ライオンのおやつ
2019年刊行
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ライオンのおやつ
「人生の最後に食べたいおやつは何ですか」という問いかけから始まる、生と死をあたたかく見つめた物語です。33歳で余命を告げられた主人公の雫は、瀬戸内のレモン島に浮かぶホスピス「ライオンの家」で最期の日々を過ごすことを決意します。百獣の王ライオンのように、安心して食べて眠れる場所というコンセプトのそのホスピスでは、毎週日曜日に入居者が思い出のおやつをリクエストできる「おやつの時間」が設けられています。しかし雫は、なかなか自分のおやつを選べずにいました。穏やかな海の景色、ともに暮らす犬の六花、そして個性豊かな仲間たちとの日々の中で、雫は本当に大切なものと向き合っていきます。読者からは「満ち潮が砂浜を潤すように、静かな充足感が心の隅々にまで染み渡っていく」「直球勝負で見事に泣かされた」という声が多数寄せられています。死というテーマを正面から扱いながらも、湿っぽさはなく、読後には日常のひとつひとつが輝いて見えてくる作品です。
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