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DATA-DRIVEN NOVEL RANKING

伊坂 幸太郎

独自に収集した評価データで選ぶ、"本当に愛されている小説"のランキング

PROFILE

千葉県松戸市出身の小説家。東北大学法学部を卒業後、システムエンジニアとして働きながら創作活動を続け、2000年に「オーデュボンの祈り」で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビューを果たした。現在は宮城県仙台市に在住しており、同市を舞台にした作品を多く手がけている。複数の作品間で舞台や登場人物がリンクする独自の作風が特徴で、2008年には「ゴールデンスランバー」で本屋大賞と山本周五郎賞をダブル受賞。2020年には「逆ソクラテス」で柴田錬三郎賞を受賞している。また「マリアビートル」の英訳版がCWA賞の翻訳小説部門にノミネートされるなど、海外でも高い評価を受けており、著作は中国語・韓国語をはじめ多くの言語に翻訳されている。

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ランキング

1ゴールデンスランバー

ゴールデンスランバー

2007年刊行

18,364pt

TOTAL SCORE

衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は自分だと報道されている。理由もわからず首相の暗殺犯に仕立て上げられた青年・青柳雅春の、孤独な逃走劇が幕を開ける。相手は国家規模の巨大な陰謀組織。追い詰められるたびに、大学時代の仲間や思わぬ人物が静かに手を差し伸べてくれる。ピンチの時に必ず誰かが手を差し伸べてくれる人の温かさ、そして散りばめられた伏線が鮮やかに回収されていく快感は、まさに読む者の感情を全部持っていく力がある。随所に挟まれる青春時代の記憶と、物語の通奏低音として流れるビートルズのメロディが、緊張感の中に忘れがたい余韻を生み出す。国家権力の陰謀、マスコミによる情報操作、そして理不尽に立ち向かう一般市民の姿を描きながら、作品が最終的に伝えるのは「人間の最大の武器は、習慣と信頼だ」というシンプルで力強いメッセージ。山本周五郎賞と本屋大賞のダブル受賞に輝いた、超弩級エンターテインメント巨編。

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絶賛9,283
好評7,492
普通4,146
不評543
酷評187

TOTAL 21,651 reviews

2死神の精度

死神の精度

2005年刊行

16,899pt

TOTAL SCORE

好きなものは音楽、嫌いなものは渋滞。彼が仕事をすると、必ず雨が降る。そんな個性的な設定を持つのが、本作の主人公である死神の千葉だ。彼の仕事は、七日間かけて対象者を調査し、その命の行方を「可」か「見送り」かで判断すること。まるで会社員のように淡々と業務をこなす死神という発想が、まず痛快だ。CDショップに入り浸り、人間界のことをよく理解していないくせに、時折するどく本質をついた言葉を放つ。そんな千葉と人間たちとの絶妙なピントのズレが、独特のユーモアとリズムを生み出している。六つの短編はそれぞれ、ミステリー、恋愛、ロードノベルと多彩な顔を持ち、どれも読み応えがある。各話は独立しながらも、ある仕掛けで静かに繋がっており、最終話でふっと景色が開けるような納得感が待っている。死を扱いながらも重くなりすぎず、読み終えたとき、気づけば「生」について深く考えている。日本推理作家協会賞短編部門を受賞した、著者の代表的な一作だ。

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絶賛7,557
好評9,002
普通7,436
不評712
酷評143

TOTAL 24,850 reviews

3重力ピエロ

重力ピエロ

2003年刊行

16,516pt

TOTAL SCORE

「春が二階から落ちてきた」という衝撃的な一文から幕を開けるこの物語は、一見シンプルな家族の肖像でありながら、その背後に深く重い過去を抱えている。弟の春は、母親が暴漢に襲われたことで生まれた子どもだ。それでも父は「俺たちは最強の家族だ」と言い切り、その言葉を体現するように家族は互いを支え合い続ける。兄弟が大人になった頃、仙台の街で連続放火事件が起きる。現場には火事を予見するかのような謎のグラフィティアートが残され、その落書きには遺伝子のルールとの奇妙な一致が見え隠れする。ミステリーの外皮をまといながら、本作の核心にあるのは「血の繋がりとは何か」という問いだ。「本当に深刻なことは、陽気に伝えるべきなんだよ」という父の言葉が示すように、重いテーマを軽妙なユーモアで包み込む語り口は、読み心地を決して暗くしない。終盤に向けて明かされる真実、そしてタイトルに込められた意味が、読後に静かな余韻をもたらす。

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絶賛7,843
好評9,224
普通9,444
不評1,198
酷評288

TOTAL 27,997 reviews

4マリアビートル

マリアビートル

2010年刊行

15,352pt

TOTAL SCORE

東京発盛岡行きの東北新幹線、その車内を舞台に、個性豊かな殺し屋たちが入り乱れる2時間半のノンストップエンターテインメント。息子への復讐を胸に秘めた元殺し屋の木村、闇社会から密命を受けた腕利きコンビの蜜柑と檸檬、とにかく運に見放された殺し屋の天道虫、そして優等生の仮面の裏に悪魔のような本性を隠す中学生の王子。狙う者と狙われる者が疾走する車内で複雑に絡み合う。読者からは「ムカムカしてたーー。憎ったらしい坊主がどう成敗されるかを見届けたくて読み続けた」「それこそが伊坂幸太郎さんの目論見でしょうけれど」という声も。なぜ人を手にかけてはいけないのか、悪に立ち向かうための方策とは何か、そうした重いテーマをはらみながらも、疾走感とユーモアで一気読みさせる作品。ラスト100ページは手が止まらないという声も多く、最終章では巧みに張り巡らされた伏線が一斉に回収される。

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絶賛6,438
好評5,379
普通2,183
不評394
酷評142

TOTAL 14,536 reviews

5アヒルと鴨のコインロッカー

アヒルと鴨のコインロッカー

2003年刊行

15,329pt

TOTAL SCORE

大学進学を機に引っ越したアパートで、主人公の椎名は隣人の河崎という青年に出会う。悪魔めいた印象の長身の男は、初対面にもかかわらず、突然こう切り出す。「一緒に本屋を襲わないか」。標的はたった一冊の広辞苑。拍子抜けするような動機に戸惑いながらも、椎名はなぜかその夜、モデルガンを手に書店の裏口に立ってしまう。物語は現在の椎名視点と、二年前のペットショップ店員・琴美の視点が交互に描かれる構成で進む。琴美は市内を騒がせるペット連続被害事件に巻き込まれ、ブータン人留学生のドルジとともに危険な状況へと追い込まれていく。二つの時間軸は断片的に描かれながら、やがて一点へと収束し、隠されていた真実が鮮やかに浮かび上がる。「駄洒落に似たような軽快なセンスの良い言葉達が飛び出して踊り狂っている様」と評される伊坂節全開の会話劇と、精緻に張り巡らされた伏線、そして切なさを切なく描かない独特の余韻。第二十五回吉川英治文学新人賞を受賞した、著者の初期代表作である。

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絶賛6,527
好評7,393
普通6,180
不評713
酷評205

TOTAL 21,018 reviews

6陽気なギャングが地球を回す

陽気なギャングが地球を回す

2003年刊行

14,933pt

TOTAL SCORE

嘘を見抜く名人、演説の達人、天才スリ師、そして秒単位まで正確な体内時計を持つ女性。この四人が組めば、銀行強盗は百発百中のはずだった。しかし、せっかく手に入れた四千万円を、よりによって逃走中に別の犯罪者グループに横取りされてしまう。奪われた「売上」を取り返すべく動き出した四人だったが、仲間の息子に不穏な影が忍び寄り、さらには遺体まで出現する事態に発展する。デビュー三作目にして著者ブームの火付け役となった、都会派クライムエンターテインメントの傑作。「ロマンはどこだ」を信条とする彼らは、なるべく誰も傷つけないという美学を貫きながら軽妙な会話を繰り広げ、読む者を思わず応援したくなる空気に引き込んでいく。伏線は随所に散りばめられており、終盤に向けて鮮やかに回収される爽快感は格別。「なんて陽気な犯罪者たち」という読者の声が象徴するように、物騒な設定とは裏腹に読後感は清々しく、一気読み必至の仕上がりとなっている。

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絶賛6,054
好評6,835
普通6,107
不評522
酷評171

TOTAL 19,689 reviews

7オーデュボンの祈り

オーデュボンの祈り

2000年刊行

14,340pt

TOTAL SCORE

コンビニ強盗に失敗した男が気づくと、江戸以来外界から遮断された孤島に迷い込んでいた。そこは、嘘しか言わない元画家、殺人を島の掟として許された男、そして人語を操り未来を見通すカカシが存在する、常識の通じない世界だった。ところが翌朝、そのカカシがバラバラにされて発見される。未来がわかるはずの存在が、なぜ自らの最期を阻止できなかったのか。この一点が、物語全体を貫く核心的な謎となる。序盤はその異色の島の空気にただ戸惑うが、読み進めるほど各キャラクターの想いが見え隠れし、散りばめられた伏線が終盤に怒涛のスピードで回収される快感は圧巻だ。ファンタジーとミステリーが絶妙に溶け合い、読者レビューにあるように、まさに「バラバラな謎が鮮やかにはまっていく」体験ができる。デビュー作でありながら、洒脱な会話センス、緻密な構成、そして人物への深い眼差しはすでに完成されている。第五回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞した伝説のデビュー作だ。

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絶賛6,032
好評6,701
普通6,666
不評893
酷評233

TOTAL 20,525 reviews

8グラスホッパー

グラスホッパー

2004年刊行

14,321pt

TOTAL SCORE

妻を理不尽に失った元教師・鈴木が、復讐を胸に秘めながら裏社会の組織へと潜り込むところから物語は幕を開けます。ところが、標的はあっけなく謎の人物によって先に命を奪われてしまいます。その正体は「押し屋」と呼ばれる殺し屋。鈴木が後を追い始めると、自殺専門の殺し屋・鯨、ナイフの天才・蝉もそれぞれの思惑を抱えて同じ標的へと近づいていきます。三者三様の視点が交互に切り替わりながら、二日間という短い時間軸の中で物語は加速していきます。「昆虫も人間も、密集して暮らしていれば凶暴になる」という台詞が示すように、本作の根底には都市に生きる人間への鋭い問いかけが流れています。緊張感みなぎる展開の中にも、亡き妻への温かな記憶や、殺し屋たちが見せる意外な人間味が絶妙に織り交ぜられており、「ページを捲る手が止まらない」と多くの読者を虜にしてきた作品です。そして最終章に待ち受けるのは、一筋縄ではいかない着地点。続く殺し屋シリーズへの扉を開く、原点にして必読の一冊です。

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絶賛6,004
好評9,114
普通10,071
不評1,526
酷評410

TOTAL 27,125 reviews

9AX

AX

2017年刊行

14,179pt

TOTAL SCORE

超一流の殺し屋でありながら、家では妻に頭が上がらない恐妻家。それが本作の主人公、「兜」だ。文房具メーカーの営業マンという顔を持ちながら、裏では依頼をこなし続ける彼は、息子が生まれた頃から引退を夢見ている。しかし足を洗うには資金が必要で、仕方なく仕事を続ける日々。「最強の殺し屋は恐妻家」というキャッチフレーズが示す通り、ターゲットを手にかけることより妻の機嫌を損ねることを恐れる兜の姿は、笑いと共感を誘う。しかし物語は中盤、衝撃の展開を迎え、後半は息子・克巳の視点へとシフト。父の死の真相を追う克巳の姿を通じて、「蟷螂の斧」という言葉に込められた家族愛の意味が明かされていく。読者からは「極上の家族小説」「最後の一ページで涙が溢れた」という声が相次ぐ本作は、殺し屋シリーズの新たな切り口となった、驚愕と感涙の連作集だ。

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絶賛5,382
好評4,518
普通1,734
不評230
酷評126

TOTAL 11,990 reviews

10チルドレン

チルドレン

2004年刊行

14,016pt

TOTAL SCORE

独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースに引き込む、なぜか憎めない男、陣内。彼を中心に、家庭裁判所調査官としての日々や、学生時代の出来事を描いた五つの物語が展開される連作短編集だ。一見いい加減で突拍子もない陣内の言動は、周囲を振り回し続けるが、その根底には「大人が格好良ければ、子供はぐれねえんだよ」という熱い信念が宿っている。ばかばかしくて恰好よく、読者レビューには「読むといつも胸の中が熱くなる」との声も多い。五つの物語はそれぞれ独立しているように見えて、最後に一つへと収束したとき、予想もしない奇跡が降り注ぐ構成は、まさに短編集のふりをした長編小説と言えるだろう。信じること、優しいこと、怒ること、それが報いられた瞬間の輝きを描いた、ファニーで心温まる傑作だ。

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絶賛5,182
好評6,384
普通5,759
不評500
酷評99

TOTAL 17,924 reviews

11逆ソクラテス

逆ソクラテス

2020年刊行

14,007pt

TOTAL SCORE

「敵は、先入観だよ」という言葉から幕を開ける、全5編の短編集。主人公はすべて小学生でありながら、描かれるテーマは大人の社会にも深く突き刺さる。カンニングから始まる奇策、くじで選ばれた運動音痴のリレー選手、負けたバスケット部の5人が後に迎える意外な再会。「元気で勇敢なヒーロータイプじゃない」子どもたちが、したたかな戦略で先入観や決めつけをひっくり返していく。読者が口をそろえて挙げる言葉は「僕はそうは思わない」。この一言が、物語全体を貫く静かな反旗だ。短編ながら各編はゆるやかにつながり、最終話では思いがけない着地点へと導かれる。柴田錬三郎賞受賞、本屋大賞第4位の連作短編集。

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絶賛5,317
好評4,929
普通2,452
不評389
酷評87

TOTAL 13,174 reviews

12砂漠

砂漠

2005年刊行

13,384pt

TOTAL SCORE

仙台の大学に入学した、何事にも冷めた青年・北村。彼が出会ったのは、少し軽薄な鳥井、不思議な力を持つ南、とびきり美人の東堂、そして極端に熱くまっすぐな西嶋の四人だった。麻雀に合コン、ボウリング、さらには不穏な犯罪者との遭遇まで、まばたきするように過ぎゆく日々の中で、五人の絆は少しずつ深まっていく。社会という砂漠に囲まれた、オアシスのような学生時代。一瞬で過ぎる日常は、光と痛みと、小さな奇跡で出来ていた。青臭いセリフが心に残る、明日の自分が愛おしくなる一生モノの青春長編小説。

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絶賛5,096
好評4,852
普通2,984
不評537
酷評119

TOTAL 13,588 reviews

13ラッシュライフ

ラッシュライフ

2002年刊行

12,746pt

TOTAL SCORE

泥棒を生業とする男、神に憧れる青年、再婚を企む女性カウンセラー、老いた野良犬を拾う無職の男。一見まったく無関係な五つの物語が、仙台を舞台に静かに並走する。読み進めるうちに感じる違和感の正体は、巧みにずらされた時間軸と、至る所に散りばめられた伏線の数々。まるで騙し絵のように、終盤になって突如としてすべての点が線へと繋がり始める構造は圧巻の一言。機知に富んだ会話と洗練されたユーモア、そして人生の皮肉が絶妙に絡み合い、殺伐とした展開の中にも不思議な温かさが宿る。人生については誰もがアマチュアなんだよという言葉が、静かに胸に刺さる。豊潤な騙し絵のごとき現代の寓話。

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絶賛4,459
好評5,959
普通6,605
不評677
酷評151

TOTAL 17,851 reviews

14陽気なギャングの日常と襲撃

陽気なギャングの日常と襲撃

2006年刊行

11,229pt

TOTAL SCORE

嘘を見抜く名人、演説の達人、精確な体内時計の持ち主、そして天才スリ師。個性豊かな4人の天才強盗が、それぞれ奇妙な事件に単独で巻き込まれるところから物語は始まります。一見バラバラに見える4つのエピソードが、やがて華麗な銀行襲撃と社長令嬢誘拐事件へと鮮やかに収斂していく構成は圧巻です。「銀行強盗に憧れたのは初めてだ」と読者に言わしめるほど、4人の会話はウィットとユーモアに溢れ、テンポよく読み進めてしまいます。悪いことをしているはずなのに、なぜか人助けになってしまう彼らの陽気な奮闘は、まるでスタイリッシュな映画を観ているような爽快感。絶品の伏線と軽快な会話が織りなす、知的で小粋なサスペンスです。

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絶賛3,249
好評4,420
普通3,691
不評349
酷評52

TOTAL 11,761 reviews

15アイネクライネナハトムジーク

アイネクライネナハトムジーク

2014年刊行

11,229pt

TOTAL SCORE

情けなくも愛おしい人々が、日常のふとした瞬間に奇跡のような出会いを重ねていく連作短編集。妻に出て行かれたサラリーマン、声だけに恋した美容師、元いじめっ子と再会したOLなど、不器用に生きる登場人物たちが織りなす物語は、短編でありながら互いにゆるやかに絡み合い、「あの時のあの人がここに」という驚きを何度も与えてくれる。時系列が過去と現在を行き来しながら、点と点がやがて線として繋がっていく構成は、まるで星座を描くような鮮やかさ。最終篇では、それまでの伏線が見事に収束し、登場人物たちの人生が一つの輝きを放つ。ヒーローのいない、ありふれた日常の中にこそ、人の縁と小さな奇跡が宿ることを静かに教えてくれる作品。

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絶賛3,446
好評4,611
普通2,872
不評470
酷評133

TOTAL 11,532 reviews

16終末のフール

終末のフール

2006年刊行

10,366pt

TOTAL SCORE

8年後に小惑星が地球に衝突し、人類が滅亡する。その予告から5年が過ぎた仙台の団地を舞台に、残り3年を生きる人々の姿を描いた連作短編集。息子の自殺に責任を感じる父親、子供を産むかどうか悩む夫婦、妹を手にかけた男を追う兄弟、終末の世でも黙々と練習を続けるボクサー。混乱と喪失を乗り越えた彼らは、それぞれの方法で残された時間と向き合う。作中に刻まれた言葉、「明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか。」は読む者の胸に深く刺さる。滅びゆく世界を描きながらも、そこに漂うのは絶望ではなく、どこかユーモラスで温かな生の輝きだ。終末という極限状況を通じて、今日を生きることの意味を静かに問いかける作品。

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絶賛2,999
好評5,502
普通6,331
不評969
酷評207

TOTAL 16,008 reviews

17モダンタイムス

モダンタイムス

2008年刊行

10,288pt

TOTAL SCORE

恐妻家のシステムエンジニア・渡辺拓海が請け負ったのは、ある出会い系サイトの仕様変更。しかしプログラムの一部は暗号化され、前任者は失踪中。解析を進めた同僚や上司が次々と不幸に見舞われ、彼らに共通するのはある特定のキーワードを同時に検索していたという事実だった。「検索から、監視が始まる」という言葉が示す通り、物語は巨大な国家システムの闇へと踏み込んでいく。前作・魔王から五十年後の世界を舞台に、個人はシステムの歯車に過ぎないのかという問いが突きつけられる。「世の中はシステムでできていて、誰もがそのひとつの部品でしかない」という諦観と、それでも自らの生き方を選び取ろうとする人間の姿が力強く描かれる長編エンターテインメント。

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絶賛2,716
好評5,743
普通4,827
不評832
酷評155

TOTAL 14,273 reviews

18777

777

2023年刊行

10,202pt

TOTAL SCORE

通称「天道虫」と呼ばれる、やることなすことツキに見放された殺し屋・七尾。彼が請け負ったのは、高級ホテルの一室にプレゼントを届けるだけの、「簡単かつ安全な仕事」のはずだった。しかし同じホテルには、驚異的な記憶力を持つ女性・紙野結花が身を潜めており、彼女を狙う裏社会の人間たちが次々と集結してくる。吹き矢を使う六人組、個性的なコンビの業者たち、そして謎めいた依頼人。点として散らばっていた人物たちが、一つのホテルという密室の中で絡み合い、物語は怒涛の展開へと加速していく。「逃げても逃げても出口に辿り着けない」焦燥感と、「そう来たか」と唸らせる伏線回収。「他人と比べた時点で不幸は始まる」という言葉が静かに響く、スピード感と人間味が共存するエンターテインメント小説の到達点。

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絶賛2,771
好評2,055
普通776
不評84
酷評42

TOTAL 5,728 reviews

19オー!ファーザー

オー!ファーザー

2010年刊行

9,278pt

TOTAL SCORE

「父親が4人いる」という、現実ではまずありえない設定から物語は幕を開ける。ギャンブル好き、女好き、スポーツ万能、博学冷静と、てんでバラバラな個性を持つ4人の父が、一人の息子を溺愛しながら同じ屋根の下で暮らしている。主人公の高校生・由紀夫は、その4人から実践的な知恵と愛情をたっぷり注がれながら育ってきた。ところがある日、些細な出来事をきっかけに次々と事件へ巻き込まれていく。知事選挙、不登校の野球部員、盗まれた鞄と謎の遺体。スケールが増すにつれ、ついには由紀夫自身の命さえも脅かされる事態へ発展する。さりげなく散りばめられた伏線が、ラストで鮮やかに一本の線へと収束する展開は圧巻で、「父親たちの個性を生かした事件解決はお約束」と読者も舌を巻く。笑いあり、緊張あり、そして深い家族愛がじんわりと胸に染みる痛快長編。

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絶賛2,213
好評3,499
普通2,057
不評324
酷評66

TOTAL 8,159 reviews

20死神の浮力

死神の浮力

2013年刊行

8,642pt

TOTAL SCORE

愛娘を何者かに手にかけられた山野辺夫妻は、裁判で無罪となった凶悪な犯人への復讐を決意する。そこへ突然現れた謎の男・千葉。彼の正体は、人間の死の可否を判定する死神だった。飄々としてどこかズレた千葉と夫妻が行動を共にするうち、想像を絶する罠が次々と牙をむく。重く張り詰めた展開の中、千葉の時代錯誤な発言や噛み合わない会話が絶妙な緩和剤となり、読む手が止まらない。死に対峙した人間の弱さと強さを浮き彫りにしながら、終盤に向けて怒涛の勢いで回収される伏線と爽快な解放感は圧巻。死というテーマを軽やかに照らす傑作長編。

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絶賛1,921
好評2,774
普通1,573
不評214
酷評50

TOTAL 6,532 reviews

21フーガはユーガ

フーガはユーガ

2018年刊行

8,508pt

TOTAL SCORE

仙台のファミレスで、一人の男に語り出す主人公・優我。双子の弟・風我のこと、暴力が日常だった子供時代のこと、そして二人だけの誕生日に起きる不思議な現象「アレ」のこと。僕たちは双子で、僕たちは不運で、だけど僕たちは、手強い。二人の兄弟に与えられた特殊な能力は、使い所が分からないへんてこりんなものでしかなかった。しかし辛く苦しい現実の中で、その力はやがて邪悪な存在への抗いへと姿を変えていく。前半の重苦しい展開から一転、後半は怒涛の伏線回収が待ち受ける。切なさと温かさが交差する、闘いと再生の物語。

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絶賛1,932
好評2,968
普通2,064
不評291
酷評85

TOTAL 7,340 reviews

22ホワイトラビット

ホワイトラビット

2017年刊行

8,321pt

TOTAL SCORE

仙台の住宅街で発生した人質立てこもり事件、通称「白兎事件」。誘拐ビジネスに関わる男が愛する妻を奪われ、取引相手を探す中で追い詰められ、ある一戸建てに籠城する。被害者となった母子にも隠された秘密があり、そこへ飄々とした泥棒まで絡みついて事態は混迷を極める。オリオン座の神秘を語る男、出動する特殊部隊、複数の視点が目まぐるしく交差する中、読者だけが事件の全貌を俯瞰できる構造になっている。序盤はバラバラに散りばめられたピースが、後半になるにつれ鮮やかに噛み合い、どんでん返しの連続で息をつかせない。「罪を犯したことなんてない、と言い切れる人間はむしろ、嘘だ」という言葉が胸に刺さる、巧みな仕掛けと軽快なテンポが光る籠城ミステリーの傑作。

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絶賛1,907
好評2,795
普通1,883
不評298
酷評94

TOTAL 6,977 reviews

23フィッシュストーリー

フィッシュストーリー

2007年刊行

8,199pt

TOTAL SCORE

売れないロックバンドが最後のレコーディングで叫んだ言葉が、時空を超えて奇跡を呼び起こす表題作をはじめ、個性豊かな中編四作を収録した作品集。タイトルからは内容がまったく想像できない、まさに"伊坂ワールド"全開の一冊。泥棒兼探偵という異色の副業を持つ黒澤が活躍する「サクリファイス」と「ポテチ」では、生贄の風習が残る村の秘密や、塩味とコンソメ味のポテチが意外な伏線として機能するなど、ユーモラスな会話の裏に緻密な仕掛けが施されている。登場人物たちの軽妙な掛け合いに思わず笑いながらも、善意の連鎖がどこか遠くで誰かを救うという温かなテーマが全編を貫き、読後には爽快な余韻が残る。

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絶賛1,651
好評3,712
普通4,284
不評552
酷評83

TOTAL 10,282 reviews

24陽気なギャングは三つ数えろ

陽気なギャングは三つ数えろ

2015年刊行

7,984pt

TOTAL SCORE

嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。個性豊かな四人組の銀行強盗が、今回は最凶最悪のピンチに立たされる。天才スリの久遠がひょんなことからハイエナ記者の火尻を救ったことで、ギャングたちの正体が危うくなる。直後から当たり屋や痴漢冤罪など、身辺にトラブルが頻発。蛇蝎のごとき強敵の不気味な連続攻撃で、人間嘘発見器の成瀬ら面々は断崖に追い詰められていく。終始ハラハラするのに、ニヤニヤもし続けてしまうという不思議。そして全く先が読めない展開に毎回脱帽。散りばめられた伏線の回収と軽妙な掛け合いが魅力のシリーズ第三弾。果たして四人組は絶体絶命のカウントダウンを乗り越えられるのか。

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絶賛1,664
好評1,890
普通975
不評114
酷評25

TOTAL 4,668 reviews

25残り全部バケーション

残り全部バケーション

2012年刊行

7,975pt

TOTAL SCORE

当たり屋や強請りで生計を立てる、あくどい裏稼業コンビの岡田と溝口。足を洗いたい岡田に先輩の溝口が課した条件は、デタラメに打った携帯番号の相手と友達になること。繋がった相手は離婚寸前の家族で、岡田は解散間際の一家とドライブをすることになる。5つの短編が緩やかに絡み合い、時間軸を行き来しながら一本の長編へと収束していく連作集。やっていることは褒められたものではないのに、どうしても憎めないチャーミングな悪党たち。軽妙な会話とユーモアの裏に、離婚や虐待、拉致といった重い現実が潜み、予想もつかない方法で物事が動いていく。パズルのピースがはまる音が聞こえてくるような構成と、伏線が静かに回収されていく快感が特徴の作品。

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絶賛1,565
好評2,748
普通1,607
不評202
酷評56

TOTAL 6,178 reviews

26ガソリン生活

ガソリン生活

2013年刊行

7,658pt

TOTAL SCORE

語り手はなんと、望月家の愛車である緑色のデミオ。のんきな長男と聡明な弟のでこぼこ兄弟が、ドライブ中に偶然乗せた女優が翌日命を落とし、一家はいじめや恐喝など次々と謎とトラブルに巻き込まれていく。車たちは人間の言葉を理解しながら、車同士でネットワークをつなぎ情報を交わし合う独自の世界が展開され、まるで現代版の吾輩は猫であるとも評される唯一無二の設定が読者を魅了する。思わずワイパーが動くほどの驚きと笑い、そして細部まで回収される緻密な伏線が積み重なり、清々しい読後感とともに愛車への愛着が深まる、チャーミングなオフビートミステリー。

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絶賛1,625
好評1,866
普通1,184
不評162
酷評49

TOTAL 4,886 reviews

27サブマリン

サブマリン

2016年刊行

7,578pt

TOTAL SCORE

家庭裁判所の調査官、陣内と武藤が向き合うのは、罪を犯した少年たちの「本音」だ。無免許運転で人を死なせてしまった19歳の少年、ネット上の犯行予告の真偽を見抜けると豪語する15歳のハッカー少年。報道される事件の姿と、その裏に潜む実情は、往々にして異なる。一見いい加減でがさつな上司・陣内は、しかし誰よりも少年たちの深奥へと潜っていく。加害者であり、同時に被害者でもある少年たちの背景が徐々に明かされるにつれ、罪と罰の答えはますます霧の中へと沈んでいく。それでも、読み終えた瞬間、今よりも世界が輝いてみえると言わしめる物語がここにある。どんなに孤独な魂にも、光は注ぐ。

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絶賛1,461
好評1,844
普通953
不評97
酷評24

TOTAL 4,379 reviews

28魔王

魔王

2005年刊行

7,238pt

TOTAL SCORE

念じた言葉を相手に口にさせる、奇妙な能力に気づいた会社員の安藤。彼は「腹話術」と名付けたその力を携えて、大衆を惹きつけるカリスマ政治家へと近づいていく。群集心理の暴走に危機感を覚えた兄は、命が危険にさらされても立ち向かおうとする。そして兄の五年後を描いた後編では、特殊な能力に目覚めた弟が、静かに世の流れへの抵抗を試みる。ひたひたと忍び寄る不穏と、青空を見上げる清々しさが共存する物語。流されるままに向かう先に、本当に望む世界はあるのか。考えろ、考えろ、と問いかけてくる二篇の連作です。

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絶賛1,740
好評3,962
普通6,503
不評1,390
酷評303

TOTAL 13,898 reviews

29ペッパーズ・ゴースト

ペッパーズ・ゴースト

2021年刊行

7,087pt

TOTAL SCORE

他人の飛沫を浴びると、その人物の明日が少しだけ観える。そんな不思議な能力を持つ中学の国語教師・檀が主人公。受け持ちの生徒から渡された小説原稿には、猫を愛する奇妙な二人組ネコジゴハンターが活躍していた。しかしやがて、その架空の物語と現実が不思議な形でリンクし始める。「現実と小説の世界が混じり合い、しかも読者の視点を意識させられる」という読者の声が示す通り、二層構造の物語が加速しながら融合していく展開は圧巻。ニーチェの思想を軸に、理不尽な運命に抗う人間たちの姿を、軽妙な会話と鮮やかな伏線回収で描いた、作家生活二十年超の集大成的エンターテインメント作品。

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絶賛1,458
好評2,036
普通1,558
不評274
酷評73

TOTAL 5,399 reviews

30バイバイ、ブラックバード

バイバイ、ブラックバード

2010年刊行

7,051pt

TOTAL SCORE

謎の組織に連行される前に、五股をかけていた恋人たちへ別れを告げたい。そんな切実な願いを持つ主人公・星野一彦の見張り役として現れたのが、常識も愛想も辞書から黒く塗り潰した粗暴な巨漢女性・繭美。凸凹な二人が五人の女性を順に訪ね歩く、おかしみに彩られた連作短編集。五股男なのにどこか憎めない星野と、圧倒的な存在感で場の空気を歪める繭美の奇妙な掛け合いが笑いを誘いながらも、回を重ねるごとに深まる二人の絆が読者を引き込む。太宰治の絶筆をモチーフに生まれた本作は、別れの物語でありながら重さを感じさせない。謎めいたバスの行方と、パンをめぐる伏線が最終話で静かに結実する。

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絶賛1,379
好評2,800
普通2,405
不評486
酷評95

TOTAL 7,165 reviews

31クジラアタマの王様

クジラアタマの王様

2019年刊行

6,501pt

TOTAL SCORE

製菓会社の広報部員として働く岸は、商品への異物混入クレームを引き継いだことをきっかけに、悪意ある非難や罵倒にさらされ続ける。そんな日常の傍らで、彼は記憶の片隅にぼんやりと残る奇妙な夢を見ていた。自分が何かと戦っているような、そんな夢を。やがて一人の議員が現れ、岸に告げる。夢の中での戦いの勝敗が、現実世界の出来事に影響を及ぼしていると。製菓会社員、議員、人気アイドルという接点のない三人が共有する不思議な夢の世界。そこにはハシビロコウ、すなわちクジラアタマの王様と呼ばれる謎の存在が導く戦いがあった。現実と夢が交差する独自の構成に加え、吹き出しのない漫画パートが織り込まれた実験的な語り口も特徴的で、伊坂ワールドの新たな魅力を放つ一作。

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絶賛1,328
好評1,867
普通1,671
不評337
酷評92

TOTAL 5,295 reviews

32火星に住むつもりかい?

火星に住むつもりかい?

2015年刊行

5,174pt

TOTAL SCORE

安全地区に指定された仙台を舞台に、住民の監視と密告によって「危険人物」とされた者が衆人環視のもとで命を奪われていく、恐怖政治の世界が描かれる。暴走する権力に対し、全身黒ずくめの謎めいた正義の味方がただひとり立ち向かう。タイトルからは想像もつかないようなディストピア的世界観でありながら、随所にユーモアとアイロニーが散りばめられた、まさに伊坂節炸裂の物語。緻密に張り巡らされた伏線が終盤に一気に回収され、まさかの展開が読者を驚かせる。この状況で生き抜くか、もしくは火星にでも行け、という究極の二択が突きつけるものとは何か。

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絶賛798
好評1,401
普通1,223
不評238
酷評63

TOTAL 3,723 reviews

33シーソーモンスター

シーソーモンスター

2019年刊行

4,995pt

TOTAL SCORE

バブルに浮かれる昭和後期、北山家では嫁と姑の壮絶な戦いが日々繰り広げられていた。しかしこの二人、ただ者ではない。「我が家の嫁姑の争いは、米ソ冷戦よりも恐ろしい」と称されるほどの熾烈なバトルの裏に、やがて驚くべき素顔が明かされていく。一方、舞台を2050年の近未来へ移した第二篇では、天才エンジニアが遺した一通の手紙を握った配達人が、AIの暴走という巨大な陰謀に飲み込まれていく。記憶すら書き換えられかねない監視社会の恐怖と、因縁の相手との逃走劇がスピード感たっぷりに描かれる。時代を超えた二つの物語は、やがて鮮やかに交差し、人類の対立と進化という壮大なテーマへとたどり着く。

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絶賛579
好評1,351
普通1,073
不評133
酷評19

TOTAL 3,155 reviews

34キャプテンサンダーボルト

キャプテンサンダーボルト

2014年刊行

4,976pt

TOTAL SCORE

人生どん底の二人が、謎と陰謀の渦に巻き込まれていく、ノンストップ・エンターテインメント大作。借金まみれの相葉は、ひょんなことからテロリストに命を狙われる羽目に。逃亡の末、小学校の野球仲間・井ノ原と再会し、二人の決死の逃避行が幕を開ける。戦後に流行した謎の感染症、東京大空襲の夜に蔵王へ墜落したB29、公開直前に封印された特撮映画。複数の謎が複雑に絡み合い、やがて一つの巨大な真実へと収束していく。まるで少年漫画のような疾走感と、ちりばめられた伏線が見事に回収される快感。どん底からの逆転はあるのか。少年時代の思い出を胸に、平凡な二人が世界を救うために命をかける。

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絶賛658
好評1,321
普通895
不評141
酷評55

TOTAL 3,070 reviews

35さよならジャバウォック

さよならジャバウォック

2025年刊行

4,948pt

TOTAL SCORE

夫を手にかけてしまった専業主婦の量子。途方に暮れる彼女の前に、大学時代の後輩が謎めいた言葉とともに現れる。ミステリーの緊張感で幕を開けながら、物語はSFとファンタジーが交差する予測不能な世界へと読者を引き込んでいく。脳に取り憑く目に見えない存在ジャバウォック、遊び心あふれる登場人物たちの名前、量子と音楽マネージャー斗真の二つの視点が絡み合い、伏線が鮮やかに回収される終盤は圧巻。作中に響く言葉、他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる、は読後も長く心に残る。荒唐無稽な展開の裏に、人間の本質への鋭い問いかけを忍ばせた、まさに伊坂ワールド全開の一冊。

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絶賛860
好評1,303
普通1,327
不評334
酷評82

TOTAL 3,906 reviews

36I LOVE YOU

I LOVE YOU

2005年刊行

4,200pt

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恋の始まりに、終わりに、あるいはその狭間に。6人の男性作家たちがそれぞれの筆で紡ぐ、6つの形の愛のかたちを集めたアンソロジーです。甘すぎず、けれどどこかロマンチック、そんな男性目線ならではの恋愛観が一冊に詰まっています。 カナダで行方不明になった姉の元恋人たちが、偶然にも動物園へと集まっていく「透明ポーラーベア」は、伊坂ワールド全開の仕掛けが心地よく、読者からは「これぞ伊坂さん」と絶大な支持を集めています。幼なじみが恋人へと変わる瞬間のときめきを描く「魔法のボタン」、嘘から始まる甘酸っぱい恋の行方を追う「百瀬、こっちを向いて」、そして離別を前にした夫婦の最後の夜を香りの記憶とともに描く「Sidewalk Talk」は、読者から「傑作」「他をぶっちぎっている」と称されるほどの余韻を残します。 「とれたての果物を齧り取ったみたいだ」とあるレビューが表現するように、それぞれの物語は新鮮な感情をまっすぐに届けてきます。恋の喜びも切なさも、全部ここにあります。

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絶賛451
好評910
普通1,575
不評146
酷評23

TOTAL 3,105 reviews

37夜の国のクーパー

夜の国のクーパー

2012年刊行

4,190pt

TOTAL SCORE

気づいたら見知らぬ草むらで蔓に縛られ、胸の上に座った灰色の猫に話しかけられる。驚きが頭を突き抜けるような冒頭から、物語は一気に不思議な世界へと読者を引き込む。猫のトムが語るのは、戦争に敗れた小さな国の話。占領軍が町を支配し、住民たちが固定観念に縛られる様子を、猫という独特の視点がシュールかつ鋭く映し出す。そして物語の核心に迫るキーワード、クーパーの伝説が静かに姿を現す。著者自身が「もっとも本格ミステリー度が高い自信作」と断言するだけあり、丁寧に張り巡らされた伏線が終盤で一気に回収される構成は圧巻。猫と鼠の関係が示す信頼と本能の葛藤、国家の嘘と真実、そして世界の秘密とは何か。ジャンル分け不要とも評される、唯一無二の読書体験が待っている。

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絶賛497
好評1,387
普通1,514
不評348
酷評60

TOTAL 3,806 reviews

38マイクロスパイ・アンサンブル

マイクロスパイ・アンサンブル

2022年刊行

4,010pt

TOTAL SCORE

失恋したばかりの社会人一年生、どこにも居場所がないいじめられっ子、いつも謝ってばかりの頼りない上司。一見すると何も特別でない彼らの日常が、猪苗代湖という場所を軸に、異なる二つの世界をそっと結びつけていく。残業中のオフィスで、事故現場で、フェス会場で、知らないうちに誰かを助け、誰かに助けられる奇跡が静かに重なっていく。バラバラだったピースが繋がるアンサンブル感が心地よく、ありえない偶然なのに、どこか日常と地続きに感じられる不思議な感覚が魅力だ。今見えている世界が全てではないと気づかせてくれる、優しさと驚きに満ちた現代版おとぎ話。

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絶賛722
好評1,221
普通1,772
不評495
酷評151

TOTAL 4,361 reviews

39首折り男のための協奏曲

首折り男のための協奏曲

2014年刊行

3,914pt

TOTAL SCORE

謎の殺し屋「首折り男」と、飄々とした泥棒・黒澤。一見無関係に見える二人の存在が、七つの物語を静かに、しかし確かに結びつけていく。老夫婦の疑念、いじめに苦しむ少年への思わぬ救い、笑いと涙が入り混じる合コンの夜。「胸元えぐる豪速球から消える魔球まで」、各編は驚嘆、恐怖、哀愁、ユーモアと、まるで異なる表情を見せる。悪意を振るう者には天罰が下り、絶望の淵にいる者には神がそっと手を差し伸べる。どこかでつながり、どこかでずれていくその感覚は、まさに「協奏曲」と呼ぶにふさわしい。技巧と遊び心が奇跡的に融合した、贅沢すぎる一冊。

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絶賛485
好評1,283
普通1,689
不評364
酷評97

TOTAL 3,918 reviews

40クリスマスを探偵と

クリスマスを探偵と

2010年刊行

3,556pt

TOTAL SCORE

ドイツの童話のような街、ローテンブルク。クリスマスの夜、浮気調査の仕事中に謎の男サンドラと出会った探偵カール。会話を重ねるうちに、カールが抱え続けてきた子ども時代の苦いクリスマスの記憶が、少しずつ違う色に染まり始める。サンタクロースはいるのか、いないのか。大人になった私たちが忘れかけていた問いを、軽妙な会話と巧みな構成で問い直す作品。「見方を変えれば気持ちも変わる」というメッセージが、読後じんわりと胸に広がる。探偵、親子愛、どんでん返しといった著者おなじみのエッセンスが凝縮された、著者の創作の原点とも言える一篇。フランスの気鋭画家による叙情的な挿絵も、聖夜の空気を鮮やかに彩る。

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絶賛407
好評479
普通461
不評76
酷評20

TOTAL 1,443 reviews

41パズルと天気

パズルと天気

2025年刊行

3,430pt

TOTAL SCORE

「頑張ればどうにかなるパズルと、努力ではどうにもならない天気」。この対比が全編を貫くテーマとなる、全5編の短編集。マッチングアプリでしか会えない名探偵、竹の中に混入したかぐや姫、行方不明の姉の元恋人との再会、昔話の名犬たちによる因縁の対決、そして結婚式で持ちかけられた奇妙な依頼。伊坂ワールド特有の軽妙な会話劇とユーモア、そして短編ながらもしっかりと機能する伏線回収が随所に光る。各話の登場人物がさりげなく交差する仕掛けもあり、読むほどに深みが増す構成となっている。書かれた年代はバラバラながら、統一感ある読後感が心地よい、幸せな気分になれる一冊。

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絶賛305
好評794
普通796
不評138
酷評24

TOTAL 2,057 reviews

42仙台ぐらし

仙台ぐらし

2012年刊行

3,381pt

TOTAL SCORE

仙台に暮らす、ちょっと心配性でちょっと自意識過剰な作家が綴る、笑えて、時に胸が締め付けられるエッセイ集。タクシーが多すぎる、見知らぬ知人が多すぎる、ずうずうしい猫が多すぎる、と日常のおかしな出来事を独特の感性で切り取る前半は、まるで小説のような軽妙な語り口でクスリと笑いを誘う。しかし中盤以降、東日本大震災のエッセイへと移行すると、筆致は一変。途方に暮れながらも絞り出した言葉には、静かな力がある。楽しい話を書きたい、という覚悟から生まれた書き下ろし短編も収録した、素顔の作家に出会える一冊。

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絶賛325
好評659
普通657
不評99
酷評29

TOTAL 1,769 reviews

43ジャイロスコープ

ジャイロスコープ

2015年刊行

2,966pt

TOTAL SCORE

スーパーの駐車場に設けられた小屋で、ひっそりと相談を受ける稲垣さんと、その助手を務める浜田青年。ささいな悩みを真剣に受け止める二人の日常が、思いがけない急展開へと転じる表題作をはじめ、バスジャック事件の「もし、あの時」を問いかける作品、新幹線清掃員たちの誠実な仕事ぶりを描く一編など、七つの物語が収録された短編集。洒脱な会話と軽快な文体はそのままに、実験的な試みや純文学的な色合いを帯びた作品も混在し、ファンには新鮮な驚きをもたらす。書き下ろし短編が、それまでの六編を緩やかにつなぐ締めくくりとして機能しており、揺れながらも軸を保つ独楽のような作品世界が広がっている。

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絶賛280
好評810
普通1,362
不評292
酷評58

TOTAL 2,802 reviews

44PK

PK

2012年刊行

2,901pt

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臆病は伝染する。そして、勇気も伝染する。サッカー選手と政治家の世界が交錯する表題作「PK」、限定的な未来予知能力を持つ青年を描く「超人」、タイムパラドックスと世界の危機を扱う「密使」。얼핏すると独立した三つの物語が、実は巧妙に絡み合い、小さな一つの決断が時代を超えてドミノのように連鎖していく。読者からは「凄い、と声が出てしまった」との声も。一度読んだだけでは全ての仕掛けに気づけないほど緻密に構造が組まれており、再読することで新たな発見が待っている。勇気と臆病が歴史を作るというテーマが三作を静かに貫き、読了後には自分の中にも何かがじんわりと芽生えるような余韻を残す、こだわりとたくらみに満ちた未来三部作。

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絶賛317
好評1,233
普通2,037
不評638
酷評120

TOTAL 4,345 reviews

453652 伊坂幸太郎エッセイ集

3652 伊坂幸太郎エッセイ集

2010年刊行

2,683pt

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「エッセイが得意ではありません」と自ら語る著者が、デビューから15年間にわたってぽつぽつと発表した106編のエッセイを一冊に収めた、初のエッセイ集。愛する小説、映画、音楽への熱い思い、苦手なスピーチにまつわるエピソード、そして憧れのヒーローへの想いが綴られている。小説とは異なる語り口ながら、行間には脈々と流れる独自の思考と、日常を鮮やかに切り取る文体が光る。常にドッグフードをポケットに忍ばせる個性的な父親のエピソードや、奥様との微笑ましいやり取りなど、素顔が垣間見えるエピソードも満載。さらに裏話が盛りだくさんのインタビュー脚注と、幻の掌編2編も収録され、ファンにはたまらない一冊となっている。

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絶賛221
好評429
普通549
不評82
酷評22

TOTAL 1,303 reviews

46楽園の楽園

楽園の楽園

2025年刊行

2,166pt

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大規模停電、強毒性ウィルスの蔓延、飛行機墜落事故が立て続けに発生し、世界は急速に混乱に陥った近未来を舞台にした物語です。すべての原因は謎の人工知能、天軸の暴走と考えられ、その開発者が残したという巨大な樹の絵画、楽園を手掛かりに、五十九彦、三瑚嬢、蝶八隗の選ばれし三人が旅に出ます。西遊記を彷彿とさせる個性豊かな三人の会話は軽妙でありながら、物語の根底には重いテーマが流れています。人はどんなものにも物語があると思い込む、という問いかけが、読後じわじわと響いてきます。短編ながら壮大で、童話のようでいて哲学的、ディストピアかユートピアか問われる、皮肉に満ちた結末が待ち受けています。デビュー二十五周年を記念した書き下ろしに、気鋭アーティストの美しい装画と挿絵が加わり、まさに史上最も美しい一冊との呼び声も納得の仕上がりです。

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絶賛247
好評533
普通987
不評291
酷評78

TOTAL 2,136 reviews

47SOSの猿

SOSの猿

2009年刊行

1,871pt

TOTAL SCORE

一見まったく無関係な二つの物語が、静かに、しかし確実に交差していく。三百億円の損失を招いた株の誤発注事件を追う男と、ひきこもりの青年の悪魔祓いを依頼された男。その二つの話のあいだを、孫悟空が自在に飛び回る。エクソシスト、西遊記、ユング心理学、児童虐待、因果の連鎖。「カオスだ」と評されるほどの要素が渾然一体となりながら、終盤に向けて伏線が回収されていく。問いかけは一貫している。「本当に悪いのは誰か。」答えを知るのは猿か、悪魔か、それとも誰でもないのか。「考えるな感じろスピリットで浸ればきっと楽しめる」と評されるこの作品は、小説という形式そのものへの挑戦でもある。

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絶賛418
好評1,319
普通2,746
不評1,265
酷評338

TOTAL 6,086 reviews

48伊坂幸太郎×斉藤和義 絆のはなし

伊坂幸太郎×斉藤和義 絆のはなし

2007年刊行

1,598pt

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作家とミュージシャン、異なる表現の世界に生きるふたりが、初めて腰を据えて語り合った対談集。一方は斉藤和義の楽曲に影響を受けて小説家への道を決意し、もう一方は伊坂作品から着想を得て楽曲を生み出した。その縁が、後のコラボレーション作品へとつながっていく。対談のほか、ふたりの生い立ちや代表作を振り返る年表、それぞれの創作に影響を与えた作品の紹介、制作環境の紹介、さらには100問アンケートまでを収録。マイペースで飄々としながらも、互いの仕事への深いリスペクトが滲み出る。読み終えると、どちらかの作品をすぐに手に取りたくなる一冊。

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絶賛102
好評127
普通265
不評33
酷評12

TOTAL 539 reviews

49あるキング

あるキング

2009年刊行

1,374pt

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生まれた瞬間から、野球のために存在することを運命づけられた天才打者、山田王求。弱小球団を愛する両親のもと、超人的な才能を育まれた彼の一生が、周囲の人々の目を通して語られます。シェイクスピアの悲劇マクベスを軸に、三人の黒衣の女や緑の獣が物語に怪しい彩りを添え、フェアとファウルという相反する概念が野球と人生の両方に問いを投げかけます。喜劇なのか悲劇なのか、寓話なのか伝記なのか。天才の存在が周囲に何をもたらすのかを描いた群像劇であり、最後の王求自身の言葉が読む者に鳥肌をもたらします。試合は終わるまで終わらない、という清々しい読後感が待っています。

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絶賛452
好評1,207
普通2,581
不評1,341
酷評431

TOTAL 6,012 reviews

50実験4号

実験4号

2008年刊行

1,036pt

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舞台は100年後の地球。温暖化が進み、人類の3分の2が火星へ移住した時代。地球に残ったのは、流行を嫌い、ロックンロールを鳴らし続ける偏屈者たちだった。火星へ旅立ったギタリスト後藤の帰りを、仲間の柴田と角倉はなんとなく待ち続ける。ロックンロールとは何か。意訳すると「どうして俺だけ圏外なんだよ!」と言い放つキャラクターたちのウィットに富む会話が光る。実在のロックバンド、Theピーズの名曲へのリスペクトを込めた、映画監督とのコラボDVDブック。90ページという短さに、伊坂ならではの技巧がぎゅっと詰め込まれた宝箱のような作品。

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絶賛48
好評98
普通227
不評43
酷評10

TOTAL 426 reviews

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