正欲
2021年刊行
18,427pt
TOTAL SCORE
正欲
こんな方におすすめ
「多様性」という言葉に違和感を覚えたことがある読者や、社会規範と個の欲求について深く考えたい人に向く。
読者の声を分析
支持されている点
- 「多様性」という言葉の欺瞞を鋭く突く切り口が高く評価されている
- 複数視点が収束する構成と登場人物の内面描写の巧みさが支持されている
- 読後に価値観の狭さを突きつけられる読書体験が多くの共感を集めている
賛否が分かれる点
- テーマの重さと文体の密度から読みにくさ・疲労感を挙げる声がある
- 登場人物の言動が過剰・作為的に感じられるという意見も一定数みられる
内容紹介
「自分が想像できる多様性だけ礼賛して、秩序整えた気になって、そりゃ気持ちいいよな。」この一節が、物語全体を貫く鋭い問いかけとなっている。息子が不登校になった検事、初めての恋に気づく女子大生、ある秘密を抱える契約社員。接点のない三人の人生が、一つの事故死をきっかけに静かに交差し始める。その繋がりは、多様性を尊重する時代にとって、ひどく不都合なものだった。マジョリティが当然のように使う多様性という言葉は、本当に全ての人を包んでいるのか。想像力の届かない場所で息を潜めて生きる人々の孤独と、それでも誰かと繋がろうとする切実な意志が、重層的な構成で描かれる。読者レビューには「読む前の自分には戻れない」「分かったつもりでいたところをハンマーで殴られた」という声が並ぶ。共感ではなく、自らの想像力の限界を突きつけてくる、一読では消化しきれない問題作。
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満足度 1.221
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