asobidiot

DATA-DRIVEN NOVEL RANKING

三浦しをん

東京都出身の小説家・随筆家。早稲田大学第一文学部在学中に就職活動を経験し、編集者を志していたが、才能を見出されたことをきっかけに執筆の道へ進む。

139,796件のインターネット上の評価データを分析した、おすすめ小説ランキング

掲載作品数
30作品
総レビュー数
139,796件
高評価率
66%
★4以上の割合
最多レビュー作品
舟を編む
26,640件
最も高評価率の作品
風が強く吹いている
89%(14,094件)
最も賛否が分かれた作品
きみはポラリス
低評価・高評価ともに16%以上

データから見える特徴

全体の高評価率は過半数を大きく上回っており、三浦しをん作品はおおむね好意的に受け止められる傾向があります。ただし作品ごとの満足度にはばらつきがあり、上位に並ぶのは2000年代から2010年代前半の作品が目立ちます。レビュー数が中央値を大きく超える知名度の高い作品ほど、高評価率も高い傾向が見られます。

  • 「風が強く吹いている」は知名度・満足度ともに上位クラスで突出している
  • 「きみはポラリス」は高評価と低評価が拮抗し、賛否が最も割れている
  • まほろシリーズ・神去シリーズなど続編を持つ作品が複数ランクインしている

ながら聴きでもご視聴いただけます

ランキング

※ 作品の購入リンクにはアフィリエイト広告を含みます

1舟を編む

舟を編む

2011年刊行

21,579pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

言葉や本が好きな人、仕事に情熱を持つ人の物語を求める読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 仕事への情熱と人間模様の描写が心を打つという声が多い
  • 読みやすい文体でテンポよく読み進められると評価されている
  • 辞書制作の裏側を知り言葉への関心が深まると好評

賛否が分かれる点

  • 劇的な展開がなく物足りなさを感じる読者もいる

内容紹介

言葉に異様なほどの執着を持つ変わり者の青年が、出版社の辞書編集部に引き抜かれるところから物語は始まります。彼が挑むのは、二十三万語を超える見出しを持つ大型国語辞典、大渡海の編纂です。定年間近のベテラン編集者、日本語研究に生涯を捧げた老学者、表向きは軽薄に見えながら実は深い情を持つ同僚、そして主人公が出会う運命の女性。これだけ言葉に精通した人間たちが、なぜか自分の気持ちをうまく伝えられない、そんな不器用さが作品全体に滲んでいます。一冊の辞書が完成するまでには十数年という歳月が流れ、その間に人が老い、恋が芽生え、仲間との絆が深まっていきます。辞書という一見地味な題材を通して、言葉が人と人をつなぐ力を持つこと、そして何かに不器用なほど真剣に向き合う姿の美しさが丁寧に描かれています。本屋大賞を受賞し、映画やドラマにもなったこの作品は、言葉と仕事と人生への敬意に満ちた一冊です。

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絶賛12,449
好評9,576
普通3,836
不評592
酷評187

TOTAL 26,640 reviews

2風が強く吹いている

風が強く吹いている

2006年刊行

18,556pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

青春小説やチームもの、スポーツ小説が好きな読者に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • 個性豊かな10人全員への感情移入のしやすさ
  • レース中の各選手の心理描写の臨場感
  • 前半の軽快さと後半の感動的な盛り上がり

賛否が分かれる点

  • 陸上未経験者が活躍する展開の非現実感

内容紹介

箱根駅伝への出場を夢見る青年・清瀬灰二は、ある日、天賦の才を持ちながら走ることから遠ざかっていたランナー・蔵原走と運命的に出会う。灰二が暮らす木造ボロアパート・竹青荘には、陸上とはほぼ無縁の個性豊かな住人たちが集っていた。留学生、双子、クイズ王、司法試験を目指す秀才、ヘビースモーカーの留年生など、十人十色のメンバーが揃ったとき、灰二はついに宣言する。この十人で箱根駅伝を目指すと。駅伝の基礎知識すら持たなかった仲間たちが、灰二の冷静な観察眼と熱い信念に引き寄せられるように、一人また一人と本気へと変わっていく。前半のコミカルで軽やかな掛け合いが、後半に向かうにつれ胸を締めつける展開へと静かに転じていく構成も巧みで、各区間を走る者それぞれの内面が丁寧に描かれる本番のレースでは、タイムや順位を超えた「強さ」の意味が問われる。速く走ることではなく、強く生きることを体現する、純度百パーセントの青春群像劇。

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絶賛9,234
好評3,399
普通1,232
不評142
酷評87

TOTAL 14,094 reviews

3まほろ駅前多田便利軒

まほろ駅前多田便利軒

2006年刊行

10,980pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

バディものや人情系ハードボイルドが好きな読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 対照的な主人公二人の掛け合いが魅力的と評価される
  • 笑いの中にシリアスな過去や人情が絡む重層的な構成
  • 脇役を含む登場人物の生き生きとした描写が支持される

賛否が分かれる点

  • 行天のキャラクターが受け付けないという声もある
  • ほのぼの系と思って読むと想定外のハードさに戸惑う意見がある

内容紹介

東京のはずれに位置する、どこかのんびりとした街まほろ市。その駅前でひとり便利屋を営む男のもとに、ある日、高校時代の同級生が転がり込んでくる。ペットの預かりや子どもの塾送迎、納屋の片づけと、依頼の内容は一見ありふれたものばかり。しかしこの不思議なコンビが動き出すと、なぜか物事はきな臭い方向へと転がっていく。薬の売買に闇の取引、夜の街に生きる人々の事情が次々と絡み合い、便利屋稼業はいつしか一筋縄ではいかない人間模様の渦中へと踏み込んでいく。真面目で不器用な男と、飄々として行動の読めない変わり者。正反対に見える二人だが、物語が進むにつれ、それぞれが重い過去を静かに抱えていることが明らかになる。コメディとシリアスが絶妙なバランスで交差しながら、血縁や家族、そして失ったものと向き合う姿が丁寧に描かれる。第135回直木賞を受賞した、著者の出世作にして連作シリーズの第一弾。

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絶賛3,122
好評5,115
普通4,278
不評511
酷評125

TOTAL 13,151 reviews

4神去なあなあ日常

神去なあなあ日常

2009年刊行

10,616pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

仕事・自然・成長物語が好きな読者、林業や田舎暮らしに興味がある人に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • 林業の仕事描写がリアルで勉強になると評価
  • 自然描写が美しく情景が浮かびやすいという声が多い
  • 主人公の成長と村人のキャラクターが好評

賛否が分かれる点

  • 林業説明が続く序盤はテンポが遅く感じるとの声も

内容紹介

横浜育ちの18歳、平野勇気は高校卒業と同時に、担任教師と母親によって半ば強制的に三重県の山奥にある神去村へと送り込まれる。携帯電話は圏外、終電は夜7時台、ダニやヒルが襲いかかる過酷な山仕事が待つその村で、勇気は林業の研修生としての生活を始める。村人たちの口癖は「なあなあ」、つまり「まあ落ち着け」「ゆっくり行こう」という意味を持つ言葉で、百年単位で木を育てる林業の現場に生きる人々の、あくせくしない生き方を象徴している。最初は逃げ出すことばかり考えていた勇気だが、個性豊かな村人たちとの交流や山仕事の日々を通じて、少しずつ変わっていく。さらに神去村には、山の神への畏敬や神隠しといった不思議な側面も色濃く残っており、物語に独特の奥行きを与えている。四季の移ろいとともに描かれる自然の描写と、数十年に一度の大祭へと向かうクライマックスは圧巻で、林業という仕事と日本古来の精神風土が交差する、読み応えたっぷりの一冊となっている。

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絶賛3,079
好評3,752
普通2,187
不評314
酷評119

TOTAL 9,451 reviews

5神去なあなあ夜話

神去なあなあ夜話

2012年刊行

8,036pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

前作ファンや、山村の暮らし・日本の民俗に興味がある読者に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • 個性豊かな登場人物への親しみが評価されている
  • 山村の伝承・信仰の描写が生き生きしているという声が多い
  • 笑いと感動のバランスが心地よいと支持されている

賛否が分かれる点

  • 前作より林業描写が減り物足りないという意見もある
  • 主人公の語り口が幼く感じられるという声がある

内容紹介

三重県の山奥に広がる神去村。都会育ちの平野勇気が、半ば強引にその地へ送り込まれてから一年が過ぎ、二十歳を迎えた。ぎこちなかった田舎暮らしはすっかり板につき、百年先を見据えて木を育てる林業の仕事にも、いつしか真剣に向き合うようになっていた。本作は、勇気が日々の出来事をパソコンに書き綴るという形式で進む連作短編集だ。村の起源にまつわる土着の言い伝えや、山に宿るとされる神々の存在、先輩たちが背負ってきた過去の悲劇など、前作では語られなかった神去村の深い部分が次第に明かされていく。笑いを誘うユーモラスな場面がある一方で、命の重さと世代をつなぐ人々の覚悟が静かに胸に迫る。恋の行方も含め、勇気自身の成長を温かく見守りながら、読む者もいつしか神去村の住人の一人になったような感覚を覚える、心豊かな続篇。

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絶賛1,740
好評1,941
普通1,039
不評122
酷評52

TOTAL 4,894 reviews

6まほろ駅前番外地

まほろ駅前番外地

2009年刊行

7,177pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

前作「多田便利軒」を読み、コンビの周辺人物や世界観をさらに深く味わいたい読者向き。

読者の声を分析

支持されている点

  • 脇役視点で主人公コンビの魅力が増す構成
  • 個性的なキャラクターが丁寧に掘り下げられている
  • 日常的な展開でも読ませる筆力が高く評価

賛否が分かれる点

  • 前作既読が前提で単独では楽しみにくい
  • 話ごとの質や好みのばらつきを指摘する声も

内容紹介

東京都南西部、まほろ市の駅前で便利屋を営む多田と、そこに居ついた元同級生の行天。汚部屋の清掃から老人の見舞い代行、遺品整理に子守まで、あらゆる依頼を引き受けるふたりの日常を描いた直木賞受賞作の続編にあたる、全七編の短編集。今作の読みどころは、前作でお馴染みの脇役たちがそれぞれ語り手となるスピンアウトストーリーにある。裏社会を仕切りながらも恋人に頭が上がらない星良一の素顔、かつて町一番の美人と呼ばれた曽根田のばあちゃんが静かに語る戦時中の三角関係のロマンス、夫の頑固さをしなやかにいなしながら多田と行天を温かく見守る岡夫人の観察眼など、前作では見えなかった角度から物語が照らし直される。個性豊かな登場人物たちの視線を通してあらためて映し出される多田と行天のコンビは、どこかおかしく、そして静かに切ない。大きな事件が起きるわけではないのに、読み進めるほどまほろの街と人々から離れがたくなる、シリーズならではの温かみに満ちた一冊。

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絶賛1,246
好評2,254
普通1,569
不評163
酷評35

TOTAL 5,267 reviews

7まほろ駅前狂騒曲

まほろ駅前狂騒曲

2013年刊行

6,822pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

シリーズを1作目から読んできたファンや、笑いと感動が混在する群像劇が好きな読者に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • 個性豊かな登場人物が全員魅力的という声が多い
  • 笑いとしんみりが共存するバランスが評価されている
  • 複数の伏線が一気に収束する構成の巧さが支持されている

賛否が分かれる点

  • 話の要素が多くわちゃわちゃした印象を持つ読者もいる

内容紹介

東京都南西部に位置する架空の町、まほろ市。その駅前で便利屋を営む多田啓介と、居候生活を続ける行天春彦の凸凹コンビが、シリーズ最大規模の大騒動へと巻き込まれていく。今回の発端は、行天の元妻から突然持ち込まれた依頼、四歳の女の子はるを一カ月半預かることだった。子どもに複雑な感情を抱える行天と、戸惑いながらも奮闘する多田。そこへ、無農薬野菜の販売を推進する謎の団体、まほろの裏社会を仕切る若きボス、バス会社の運行に執念を燃やす老人たちが入り乱れ、物語は前代未聞の騒乱へと発展していく。笑いとスリルが交錯するドタバタ劇の裏には、多田と行天それぞれが長年抱えてきた傷と、それに向き合う過程が静かに描かれている。賑やかな登場人物たちが織り成す群像劇でありながら、生と記憶、そして人を愛することの意味まで問いかけてくる、シリーズ完結にふさわしい読み応えたっぷりの一作。

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絶賛1,211
好評1,152
普通443
不評42
酷評17

TOTAL 2,865 reviews

8月魚

月魚

2001年刊行

6,469pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

美しい文体と男性同士の複雑な感情を描く物語が好きな読者に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • 男性二人の曖昧な関係性が生む緊張感と切なさへの支持が多い
  • 古書の世界を丁寧に描いたお仕事小説としての面白さが評価されている
  • 情景描写の美しさや透明感のある文体を絶賛する声が多い

賛否が分かれる点

  • BL的描写への好みの差で評価が分かれる傾向がある
  • 内容がわかりにくいと感じる読者も一定数いる

内容紹介

古書店の名門三代目として育った真志喜と、古書の目利きを生業とする瀬名垣。二人は幼い頃から兄弟のように育ってきたが、ある夏の午後に起きた出来事が、二人の間に消えることのない罪の意識を刻みつけた。それぞれが胸の奥に抱えたまま大人になった二人は、田舎の旧家への古書買い付けという仕事を通じ、長年向き合えずにいたものと再び対峙することになる。友情とも呼び切れず、愛情とも言い切れない、名前のつけようのない感情が静かに揺れ続ける二人の関係性。語られない言葉の裏に積もる思いと、水面下に沈んだままの記憶が、透明感あふれる文体によって丁寧に掬い上げられる。古書という世界を舞台にした、罪と再生をめぐる繊細な青春小説であり、著者のデビュー初期ならではの研ぎ澄まされた筆致が光る一作。

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絶賛1,384
好評1,472
普通1,750
不評288
酷評80

TOTAL 4,974 reviews

9仏果を得ず

仏果を得ず

2007年刊行

6,329pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

伝統芸能に馴染みがなくても、お仕事・成長小説が好きな読者に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • 文楽の世界を身近に感じさせる筆力への支持が多い
  • 主人公の成長と師弟・相方との関係性が魅力的との声が多い
  • 読後に実際の文楽を観たくなると評価されている

賛否が分かれる点

  • 文楽の予備知識がないと乗り込みにくいという声もある

内容紹介

高校の修学旅行で偶然目にした人形浄瑠璃。義太夫を語る大夫の圧倒的なエネルギーに魂を揺さぶられた青年・健は、その道を極めるべく文楽の世界へ飛び込む。師匠は人間国宝の銀大夫、そして師命により組まされることになったのは、腕は確かながら「変わり者」と噂される三味線奏者・兎一郎だった。全く噛み合わない二人の稽古は波乱の連続で、健の戸惑いは深まるばかり。そんな中、健はある女性に恋をする。芸に人生のすべてを捧げるか、恋に揺れる人間でいるか。葛藤する健は、愛することの意味を問いながら、義太夫の真髄へと少しずつ近づいていく。文楽の演目それぞれが章の題材となり、三百年を超えて受け継がれてきた人間模様が、現代を生きる健の成長と重なり合って物語を彩る。伝統芸能の舞台裏に宿る、師弟の情、相方との信頼、そして芸に命を懸ける者たちの生き様が、丁寧に、熱量をもって描かれる青春小説の傑作。

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絶賛1,028
好評1,473
普通989
不評88
酷評29

TOTAL 3,607 reviews

10愛なき世界

愛なき世界

2018年刊行

6,122pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

ひとつのことに打ち込む人々の姿に共感できる読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 登場人物全員が魅力的で愛おしいという声が多い
  • 研究描写のリアルさと専門性が評価されている
  • ユーモアと温かみのある読後感が支持されている

賛否が分かれる点

  • 植物研究の専門描写が多く難解と感じる読者もいる
  • 恋愛の進展が乏しく展開が地味との意見もある

内容紹介

恋のライバルが、植物という名の銀河だったとしたら。洋食屋の見習い青年・藤丸は、出前をきっかけに大学の植物学研究室へと足を踏み入れ、院生の本村に恋をする。しかし彼女は、恋愛よりも葉っぱの研究を選んだ女性だった。見るからに只者ではない雰囲気の教授、イモに人生を捧げる老教授、サボテンを巨大化させる後輩と、個性豊かな研究室の面々に囲まれながら、本村は日々ひたむきに実験を重ねる。タイトルが示す植物の世界には、確かに愛も感情も存在しない。だがその無機質な世界に全てを捧げる人々の情熱は、ある種の問いを読者に投げかける。知りたいという気持ちは、愛と呼べないのか。日本植物学会賞の特別賞を受賞した本作は、お仕事小説としての骨格を持ちながら、愛の定義そのものを静かに揺さぶる長編小説である。

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絶賛1,036
好評1,875
普通1,462
不評272
酷評57

TOTAL 4,702 reviews

11木暮荘物語

木暮荘物語

2010年刊行

5,290pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

人情ものや群像劇が好きで、性描写を含む大人向けの連作短編を読める読者に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • 性描写が多いのに嫌らしさを感じさせない筆力が高く評価されている
  • 個性的な登場人物たちに温かみや愛おしさを感じるという声が多い
  • 連作ならではの視点の切り替えや人物の繋がりが面白いと評価されている

賛否が分かれる点

  • 性がテーマと知らずほのぼの系を期待して読むと戸惑うという意見が多い

内容紹介

世田谷代田駅から徒歩五分、築ウン十年の全六室おんぼろアパートが舞台の連作短編集。老大家、女子大生、サラリーマン、花屋の店員、そして彼らに縁のある個性豊かな面々が繰り広げる、笑いとほろ苦さが混ざり合う人間模様を描く。物語全体に色濃く漂う「性」と「生」のテーマが、読者を驚かせる一方で、不思議と嫌らしさを感じさせない筆致が光る。視点が章ごとに切り替わる構成により、ある話では脇役だった人物が別の話では全く異なる顔を見せ、人物への印象が次々と塗り替えられる仕掛けが心憎い。ぼろアパートゆえの薄い壁と狭い距離が、住人たちの間に思いがけないぬくもりと繋がりを生み出す。直木賞作家が、人間の欲望と孤独と優しさを軽妙かつ奥深く紡ぎ上げた一作。

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絶賛766
好評1,657
普通1,600
不評251
酷評79

TOTAL 4,353 reviews

12きみはポラリス

きみはポラリス

2007年刊行

4,999pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

王道より一歩外れた多様な愛の形に興味がある読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 多様な恋愛の形を描いた短編の豊富さが評価されている
  • 文章の繊細さや言葉の丁寧さを支持する声が多い
  • 冒頭と末尾の短編が呼応する構成の巧みさが好評

賛否が分かれる点

  • 型破りな恋愛設定に共感しにくいという声がある
  • 結末が曖昧でフェードアウト気味と感じる意見も見られる

内容紹介

三角関係、同性愛、片想い、禁断の愛など、あらゆる形の恋愛を描いた全11篇の短編集。どれひとつとして同じ関係性はなく、定義しきれない感情の数だけ、物語が存在する。冒頭と末尾の作品が時を超えてひそかに呼応する構成も見逃せない。笑えるのに胸が締めつけられる話、信仰にも似た一途な想い、年齢も立場も越えてしまう感情など、各篇がまるで色の異なる光を放つ。恋を恋だと気づく瞬間の不思議さを問いかけながら、誰かをただ大切に思う気持ちが、夜空の北極星のように静かに道を照らし続ける。

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絶賛1,112
好評2,170
普通3,298
不評1,027
酷評227

TOTAL 7,834 reviews

13墨のゆらめき

墨のゆらめき

2022年刊行

4,830pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

男同士の友情やバディものが好きな読者、仕事小説や書道に興味がある人に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • 対照的な二人の掛け合いが軽快で笑えると好評
  • 書の描写がリアルで職業への興味が高まるという声が多い
  • 読後感が温かく心地よいという評価が目立つ

賛否が分かれる点

  • ボリューム不足でお仕事描写をもっと読みたいという声がある
  • 後半の展開がやや唐突・あっさりという意見がある

内容紹介

老舗ホテルに勤める実直なホテルマン・続力は、招待状の宛名書きを依頼するため、下高井戸の書道教室を営む書家・遠田薫のもとを初めて訪ねる。型破りで自由奔放な遠田に振り回されるうち、なぜか手紙の代筆業を手伝うことになる続。文面を考えるのが続、依頼人の筆跡まで再現して書くのが遠田という異色のコンビが誕生する。軽妙な掛け合いとほのぼのとした交流の裏で、遠田には誰にも語られていない過去が静かに息をひそめていた。書が持つ力、文字に宿る人の思い、そして正反対の二人が築いていく深い絆を描いた、笑いと哀愁が溶け合う物語。

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絶賛567
好評908
普通459
不評33
酷評16

TOTAL 1,983 reviews

14政と源

政と源

2013年刊行

4,516pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

人情ものや老後の友情に共感できる読者、ほっこり系を求める人に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • 対照的な老人コンビの掛け合いが笑いを生むと評価されている
  • 笑いとしんみりのバランスが良いという声が多い
  • 下町の情景や伝統工芸の描写に好感が集まっている

賛否が分かれる点

  • 主人公の一方の家族関係に重さや割り切れなさを感じるという意見がある

内容紹介

東京・墨田区の水路が張り巡らされた下町を舞台に、合計百四十六歳の幼なじみコンビが織りなす人情物語。つまみ簪職人として今も現役で生き生きと暮らす源二郎と、定年退職後に妻とも別居し孤独な日々を送る元銀行員の国政。正反対の人生を歩んできたふたりが、弟子の若者が昔の仲間から脅されているという事態を知り、ともに立ち上がる。笑いあり、しんみりあり、ときに老いや死とも向き合いながら、江戸っ子の気風あふれる掛け合いが物語を軽やかに転がしていく。腐れ縁という言葉では収まりきらない、長い歳月が培った絆の深さと温かさが心に染み入る一冊。

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絶賛528
好評1,006
普通825
不評99
酷評29

TOTAL 2,487 reviews

15格闘する者に○

格闘する者に○

2000年刊行

4,064pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

就活経験者や三浦しをん作品のファン、軽妙な青春小説を好む読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • デビュー作とは思えない完成度と文章力への驚きの声が多い
  • 就活・家族・恋愛が絡み合う構成のバランスが高く評価されている
  • 主人公をはじめ登場人物のユーモアと個性が魅力として挙げられている

賛否が分かれる点

  • 就活以外の家庭環境の描写が散漫に感じるという意見もある
  • 山場に乏しく淡々と進む展開が物足りないという声がある

内容紹介

漫画への情熱だけは人一倍ながら、就職活動では連戦連敗。漫画雑誌の編集者を夢見る女子大生・可南子の奮闘を描いたデビュー作です。リクルートスーツには目もくれず、独自の感性で面接に臨む可南子のズレっぷりが笑いを誘いつつも、どこか胸を打ちます。複雑な家庭事情、年の離れた書道家との静かな恋、個性豊かな友人たちとのやりとりが就活という軸に絡み合い、物語に厚みを生み出しています。自分らしさを手放さないまま世の中の荒波と向き合う可南子の姿は、鮮やかなユーモアの裏側にしっかりとした芯を持っています。タイトルに込められた意味が最後にじんわりと沁みてくる、青春の格闘を描いた一作です。

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絶賛457
好評879
普通1,162
不評131
酷評38

TOTAL 2,667 reviews

16あの家に暮らす四人の女

あの家に暮らす四人の女

2015年刊行

3,985pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

のんびりした日常系コメディが好きな女性読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 個性的な4人のキャラクターと軽妙な会話が好評
  • 日常の中にファンタジー要素が自然に溶け込む構成
  • 読後感の良さとほっこりした温かみが支持されている

賛否が分かれる点

  • カラスや霊など突然のファンタジー展開に戸惑う声がある
  • 章立てなく淡々と進む構成がリズムに乗りにくいという意見も

内容紹介

杉並の古びた洋館に暮らすのは、刺繍作家の佐知と自由奔放な母・鶴代、毒舌の友人・雪乃、ダメ男に甘い後輩・多恵美の四人。それぞれが孤独を抱えながらも、賑やかで少し不思議な共同生活を送っている。ストーカー男の闖入に謎の老人の存在、開かずの間から飛び出した衝撃の一品。珍事が絶えない日常に、やがてカラスや生者ならぬ声まで語りはじめる。笑いとファンタジーが溶け合いながら、ゆるやかな時間のなかで心に巣くった孤独が静かにほぐれていく、現代版の四人女物語。谷崎潤一郎へのオマージュとして書かれた、織田作之助賞受賞作。

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絶賛490
好評1,119
普通1,222
不評264
酷評63

TOTAL 3,158 reviews

17星間商事株式会社社史編纂室

星間商事株式会社社史編纂室

2009年刊行

3,663pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

コメディタッチのお仕事小説やオタク文化に抵抗がない読者向け

読者の声を分析

支持されている点

  • 個性的なキャラクター陣が生き生きと描かれている
  • お仕事・恋愛・ミステリーなど多彩な要素が楽しめる
  • 作中作が本編とリンクする凝った構成が評価されている

賛否が分かれる点

  • 要素を詰め込みすぎて中途半端に感じる声がある
  • BL・同人誌描写についていけない読者もいる

内容紹介

中堅商社の窓際部署、社史編纂室に集められたのは、幽霊部長に遅刻常習の課長、個性豊かな面々ばかり。主人公の29歳・幸代は、定時内に仕事をこなしながら、こっそり同人誌の執筆活動に情熱を注ぐ腐女子だった。ところが社史の調査を進めるうち、高度経済成長期に会社が封印してきた重大な秘密が浮かび上がる。脅迫めいた葉書まで届く事態のなか、やる気ゼロだったはずのメンバーたちが、やがて一丸となって真実に向き合っていく。コメディとミステリー、さらに作中作が二本も展開する、仕掛けたっぷりのエンターテインメント小説。

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絶賛385
好評1,021
普通1,341
不評250
酷評56

TOTAL 3,053 reviews

18天国旅行

天国旅行

2010年刊行

3,606pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

死生観を静かに見つめたい読者や、余韻を楽しめる短編好きに向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 死を扱いながら重苦しくならない文章の美しさと読みやすさが評価されている
  • 結末を明示しない余白のある語り口が生死への思索を促すと支持されている
  • 角田光代による解説の質の高さも好意的に挙げられている

賛否が分かれる点

  • 結末が曖昧なままで終わる話が多くモヤモヤするという声がある
  • 長編と比べると物足りなさを感じるという意見が繰り返し見られる

内容紹介

「心中」を共通のテーマに据えた、七つの短編から成る一冊。富士の樹海で命の瀬戸際に立たされた男、愛する人へ遺した言葉の重み、前世の縁に囚われた女の見る暗い夢、一家の中でただひとり生き残った男が抱える苦悩など、それぞれまったく異なる登場人物たちが、生と死の境界線をめぐる物語を紡ぐ。暗く重い題材でありながら、語り口は柔らかく、読者をぐいぐいと作品世界へ引き込む力がある。各話の結末は明確な答えを示さず、読後も思考の余韻が長く残る。最終話を読み終えたとき、全体が一つの世界観として静かに響いてくる、奥行きのある短編集。

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絶賛397
好評940
普通1,120
不評254
酷評38

TOTAL 2,749 reviews

19しをんのしおり

しをんのしおり

2002年刊行

3,578pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

笑えるエッセイを気軽に読みたい人や、著者の小説ファンに向く一冊

読者の声を分析

支持されている点

  • 日常を題材にした妄想の膨らませ方が独特で笑えるという声が多い
  • 友人や家族とのエピソードが楽しく読めると評価されている
  • 文章のリズムや言葉選びのうまさが支持されている

賛否が分かれる点

  • 漫画・アニメ・バンドなどオタク系の話題が多く、興味がないと乗りにくいという声がある
  • 2000年代初頭の時事ネタが多く、時代を感じさせるという指摘がある

内容紹介

漫画、音楽、妄想への愛情を武器に、日常のあらゆる出来事をドラマチックに昇華させてしまうデビュー期のエッセイ集です。バンドを追いかけて大阪へ旅し、仲間と夜通し語り合い、政治やテレビドラマについても考え始めれば止まらない。そして何より、著者の真骨頂とも言える壮大な妄想の数々が炸裂します。高倉健の朝の過ごし方を緻密に想像した一編など、もはやそれ自体が一つの作品と呼べるほどの完成度です。笑いの中にも鋭い観察眼が光り、平凡な日々を鮮やかに切り取る筆致は、小説家としての才能が確かに息づいています。

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好評563
普通752
不評62
酷評22

TOTAL 1,761 reviews

20のっけから失礼します

のっけから失礼します

2019年刊行

3,522pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

笑えるエッセイを求める人や、著者の小説ファンで素顔を知りたい読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 日常を笑いに変える表現力・妄想力が高く評価されている
  • 公共の場で読むと吹き出す危険があると繰り返し言及される
  • 個性豊かな家族が登場するエピソードへの支持が多い

賛否が分かれる点

  • 小説とのギャップに戸惑う声が一部ある
  • テンションの高さが続くと疲れるという意見もある

内容紹介

ファッション誌に連載された5年分のエッセイに、書き下ろしを加えた大ボリュームの一冊。漫画や宝塚、EXILEへの情熱、個性豊かな家族とのやりとり、タクシーの運転手との会話、旅先でのハプニング、ちょっとしたきっかけから膨らんでいく壮大な妄想まで、ごく普通の日常があの手この手で笑いに変換されていく。自虐も惜しみなく盛り込まれ、小説のイメージとのギャップに驚く読者も多い。クスッとくる場面が次々と押し寄せ、時折しみじみとした温かさも顔を出す。ページをめくるたびに笑いをこらえるのが難しく、公共の場での読書には注意が必要かもしれない作品。

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好評499
普通375
不評56
酷評18

TOTAL 1,316 reviews

21人生激場

人生激場

2003年刊行

3,389pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

笑えるエッセイを探している人や、気分転換・元気補給をしたい読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 日常の些細な出来事を笑いに変える観察眼と表現力が高く評価されている
  • 声に出して笑えるほどの爆発的なおかしさという声が多い
  • 20年以上前の作品でも古びない面白さがあるという評価が目立つ

賛否が分かれる点

  • 時事ネタや固有名詞が古く、ついていけない話題もあるという声がある

内容紹介

日常のあらゆる場面に、鋭くシュールな視線を向けるエッセイ集。サッカー選手の容姿、言葉遣いの違和感、身近な人間模様まで、ごく普通の出来事が独特のフィルターを通すと、笑いの塊へと変換される。美しい男への熱烈な考察から、女性なら共感必至の内なる葛藤まで、著者の観察眼と妄想力が余すところなく展開される。読んでいるうちに、ページをめくるたびに笑いをこらえるのが難しくなるほどのパワーを持つ一冊。幸せとは何かを問いかけながらも、答えを出さずに歩き続ける姿勢が、どこかリアルで愛おしい。乙女心と文学的教養が絶妙に同居した、賑やかで豊かなエッセイの世界。

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好評419
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不評24
酷評10

TOTAL 1,299 reviews

22ゆびさきに魔法

ゆびさきに魔法

2024年刊行

3,294pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

ネイルに縁がなくても楽しめる、日常系お仕事小説が好きな読者向け

読者の声を分析

支持されている点

  • ネイルへの偏見が和らぐお仕事描写が好評
  • 主人公と相棒のキャラクターや掛け合いが支持される
  • 読後にネイルサロンへ行きたくなる読み心地の良さ

賛否が分かれる点

  • 大きな山場のない淡々とした展開に物足りなさの声
  • 専門的な施術描写が長いと感じる読者もいる

内容紹介

商店街の一角に小さなネイルサロンを構えるネイリストが主人公の、温かみあふれるお仕事小説。丁寧で正確な施術を得意とするオーナーのもとに、独創的なセンスを持つ破天荒な新米ネイリストが転がり込んでくる。二人はやがて、ネイルへの偏見を抱えた頑固な居酒屋の大将、育児に追われ自分を後回しにしてきたママ、表舞台ではネイル好きを隠す人気俳優など、それぞれ事情を抱えた客たちの指先に魔法をかけていく。技術と感性が異なる二人が互いを補いながら成長する姿を軸に、ネイルという職業の奥深さと、爪を彩ることが人の心にもたらす小さくも確かな変化が丁寧に描かれる。

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好評608
普通540
不評76
酷評12

TOTAL 1,513 reviews

23乙女なげやり

乙女なげやり

2004年刊行

3,270pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

著者のエッセイが初めての人や、肩の力を抜いて笑いたい読者に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • 日常をユーモラスに描く文章力への高評価
  • 家族や友人とのやり取りが笑いを誘うと好評
  • 飾らない自己開示が親近感を生むという声が多い

賛否が分かれる点

  • 収録当時の流行ネタが多く古さを感じるという声がある
  • 特定の場面での辛辣な描写に違和感を覚えるという意見もある

内容紹介

「乙女」とは何歳まで名乗れるのか、という問いを抱えながらも、徹底的になげやりに生きる日常を綴った痛快エッセイ集。熱愛する漫画やドラマの世界に存分に浸り、気の合う友人たちと繰り広げる妄想トーク、母や弟との賑やかなバトルまで、飾らない素顔が全開で綴られる。どこにも力の入っていない緩さのなかに、鋭い観察眼と独特のユーモアが光り、読み進めるほどにクスクス笑いが止まらない。巻末には読者の悩みにとことんなげやりに回答する人生相談コーナーも収録。真骨頂とも言えるその脱力ぶりに思わず吹き出す一冊。

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絶賛286
好評428
普通546
不評34
酷評7

TOTAL 1,301 reviews

24桃色トワイライト

桃色トワイライト

2005年刊行

3,269pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

三浦しをんの小説ファンや、気軽に笑えるエッセイを求める読者に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • 小説との落差が生む笑いが高く評価される
  • 日常を面白く描く文章表現力が支持される
  • 個性的な家族・友人のエピソードが好評

賛否が分かれる点

  • オタク趣味に特化した話題はついていけないという声もある

内容紹介

直木賞作家として知られる著者が、三十歳を目前にした時期の日常を綴ったエッセイ集。一人暮らしへの引っ越しや合コンでの珍事、好きな俳優への止まらぬ妄想、個性的すぎる家族や友人との交流など、笑わずにはいられないエピソードが次々と展開される。タイトルは少女漫画風の語感から著者自身が命名したもので、意味よりも雰囲気を優先した命名センスもまた作風を体現している。硬派な小説作品とはまるで異なる素顔が赤裸々に描かれており、読み手を一気に引き込む言葉のキレと自虐的なユーモアが随所で光る。好きなものへの情熱が暴走気味に炸裂しながらも、根底には誠実で温かな人柄がにじみ出る一冊。

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絶賛298
好評414
普通402
不評28
酷評13

TOTAL 1,155 reviews

25
No image

天上の飲み物

2015年刊行

3,220pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

軽妙な文体でさくっと読みたい人や、切ない異種間恋愛が好きな読者に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • ユーモアと切なさが共存する軽妙な文体が好評
  • 人間臭い吸血鬼の設定に親しみやすさを感じる声が多い
  • 短編ながら命や時間の有限性を考えさせるという評価

賛否が分かれる点

  • 短すぎて物足りないという意見が目立つ
  • ストーリーの展開や結末をあっさりと感じる層もいる

内容紹介

酒屋の二階に下宿する大学生、後藤次郎。恋人の有美と甲州ワインを酌み交わす、ごく普通の休日を愛する青年に見えるが、実は四百年以上の歳月を生きる吸血鬼だった。にんにくも陽光も苦にしないよう体質改善まで果たした努力家の彼が、会社での悩みを抱える有美の話に静かに耳を傾ける。コミカルな語り口の中に、有限の命を生きる人間と永遠を抱えた存在との間にある、埋めようのない距離がじわりと滲む。終わりがあるから輝く、という真実を誰よりも深く知る者の目線から、人間の営みと恋の切なさをユーモラスに描いた短編小説。

絶賛576
好評572
普通686
不評230
酷評122

TOTAL 2,186 reviews

26ののはな通信

ののはな通信

2018年刊行

3,148pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

女性同士の深い感情や書簡形式の文学表現に関心がある読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 往復書簡のみで長大な物語を紡ぐ筆力が高く評価されている
  • 年月を経ての心情変化や関係性の深みが刺さるという声が多い
  • 手紙という形式が言葉の重みを際立てているという評価が目立つ

賛否が分かれる点

  • 序盤の手紙のやり取りが読みにくいと感じる声がある
  • 結末が開かれた形で終わり消化不足と感じる意見もある

内容紹介

横浜のミッション系女子校で出会った、正反対の性格を持つ二人の少女。頭脳明晰でクールな野々原茜と、天真爛漫で甘え上手な牧田はな。二人は親友として強く惹かれ合うが、やがてそれが友情を超えた感情であると気づいたとき、密やかな恋が静かに幕を開ける。しかし、ある裏切りをきっかけに二人の世界は音を立てて崩れ始める。全編を手紙とメールのやり取りのみで構成し、昭和から平成にわたる二十年以上の歳月を一気に紡いだ書簡体大河小説。二人の間を流れる時代の変化とともに、色褪せない感情と人生の問いが浮かび上がる。恋愛を超えた人間同士の深い絆と、自分らしく生きることの意味を問い続ける傑作。

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絶賛489
好評648
普通772
不評248
酷評94

TOTAL 2,251 reviews

27むかしのはなし

むかしのはなし

2005年刊行

3,064pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

連作の仕掛けを楽しみたい読者や、終末SFと日本昔話の組み合わせに興味がある読者向き。

読者の声を分析

支持されている点

  • 短編が緩やかに繋がる構成の巧みさが評価されている
  • 読み返すと新たな繋がりが見つかる仕掛けへの支持が多い
  • 終末設定と日常描写の淡々とした組み合わせが印象的という声が多い

賛否が分かれる点

  • 昔話と各話の結びつきが薄く感じるという指摘が多い
  • 明るさやユーモアを期待すると肩透かしという声がある

内容紹介

かぐや姫、浦島太郎、桃太郎など、誰もが知る日本の昔話をモチーフに据えた、全七篇の連作短編集。各篇の語り口は一人称で、まるで誰かに話しかけるような親しみやすい文体が特徴的です。物語の前半は独立した短編に見えますが、読み進めるうちに「三ヶ月後に隕石が地球に衝突し、抽選で選ばれた者だけが脱出ロケットに乗れる」という衝撃的な背景が浮かび上がり、七つの物語が静かに繋がっていきます。終末を前にしても日常を生き続ける人々の姿、そして「死ぬことは生まれたときから決まってた」と言い放つ人物の超然とした佇まいが、読者の心に鋭く刺さります。最終篇を読み終えた後に冒頭へ戻ると、随所に仕掛けられた伏線に気づく構成の妙も見どころです。

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絶賛298
好評699
普通1,272
不評208
酷評56

TOTAL 2,533 reviews

28光

光

2008年刊行

3,057pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

人間の暗部を描いた重厚な物語が読めるダークな純文学を好む読者向き

読者の声を分析

支持されている点

  • 暴力と闇を描く重厚な筆力が評価されている
  • 読む手が止まらない引力があるとの声が多い
  • 他作品と異なる作風の振れ幅に驚きを称える意見が多い

賛否が分かれる点

  • 救いのない暗い展開が合わないという声がある
  • タイトルと内容のギャップに戸惑いを感じる読者が多い

内容紹介

美しい島で育った中学生の信之は、幼なじみの美花と秘密の関係を持ち、もう一人の幼なじみ・輔とは複雑な距離を保ちながら日々を過ごしていた。ある夜、島を壊滅的な津波が襲い、わずかな生存者だけが残される。極限状態の中で信之は美花を守るためにある罪を犯し、その秘密は二人の間に深く埋められた。二十年後、妻子とともに平穏を装って生きる信之の前に、当時の真相を知る輔が姿を現す。タイトルが示す光は希望ではなく、隠されたものをすべて白日の下にさらす容赦のない光だ。暴力、秘密、一方通行の執着が折り重なり、物語は最終章に向けて予測不能な展開を見せる。誰にも感情移入できないのに読む手が止まらない、異色の長編作品。

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絶賛377
好評954
普通1,262
不評344
酷評111

TOTAL 3,048 reviews

29ロマンス小説の七日間

ロマンス小説の七日間

2003年刊行

2,993pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

軽妙な文体の恋愛小説や、物語の中に物語が入る構成が好きな読者に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • 現実と作中作が交互に進む構成が楽しめると好評
  • 主人公が翻訳を逸脱し創作へ暴走する展開が面白いという声が多い
  • 著者らしい軽妙な文体・ユーモアが評価されている

賛否が分かれる点

  • 現実パートと作中作のリンクが薄いと感じる声がある
  • 現代恋愛パートの結末に物足りなさを覚える意見が目立つ

内容紹介

海外ロマンス小説の翻訳を生業とする28歳のあかりは、半同棲中の恋人・神名が突然仕事を辞めて帰宅したことで、日常に波風が立ち始める。締め切りまで一週間、依頼された中世騎士道ロマンス小説の翻訳に追われる中、現実の鬱憤がふつふつと筆に乗り移り、あかりはいつしか翻訳の枠を大きく逸脱した創作へと突き進んでしまう。中世の女領主と騎士が織りなすドラマと、あかりと神名の現代の恋模様が交互に描かれる二重構造が本作の最大の特徴で、二つの物語は互いに影響を与え合いながら予測不能な展開へと向かっていく。最後まで読み終えたとき、一冊で二冊分の読後感を味わえる、三浦しをんのデビュー期ならではの実験的な恋愛小説。

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絶賛277
好評563
普通1,008
不評150
酷評31

TOTAL 2,029 reviews

30お友だちからお願いします

お友だちからお願いします

2012年刊行

2,974pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

三浦しをんの小説ファンや、気軽に笑えるエッセイを探している読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 日常の些細な出来事を笑いに変える独自の着眼点が高く評価されている
  • 小説とのギャップによる親近感・友達になりたくなる人柄が支持されている
  • 短いエッセイが連なる構成でテンポよく読めると評価されている

賛否が分かれる点

  • 本人も認める「よそ行き仕様」で、他のエッセイ集より笑いが控えめとの声がある

内容紹介

本屋大賞作家として知られる著者が、日々の暮らしや旅先での出来事を綴ったエッセイ集。マナーや日常のちょっとした場面から、家族との関わり、各地への旅行記まで、全四章に渡って幅広いテーマが収録されている。著者自身が「よそゆき仕様」と称するとおり、新聞や雑誌への掲載を前提に書かれたやや整えられた文章ながら、随所に独特のユーモアと鋭い観察眼が光る。短めの文章が連なる構成のため非常に読みやすく、クスリと笑える場面がある一方、身近な人との別れや生と死を静かに見つめた文章も収められており、笑いとしみじみが交互にやってくる読み口となっている。

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絶賛245
好評540
普通585
不評82
酷評23

TOTAL 1,475 reviews

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