そして郷愁が入り混じるメタミステリの異色作。ある読者は「僕も既に呪いにかかってるようだ」と語り、別の読者は作者自身の作風転換への意思表示と受け取った。本格推理というジャンルへの深い考察と自問自答が、異世界という舞台を通じて描かれる、読後に独特の余韻を残す一作。

楽天で見る
絶賛170
好評411
普通1,100
不評329
酷評84

TOTAL 2,094 reviews

99小さな故意の物語

小さな故意の物語

2026年刊行

1,547pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

東野作品を初めて読む人や、久しぶりに手軽に楽しみたい読者に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • 短い分量に凝縮された読み応えが評価される
  • 初期作品ながら捻りと伏線回収の巧さが光るという声が多い
  • 550円という手頃な価格と読みやすさが好意的に受け取られている

賛否が分かれる点

  • 既読作品の再録のため既存ファンには物足りないという意見がある
  • 入門書として推す帯文への違和感を指摘する声が複数ある

内容紹介

愛情と孤独が交差する三つの物語が、コンパクトな一冊に詰め込まれた短編集。後に加賀恭一郎シリーズで知られる若き刑事が活躍する「冷たい灼熱」、コッテコテの大阪弁で駆け回る小学校教師しのぶが事件の真相に迫る「しのぶセンセの推理」、そしてデビュー直後に執筆された表題作では、親友を失った青年が自らの手で真実を追い求める。どの作品も悲しみの上に立つ罪を描き、読み終えた後には切なさが静かに残る。短編でありながら、それぞれにもうひと展開用意された構成は、まさに東野圭吾の原点を感じさせる。

楽天で見る
絶賛68
好評147
普通173
不評16
酷評6

TOTAL 410 reviews

100たぶん最後の御挨拶

たぶん最後の御挨拶

2007年刊行

1,270pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

東野作品をある程度読んだファンや、作家の素顔・創作背景に興味がある読者向け。

読者の声を分析

支持されている点

  • 年譜と自作解説が特に好評
  • 苦労時代の回顧談が読み応えあると評価
  • 小説では見えない人柄や素顔が伝わると好評

賛否が分かれる点

  • 過去エッセイと内容が重複するとの声も
  • 小説ファン向けでエッセイ自体が好みを選ぶ

内容紹介

文学賞落選15回、ブレイクまで10年、直木賞受賞まで実に20年。超人気作家の知られざる雌伏の時代を、本人が赤裸々に振り返るエッセイ集。年譜から自作解説、映画化の裏話、日常のあれこれまで、話題は多岐にわたる。「自分のエッセイ集を眺めて、こんなものを読んで楽しいのか、と思った」と語り、これを最後のエッセイと明言しているだけに、作家としての内面が珍しいほど率直に綴られた一冊。読者レビューには「この人の大衆性は優しさからくる」という言葉もあり、苦境をユーモアで笑い飛ばす人柄が随所に光る。押し続ければ壁はいつか動くと信じ続けた20年の軌跡。

楽天で見る
絶賛75
好評117
普通219
不評31
酷評19

TOTAL 461 reviews

← 小説ランキング一覧へ