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DATA-DRIVEN NOVEL RANKING

下村敦史

独自に収集した評価データで選ぶ、"本当に愛されている小説"のランキング

PROFILE

京都府出身の小説家・推理作家。1999年に高校を自主退学後、大学入学資格検定を取得するという異色の経歴を持つ。2006年より9年連続で江戸川乱歩賞に挑戦し続け、2014年に5度目の最終候補となった作品「闇に香る嘘」で第60回江戸川乱歩賞を受賞し、小説家デビューを果たした。選考委員からも高い評価を受けたデビュー作は、週刊文春ミステリーベスト10やこのミステリーがすごいなど複数のランキングに上位入賞した。その後も精力的に作品を発表し続け、難民問題や司法をテーマにした社会派ミステリから、同姓同名という設定を活かしたユニークな作品まで幅広いジャンルに取り組んでいる。2021年には「黙過」で第7回徳間文庫大賞を受賞。コンスタントに新作を送り出す多産な作家として知られている。

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ランキング

1闇に香る嘘

闇に香る嘘

2014年刊行

1,440pt

TOTAL SCORE

全盲の主人公、村上和久は、孫の腎臓移植をきっかけに、27年間兄だと信じてきた竜彦が、本当に自分の兄なのか疑念を抱き始めます。竜彦が移植のための検査を頑なに拒む態度に不信感を募らせ、和久は真相を突き止めようと奔走します。中国残留孤児として日本に帰国した兄の過去、視覚を失った和久にとって、見えないことが更なる不安と疑念を掻き立てます。満州での記憶、届く不審な手紙、そして現れる謎の人物。読者は、全盲の主人公の視点を通して、闇の中の手探りのような感覚を味わい、何が真実で何が嘘なのか、翻弄されることでしょう。しかし、物語は単なるミステリーに留まらず、戦争によって引き裂かれた家族の絆、そして人間の愛情と献身を描き出します。ラストには、予想を覆す驚愕の真実が待ち受けており、読後には温かい感動が胸を満たすことでしょう。まさに「絆は血に勝る」というテーマが、読者の心を強く揺さぶる作品です。

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絶賛429
好評736
普通490
不評92
酷評31

TOTAL 1,778 reviews

2同姓同名

同姓同名

2020年刊行

965pt

TOTAL SCORE

日本中を震撼させた女児殺害事件の犯人と同じ名前だったばかりに、人生を狂わされた複数の大山正紀たちの物語です。プロサッカー選手を目指していた高校生の大山正紀は、推薦が取り消しになり、コンビニで働く大山正紀、アニオタの大山正紀など、様々な境遇の大山正紀たちが苦悩を抱えます。SNSでの誹謗中傷やネットリンチといった社会問題にも触れながら、エセ正義の暴走や悪意の矛先について考えさせられるでしょう。同姓同名という設定を活かした大胆なミスリードが仕掛けられており、読者は何度も混乱させられます。伏線が複雑に絡み合い、二転三転する結末は、読者を最後まで飽きさせません。SNSでの誹謗中傷、私刑、エコーチェンバー現象といった現代社会の問題点も浮き彫りになり、安易な正義感を振りかざすことへの警鐘を鳴らしています。読み進めるうちに、どの大山正紀の話なのか分からなくなる巧みな構成で、一気読みが推奨される作品です。

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絶賛288
好評582
普通609
不評111
酷評41

TOTAL 1,631 reviews

3ヴィクトリアン・ホテル

ヴィクトリアン・ホテル

2021年刊行

527pt

TOTAL SCORE

100年の歴史に幕を下ろす超高級ホテル「ヴィクトリアン・ホテル」最後の一夜、様々な人々が集い、それぞれの想いが交錯します。悩み多き女優、人生どん底のスリ、新人賞作家、そして訳あり夫婦。彼らの運命が、ホテルという舞台で織りなす群像劇です。物語は淡々と進むかに思えますが、読み進めるうちに違和感が募り、巧妙に仕掛けられた作者の企みに気づかされます。過去と現在が交錯し、善意と悪意、優しさと残酷さといったテーマが浮かび上がり、読者は物語の深淵に引き込まれるでしょう。SNS時代の表現の難しさや、安易な断罪に対する警鐘も込められており、読み終えた後、もう一度読み返したくなるような、仕掛けとメッセージが詰まった作品です。豪華なホテルを舞台に繰り広げられる人間模様は、読者に「優しさとは何か」を問いかけ、心を揺さぶる感動をもたらします。

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絶賛147
好評344
普通398
不評69
酷評21

TOTAL 979 reviews

4生還者

生還者

2015年刊行

507pt

TOTAL SCORE

ヒマラヤのカンチェンジュンガで発生した雪崩事故で、7名の日本人登山者が巻き込まれました。犠牲者の一人、増田謙一の弟である直志は、兄の遺品からザイルに細工がされていたことに気づき、事故ではなく殺人ではないかと疑念を抱きます。そんな中、兄の登山隊に関わった二人の男、高瀬と東が生還を果たしますが、二人の証言は全く食い違うものでした。高瀬は、加賀谷という人物に助けられたと証言する一方、東は高瀬こそが嘘をついていると主張します。兄の死の真相を突き止めるため、直志は女性記者の八木澤と共に、雪山に隠された謎に挑みます。生存者たちが抱える罪悪感、極限状態での人間の本能、そして山岳ならではのルールが絡み合い、物語は二転三転。読者は、どちらの証言が真実なのか、最後まで目が離せません。山岳という密室で繰り広げられる、緊迫のミステリーです。

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絶賛151
好評258
普通169
不評25
酷評14

TOTAL 617 reviews

5逆転正義

逆転正義

2023年刊行

465pt

TOTAL SCORE

いじめ、売春、覚せい剤、ストーカーなど、様々な社会問題をテーマにしたミステリー短編集です。それぞれの物語は、一見すると明白な正義と悪の構図が、予期せぬ展開によって見事に覆されます。読者は、固定観念を揺さぶられ、何が真実で、何が正義なのか、深く考えさせられるでしょう。「良かれと思った行為は、果たして絶対的に正しいのか?」という問いを投げかけられ、短編ながらも、その衝撃的な結末に驚愕すること間違いありません。特に、刑務所から出所した男性を巡る物語は、罪を償うことの本当の意味を問いかけ、読者の心に深く響くでしょう。先入観を覆し、アッと驚く真相が待ち受けている、まさに「常識がひっくり返る」体験ができる一冊です。

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絶賛131
好評277
普通279
不評42
酷評16

TOTAL 745 reviews

6失踪者

失踪者

2016年刊行

325pt

TOTAL SCORE

10年前、雪山でクレバスに消えた親友・樋口を迎えに、山岳カメラマンの真山はペルーのブランカ山群へと向かいます。しかし、そこで見たものは、歳を取った樋口の遺体でした。なぜ、彼は歳を取っていたのか。10年の間に何があったのか。真山は、樋口の足跡を辿り、謎を解き明かそうとします。男同士の熱い友情、山への情熱、そして、嫉妬と野望が絡み合う人間ドラマが展開されます。読者は、真山とともに、極限状態における人間の本性、友情の尊さ、そして、山に魅せられた者たちの生き様を目撃することになるでしょう。ラストで明かされる真相は、胸を熱くさせずにはいられません。これは、単なるミステリーではなく、孤独と信頼、そして絶望が希望へと変わる物語です。

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絶賛106
好評141
普通116
不評16
酷評6

TOTAL 385 reviews

7黙過

黙過

2018年刊行

310pt

TOTAL SCORE

移植手術、安楽死、動物愛護といった重いテーマを扱った医療ミステリーです。一見独立した短編のように見える各章は、実は緻密に構成されており、最終章ですべてが繋がり、読者を驚愕させます。臓器移植を巡る葛藤、安楽死を願う家族の苦悩、動物愛護団体の過激な主張など、生命の現場で繰り広げられる衝撃的な物語が展開されます。読者は、人の命の尊厳、倫理、そして究極の選択について深く考えさせられるでしょう。ある読者は「人の命や、ヒトとそれ以外の生き物の命に優劣はあるのか」という問いを投げかけ、また別の読者は「命の倫理について考えさせられた」と述べています。緻密な伏線回収と予想を裏切る展開に、読者は最後まで目が離せません。各短編は独立したテーマを持ちながらも、最終的には一つの大きなテーマに収束し、読後には深い感動と脱帽感を覚えるでしょう。

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絶賛93
好評175
普通146
不評21
酷評15

TOTAL 450 reviews

8コープス・ハント

コープス・ハント

2020年刊行

245pt

TOTAL SCORE

8人もの女性を殺害した猟奇殺人犯、浅沼聖悟。死刑判決後、彼は衝撃的な告白をする。「8件のうち1件は自分の犯行ではない」と。事件に疑問を抱く刑事、折笠望美は真相解明に奔走。一方、引きこもりの少年、福本宗太は動画配信仲間と「遺体捜し」へ。2つの物語が交錯する時、驚愕の真実が浮かび上がる。読めば下村敦史さんの術中に嵌る、予測不能のサスペンスミステリー。猟奇殺人犯の告白から始まる物語は、刑事とYouTuber少年たちの視点から展開。一見無関係に見える2つのパートが、構成の妙で繋がり、読者を深淵なる闇へと誘う。事件の真相、犯人の心の闇、そして現代社会が抱える問題に迫る、社会派ミステリー。読後、あなたはきっと、人間の心の奥底にある光と闇について考えさせられるだろう。

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絶賛73
好評132
普通152
不評25
酷評4

TOTAL 386 reviews

9アルテミスの涙

アルテミスの涙

2021年刊行

227pt

TOTAL SCORE

江花病院に入院中の閉じ込め症候群患者、岸部愛華が妊娠していることが判明し、物語は幕を開けます。四肢麻痺で話すこともできない彼女は、どのように妊娠したのか、病院内は騒然となります。産婦人科医の水瀬真理亜は、愛華のまばたきを通して意思疎通を試み、事件の真相に迫ろうとします。しかし、彼女を待ち受けていたのは、予想をはるかに超える真実でした。一見、医療ミステリーとして展開する物語は、人間の尊厳や命の倫理といった重いテーマを深く掘り下げていきます。読者は、愛華の過去や家族との関係、そして彼女が抱える切実な願いを知るにつれ、心を揺さぶられるでしょう。物語が進むにつれて、明らかになる真相は、読者に倫理的なジレンマを突きつけます。正論が人を追い詰めることがある一方で、他者への共感や理解がいかに重要であるかを痛感させられるでしょう。一見ありえないような設定の中で、人間の複雑な感情や社会の矛盾が浮き彫りになり、読後も深く考えさせられる作品です。果たして、愛華が望んだこととは何だったのか、そして、彼女の選択は正しかったのか、読者それぞれの倫理観が試されます。

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絶賛68
好評131
普通143
不評22
酷評9

TOTAL 373 reviews

10全員犯人、だけど被害者、しかも探偵

全員犯人、だけど被害者、しかも探偵

2024年刊行

204pt

TOTAL SCORE

社長室で社長が殺害され、その事件に関わる7人が廃墟に集められます。未亡人、記者、社員、運転手、清掃員、被害者遺族といった面々に対し、密室のスピーカーから「社長を殺した犯人だけを生きて帰す」というデスゲームの開始が告げられます。毒ガスで命を脅かされた7人は、生き残るために自らの罪を告白し始めますが、そこには予想外の展開が待ち受けています。読者は、登場人物たちが繰り広げる自白合戦と、二転三転する証言に翻弄され、物語の真相に迫っていくことになります。タイトルの意味が最後に明らかになる、驚きに満ちたミステリー作品です。

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絶賛91
好評244
普通434
不評140
酷評41

TOTAL 950 reviews

11白医

白医

2021年刊行

190pt

TOTAL SCORE

末期がん患者への安楽死を巡る裁判を通して、命の尊厳と医師の苦悩を描いた医療ミステリーです。患者思いの医師、神崎秀輝は、なぜ安楽死を選んだのか。法廷で沈黙を続ける彼の過去には、ホスピスで起きた3件の不審死が影を落とします。元ボクサーやALSの元女優など、耐えがたい苦痛に苛まれる患者たちの願いと、それに応えようとする医師の葛藤が、重いテーマを深く掘り下げます。安楽死を求める患者と向き合う医師の立場は、死刑囚を絞首台に送る刑務官にも似た苦悩を抱えているのかもしれません。救うべきは患者か、命か。究極の選択を迫られる医師がたどり着いた答えとは。読めばきっと、人が生きること、死ぬことの意味を深く考えさせられるでしょう。

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絶賛45
好評112
普通61
不評4
酷評4

TOTAL 226 reviews

12真実の檻

真実の檻

2016年刊行

168pt

TOTAL SCORE

大学生の石黒洋平は、亡き母の遺品整理中に実父が死刑囚であることを知ります。それは21年前に起きた赤嶺事件と呼ばれる殺人事件の犯人、赤嶺信勝でした。母の死後、初めて会った育ての父、剛に問いただしても、明確な答えは得られません。実父が無実である可能性を信じた洋平は、雑誌記者の夏木涼子と共に事件の真相を追い始めます。警察の隠蔽工作、検察の威信、裁判官の常識といった司法の闇に迫りながら、洋平は事件の真相に近づいていきます。しかし、真実を追求する中で、育ての父の疑惑も浮上し、洋平は苦悩します。彼は、生みの親と育ての親、どちらを選ぶのか。正義とは何か、家族の絆とは何かを問いかけながら、洋平は真実を追い求めます。二転三転する展開の中、彼は驚くべき真相にたどり着き、自らの人生を大きく左右する決断を迫られることになるでしょう。冤罪という重いテーマを扱いながら、親子の愛、司法の矛盾、そして人間の心の葛藤を描いた、読み応えのあるミステリー作品です。

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絶賛35
好評126
普通119
不評20
酷評4

TOTAL 304 reviews

13そして誰かがいなくなる

そして誰かがいなくなる

2024年刊行

149pt

TOTAL SCORE

大雪で閉ざされた洋館で、人気覆面作家の新邸お披露目会が開催されます。招待されたのは作家、編集者、文芸評論家、そして名探偵といった面々です。しかし、「あるベストセラー作品の盗作を告発しようと思う」という言葉が飛び出した直後、覆面作家の断末魔の叫びと共に姿を消します。隠し部屋、暗号、なりすまし、入れ替わりといった要素が複雑に絡み合い、二転三転する展開に読者は翻弄されるでしょう。作者である下村敦史氏が自ら設計した邸宅が舞台となっており、その詳細な描写と写真が、物語に一層のリアリティを与えています。読者はまるで実際に洋館にいるかのような感覚を味わいながら、ミステリーの深淵に引き込まれていくでしょう。ラストには、アッと驚く仕掛けが用意されており、読後にはタイトルの意味が深く心に刻まれるはずです。ミステリー史上最もリアルな「館」で迎える、衝撃のラストに注目です。

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絶賛41
好評124
普通195
不評39
酷評9

TOTAL 408 reviews

14悲願花

悲願花

2018年刊行

145pt

TOTAL SCORE

幼い頃、両親が一家心中を図り、自身だけが生き残った山上幸子。17年後、彼女は過去に決別するため両親の墓を訪れ、そこで雪絵という女性に出会います。雪絵もまた、子供たちと心中を図り生き残った過去を持つ人物でした。幸子は雪絵との出会いを通じて、自身の人生と向き合い始めます。物語は、加害者と被害者の間で揺れ動く人々の苦悩と、衝撃の真実を描き出します。生き残った者たちが抱える罪、トラウマ、そして復讐心。それらが交錯する中で、幸子は自らの過去と向き合い、新たな一歩を踏み出せるのか。読者は、彼女の葛藤と再生の物語に引き込まれるでしょう。

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絶賛36
好評113
普通85
不評24
酷評8

TOTAL 266 reviews

15法の雨

法の雨

2020年刊行

137pt

TOTAL SCORE

この物語は、無罪を連発する「無罪病判事」嘉瀬清一が法廷で倒れたことから始まるリーガルミステリーです。彼が下した逆転無罪判決は、検察官大神にとって死を意味し、事件は予期せぬ方向へ進みます。無罪となった看護師が殺害され、大神は真相を追う中で、嘉瀬の過去と事件の深層に迫ります。物語は、有罪率99.7%の日本における無罪判決の重みと、それぞれの正義が交錯する様を描き出します。さらに、成年後見人制度の闇にも光を当て、制度の複雑さと問題点を浮き彫りにします。医学部合格を果たした嘉瀬の孫の入学金問題も絡み合い、物語は多層的な展開を見せます。読者は、二転三転する真相に翻弄されながら、法の正義とは何か、人間とは何かを深く考えさせられるでしょう。ラストには、心が温まるような展開が待っています。

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絶賛31
好評97
普通61
不評12
酷評5

TOTAL 206 reviews

16叛徒

叛徒

2015年刊行

95pt

TOTAL SCORE

正義とは何か、家族とは何かを深く考えさせられる警察ミステリーです。物語は、警視庁の通訳捜査官である七崎隆一が、かつて正義感から義父の不正を告発し、その結果義父が自殺してしまった過去に苦悩するところから始まります。そんな中、歌舞伎町で発生した殺人事件を捜査するうち、七崎は自身の息子が事件に関わっているかもしれないという疑念を抱き、葛藤します。息子を守るため、彼は通訳という立場を利用し、禁断の不正に手を染めていくことになります。外国人研修制度の闇や、壊れかけた家族の再生といったテーマも織り交ぜられ、物語は予想外の展開を見せます。読者は、七崎の葛藤に共感し、正義と家族愛の間で揺れ動く彼の姿に心を痛めるでしょう。ラストの展開には賛否が分かれるかもしれませんが、最後まで目が離せない作品です。読後には、正義とは何か、家族とは何かについて深く考えさせられることでしょう。

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絶賛20
好評86
普通82
不評21
酷評5

TOTAL 214 reviews

17刑事の慟哭

刑事の慟哭

2019年刊行

89pt

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新宿署の刑事・田丸は、過去の捜査で本部長のメンツを潰したことで、組織内で厄介者扱いされていた。そんな中、管内でOLの絞殺体と歌舞伎町のホストの刺殺体が発見される。捜査本部がOL殺しを主軸に進める中、田丸は二つの事件に意外な共通点を見出し、独自に捜査を開始する。しかし、その提案は会議で一蹴され、相棒の神無木と共に隠密捜査を進めることになる。この物語は、警察組織の内部で孤立しながらも、真実を追求する刑事の姿を描いている。読者からは「警察幹部が面子のために部下の意見を無視する」「組織に忠実という名の下に幹部の意見に盲従する」といった警察組織への批判的な意見や、「自分の将来を犠牲にしてまで真実の追求にこだわる孤高の刑事田丸」といった主人公の信念を評価する声が上がっている。また、裁判員裁判制度の問題点や、SNSの危険性など、現代社会が抱える問題にも触れており、読み応えのある作品となっている。組織の論理と個人の正義がぶつかり合う中で、田丸がどのような結末を迎えるのか、最後まで目が離せないだろう。

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絶賛26
好評57
普通78
不評14
酷評3

TOTAL 178 reviews

18サイレント・マイノリティ - 難民調査官

サイレント・マイノリティ - 難民調査官

2017年刊行

75pt

TOTAL SCORE

東京入国管理局の難民調査官・如月玲奈は、シリア人ナディームの難民申請を調査します。しかし、娘のラウアは父と異なり、シリアで平和に暮らしていたと主張し、二人の証言は食い違います。同時期に新宿で起きたシリア人夫妻の事件との繋がりが浮上し、事態は複雑化していきます。読者のレビューでは、「正しさって、自分で決められるものじゃない」「自分の選択を絶えず疑いながら、行動していくしかない」といった言葉が、この物語の核心をついていると評価されています。シリアの内戦、テロ、難民問題、報道の在り方など、様々なテーマが織り込まれ、如月の公正な視点を通して、真実とは何かを考えさせられる作品です。読者は、二元論の危険性や、正義を振りかざすことの危うさを感じ取っています。また、難民調査官という仕事を通して、世界の現実に目を向けさせられる物語でもあります。

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絶賛16
好評47
普通35
不評4
酷評0

TOTAL 102 reviews

19緑の窓口 - 樹木トラブル解決します

緑の窓口 - 樹木トラブル解決します

2017年刊行

71pt

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区役所に新設された「緑の窓口」に勤務する天野優樹は、樹木医の柊紅葉と出会い、樹木に関する様々なトラブル解決に奔走します。スギの伐採を巡る家族の確執、クヌギに隠された嘘、モッコクの落とし物が語る真実、ソメイヨシノにまつわる驚きの事実、チャボヒバを前にした無力感、そして全ての樹木が語る物語。花言葉に詳しい天野と、花粉症に悩む先輩岩浪、そして樹木を愛する柊が、それぞれの専門知識と視点を活かし、樹木を通して人々の心の奥底にある問題に光を当てていきます。樹木に関するミステリーでありながら、人々の温かい感情や繋がりを描いた作品です。読めばきっと、身近な樹木への愛着が深まるでしょう。

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絶賛21
好評53
普通71
不評18
酷評3

TOTAL 166 reviews

20絶声

絶声

2019年刊行

70pt

TOTAL SCORE

昭和を彩った相場師、堂島太平が失踪して7年、子供たちは待ちに待った失踪宣告を迎えようとしていた。しかし、遺産相続目前、突如として父のブログが更新され始める。そこには、家族も知らない太平の真実が綴られていた。「私はまだ生きている」という言葉とともに、明かされる過去の悔恨と罪。子供たちは遺産を巡り疑心暗鬼に陥り、醜い争いを繰り広げる。ブログに隠されたトリックとは何か、そして、最後に遺産を手にするのは誰なのか。金に翻弄される家族の姿を通して、人間の業を描き出すミステリー。読後、あなたはきっと、もう一度最初から読み返したくなるだろう。

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絶賛22
好評74
普通141
不評34
酷評7

TOTAL 278 reviews

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